ブリジットみたいな日記

ゴルフをはじめた理由。Feb 17, 2006


ゴルフをはじめた理由
February 17, 2006(from Diary)




体重は40台を切り、30台前半になった私の体。
立ち上がる事も困難になり、自分に寂しさに悲しさに涙に負けないとずっと強がってた人間が瞬間にこんなにも弱く脆く崩れていた。

歌うには体が資本。
ジムにも通い毎日早起きし、筋トレ、1時間半程のランニング、決めた自分との約束事を守りコントロールしていたはずだった。
外では冬はもちろんマスクをし、換気には気を使ってた。
病院にも週2回通って、弱い喉を克服するために出来る事ならなんでもしてた。その為にバイトにも励み、レッスンも病院も留学のためにも。
だけど月に必ず一週間以上続く高熱。
20歳を超えて治まらなくて扁桃腺を両方摘出した。
それでも変わらないものは精神的なものだと判断され、自己管理だけじゃないことを言われたときにはもう遅かった。本当はもっと早く言われたかったと待っていた自分がいた。

卒業して、加速した痛みと共に崩れ去る自分の足を見てもがいた。
頑張ってランニングしても倒れるだけ。
ゆっくり歩いてもふらついて先に進めなくて。
それでも歩こうとして私は前に進んで停まるのが怖くてここに来た。

解らず歩くんじゃなくて、楽しいと感じたい。
楽しいと感じて歌を歌って足を進めて歩きたい。
そう思って私はここに来た。

楽しいと感じたい。

そう思ってた時、同じ時期に入った大学の寮でゴルフプレーヤーを目指す人がいた。その子がいつも楽しそうにゴルフに行く。
雨の日でもどんな日でも楽しいとゴルフに行く。
私にはその気持ちが物凄く解る気がした。それで私もそんな風に楽しいと感じてみたくてここに来た理由を話した。
そして連れて行ってくれた先はコース。
握り方も何も解らず、教えてもくれず、ただ
「楽しんだらいい。楽しめ。」
と言っただけ。なんだかとてもそれだけが嬉しかった。
なんでもはじめマニュアルがあって、それに乗っ取って間違わずいく説明書がついているものとは違う。私は心からその言葉が今でも忘れられなくて嬉しかった。

その日の写真は何のスポーツをしてるのかわからない格好だけど、一生懸命メンズクラブを振ってる自分がいる。
一生懸命、楽しいってことを探してる自分がいてまた今日もその写真をみてここに来た理由を思い出した。

一度目は何も楽しいと感じられなくて。
そんなに楽しんでゴルフをしている彼、そして多くの人がそのゴルフが好きな理由。それには何かあるはずと思って、
二度目は練習場。初めて握り方を知って、
三度目、コースを周り、練習場、コース、
週末や休みの期間に入ると日が明ける頃家を出て、日が暮れる前に帰ってそんな毎日を過ごした。
体が自分の思うように言う事を聞かない時は、ただ練習場の広がる空を眺めて夜になると月と星の輝きに感動して、
そして私はゴルフを始める事になる。

知らないうちにはまっていったゴルフ、それまでのよろけた私がここで見つけた楽しむということ。
少しずつ、体、精神、色んな思いが回復へと向う。
もっと知りたい。楽しむって何なのか。楽しいって何なのか。


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ここまでゴルフを教えてくれたプロを目指す彼に今も感謝しています。
フロリダ、この自然が元気をくれた。そしていつも傍で支えてくれる先生や友達、今は見守ってくれている両親、ここに来る事を涙をこらえて背中押してくれた彼、出発の日家まで車で迎えに来てくれた最愛の友達、空港で見送ってくれた友達たち、いつもメールや手紙で心配してくれる友達、優しい言葉で受け入れて進ませてくれた楽天の友達にまだまだたくさんいる愛に私は感謝しています。



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