2『フィナンシェ』・・・ ★マジック【2】 【水様化した卵白+砂糖+アーモンド+焦がしバター】等で作られる。 最近は、焼き菓子ギフトの中に入っている定番焼き菓子の一つであり、ドゥミセック(半乾き菓子)の代表的な存在でもある。 名前の由来はフランス語で(金融家)(資本家)と言う意味である。長方形で底が表になり、(金の延べ棒)を思い浮かべられる焼き菓子である。発祥は、証券取引所近くに店を構えた菓子職人ラヌが考案したと言われている。忙しい美食家のフィナンシェ達がスーツを汚さずに素早く食べられる様にこのお菓子を考えだした。現在こんなに手軽で美味しい焼き菓子は無いのではないか?なぜ菓子名を『ラヌ』にしなかったのかと思ってしまう。そうしたら菓子名が自分の名前として語り継がれただろう。でもフィナンシェとして後世に残された功績は、 一八九〇年発刊の 菓子職人ピエール・ラカン著 Le Memorial historique et geograqhique de la patisserie 【フランス菓子覚書】 に記されている事だけはお伝えしたい。 では作ってみよう! ポイントはバターを鍋に入れて火にかけ、 フエ(泡立て器)で混ぜながら香りよい細かい粒子の焦がしバターを作る事。そうすると、焦がしバターの香りがアーモンドのふっくらとした食感とマッチし、さらに水様化した卵白が『ひき』を弱くし、口溶けを良くしている。何とも言えない歯切れの良い美味しい焼き菓子はこのフィナンシェだけかもしれない。私の一番好きな焼き菓子で、菓子屋に行ったら必ず買っています!