暑中お見舞い申し上げます今日からお盆にはいりましたね。
突然ですが 「夫婦鯖」
と書いてどう読みますか?
ふうふさば、めおとさば、みょうとさば? 何れも誤り
なんです
正解は「 さしさば
」と読みます。
勿論 当地方の独特な呼称で全国バージョンではありません。
今日からお盆の諸行事が始まりましたね。
仏様のある御宅の奥様、お母さま方は 精進料理作りで大変
であろうかとお察し致します
さてこの「 夫婦鯖
」近所のスーパで買ってきました。名称は「 さし鯖
」と書いてありました
なんの変哲も無いこの2匹の雌雄鯖の写真をご覧下さい
「なんだ、開き塩鯖2匹じゃあないか!」
詳細な製法は妻にも分らないそうですが、腹を空け内蔵を処理した後,薄塩乾燥?
※味は少し塩鯖とは違うんです。 この商品は盆の期間のみ販売
してあります。
確かに塩鯖2匹なのですが特別な話題というのは 製造法にあるのではないのです
この「夫婦鯖」を食べる権利がある人と、ない人があるという事なのです
お盆の初日の13日、この夫婦鯖を茄子の2枚の葉に乗せて神前にそのままお供えした後、生のまま 家族の中で両親が健在の人
のみ 2匹の切り身をほんの少しを戴きます
その後は塩鯖の調理と同じで適当な切り身にして焼いて食べます。
今度は食べる人は家族全員となりますが仏前には生臭ですので焼いてあってもお供えはしません。
「 両親が健在である
という事は
生ものでも食べられるという事で有難いことだ
」と云われてきました
補足すれば 私の両親が無くても
妻の両親が健在ならば 妻のみがこの権利がある
のです
しかし、最初から家族の内で夫婦、子供の内で両親の一方が揃っていなかったならこの「夫婦鯖」は食べる資格がありませんので購入する意義は生じません。
種々聞いて見るにこの風習があるのは 鳥取県伯耆の国の一部
にあるように思えます。
変わった風習ですね、他の地方でこの風習がありましたら是非ご紹介いただけませんでしょうか。
今日は、今でも残る郷土の「 夫婦鯖
」のお話でした
ちなみに私たち夫婦はまだ両親が健在ですのでこの「 夫婦鯖
」を戴きました
さほど目出度くもなく 今後の 老々介護
が心配です。
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