☆モモからの手紙「微笑みによろしく」


モモの旅立ち2.gif
さくらパパさん ちのちび2ちゃん作

モモからの手紙「微笑みによろしく」
さくらパパさんが届けて下さいました.
ありがとうございます。

2005年10月19日PM5・00分
13歳でモモは天国へと旅立ちました。
3回の手術にも耐え一生懸命、#000000生きようと頑張りました。
病魔には勝てませんでしたが「リキ&モモのお部屋」に
来て下さる沢山のお友達の方々の愛情に包まれ
モモは最高に幸せだったと思います。
モモを愛して下さった皆様、本当にありがとうございました。
モモ11.jpg


ママ・・・
この手紙は、どうしてもママに言っておきたいことがあって書くことにしたの

ママ、今まで長い間、モモを大事に大事に育ててくれて、本当にありがとう
この世の中で、モモほど幸せなワンコはいないわ

もし、ママがモモの病気について、後悔しているんだったら
それは間違いだわ(偉そうな言い方でごめんなさいね)
だって、4月まではモモでさえも、自分がそんな病気にかかってるとは
夢にも思わなかったし、何も身体に調子が悪いところもなかったの

春の手術の時、モモはとっても不思議な夢を見たのよ
その話から聞いてくれる?

自分が、自分の身体から離れて
私は雲の間に、かかった大きな橋の上を歩いていたの
すると橋を渡りきったところに、犬太くんっていう
柴ワンコが座って待ってたの

「モモちゃんでしょ、いらっしゃい。ボク犬太っていうんだ」

「犬太くん?知ってるわよ。
でも犬太くんが目の前にいるっていうことは
私はもう死んじゃったの?」

「そうじゃないんだ。これから先のことは
モモちゃんが決めるんだよ。
ボクはそのお手伝いをするために迎えに来たんだ」

犬太くんは、モモをバイクの後ろに乗っけて
あるところに連れて行ってくれたの

そこは、犬太くんが「光さん」と呼んでいる方がいるところで
そこには、世の中の全てを映し出すスクリーンが置いてあるの

光さんが、静かに言ったの
「モモ、お還りなさい」
「光さん、私は死んだのですか?」

「いいえ、あなたの心臓はまだ動いています。
でも、あなたはもう寿命を迎えています。
このままこちらに来ようと思えば、来ればいいし、
戻ろうと思えば短い期間ですが戻ることが出来ます。
しかし戻れば、肉体的な苦痛が待っているかも知れません」

そこで、光さんは、現在の地上の様子を見せてくれたの
すると、ママが、泣きっぱなしで・・・・・

その時スクリーンのママに触れると、ママは
「モモの病気に気付かなかった私が悪い」って
ものすごく自分を責めていたの

「光さん!」
「そう、彼女が自分を責めるのは間違っているわ!
あなたは彼女に何か出来ることがあるかしら?」

「光さん、私をもう一度、あの身体に戻して欲しいの。
痛くても苦しくてもいい。ママにしっかりお礼を言いたいの。
ママを幸せにしたいの。『自分を責めないで』って言いたいんです」

そう言い終わった時に、私はお腹にとても強い痛みを感じた。
どうやら、手術は無事に終わったみたいでした

泣きながら私を撫でてくれるママを見て、さっき見た夢は、
もしかしたら夢じゃないかも知れないと思ったわ

そして、これからどれくらい生きられるか分からないけど、
残りの人生をママを喜ばせるために使おうと思ったの

それから、半年間、私はそれまでの人生全部と同じくらい、
ママや周囲に愛されたわ
そして私も、自分の力を全部出し切って、周りを愛することが出来たの

そして、あの日が、地上での最後の日になることは、私はずっと前から分かっていたの
普通は、病気で亡くなる時は、だんだんと体力が弱ってくるものらしいど
モモの場合は、その日まで元気だったの

だから、最後の最後までママの顔もしっかり見ることが出来たわ
モモは、静かに身体から抜け出したの

これが死ぬって事なのね
でも、全然苦しくなかったから、あまり実感はなかったわ

すると、ママは静かに、そおーっと、モモの口元から目の辺り
喉の辺りから背中と撫でてくれていた

リキは、どうしてモモが動かないのか良く分からなかったみたいね
でも、リキもモモはもう二度とこの身体の中に
戻ってくることはないと分かってるみたい

その様子を、私はちょっとだけ上の方から見てたのよ

ママ、ありがとう、ありがとう
私はもうその身体の中にいないけど、ママの温かさは伝わってくるわ

ママはつぶやいている
「モモ、ごめんね 早く病気に気付いてあげれば・・・」

ううん、そうじゃないのよ、ママ
どうか、自分を責めないで!そんなこと言ったら
せっかく笑ってお別れしようと思ってるのに、涙が出ちゃうじゃない

ママは、何人かの友達に連絡をしていた
そのうちの1人、犬太くんちの母さんが
犬太2くんを連れて私にお別れを言いに来てくれたの
犬太2くんも、いつもと違って、何だか神妙でおとなしかったわ

犬太母が帰ると玄関を出る時、モモもママと一緒に送り出しに出たの

すると、玄関の先から夜空に向かって
はっきりと虹色の橋がかかっているのが見えたの

モモは、知ってたの
死んだ時に渡る、美しい橋があることを・・・・・
私は、橋を少し渡って振り返った

すると、美しい街の灯りの中に
私が暮らしたママの家がひときわ明るく輝いているのが見えたわ

橋を渡ると、また、犬太くんが待ってくれていた。

「お還りなさい、モモちゃん」
「犬太くん」

すると、犬太くんのバイクの後ろから
魔法使いの格好をしたニャンコが・・・

「あんたがモモかい(^^)よく来たねえ(*^_^*)」
「あっ、知ってるちぃたんでしょ?」

すると今度は、バイクのサイドカーから、黒のパグちゃん

「おばちゃん、こんにちは~っ」
「知ってる~っ、ぷぅちゃんだあ~」
ぷぅちゃん、とってもよく笑う
ちょこちょこ周りを走り回りながらお話ししてくれるの
そっかあ、ここで元気にしてたんだぁ

次に現れたのは、イエローラブのラブさん
手にきれいなロザリオを持っている

「初めまして、モモさん(^^)、私もあなたとよく似た病気でこっちに来たんよ」
「ラブさん、会いたかったわ、私、ラブさんのママに撫でてもらったことあるのよ」
「知ってるわ、何でもノエルが大騒動を巻き起こしたんやってね(^o^)」

ラブさんの後ろから現れた白い大きなわんこ
「モモちゃん、おいでやす。よう来てくれはったなあ、めいと申しますぅ(ペコリ)」
「わかった~っ、京都のめいさんでしょう?」

最後に顔を出したのは、優しそうなビーグル
「モ~モちゃん(^^)/、私の名前を当ててごらん?」
「????」
「私も『もも』って言うんだ、18歳までがんばったんだぞぉ(^^)」

「さあ、あいさつはそれ位にして、みんなでモモを光さんの所に案内しようじゃないか」
ちぃたんはそういって、羽織っていたマントを外し、
広げるとみんなにその上に乗るように言った

ちぃたんが、何か呪文を唱えると、みんなを乗せたマントは
ふわりと浮き上がり、雲の間を縫って飛ぶと
光さんのいるところに着いた

「モモ、顔を上げなさい」
「光さん」

スクリーンには、私の一生が映し出されていた
初めてママの家に来たとこのこと

リキと初めて会った時に、噛みついたこと
たくさんの子供を授かったこと

ママが、毎日毎日モモ達に笑いかけるので
いつの間にか私も笑うことをおぼえたのよ

そして、笑えば笑うほど
ママやモモの周りに人やワンコが集まってきた

ママは、ホームページを作った
モモとリキの笑顔のページは、あっという間に広がって
ホムペ仲間が集まってきてくれた

ママは、画像の加工が得意で、仲間の写真を楽しいコラージュにして
配ってみんなを喜ばせたの、そりゃあ大反響だったわよ

モモは、病気になって、手術を受けた
この時も、全国からママとモモに向かって、
祈りや思いやりが集まってきた、ママは自分を責めていたわ

モモは、その時、光さんに
もう一度地上に戻してくれるように頼んだの
地上でママに何かお返しをしたかったから

そして、もう一度私は、あの身体の中へ戻った

それから、ママとモモを心配してくれた全国の友達は
掲示板で元気づけてくれたり、わざわざ家まで来てくれたりした
モモは、戻ってきてよかったと思ったわ

そして、今回、身体がその役割を終えて
モモはここに来たわけなのね
仲間から、それに見ず知らずの人からも
ママに向かって思いやりが集まっている
ママは、それは十分分かっているみたい

そして、スクリーンには現在のママの様子が見える
ママは、相変わらず、泣いてるわ

ママは、思いやりには感謝しながら、その一方で、
「私がしっかりしなかったから、モモを死なせてしまった」
なんて、思っている、それは、間違ってるのに・・・・

「モモ、どうですか?今回の人生を振り返って」
「光さん、ありがとうございます。
私は毎日笑いながら、こんなに長生きをさせてもらいました。
こんなに幸せなワンコは他にはいないんじゃないかと思っています。でも・・」

「でも・・・何?」
「ママが、私が病気になったことは自分のせいだと自分を責めてるんす。
春から今まであの身体に戻って
『そんなことはない、モモは満足よ』って、言い続けてきたのに、
それが通じてないのかと思うと、私は悲しくって・・・・。
光さん、どうすれば私の気持ちをママに伝えられるでしょう?」

「心配いらないわ。あれを見てご覧なさい」

スクリーンには、ぼけーっとしている、男の人が映った

「あの男は『さくらパパ』といいます。
あなたがあの男の心に、
あなたの気持ちをぶつけてみなさい。
きっと、彼はそれを、ママに伝えるでしょう」

光さんは、モモの今回の人生の目的は、
生きている者は1人で生きているのではなく、
お互いに支えあっている、
それは、病気の時や困った時ほどよく分かるし
それに対する感謝を忘れてはいけないこと
どんなに、気をつけていても病気も死も訪れる

それは穏やかな気持ちで迎えるのが大切であることの2点で
いずれも「愛」を心に離さず持っていれば
間違いはないということを理解することであり
モモはそれを果たしたから、めでたくこちらに還ってきたということなの

「モモ、これを身につけておきなさい」
光さんがくれたのは、手術の後から私が付けていた
犬太母が作ってくれた腹巻きでした

「これをつけている限り、あなたから、愛と感謝の気持ちが消えることはありません」

「モモ、あなたに会わせたい者がいます。さあみんな、こちらへ」
そういうと、3人の天使が、静かにモモの前に歩み出た

誰?誰かしら?でも、どこかで会ったような気がするわ・・・
何なのこの不思議な気持ちのたかなりは?

すると、3人は「お母さん、おぼえていますか?」
?? まさか・・・?・・まさか?
「お母さん『春』です」
「『花』です」
「『桜』です」
えっ?あなたたち、本当に?

3人は、私がずいぶん前に産んで
小さくて産まれてすぐに死んじゃった子供だったの

「あなたたち、お母さんを許して!守ってあげられなかったお母さんを・・」

すると、光さんが言った
「違うでしょ、モモ。この子達が死んだのは、あなたのせいじゃない。
そして誰もあなたを責めたりしない。さっきそれを学んだんじゃなくって?」

「そのとおりよ、お母さん。私たちはあの後すぐ
天使として生まれ変わって今じゃ光さんのお手伝いをしながら
みんなの幸せのために働いているの。全部お母さんのお陰よ(^^)」

最後に光さんは、乗り物としてトロッコをくれました
これは「小さな恋のメロディ」のラストに登場する
2人がシーソーのような物を手で漕いで進むタイプで
いつかリキが来たら2人で漕ぎなさい
それまではモモの娘の天使が手伝ってくれるんですって(^^)/

3人の天使達に守られながら、光さんのところから出ると
犬太くんやさっきの仲間が待ってくれていた

「さあ、今夜は、モモのこっちでの誕生日のお祝いだよ。
ごちそうはいくらでもあるから、みんな、モモを祝っておやり」
ちぃたんが、そういうと、みんな大喜び

お酒を飲んだり、歌を歌ったりして、盛り上がり
今し方ようやくみんなウトウトし始めたわ(^^)

さあ、これからはモモの時間よ

モモは、さくらパパの心に気持ちを投げかけたの
すると、さくらパパは目がウルウルし始め
ティッシュで目頭を押さえながらパソコンに向かったの

お願い、さくらパパ、私の気持ちを伝えて下さい


ママへ
モモが病気になったのも、死んだのもママのせいなんかじゃありません
病気も死も、生きている者には、避けられない宿命なの
どんなに気をつけていても、病気にはなるし
最後は必ず死ぬのよそれを、誰のせいだとか
ああすればよかったとか思うのはやめて欲しいの

モモに言えることは、ママに会うことが出来、こんなにも愛され
毎日笑いながら過ごし、こんなにも心配をしてもらって
地上での一生を終えることが出来たことは、本当にうれしいことなのよ

だから、お願い!自分を責めないで!
モモは、心から感謝しているのよ

こちらにいる者は、地上では私のように長生きした者
幼くして死んだ者といろいろいるわ
でも、誰1人、その境遇に不満を持ちはしないの
それが、本人が持ち合わせた運命であるし
一生はその長い短いで評価なんて出来ないもの

ママは、いつもいつも愛をくれたわ
そして、これから先も愛を与え続けると思うわ

ママには、こんなにワンコを笑顔にした人間が他にはいないよって
もっと自慢げに思って欲しいのでないと、モモも自慢しにくいもの(^^)


パパへ
ママといつまでも仲良くしてくださいね
なんてったって、ママの一番の見方は、パパなんですからね
いつまでも、元気でいてね


お兄ちゃんへ
怪我、手術などが続いて、大変だったね
でも、大丈夫よ!これからよくなるわ(^^)/
お兄ちゃんの、悪いところをモモが持って行った?って言われている(^^)
それは、必ずしも嘘じゃないけど、モモが引き受けたから死んだんじゃないわよ
今回は、必ず死ぬことが分かってたから、勝手に持ってきただけよ、安心してね(*^_^*)
お兄ちゃんが、仕事に就いてから、めったに顔が見られなかったわね
これからは、怪我はしないようにしてね
ママは心配するのが趣味みたいな人だから、そんな趣味は取り上げちゃってよね、いい?
仕事の上で、決断したり、勇気をもってあたらなければならないことは出てくると思うの
でも、これだけは覚えていて欲しいの
決断、勇気をもってあたることと、命を粗末にすることは全然違うってね
これから、かわいいお嫁さんをもらって、幸せになってね(^^)/(モモとリキのようにね)


リキへ
リキ、ママを頼んだわよ
あなたが、しっかり守るのよ!分かった?!
あなたがこちらへ来る時は、必ず迎えに行くわよ
モモにとっちゃ、楽しみだけど、あまり急がず、ママを助けてよね(^^)


この手紙を読んでくれたみんなへ

長い長い手紙になっちゃってごめんなさい
でも、最後まで読んで下さってありがとう

みなさんにお願いがあります
モモがこっちに来ちゃって、ちょっと凹んでいるママを
時々元気づけてあげて下さい
ママは、ひとりにすると、すぐ自分を責めるんだから
モモもその点だけは心配なのです


最後の最後に、もう一度私の家族へ
長いこと可愛がってくれて、本当に、本当にありがとう
お陰で、こんなにも笑顔の似合う女の子になりました(^o^)
これからも、家族みんなで、仲良く
いついつまでも元気で過ごして下さい


モモは、あなた達と直接触れあったりは出来ないけれど
いつでもそばに行くことは出来ます
いつも近くで応援しているわ


ママ、晴れた日はお空を見てよね
私が、トロッコで「ひこうき雲」
ママに分かるように上手に描いてあげるわよ(^o^)


ありがとう、ありがとう、私の家族
いつかまた、きっとお逢いしましょう
楽しみにしてるわ(^^)/~~~

そして、ママをいつも応援してくれるみんな、ありがとう、さようなら








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