認知症リキ君の日記2




『2007年2月9日』

ボ~リキ君入院
7日の夜、ご飯を与えたが食べない
いつものようにグルグル歩き回って疲れたら横になる
といった行動を繰り返していたが
23時頃から異常な鳴き方をし始めた・・
また腰痛なのかとさすっていたけど鳴き止まない
結局、私もリキも一睡もせず朝を向かえた
朝になって鳴き疲れたのか眠りについた

私も一睡もしてないので眠たかったが仕事が・・
朝食の支度中、又鳴きだす
どうも様子がおかしい、ヨタヨタ歩いては倒れ
起き上がろうとするんだけど立てない
そのうちにぐったりと意識も、もうろうと

病院が開くのを待ち、リキを連れて病院へ
脊髄症&認知症そして今回の症状について話をした
(前回診察を受けた病院と違うため)
体温計を差し込んだと同時に先生の手に向け下痢P噴射

Dr脳に圧が掛かって起きた症状なのかも
下痢もちょっと心配だけど減圧剤点滴して様子を見ましょうと
リキをあずけ仕事に向かう

そして仕事中に先生から電話が入り
下痢Pの中に石が、急いでレントゲンを撮った結果

胃には大きな石が数個
腸には細かい石がびっしり入って詰まっていると

レントゲン写真を見たら腸全部に小石が
胃の中には大きな石が写っていた

診察台でカテーテルを入れられオシッコを抜き取ってるリキ
先生も肛門から指を入れて小石を取り出すしかないと
激痛を伴うので安定剤を少量使ってやりますが
お母さんはいない方がいいでしょう
鳴き声、聞くと辛いでしょうからと・・

私は会社に戻らないといけないので
「また来ます」と病院を出た。

仕事を終え、ととさんと病院へ
リキはケージの中で点滴され背を向け横になっていた

先生がビニールに入った小石を見せてくれた
その石は熱帯魚の敷石にした麦岩石だった
私が先日、芝生が枯れて水はけが悪いからと
撒いた石だった。

Dr・今後の処置としては
肛門まで降りて来た石を少しずつ指で取り除いて
いくしかないとのこと


胃の中の大きな石でリキが苦しみ続けなければいけないのなら
高リスクではあるが全身麻酔で取り除いて下さいと
もし麻酔から覚めなくなっても、痛い思いだけはさせたくないんです
歩くことは出来なくなっても、眠り続けても・・
生きていてくれたら・・石と痛みがなくなるのなら・・


Dr・・解りました、その方向にもって行きます
そして全力を尽くして治療にあたりますと


目の見えないリキはその石をなぜ・・
お腹が空いてたから食べたのか
家の横に敷き詰めた大きな石も食べ物だと

家の中だと寝てばかりで足腰弱ると
お天気のいい日は庭に出して行ったことで
こんなことになるとは・・

私のせいでリキをこんな目に合わせてしまった
認知症のリキの行動にもっと注意をはらっていれば
こんなことにならなかったはず


『2月11日』

腸に残っていた石を自力で排泄できたと聞き安堵し
あとはリキの胃中の石の摘出手術をいつ行なうか
先生と話し合っていました。

私はもうこの苦痛からリキを解放してあげたい
そして手術をしてリキが全身麻酔に耐えられなくて
モモの傍に行こうと思ったのなら
苦痛もなく逝けるのだから幸せなのではと思ったのは確かだ。

決して最悪の状態で帰ってくるかも知れないリキの
介護から逃れたいとか、死を望んだわけでもなく
最後の手段を望んだわけでもない

リキが痛みで、もがき苦しむ姿と声が
「かあちゃん、苦しいよ~痛いよ~」と
叫んでる声にしか聞えなかった。

あの壮絶な声で苦しむリキの姿を見ていることが辛かっただけだ


天国組の使者さくらパパさんが
「リキは、モモとしっかり話し合って、
やるべき事があるなら必ず戻ってきますよ」の言葉に

そうだ!そうなんだ!
モモと相談してリキが自分の行くべき道を決めるのだと

モモ「リキ~ご飯を食べないと石は取ってもらえないのよ」
「私、こっちで春・花・桜・ふ~の子育てで忙しいのよ」
「一番世話のやけるリキが来たら疲れて倒れちゃうわ」
「だからまだ来ないでくれるぅ~」とモモに言われたのね

そしてリキも
「そうか、子育てに大忙しいんだなモモ」
「それじゃ、まだかあちゃんに甘えてるとするか」
「これを食べれば元気が出るんだ」
「そしたら手術して石取ってもらえるんだ」と思ったのだろう

看護師さんの手にある餌を食べようとし
水も飲もうと一生懸命頑張った


でもリキは私が思うより強い仔だった
「生きたい」「まだ生きていたい」と


そんなリキを見て先生も手術しようと
17時15分頃病院から電話、先生の声は明るかった
「リキ君が餌も水も少量ではあるが食べたんです」
「体力が少し出て来てるみたいなので早急に手術します」と
「手術が終わったら電話しますから」と

19時半ごろ病院から
「手術が終わりました、石は全部摘出しました」

主人、遊びに来ていた甥と彼女と一緒に病院へ
リキは傷の痛みなのか、前とは違う声で鳴いていた

先生「麻酔も脳の負担を考え通常の量ではなく減らしました」
「途中で麻酔が切れ掛かり痛いのか、手足を動かしましたが


鳴き続けるリキ
頭を撫でてあげたら、私の手の感触だけは忘れてなかったのかな
鳴き止み、静かに目を閉じ眠りにつきました。


『2月16日』
日に日に元気になって来ましたよ。
手術後傷の痛みで2日間は鳴いていたようですが

昨日は自力で立とうと頑張っていました
シーツにおしっこをすると気持ちが悪いのか
前足動かして場所を移動しようと動き回る

下痢はまだ続いていますが食欲モリモリ!!



『2月18日』

ボ~リキ君、退院できず
酷い下痢ではないですがまだ続いているため
もう少し様子を見ることに
下痢は多分、石で腸が少し傷ついているせいではと
傷口は綺麗になってきている
まだ歩くことが出来ないので
後ろ足のリハビリ始める。

『2月23日』

ボ~リキ君も21日抜糸をしました。
食欲もあり、軟便ではありますが酷い下痢も止まり一安心です
毎日のリハビリで少し歩けるようになり
ボケ鳴きも戻る
でも心配事がまた1つ増える
リキの背中に腫瘍が見つかり、急激に大きくなってます
20日までは何もなかった背中に腫れが先生も気づかず
私もほぼ毎日、リキの身体を撫でていたのに分らなかった。
お灸する為に背中の毛を剃ってあったので分ったが
毛で覆われていたら分らなかったに違いない
今日もまた腫瘍が大きくなっていた。

昨日、病理検査に
脂肪腫ならばいいのだが、モモと同じ肥満性細胞腫ならば・・
リキの場合、脊髄の所だからもうこれ以上手術は不可能

『2月24日』
リキ退院












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