人生投げずに球投げよ☆

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Oct 19, 2025
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カテゴリ: ボウリング

 ついに初日の朝がやってきた。われらK店の選手たちは昼からの投球となる。余裕をもってロビンと集合し、稲沢へ向かった。本音を言えば、かなり緊張をしていた。別にこの大会で上位に入らなければならない理由もない。ただ、自分がどれくらいの力を大舞台で発揮できるのか、それを示さねばならないという思いがあり、プレッシャーが襲って来た。9時過ぎに朝食を摂り、昼食代わりにとセブンで買ったネギトロ巻きを車内で頬張った。

 会場入りは比較的スムーズにいった。時間には余裕をと思って動いたことが功を奏したようで、駐車場には余裕があった。入口にはグランドボウル系列のプロボウラーたちが談笑中。このイベントはプロボウラーがアマチュアと一緒に投げる側面もあるのだ。自分らのレーン割りを確認してみる。ここが戦場か…。程なくしてボウラーたちが各地からぞろぞろと集まってきた。私のボックスにひとり、またひとりと入る。四人打ちである。しかも三人とも若者である。どうやら自分が一番トシを食っているまである。…まさか。ここで私は一つのことに思い当たった。若者=両手投げ…?彼らが準備しラックに置いたボールをふっと眺めた。悪い予感は当たった。ほとんどのボールに親指の穴が無い。そこは四人中三人が両手投げのデッドゾーンであった。

ボックスの選手が出そろったところで時間になった。本日投球するプロボウラーの紹介や競技説明があったのだが、さてどのようなライン取りをするか、それを考えていた。同ボックスの戦士たちは、所属する競技団体のユニフォームを身にまとい、それぞれがよっぽど私より手練れ揃いに見えた。そんな彼らだから、私が察する「両手投げが揃うラインの崩壊」への危惧にはいち早く気が付いたのだろう。同ボックスの選手が仲良しに向かって言った「内からソリッド投げて持たせようっていうゲームプラン、早速こわれたかもな…」という言葉が耳に入った。これは相当中から行くつもりなのだろう。となればどうする…練習投球の様子で決めよう。

★練習投球

一番後悔が残らないボールをまずチョイスしようと決めていたので、タイフーンを選択。左右とも立ち位置は -12 枚くらいである。スパット通過も同じく 12 枚くらいであろうか。練習投球の中で少しずつ遅くなって、立ち位置を -14 くらいまで寄せた。レベルも試しておいたが、 -8 枚から 8 枚あたりでまっすぐのラインを引けそうではある。一応ストック。同ボックスのボウラーは、3人ともが私よりかなり内を投げている。ここで自分はほかの人たちより外目で粘ることの優位性を信じて、タイフーンで粘ることを決断した。

★1ゲーム目  x 8s1 xxx 8s1 xx 9/9/7  199 ( -1

最初に綺麗なストライクが出てほっとした。ただ、2投目、あまりに良い投げ方をし過ぎて先で切れて厚目の 4-9 スプリットが出てしまった。それをラインで若干修正してターキーを持ってきたものの、不運なアクションに見舞われて 7-10 残り。ミスをしないように粘ったのだが、最後の1投が厚めに入り 3-6-10 を残し、結局 200 を割り込んでしまった。

★2ゲーム目  8/x9/9/x 8s1 x9/9/xxx  196 ( -5

若干伸びてきた。するとタイフーンはそもそもオイルに強い玉ではない。最後のひと切れが出せなくなり、途端に 7 10 番がポコポコと残りだしてくるようになった。同箱の若手選手たちは、インサイドからかなりくすんだ球を出し戻ししている。なんという強い玉なんだ。あっという間にストライクを繋げてビッグゲームを持ってきた。(試合後調べてみると、彼らはジャパンオープンや東海オープンの常連さんだった。強いわけだ…)この時点ですでに、如何とも埋め難い実力の差を感じながら、 I プロの言葉を思い出していた。「タイフーンがいい玉ですね!って言って、タイフーンしか投げられないうちは、とても通用しない」。正直これを聞いたときに、どうして通用しないのかをあまり明確には理解できていなかった。ただ、このとき身に染みて分かった。「スペックに勝る玉をポケットヒットできる連中と対峙する上で、オイルに弱い下玉では圧倒的に不利だから」なのだ…。自分はそのことをこの時点で理解はしたものの、グイグイ点を離されながらも今日はこのスタイルで戦うしかないと胸に決めて3ゲーム目に向かった。

★3ゲーム目  9/x9/9/9/xx9/xxxx  227 (+ 22

投球は悪くない。ポケットヒットに見える。しかし、微妙なノビに阻まれて、本当に 10 番ピンが飛んでくれない。しかしながら、自分で「偉い」と思ったのは、前夜に稲沢の 10 ピンラインをきちんと確認していたことであった。「 -18 枚に立って少し身体の開きを抑えて 21 枚くらいを狙っていい」というノートのメモがピシャリで、スペアには危なげがない。そうするうちに、少しずつフッキングポイントのオイルが枯れてきて、 10 番が飛んでくれるようになってきた。潮目を捕まえ、なんとかプラス域に浮上することができた!

★4ゲーム目  7/x9/63 5s3 xxx 8s- 6s2  165 ( -13

急に捕まりだした。「遅くなった…?」と感じたが、 4 フレでそれは確信に変わった。間違いなく遅くなっている。そしてそれは左右ともに生じていた。どちらもド厚目を食い、 5 フレ終わって 73 。このままちまちまとアジャストしても恐らくダメと判断…そして、勝負を賭けての腰切り投げ。(腰切り投げとは、アプローチを板目に並行に歩きつつ、リリースはインサイドアウトで出していく投法である。メリットは落とし位置に向かって歩くよりも、中のオイルを長く使えることである。デメリットは腰から上をひねって投げるぶん、腰痛の自分には体へのダメージが大きいという禁断の投球なのである笑)

この腰切り投げでより内を通し、かつ横を強めたリリースでのアジャストがぴたりと当たり、ターキー。最後までどうか、このコンディションよ、崩れないでくれ。そう祈りながら投げた9フレ。今日一番といえるほど完璧なリリースでストライクを確信した投球が2-10割れ。がっくり。タイフーンが最後でオイルに負けた。滑った、入りきらなかった。10フレも同じ。10フレはやや、狙いよりは外に落ちたと感じたが、自分としてはこちらも100点満点で 90 点はあげられるような投球をしたつもりだった。しかし、それでも滑って戻り切らなかった。レンコンが"持って"くれなかった。この終盤の投球に、試合の引き立てをタイフーンに任すことの限界を見た。

最後で大きなマイナスをしてしまい、せっかくここまで我慢したプラスを吐き出してしまった。でも、これまでやってきたこと、今できることは精一杯出した前半4ゲームに後悔はなかった。勝負はあすだ。もちろん、上位入賞を賭けた勝負ではない。自分との闘いの勝負はあすだ。後半4ゲームでなんとか 813 を打って、 1600 。アベ 200 に乗せること。目標は決まった。

試合を終えて、ふと思う。そうだ、ロビン、ロビンはどうなったんだ。「クリストファーロビーーーーーン」とプーさんのごとく彼の投げるレーンに行くと、彼も終盤4ゲーム目にあった。生気のない横顔でベンチに座っていた。付き合いが長い私には、スコアを見ずとも彼の置かれた状況が判った。これは彼も思うように打てていないのだ…。スコアを見上げると、 4G 750くらいに着地する展開であった。複雑にラインが交錯する中では、やはりその経験に劣る者たちは普段より点数が出しづらい。これが普通なのだ。そしてそれが試合の難しさなのだ。

道具を片付けながら、帰路につく二人。私は「 813 を打とう」とあくまで現実を見据えて、不屈のロビンはあくまでもあす 900 以上を打って上位争いに食らいつく思いをメラメラと燃やしていた。(次回に続く)






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Last updated  Oct 19, 2025 09:51:59 AM
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