ちゃむさんの「積ん読本」を減らす方法



http://plaza.rakuten.co.jp/chamcham/


さて、部屋に「積ん読本」が増えるのはなぜでしょう。
それは「読もう!と思って買った本が多いから」ですね。
じゃあ、「読もう!と思って買った本を読まない」のはなぜでしょう。

その理由は、この3つではないでしょうか。

1)1日では読めないと思って後回しにしているから
2)家で休日に読もうと思って後回しにしているから
3)家に置いておけばおくほど「読もう!」という気持ちが薄れていくから

つまり、基本的には「後回し」にしようと思っていることが多いです。
ですので、この際、漫画と同じルールを適用しましょう。
結論から言えば、
買ったその日に読む・読み始めるのです。

皆さんは漫画を買ったら、その日のうちに読みませんか?
(※シリーズ全巻をまとめ買いなどの場合を除く)
ほとんどの人が「その日のうちに」読んでいると思います。

なぜそんなことができるかといえば、
「その日のうちに読める分量だから」。
そして重要なのが
「その日のうちに読みたい!と思っているから」ですね。


でも、「その日のうちに読める」のは漫画だけではありません。
小説だって、ビジネス書だって、読むタイミングさえ変えれば
本当はその日のうちに読むことができるのです。

本はよっぽど分厚くて難解な本でない限り、
遅くとも3時間あれば読むことができると言われています。
実際、私も3時間あればたいていの本を読むことができます。

ただ、3時間と聞くと読み始めることが億劫(おっくう)になってしまいますよね。
会社づとめの人ならば、本屋で本を買って家に帰れば早くて9時くらい。
それから3時間もかけるなんてちょっと辛いかもしれません。

でも、この「3時間」という数字は、
「買ったその日に読んだ時間」ではないのです。

本当は「買ったその日」=「読もう!と思った日」が実は「本を最も速く読める日」
なのです。その日に読めば「3時間」は「2時間前後」に短縮される
可能性があるのです。薄い本なら1時間前後になることもあります。

なにしろ本を買った直後ですから、興味も持続して読むスピード
が倍増しているのです。
つまり「読みたい力(りょく)」が最高値なのです。

たとえば立ち読みしていたら、50ページほどを
信じられないようなスピードで読んでいたことがありませんか?
これは「読みたい力」が最高値だからなのです。

だから、本を買ったら「家に帰って読もう」と思わずに、
喫茶店などを利用して「家に帰る前に」読み始めると良いです。

また、これは、
家に持ち帰った途端、積ん読本になる確率が格段に上がってしまうからでもあります。
家に帰ると家に置いておけるから、
「今度の週末に読もう」「今月中に読もう」と逃げ道を作ってしまいます。

というわけで、明日から本を買うときは
「今日中に読めるかどうか」をまず考えてみてください。
そして、もし本を買ったなら、読むための場所を確保して
「その日のうちに読み始めましょう」。

これだけで、積ん読本は減っていくと思いますよ(^-^)


※「一日で読んでしまうなんてもったいない」なんて思わないでくださいね。
 ご存知のとおり「読まないほうがもったいない」のですから。
 ただし、小説などの娯楽作品は休日にのんびり読んでもいいと思います。

※フォト・リーディングや速読をマスターしている人は、
 この限りではありません。
 でも、そういう人が本屋で立ち読みするのは犯罪です(笑)

※「積ん読本」を減らすには、根本的には「まとめ買いしない」
 ことも大切です。これは本を買うスタイルにもよるので
 なんともいえませんが。


▼メールマガジンからHPを作る方法

今日は日曜日に配信するメールマガジン
『リンク・リーディング』を作成して、
連動しているホームページの準備をしました。

●リンク・リーディング(サイト)
http://chiba.cool.ne.jp/bookcham/linkreading/
このサイトの作り方は簡単です。

1)メールマガジンを書く
2)ウェブページにコピー&ペーストする
3)リンクの調整や補足をする

…終わり(笑)
メールマガジンさえ書き終えていれば、
サイト作成は30分以内でできます。
(ただし、作りやすいように作ってあるのですが……)

また、サイトには「メールマガジンにはないコーナー」があり、
メールマガジンには「サイトにないコーナー」があるので、
お互いがお互いのアクセスをサポートする形になっています。

これからメールマガジンを始める人は、ホームページのことも
考えてから作ってみるといいと思いますよ。
後でメールマガジンのホームページ化を考えると、
すごく大変です(経験済み:笑)。


メルマガの感想をもらうには

★まぐまぐでメールマガジンを配信されている方・しようと思っている方へ

16日は『メルマガ編集雑記』を作成して、
17日の朝7時に届くように設定しました。

最近、配信直後にメールマガジンの感想をもらうことが多いので、
とてもうれしいです♪

それで先日、ある方から感想メールをいただきました。
その感想メールの中に「えっ!」と驚くようなことが
書いてありました。

意外と知られていないことなのかもしれないので、
知らない人のために書かせていただきます。

●メールマガジンの感想をもらいやすくするには

実は、その感想メールにはこう書いてあったのです。

『メルマガに返信すると、
 メールが送れるこのシステムは素晴らしいですね!』

まぐまぐでメールマガジンを配信されている方の中でも
意外に知られていないことなのかもしれませんが、

これは【誰でもそうなっています】。

たとえば、作成されているメールマガジンを自分自身で登録されているなら、
そのメールマガジンを開いて『返信』と押してみてください。

すると、自分のアドレスが自動的に宛先に入ります。

ということは、送っているメールマガジンは、
読者の方が「返信」と押すだけで作者(自分)にメールが届く
仕組みになっているということですね。

というわけで、もし「感想メールが欲しい!」と思われているのなら、
メールマガジン内に、

【返信ボタンを押すだけで、私までメールが届きます】

と書いておきましょう。
これだけで、感想メールが送られてくる数が違ってくると思いますよ(^-^)

実践されてもし効果が表れたら、私までぜひご連絡くださいね♪
メールマガジンにURL付きで紹介させていただくかもしれません。

メルマガ整理法(基本編)

えーと、ぜんぜん脈絡も何もないのですが、
「メルマガ整理法」について書きたいのねんのねん。

コホン。

今回は基本編なので、すごく簡単です。

ずばり!!

メルマガ専用のメールアドレスを作る

これだけです。怒らないでね(笑)

もし、無料でメールアドレスを何個か持てるようなら、
通常のメールアドレスの他に、
ぜひ「メルマガ専用メールアドレス」を作りましょう。

そして、メールマガジンは全てそのメールアドレスで登録し、
フィルター機能を使って振り分けしましょう。

こうするだけで、メールマガジンと連絡用のメールが分かれるので、
「メールマガジンの中に友達や家族のメールが埋もれて気づかない」
ということが防げます。

メールアドレスを増やすのに少しお金がかかっても、
この効果は大きいです。ぜひ試してみてくださいね♪


補記:
「さすらいのもの書き」さんに、
「メールアドレスを変えずに、フォルダで振り分ける」
やりかたを教えていただきました。※掲示板参照
(さすらいのもの書きさん、ありがとうございます(^^))

どちらでも好みのほうでやってみてくださいね。

私も以前はそうしていたのですが、
「新規の配信サイトのメルマガが増えるたびに、
ルールを設定するのが面倒くさい」(※)
のと、
「独自配信のメルマガのルールを一つ一つ設定するのが面倒くさい」
ので、「メルマガ専用メールアドレス」を取得して実行しています。

※突き詰めれば、メールマガジンの配信サイトは2社くらいに
 絞れ、ということになります。まあ、基本編なのでそこまで
 考えなくてもいいですが。

本を気持ちよく買う方法

以前、私のホームページにも書いたことがあるのですが、
私なりの「本の買い方」を参考までにご紹介します。
この方法には、以下の三つの効能があります。

1)本を買いたいときに気持ちよく買える
2)本を買いすぎない
3)本の選び方が身につく


結論からいいますと、
図書カードを定期的に買うということです。
毎度ながら簡単です(笑)

自分で決めた日、たとえば給料日に本屋へ行って、
任意の図書カードを買ってください。
(図書カードには千円、三千円、五千円、一万円の四種類があります)

私は以前、本は現金で買っていました。ですが、現金で本を買っていると、
「今日は買い物をしちゃったから本を買うのはやめておこう」
「今日は食費を抑えたから本と漫画を買っちゃおう」
というふうに、本を買うかどうかがその日の懐具合によって変わっていました。

日によっては、本を買いすぎて後悔したり、
逆に現金がなくて買うのを我慢していたら、
店頭から本がなくなってショックを受けたりしました。
精神衛生上もあまり良いことではありません。

それで、あるときから
毎月の給料日に一定金額の図書カードを買うようにした
のです。

この作戦が大当たり!

図書カードを毎月買うようにしてからは、現金の有無によって
本を買ったり買わなかったりするということがなくなりました。
つまり買いたいときに気持ちよく本が買えるようになったのです。

また、図書カードの購入によって、
毎月の本の予算を自動的に設定することになったため、
「買いすぎを防ぐ」という効果を生み出しました。

さらに、本を買うたびにその月の本の予算の残額が分かるため、
「本当に買いたい本だけ買う」という
「本の選び方」も身につけることになったのです。
おかげで、良い本に出会える確率も高くなりました。

私はこの「図書カードを買う」という方法が気に入って、
既に五年くらい続けています。
今では逆に現金で本を買うことに違和感を覚えるようになりました。
つまり「予算外」ということが分かるからですね(笑)





また、この方法は本が苦手な人にも大きな効果をもたらします。
本が苦手な人は本が好きな人よりも「本を買う勇気」が必要です。
本が苦手な人でも、本屋に行けば「この本、読んでみたいなぁ」
と思うことがあると思います。

でも、「現金がないしなぁ。本にお金を使うくらいなら遊びに使いたいなぁ……」
と思うことも多く、買うには「本を買う勇気」が必要になります。
でも、この場合「本を買わないことを選択する人が多い」
のではないでしょうか。

しかし、図書カードを毎月買っていればその壁は低くなります。
もちろん、最初に図書カードを買う勇気は必要ですが、
図書カードを買ってしまえば、あとは買いたい時に現金なしでも
本が買えるので、「本を買う勇気」は必要ありません。
気軽にいつでも好きな本を買うことができます。この効果は大きいです。





ただし、デメリットも多少あります。
まず、図書カードを扱っていない本屋が時々あるということ。
最近はだいぶ整備されてきたみたいですが、
稀に図書カード専用の機械が設置されていない本屋があります。
その場合は現金で本を買うしかありません。

また、最近は図書カード専用の機械が新しくなって起こりにくくなってはいますが、
ごく稀に図書カードが何らかの原因で使えなくなったりすることがあります。
その場合は、図書カードを扱っている会社に連絡して、図書カードを送る必要が
あります。その間、図書カードはつかえないので、現金で本を買うしかありません。
(ただし私はこの2年ほどは無事故です)


このようなデメリットもありますが
それを考慮しても余りある効果が「毎月の図書カード購入」にはあります。

「本を買うのをためらって買わないことが多い」「つい、本を買いすぎてしまう」
「不要な本をつい買ってしまう」「本を読むのが苦手だから買うのも苦手」
……こんな悩みをお持ちの方はぜひ、
「毎月の図書カード購入」を試してみてくださいね!

追記:
ちなみに私は毎月五千円の図書カードを買っています。
以前は一万円×二枚で二万円分買っていましたが、
さすがに金欠で、最近は抑えています。
初めてこの方法を試す方は、千円では少なすぎるので、
三千円か五千円から始めてみるといいと思いますよ。


なぜ、面白くないメルマガが多いのか

著者: 吉田憲人 プリンター用 記事を転送
▼2004年3月31日付の記事
□国内internet.com発の記事

米国のEメールマーケティングコンサルタント Ms.Jeannne S.Jennings さんの考えていることにこんなものがある。参考になるので、読者さんと情報を共有したいと思う。

1. コンテンツがすべて!(Content is King)

法人企業が発行する多くのメルマガは、発行企業のサービスにフォーカスが置かれ、読者の関心事にあまり触れていない場合がある。言い換えればダイレクトメールなのだ。本来の意味のメルマガではない。

彼女のお勧めは、少なくともメルマガのコンテンツの60%以上を、読者に役に立つ、読まれるコラムにすべきだということだ。

2. メルマガのフォーマットが次に大切!(Format is Queen)

法人企業が発行するメルマガの文章は、文章力のある人が書かれている場合が多い。ただ、メルマガの特徴をよく理解されていない人も多い。

段落の文章量(行数)が、学校の国語の授業で学んだルールに縛られている点だ。 1つの段落の行数が5行以上になっているコラムが目立つ。

学校で学んだルールに従うと満点なのだが、コンピュータ画面でそれを読む読者にとっては落第点になる。コンピュータの画面は、書籍と違って読みにくい。

メルマガでは、読者が読みやすいフォーマットを優先する。学校で学んだ段落のルールは、あえて破る。

彼女も私も、一段落の行数は5行以内、という点で合意している。さらに私は、3行がベストだと思っている。 3行くらいが一目で読み取れる分量だからだ。

3. スマイルと笑い!(Smile and Laughter)

ノンパーソナル(発行者の顔が見えない)でドライなメルマガが、法人企業発行のメルマガだ。そんな印象が、今も続いている。

プロのライターが法人発行のメルマガを請け負うとき、依頼元の企業から、会社のブランドを傷つけない当り障りのない書き方を指示される。

そうなるとどうしても、文章はすごく綺麗だがドライな印象を与えるメルマガになってしまう。

読者は、感情に訴える、心に引っかかるコンテンツ、そして、心を和ませるスマイルと笑いをもたらす仕組みがあると喜ぶ。

スマイルと笑いをもたらす仕組みは、メルマガ発行者の性格や書き方、考え方に依存するだろう。誰もができるものではないかもしれない。でも、一度はトライして見てはどうだろうか。

私は、メルマガを本来のメルマガの姿に変えたい。今の法人発行のメルマガは、読者志向のメルマガになっていない。あまりにもビジネス志向のメルマガになり過ぎている。

「人は、人に恋をする。読者は、メルマガを書いているメルマガ発行者に恋をする」(執筆:吉田憲人 Eメールマーケティング コンサルタント)

メルマガの配信を有料で ASP サービスするシステムサイトと無料で提供するメルマガサイトでは、一体何が違うのだろうか。この違いを知っているのは、自分のメルマガをビジネスにしたいと思っている人だ。

まず、基本的な違いを「有料 ASP メルマガ配信サービスの視点」から説明しよう。

1.登録されたメールアドレスは、あなたが所有する。
2.読者集めは自分で行う。
3.メールアドレス以外の読者の属性情報も取得できる機能がある。
4.有料である。

無料メルマガ配信サイトでは、上記の逆になる。

1.登録されたメールアドレスは、無料メルマガサイトが所有する。
2.読者集めは、無料メルマガサイトが最初の読者を集めてくれる。
3.メールアドレスのみしか登録できない。
4.無料である。

次に、有料 ASP メルマガ配信サービスを使うと「得」をするメルマガ発行者とは、どんな人達だろうか。

・属性情報でターゲット読者を絞り込みたいメルマガ発行者
・メールアドレスや属性情報を自分の資産としたいメルマガ発行者
・メルマガの到達度、読者動向、読者データを分析したいメルマガ発行者
・メルマガの魅力度を測る口コミ測定環境を求めるメルマガ発行者
・自社ブランドをメルマガで浸透させたいメルマガ発行者
・本当の読者数と読者数の増減を知りたいメルマガ発行者

一方、無料メルマガで「得」するメルマガ発行者は、どんな人達であろうか。

・無料で読者を集め、顧客にしたいメルマガ発行者
・無料でメルマガを発行したいメルマガ発行者
・広告掲載ビジネスをしたいメルマガ発行者
・メルマガコンテンツを本にしたいメルマガ発行者
・メルマガを通じてメル友を作りたいメルマガ発行者
・自分の趣味の輪を広げたいメルマガ発行者

法人格で自社のブランドを大切にしたいメルマガ発行者は、有料 ASP メルマガ配信サービスを使う。個人、SOHO、中小企業でブランドを気にしないメルマガ発行者は、無料メルマガサイトを使う。

求めるビジネス規模によってもこの違いが出てくる。私は、多くの法人メルマガを見ているが、無料メルマガサイトを使っている法人は少ない。会社のブランドを大切にしたい会社ほど、自社ブランドでのメルマガ発行にこだわる。

知名度のある会社が無料メルマガサイトからメルマガを発行している場合、それなりの理由がある。一は広告宣伝目的である。あらゆる媒体を格安に使ってある目的のメッセージを伝えたい場合、無料メルマガサイトで間に合うのである。

次回は、「頭に来る法人発行メルマガ」というコラムテーマにしたいと思う。(執筆:吉田憲人 Eメールマーケティング コンサルタント)


今月の9日にパブジーン無料メルマガ配信サイトが閉鎖される。この出来事は、無料メルマガサイトでメルマガを発行している発行者にある動きを起こさせている。

特にパブジーンで発行しているメルマガの発行者が今週から争って、読者に他の無料メルマガサイトへの再登録を依頼する号外メールを発行し始める。多分、私の読者も再登録の依頼メールを受け取っている事と思う。

ここで再登録のリスクについて、説明したい。

仮に1万の読者を持つメルマガで、パブジーンから○○○無料メルマガサイトに再登録する依頼を読者にしたとしよう。どのくらいの読者が、その再登録に応えてくれるだろうか。

(1)全体の60%前後が再登録をする。
(2)全体の30%前後が再登録する。
(3)全体の10%前後が再登録する。

答えは、パブジーンのメルマガ発行者のみが知ることであるが、私の過去の経験上、(3)の10%前後が再登録するのが現実ではないか。

こうなると、 1万人のうち9,000人の読者をこのメルマガ発行者は失うのである。広告収益を得ているメルマガであるならば、一瞬にして収益源を失ってしまう。こんなリスクがあることを、今回のパブジーン閉鎖で体験するメルマガ発行者が大勢いると思われる。

一方、面白い発見の機会がパブジーンのメルマガ発行者に与えられる。自分のメルマガに対する読者の関心度と信頼度が、他の無料メルマガサイトへの再登録数でわかるのだ。

上記の例だと、 10%前後が、本当に関心を持って読んでいてくれている読者である。後の90%の読者には、立ち読み程度の関心しかなかったという事実を発見できる。

さて、メルマガ発行者の新しい動きだが、広告収益やビジネス用途を目的にメルマガ発行者たちがこぞって、 ASP メルマガ配信サービスや独自配信ソフトを使って、読者メールアドレスを確保し始めている。

ソニー系列グループ会社が運営するパブジーン無料メルマガサイトのような、ベンチャー企業ではなく一部上場をしている企業の無料サービスが簡単に閉鎖されるのは、メルマガ発行者にとって意外であったと思う。

ただ、どんなインターネットサービスでも、運営母体がビジネスとして成り立たないと判断したり、トップの経営方針に合わなかったり、運営スタッフの人材不足で運営が継続できなくなったりした場合、サービスの停止は避けられない、という事実も認識すべきだ。

今後、ビジネス目的でメルマガを発行する個人、企業は、無料メルマガサイトを使うのではなく、 ASP メルマガ配信システムや独自配信ソフトでメルマガを発行し始めるだろう。一部のメルマガでその動きは既に起きている。

有料でのメルマガ配信システムサービスと無料メルマガ配信サイトでは、一体何が違うのであろうか。これについては、次回のコラムテーマにしたい。

なお、メルマガ配信システムの選択で悩んでいる読者には無料で相談に乗るので、直接メールをくれればいい。(執筆:吉田憲人 Eメールマーケティング コンサルタント)

大きく分けるとそれは2つある。

(1)メルマガ発行元の住所の記載

今回の条例で発行元住所の記載が義務付けられる。今まではこの義務がなかったため、ほとんどのメルマガは発行元の住所を記載していなかった。

(2)登録されたメールアドレスの正当性の証明

登録されたメールアドレスが読者の許諾を得たメールアドレスであるかどうか、証拠を第三者(政府)から求められた時、それを証明するデータを揃え、提示しなければならない。

特に(2)は、読者データベースや Web サーバーの仕組みに影響してくる。 2004年になる前に、読者が自らメルマガに登録したというデータを揃えることが急務になっだ。

必要なデータは、

・IP アドレス(読者が登録時に使用したもの)
・登録日時のログ
・読者のメールアドレス

などだ。

このデータをいつも提示できる仕組みを準備しなければならない。第三者から購入したメールアドレスや交換したメールアドレスリストなど、これらの情報がないアドレスは、違法な方法で取得されたメールアドレスと認識され、処罰の対象になる。

日本ではまだ、このような義務付けがないが、この流れはいずれ日本にもやって来る。法人企業が発行するメルマガのほとんどが、これらのデータ取得を意識した読者データベースを構築していない。第三者から提示を求められても、すぐにはコンピュータ画面への表示やプリントアウトができない。ひどい会社ではデータさえも取っていない。

2004年のEメールマーケティング業者は、読者メールアドレスが正当な許諾方法で取得されたことを証明する仕組みを構築する必要がある。これを証明できないとスパマー(迷惑メール配信者)として認知される。(執筆:吉田憲人 Eメールマーケティング コンサルタント)

メルマガを発行し始めて半年がたった。なぜか、読者数が増えている。増える時は、決まってメルマガを発行した後だ。別に、広告告知をやっているわけではない。

読者は、どこで私のメルマガを見つけて登録するのだろうか。私のメルマガを見つける方法は、考える限り以下の2つの方法しかない。

1. メルマガ読者の口コミ転送で見つける。
2. Yahoo や Google などの検索サイトで見つける。

多分、広告告知や何かの雑誌で取り上げられないかぎり、この2つしかないだろう。

ただ、無料メルマガサイトからメルマガを発行しているメルマガは、無料メルマガサイトの集客力で読者数が増える。さらに、メルマガ発行者同士で相互告知広告をすれば、読者数は増える。

私の場合、独自配信なので無料メルマガサイトの恩恵は受けていない。相互告知もやっていない。そうなると、上記2つの方法しかない。 仮にメルマガ発行後、30人が新規に登録したとしよう。 30人の内、何人がメルマガ読者の口コミ転送で登録したのかが分からない。同様に、検索サイトから私のサイトを見つけてメルマガに登録したものかも分からない。

もし、30人の内、 20人が口コミ転送で新規登録したのならば、私のメルマガの価値は凄いものだと分かる。メルマガの「質」や「コンテンツの価値」を知るには、口コミ転送で登録された読者がどれだけいるかを知ることで評価できる。

残念ながら、今までそれが分かるツールがなかった。ある時ある所で偶然にも、それが分かるツールを見つけた。別にそれを見つけるために探していたのではなかったのだが、副産物として口コミ転送の数が分かることを発見したのだ。

このツールは個人向けではないので、法人が発行するメルマガ対象になるだろう。有料のサービスツールであるため、本当にメルマガの「質」と「コンテンツの価値」を知りたい企業のみに有効だろう。(執筆:吉田憲人 Eメールマーケティング コンサルタント)



(読者の事を思えば思うほどお返しがある。)


米国でのEメールマーケティングの話題は「読者の信頼」だ。読者から正式な受信許諾を得たメルマガとスパムメルマガとの差別化を如何にするかが悩みの種になっている。

スパムメルマガをたくさん受け取っている読者は、受信箱に届くメルマガのタイトルと From email address に自動的に目を向けている。頻繁に変わるメールの件名や From email address のメルマガは、要注意と言う目で見ている。これは、実際に米国市場で起きていることだ。

日本では、キャッチーなコピーをメールの件名に書いて発行の度に変えている法人発行のメルマガが目立ってきている。この方法は、ある前提条件を満たしているメルマガ読者に効果的だ。

その前提条件を満たしていない読者には、スパムメルマガとして写る可能性 が高い。

その前提条件とは、

1 貴方の会社を信頼している読者であること
2 信頼がおける発信元である事が読者に分かること
3 読者に疑惑を抱かせる発行方法や配信をしないこと
4 いつでも解除できる仕掛けと情報提示が明確であること
5 発行頻度が多くないこと

メルマガ発行をやり始めの法人は、メールの件名は読者の信頼を勝ち取るまで変えないほうが良い。

読者の信頼を勝ち取るまでは、信頼を勝ち取る環境を時間をかけて築いて行 かなければならない。信頼を勝ち取る環境作りに時間と投資をしていない法人メルマガが多いのが現状だ。

スパムメルマガとの差別化は、読者の信頼を勝ち取る環境作りをしているメルマガかどうかにかかっている。米国のメルマガは、まさにこの問題に直面している。

でも、読者の信頼を得るには、これらの前提条件を満たしその環境を維持していく企画と戦略が求められる。(執筆:吉田憲人 Eメールマーケティング コンサルタント)



Eメールマーケティングのコンサルティングをインターネットで行っていると、面白いことが発見できる。

そのひとつが法人企業のメルマガ読者募集方法だ。一言でいって無駄な投資で非効果的なやり方をしている。今日は、そんなトピックを話題にしたい。

Eメールマーケティングコンサルタントの目から見て、明らかに無駄なメルマガ読者募集方法がある。それは、Non-Internet 媒体(雑誌、新聞など)でメルマガ読者を募集する方法だ。メルマガのブランドを告知するだけの用途であれば、そのような媒体でも効果があるが、読者を募集するところまでいかない。

ある人は、こんなことを言う。

「プレゼントでメルマガ読者を釣ればいいんだよ!」

ダイレクトメールやチラシと同じようにやれば、効果があると言いたいのだろう。インターネットを良く知らない人は、その通りと思うに違いない。でも、この考え方で実践した皆さんは、そうは思っていないはずだ。

結論から言うと、メルマガ読者を集めるには、インターネットの媒体を使うのが一番効果がある。ここで注意していただきたいのは、インターネットの媒体であれば、どれでも効果があると思ってはならないことだ。

インターネットの媒体は、2種類に分かれる。バナー広告とメルマガ広告だ。集客力のあるホームページにメルマガ読者募集のバナー広告を張る。さらに、読者数の多いメルマガに5行告知広告を掲載する。

ここまでは、インターネットの業務についている人であれば当然と思うだろう。難しいのは、コスト/パフォーマンスの高い媒体を選ぶ眼力だ。法人企業の広告・マーケティング担当者は、広告代理店担当者の言うことに耳を傾ける。

この媒体は、クリック率が高くて媒体規模も大きいと担当者に囁く。当然、料金も高い。企業の広告・マーケティング担当者は、手持ちの予算と照らし合わせて、予算内であればクリック率の高い媒体にお金を投資する。

クリック率が一つの目安に成っているからだ。でも、良く考えてもらいたい。クリック率=メルマガ読者登録数ではない。クリックした人が1万人いても実際にメルマガ登録した人は10分の1以下の場合がある。

一方、クリックした人は5,000人でも、メルマガに登録した人が3,000人以上になる場合もある。この違いは、どこから来るのだろうか。

すべて広告・マーケティング担当者の媒体の選び方から来ている。 Eメールマーケティングの視点から媒体を選ぶ場合、幾つかの角度から媒体を選ぶ。その一つをご紹介しよう。

●あなたの会社が発行するメルマガの情報価値を認めてくれる読者層を抱えてる媒体かどうか。

(注意)この視点だけで媒体を選択しないこと。これだけではまだ、不十分。

でも、最初のステップになるはずだ。少なくともクリック率だけで判断しなくなる。広告代理店の話を100%信じないで、自分の考え方を判断材料にすることが出来る。

私がこのコラムでこのように助言しても、信じる人と信じない人がいる。インターネットの世界は「やってみないと分からない世界!」だからだ。私は、この言葉が好きだ。この助言が、皆さんの役に立つことを願っている。(執筆:吉田憲人 Eメールマーケティング コンサルタント)



オンラインとオフラインビジネスで共通する点はなんだろうか。モノやサー ビスの売り買いだ。違うのは、売り買いに関わるメディアではないか。

そんな事は当たり前と思いながら、最近まで気にも留めなかった。

そんな時、8月29日付 Clickz.com の記事を見た。タイトルが「オンラインで説得する黄金のルール」(The Golden Rule of Online Persuasion)であった。

オフラインのメディアは、誰でもが使え普及している。インターネットはまだ、誰もが気軽に使えるものではないので、その点、新しいメディアだ。だが、時間が新しいメディアを後押ししている。あと5年もしないうちにテレビの ようなメディアになるだろう。

「オンラインで説得する黄金のルール」の Bryan Eisenberg さんの言葉を借りて話を進めたい。

「The Internet doesn’t change the fact people want to be sold (in the sense of helping them identify what they want, then presenting exactly that.) Buying is fundamentally an emotional decision. To be successful sales must stay in touch with its human-centered roots -- regardless of medium. Time-tested sales and persuasion principles work offline, and they work online, too.」

この引用のポイントは、以下の事を言いたいためだ。

1.売り買いはそれに介在するメディアに依存しない。
2.インターネットはお客が探しているものを見つけやすくしてくれる。
3.購買は、感情的な判断でなされる。
4.時間をかけて検証した販売と説得の原則が、オフラインだけでなくオンラインでも効果がある。
5.儲かるビジネスは Human-centered roots(人間の心情)に根ざしている。

最近の Web は、人間中心の販売方法から効率を求めたテクノロジー中心の方法に移ってきている。 Eメールマーケティングの世界もテクノロジーに溺れたメール配信システムや高価な CRM システムに移ってきている。

だが、Eメールマーケティングは、完全に機械化できない要素を持っている。コンテンツとマーケティング戦略は人間にしか出来ない。人間的要素が大きな役割を占めるからだ。

さらに、お客との接点がメールというパーソナルなメッセージで届く。そのメールがお客の購買意欲を注ぐものであればこれほど楽な販売ツールはない。

しかし、これを真に受けて広告メールを乱発信するのは止めていただきたい。世の中はそんな単純なものではない。何をやるにしてもそれなりのプロセスと前提条件がある。

お客の購買意欲を盛り立てるには、お客との信頼関係をメールで確立させなければならない。広告メールではそれが出来ない。 Eメールマーケティングは、そのプロセスと前提条件をクリアするためにある。それも人間の心情に根ざした方法でだ。

前述の「オンラインで説得する黄金のルール」の記事には、参考になる内容がまだ書かれている。英文ではあるが、時間をかけて読んでいただきたい。

(執筆:吉田憲人 Eメールマーケティング コンサルタント)


今年8月31日、「女性のためのメルマガストア ティアラオンライン」がサービスを停止した。無料メルマガサイトの老舗の一つであった。

ティアラオンラインは1999年4月に開設され、その後2001年2月には「まぐまぐ」を運営する株式会社まぐクリックと業務提携および合併をしたが、結局この夏でその役割を終えることとなった。

一般的に無料メルマガサイト(メルマガスタンドとも呼ぶ)のビジネスモデルは、発行されるメルマガに掲載する「5行広告」だと言われている。そしてこのビジネスモデルを成功させるには、質の良い読者をどれぐらい抱えるかにかかっている。

また無料メルマガサイトでは、独自に発行する「新規登録メルマガの紹介メルマガ」があり、広告収益の大部分はこのメルマガから得られる。読者数が非常に多いからだ。

代表的なものにまぐまぐの「ウイークリーまぐまぐ」や Pubzine(パブジーン)の「パブジーンタイムズ」などがある。これらメルマガのヘッダーやフッターに「5行広告」が掲載されているのだ。

さて、上記のようなメルマガの「5行広告」モデルが脚光を浴びていた1999年から2000年にかけて、Pubzine だけが法人向けのメルマガ配信代行 ASP サービスを自社のビジネスモデルとして取り上げた。現在もそれが主な収益源となっている。最近は、他の無料メルマガサイトもこのビジネスモデルに追従し始めている。

その一方まぐまぐは、有料メルマガを次の収益源として検討するサービスをやり始めた。さらに、サイトの集客力とメルマガを活用した数々のビジネスモデルを検証し始めている。

今でも新規に無料メルマガサイトをオープンさせビジネスを展開しようとしている法人がある。新規参入サイトのほとんどのビジネスモデルには、残念ながら新規性はない。無料メルマガサイトのビジネスモデルは、この1、2年踊り場で止まっている。

回りの環境を見ると独自配信の企業メルマガやネットショップメルマガが溢れている。無料メルマガサイトのビジネスモデルは、先細りのように見える。

新たな収益源となるビジネスモデルがもう無いわけではない。無料メルマガサイトには、まだ隠された収益源を生む種が宿っている。それが見えているかいないかの違いが、今後の無料メルマガサイトの生と死を分ける。

これが、退役した無料メルマガサイトウェブマスターからのメッセージである。(執筆:吉田憲人 Eメールマーケティング コンサルタント

ISP から提供されたEメールアドレスがスパムメールのリストに登録され逃げられなくなって1年ぐらい経つ。99%諦めていたが最近「POPFile」というソフトに巡り会った。

POPFile はベイジアン理論を使い、統計的にスパムメールの内容を分析して、受信したメールがスパムメールか個人宛のメールかを判断してくれる。

このソフトにはメールサーバー向けとクライアントPC向けの2つがあるが、このコラムで紹介するのはクライアントPC向けのソフトだ。メールサーバー向けのソフトは、エンジニアでないとインストールできないからだ。

「POPFile」 http://popfile.sourceforge.net/
 ※注:日本語対応にはパッチ適用が必要。詳しくは日本語マニュアルを参照

POPFile は、使用しているメールソフトがメールボックスに届いているメールを受信する前に、メールの Header 情報、コンテンツ内容を学習する。そして、メールソフトの特定フォルダーに振り分けやすくしてくれる。

決して、メールサーバー側のメールボックス内で該当のスパムメールを「削除」はしてくれない。スパムメールはどうしても受信しなければならないが、自分の目に触れさせないで自動的にスパムフォルダーに振り分けをしてくれる。ちなみにメールサーバー側の POPFile を導入すれば、学習後該当のスパムメールを削除できる。

POPFile は受信メールを学習しながら、スパムメールであるか否かの判断の精度を高めていく。従って、ある量の受信メールが必要になる。同時に、ソフトの利用者の判断が重要になる。なぜならば、最初は必ず受信メールをスパムメールと間違えるからだ。その間違えを正す行為を利用者が POPFile に教えなくてはならない。

しばらく使っているうちに、100%に近い精度でスパムメールかどうかを判断し、メールの件名(Subject)に [spam] というラベルを付けて振り分けやすくしてくれる。

後は、使用しているメールソフトの振り分け機能で件名に [spam] を含むメールは全てスパムフォルダーに振り分けると設定すれば良い。

最初はこのソフトをインストールするのに多少戸惑うかもしれないが、ちょっと時間を掛けてウェブ上のマニュアルを読むと良い。

POPFile の設定は、インストールしたPC上でウェブブラウザを使い「http://127.0.0.1:8080/」にアクセスすることで可能だ。インストールが無事終わった後にこの URL で POPFile の「コントロールセンター」画面が見えればインストールは成功、ちゃんとソフトが起動している証拠だ。

POPFile をうまく設定し使いこなせるようになれば、自分のメールアドレスがスパムメールリストに登録されて逃げられなくなっても、そんなに困る事もなくなるだろう。(執筆:吉田憲人 Eメールマーケティング コンサルタント



私は100誌以上のメルマガに登録している。時々、関心を失ったメルマガを整理するために解除する。だが、解除できないメルマガがいつも発生する。

解除できないメルマガの仕組みに決まった方式がある。私がいつも解除できない方式のメルマガは、以下のような方式を使っている。

(1)メルマガ登録/解除時に名前、生年月日、パスワードを求める方式
(2)Web の My Page にログインしてメルマガ登録/解除をする方式
(3)登録に使ったメールアドレスにメルマガを配信していない方式

無料メルマガ配信サイトから発行されているメルマガは、上記のような問題は発生していない。何故かは、後で説明したい。問題は、法人が直接発行するメルマガだ。

(1)のケースは、良く名前やパスワードを忘れるためだ。名前は、匿名性を持たせるためにニックネームにしたり、しなかったりで登録時に使った名前を忘れてしまう。

(2)のケースは、 My Page のログインでの ID と Password を忘れてしまう。メルマガ登録後、時間が経過すると ID と Password を控えておいた場所も忘れてしまう。また、この様なメルマガが多くあると管理できなくなってしまうからだ。

(3)のケースは、バルクメール配信方式といって To Email Address が、配信側で決めたメールアドレスになる。この方式でメルマガが配信されると、どのメールアドレスに配信されたのかを受信者が確認できなくなってしまう。その結果、解除したいメールアドレスが分からず、そのメルマガを放棄してしまうことになる。(最近、複数の無料メールアドレスを使ってメルマガに登録している人達が増えている。)

メルマガが簡単に解除できないとどんなことがユーザー読者に起こるのか、少し話をしよう。

ユーザー読者にとって解除できないメルマガは、スパムメルマガになる。これは、そのメルマガを発行する企業のイメージを最悪にする。つまり、ネガティブな口コミ情報がメールで飛び交う恐れがあるからだ。

さらに、後味の悪いメルマガ読者体験をさせてしまう。この様な経験をした読者は、その企業のメルマガへの嫌悪感だけでなく、メルマガ全体に悪い印象を抱いてしまう。つまり、メルマガ自体を二度と読まなくなってしまうのだ。これは、メルマガをマーケティングツールにしている法人、業界に対し、マイナスの結果を導いてしまう。

【メルマガを発行する上での特に重要な原則】

メルマガを受信する読者に不快な印象を与える登録方式、解除方式、配信方法、内容の記載、広告の掲載、メール対応をしない。

メルマガを簡単に解除する3つの方法をここで紹介しよう。どの方法を取っても読者を困らせる事はない。

良い印象を与えるメルマガ解除方法

A. メルマガのヘッダー部分(メルマガの顔と呼ばれる場所)に、自動メルマガ解除 URL を記載する。 URL をクリックすると自動的にメルマガが解除される。

B. 解除 URL を目立つ場所に記載し、メルマガ登録に使われたメールアドレスをメルマガに記載する。解除 URL をクリックするとメルマガ解除ページに移動する。そこで、メルマガに記載されてメールアドレスを記入させる。

C. 読者専用のメルマガ解除用メールアドレスを提供し、目立つ場所に記載する。そのメールアドレスに空メールを送ることで自動解除が出来る。ただし、そのメール送るときに From Email Address は、登録時に使用したメールアドレスでなければならない。

無料メルマガ配信サイトから発行されるメルマガは、メルマガ解除 URL を強制的に発行されるメルマガに記載されている。 Pubzine(パブジーン)のメルマガを例として説明しよう。

以下のような内容がフッター(メルマガの一番下)に自動記載される。

─────────────────────────────
【配信システム】
 Pubzine( http://www.pubzine.com/ )

【購読解除】
 http://www.pubzine.com/detail.asp?id=xxxxx

【問い合わせ先】
come@spamex.com
─────────────────────────────

上記情報でメルマガの責任所在、解除 URL とコンタクト先が明確になり、読者に安心感を与える。無料メルマガサイトの売り文句は、「簡単にメルマガが登録できて、簡単に解除できる」ことだ。

企業が発行するメルマガもこの売り文句を掲げていただきたい。決して、損をすることはなく、むしろプラスになること間違いなしだからだ。

これを直ぐにアクションに移される事を願いたい。(執筆:吉田憲人 Eメールマーケティング コンサルタント)


私が発行するメルマガは、私の性格を表現するおっちょこちょいのメルマガだ。仮名漢字変換後の漢字を、例えば、「新年会の幹事」を「新年会の感じ」という文字にして時々発行してしまう。酷いケースでは、「てにをは」の使い方を間違えてしまう場合もある。

プロを自認するメルマガライターに言わせると最低なメルマガ発行者となる。時々、読者から間違いを指摘される。何時も、平謝りで返事を書く。でも、私は読者からの指摘を喜んでいる。もっともっと、指摘して欲しい。なぜかは、後で説明する。

完璧なメルマガは、法人発行のメルマガに多い。自社でライターを抱えているか、外部に外注しているかしているに違いない。最初から終わりまで素晴らしい日本語文章だ。

通常の法人メルマガは、完璧な日本語のメルマガを求める。間違えば、その企業の恥になるからだ。二度、三度と文章を確かめる。当然、そこには一人以上の人に文章の確認を取る仕組みがある。

個人が発行するメルマガは、そんな余裕がない。従って、発行者の性格がそのまま文章の「正確」に反映されてしまう。

こんな実験をした事がある。

完璧なメルマガを作った。そのために、友人に日本語や仮名漢字変換の間違いを指摘してもらった。そして、配信をした。これをケース(1)とする。

次に内容を変えておっちょこちょいのメルマガを意図的に作った。仮名漢字変換で出てくる漢字を読みが同じでも「感じ」が違うものにして文章を作った。そして、配信をした。これをケース(2)とする。

ケース(1)では、読者からの反応が何もなかった。ケース(2)では、何名かの読者から間違いの指摘メールを受け取った。

もしケース(2)のメルマガが法人発行のメルマガであったならば、担当メルマガ発行者は、謝罪文を次回のメルマガで書いた事だろう。

この実験で何が分かったか。

● メルマガを真剣に読んでいる読者が存在しているかどうかだ。

なぜ、私が読者からの間違い指摘メールを求めているかがこれで分かったと思う。完璧なメルマガは、法人発行のメルマガとして当然だが、なかなか読者からの反応が見えない。

おっちょこちょいのメルマガは、リトマス紙的要素を備えたメルマガだ。敢えてこれを法人発行のメルマガに勧めないが、意図的におっちょこちょいメルマガにして発行してみるのも良いのではないか。

年に2回ぐらい、おっちょこちょいメルマガ実験をして、間違い指摘メールが届くかどうか調べると良い。何の反応もなければ、そのメルマガは死んでいるか、どこか可笑しいと判断しても良い。

コンテンツとアプローチをまず再検討する必要があるだろう。(執筆:吉田憲人 Eメールマーケティング コンサルタント)


国のEメールマーケティング業界でいつも話題になっているトピックがある。それは、メルマガの配信頻度だ。ある人は、月1回でいいと主張する。ある女性は、週1回が最適と指摘する。ある男性は、毎日発行するのが売上げに貢献すると声を張り上げている。

別の人はこんなことを言っている。定期的に発行しないで発行日をちょっとずつずらして送るのがいいと。こうなるとどのやり方が一番いいのか分からなくなる。

最近、ソフト販売をネットでやっているネットショップのメルマガに登録した。このメルマガは、日刊で送られてくる。いつも、そのメルマガというよりは「チラシメルマガ」を見ながら、メルマガ発行者に敬意を払っている。毎日よく頑張って発行できるものだと。

最初の1か月ぐらいは、内容に新鮮味があり苦痛を感じなかった。 2か月目に入って、内容にこれといった新鮮味がなくなってきた時点で、不快感がジワジワッと生まれてきた。

しばらくすると、以前登録した別のネットショップのメルマガが、週刊から日刊に変わった。これも1か月を過ぎる頃になると内容に新鮮味が感じられなくなり、メルマガを受信するのが疎くなってきた。

どうも、ネットショップが発行するメルマガは、商品の羅列と売り込み色が強い過ぎる。そのうえ、最近は発行頻度が頻繁になってきているような感じがする。

メルマガ=チラシメルマガで、頻繁に発行すれば売上げが伸びると啓蒙されている風潮がある。短期的な売上増には確かに貢献するが、長期的ビジネスを考えるとむしろマイナスになる、ということをまだ経験していないネットショップが多いのだろう(やり方によっては、これを回避できる)。

メルマガの発行頻度は、抱えている読者の反応をよく分析して決めるのが一番よい。読者の反応を「売上げ」だけで判断するのは、単純すぎる。メルマガを見ている、読んでいるのは、「感情を持つ人間である」ことを決して忘れてはいけない。 (執筆:吉田憲人 Eメールマーケティング コンサルタント)





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