残念なキャスター達<テレビ局の現場からお伝えします>

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2008.05.08
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カテゴリ: テレビ
かつて、関西には老舗の大手企業が多数、本社を置いていた。ところが、東京に移転する企業が相次ぎ、今やかつての三分の一に減っている。また、関西が本社で登記されている企業でも、経営企画や広報などの基幹部門は、東京に置いている会社が大半である。そのため、関西の経済は衰退する一方で、文化的活動にも影響が出ている。

1990年、松下電器は、試作品の薄型テレビ群を発表した。伝統的に大阪が本社の企業だから、記者発表は大阪で行った。このイベントを、大阪のテレビ局全社の記者が取材。彼らは、見たこともない薄型テレビに興奮し、極めてニュースバリューが高いと判断し、情報を東京のキー局に上げた。
ところが、東京キー局の反応はいずれも冷淡だった。そんなに凄い技術なら、大阪のような地方で発表するはずがない、重要な発表なら東京でやるだろういうのだ。結局、そのニュースは全国にはまったく流れず、関西ローカルでのみ放送され、松下電器をいたくがっかりさせてしまったのである。
その一週間後、松下電器は急遽、東京都内でお披露目会と称して、改めて記者発表を行った。すると、大阪発表時には、報道する価値がないと切り捨てたキー局が取材に来て、何とすべての局が全国ネットで放送したのである。
TBSなどは、全国ネット枠のトップで放送した。これを見たら、松下電器が何を思ったか、想像に難くない。「もはや、大阪にいたら駄目だ、本社機能を東京に持っていかなければ、東京に本社を置く企業に負けてしまう……」
それまでにも、在阪の企業が本社を東京に移す動きはあったが、この件以後、東京シフトは加速し、大阪の空洞化がどんどん進む結果になった。
また、同じ頃、大阪で国際花と緑の博覧会が開かれたとき、大阪府と市は、地元での記者会見を優先した。博覧会には国の建設省も絡んでいるのだが、東京では、資料発表にとどめた。
これにいちゃもんをつけたのが、東京の建設省記者クラブに所属する、テレビ局の記者たちだ。彼らは、東京発表がメインになれば、自分たちが取材する大義名分ができ、大阪に物見遊山の旅行ができると思ったのだろう。大阪府の担当者に対し、「メインの記者会見は東京でやれ。全国ネットで放送して宣伝してやるぞ。大阪発表を続ければ、全国ネットには乗らないと思え」と、恫喝したという。

このため、最後まで地元を優先するという苦渋の選択をせざるをえず、その結果、東京キー局の担当記者にそっぽを向かれた花博が、全国ネットのニュースで報じられることはなかった。全国に知られるようになったのは、開幕翌日に、会場内の乗り物が高架から墜落して、大勢のけが人を出す事故が起こってからのことである。 
このように、東京キー局の偏った判断による報道が、公然と行われている背景には、民放テレビのネットワーク体制がある。番組の編成権、ニュースの中身の編集権など、すべての権限が東京キー局に集中しているのだ。在阪局を始め、地方の民放局は、キー局がどんな間違った編集をしても、抗議すらできない。
すべての情報が東京人の発想で仕切られると、どういうことになるか? 地方のイメージの固定化である。地方の文化と言えば、泥臭い奇習奇祭であって、洗練された文化は、東京から発信されるものだという偏見が常識になっている。地方に若者を呼び戻そうと叫びながら、テレビで紹介されるのは、裸祭りや、果物の種飛ばしのような、残念なイベントばかり。これでは、若者は地方の未来に希望をもてないだろう。
東京への一極集中が、ますます進む。民放テレビは、日本の社会構造に、多大な悪影響を及ぼしているのだ。





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Last updated  2012.04.04 07:23:09
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