全147件 (147件中 1-50件目)
サブカル仲間のお友達と一緒に、あの70年代伝説のカルトミュージカル『ロッキー・ホラー・ショー』観て来ました!伝説!とか持ち上げつつ、私自身は映画版をすごーく昔に見たことがある程度でストーリーも曲もうすぼんやりとしか覚えていなくてコアなファンの盛り上がりについていけなかったらどうしよう…とか余計な心配をしてたんですが、杞憂でした(^^ゞ確かにペンライトを振ったりコスプレをしてる濃いファンもチラホラ見受けられたものの、上演中は立ち上がって大暴れということもなく、極々和やかで楽しい雰囲気のうちにストーリーが進行。アンコールになって、出演者に促されてようやく席を立って踊るような具合。やっぱ日本人てシャイやな。おっと先走り過ぎました。会場はサンシャイン劇場。今回は席がものすごく良くて前から2番目ほぼ真ん中。しかも通路に面していたのですぐそばを役者が走りぬける!古田新太が客席に下りて来た時なんて握手してもらっちゃったよ(//▽//)キャッさて、その古田新太がフランク・フルター役。(古田だけに?w)最初この配役を聞いた時に「ええーROLLYがこの役じゃないんだー」とちょっぴり不満に思ったのも無理はないでしょう。(スマン)しかし実際に観てみて前言撤回!古田のフルターいい!すごくいい!確かにちっとばかりトウは立ってるかもしれない。お腹周りがぽっちゃりしてるかもしれない。ダンスも「よっこいしょ」かもしれない。でもなんかすごく可愛い!ちょっとした動作やセリフ回しがチャーミングかつキュート!さすがオーラがあるなあ。他にもリフラフ役の岡本健一(男闘呼組でイチバン好きでした)もあんなメイクなのにちょっとした動きがなんだか可愛いの。本編でのROLLYの出番が少ない!と思ったらアンコールではノリノリでギター弾きまくり!大いに満足したのであった。なぜか演奏曲が「サザエさん」だったのも可笑しい。もちろん一緒に歌いましたよ♪全体を通して「チャーミング」という形容が頭に浮かんできた舞台でした。あまりオドロオドロしくないというか、生々しくない感じがやはり日本的だなあ。そして吝嗇な私には珍しくプログラムを買ってしまったのは、舞台が楽しかったせいもあるけど大和和紀のコメントが載っていたからなのヨ!そう、私も幼き日の古田少年と同じく、「はいからさんが通る」でこのミュージカルを初めて知った口なのだ。今になって初めてなぜ大和和紀が彼のことをジギーと呼んでいたか理解したよ。ワタシャてっきりデビット・ボウイと何か関係あるのかと(^^ゞ【ポイント5倍 2/13 13:59迄】【新品】【漫画】はいからさんが通る ...価格:2,728円(税込、送料別)今から思うと自分の趣味嗜好の大多数は当時の少女マンガに多大な影響を受けてるな。大切なことはすべて少女マンガから教わった…※オマケ※客席を回ってポップコーンを売り歩いていたお姉さんの衣装がカワイイ!売れる度に拍手を要請して盛り上げていたのも芝居の雰囲気作りなのか楽しかった。終演後にも一緒に写真に入ってくれるサービスっぷりだったのだ。しかし2人とも背が高いね(^^ゞ
2012年01月31日
コメント(0)
激しく遅くなりましたが明けましておめでとうございます。今年も観劇記やイベント記を未来の自分自身への覚え書きとして細々とアップして行く所存ですのでどうぞよろしくお願いします。という訳で、今年の観劇初めは「モンティパイソンのスパマロット」。このミュージカルの元となった映画「モンティパイソン ホーリーグレイル」を、アーサー王を扱った映画で最高峰と信じている位w好きなんすよ。あら、DVD結構安いでないの。むか~しNHKのBSで放送されたのをVHSテープに録画したのしか持ってないのでこれは買いか!?【送料無料】モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル価格:1,332円(税込、送料別)なので「私を大いに笑わせてくれたまえ!」と期待して観に行ったんですが…うーん、原作準拠のネタはもちろん面白いのだが、日本版オリジナルのネタが少々というか、かなりお寒い。映画版と舞台版に相違があるのは当然だけど、ブロードウェイ版の解説をWikipediaで見ると結構面白そうなのにどうしてこうなった。会場が赤坂ACTシアターで主催にTBSが名を連ねてるせい?か最近のTVドラマネタが多用されてて興ざめだし(某家政婦のミタとか某相棒とか。どっちもTBSじゃねーし!)、極めつけは、こんな舶来wミュージカルにまで韓流上げ日本下げネタを入れてくるとか、もうね…不気味としかいいようがない。ステマ乙!そんな気持ち悪さが先に立って、心から笑えなかったというか楽しめなかったのは残念でした。ミュージカルだから当然、歌うパートが多いのだけど、歌詞は聞き取りにくいし歌イラネって感じだったなあ。湖の貴婦人役の元宝塚の人だけ歌が上手すぎて浮いてたところもあり。(個人攻撃じゃないですよファンの皆さん)ヨシヒコでファンになったんだけど、あれ、ムロツヨシの出番あんだけ?DVD 勇者ヨシヒコと魔王の城 DVD-BOX[「勇者ヨシヒコと魔王の城」製作委員会]《発売済・取り寄...価格:13,668円(税込、送料別)あちゃら物を日本に合ったようにアレンジするのって難しいわねえ。というのが率直な感想ざんす。
2012年01月11日
コメント(0)
ものすごくご無沙汰です。もうブログをやめてしまったん?と思われた方も多いことでございましょう。ツイッターだけでは伝えられる文字数が少ないので、これからも細々とブログは続ける気ではいるのですが書くことが物理的に無理な場合だってあるわな。そう、前回の日記を書いたなんと翌日から怒涛の遠距離介護に忙殺されておりまして、日記書いてる場合じゃねえ!と件のパンダAA↓のように飛び回る毎日。\ \\ \ \\ , ェェェェェェ、\ \\ \\\ \\ \ \,ィ三三三三三三ヽ. \\ \\\\ \\, -‐≦三三三三三三三三三ヽ \\ \\\ / ィエミ ヾ三三三ツ" ̄`ヾ三ヲ\ \\\ \\\ l !三リ ヾ三ヲ' ヽ、 \ \ \ \ \ f三ミ /三三 `ヽ.、 \ \\ \ ` ヾ三 ヾ三三 ,ィ全、 \ \ \\\ \ \.゛l ノ三三 ./三三、 ヽ. \ \\ \ 、 >, ~ /三三". ,'三三三、. l \\ \\ \ .i≧ュ __,、 /三三" ,'三三三三、 ノ \ \\ \ |三ミ≧≠三彡" l三三三三三「\\ \ \\ `!三三三リー - 、._ !三三三三三 \\\ \ \\ }三三彡 \\\ ヾ三三三彡"≧, \ \ \ \.ノ三三リ\ \\\ ヾ三三ミ、━━━━━━━{三三彡━━━━━━━━━━ ̄━━  ̄ ̄ケ ケ /\ ー―≠― ー―≠┼┼┼ /┌┴┐\ / /│└┘ [ 二 ] ー 、 | ー― 、└── レ`く_ _) \_ くZ_ノ |二二| /\ | | | _| ||┼└─┘/__ \ .| | | |/⌒ヽ ||┴ 7二二 ┌─┐ | ー十十ヽ /| _ノ 二 || / / / / |__| ヽ_ノ .| ノ | (_ノヽ /乙 。それがなんとか奇跡的に片が着いたのが11月上旬。で晴れて前々から予定していた観劇にも行くことが出来たというわけ。その間の事情について、語ろうとすればいくらでも語れそうなんですがそれはひとまず置いといて。まあ、人生経験のレベルがひとつ上がったとだけ言っておきましょう。いろんなことをおぼえたぞ。で、そんなこんなで観に行ったケラ芝居は「ノーアート・ノーライフ」。まあ、いつものケラ節は健在。状況やセリフの不条理さにくすっと笑えるのだけれど…なんかテーマがよく見えないというか。冗長というか。疲れがたまってるせいもあるんだけど、第二幕でちょっと舟を漕いでしまった…10年ぶりの再演ということで、最近の傾向とはいえないかもしれないけどこのごろ観るケラさんのお芝居は最初はいいんだけど後半にダレる感じだなあ。出演者は皆個性的で芸達者なんだけど、なんとなく残念。
2011年11月09日
コメント(0)
「奇ッ怪 其ノ弐」観て来ました。前作に当たる「奇ッ怪」~小泉八雲から聞いた話~ が面白かったのでまた観る気になったのですが、世間的にも評判がよかったのか劇場がシアタートラムからお隣のパブリックシアターの方に出世。3階席でしたが役者さんの表情もまあ見えてよかったです。舞台は上げ底の床に何箇所か穴が開いていて、ずいぶん奥行きがある感じ。ちょっとよそ見をしていたら、まだ会場が明るいうちにいつの間にか役者さんが舞台に立っていて「いやーん見逃した~」とあせりました。どうやらその穴から出てきた模様。白いマスクをつけていてふらふら歩く様がコワイ!前作と同じく、大筋の話の流れの中にちょっと不思議で怖い挿話をはさむという形式で、役者さんが次々と別の役を演じるのですが、違和感なくスムーズに移行するのはさすがの演技力というところでしょうか。前作はサブタイトルに”小泉八雲”とあるように、民俗学っぽいちょっと懐かしい昔の日本といったお話が多かったのに対し、今回は”現代能楽集”のシリーズのひとつというせいか、舞台はバリバリ現代。臓器移植とかうつ病とかのモチーフがいかにも今っぽく、どこが能楽?という感じ。しかし能楽と銘打っているように、根底を流れるテーマは死者との対話が基本。何も語らずただその辺りをさまよっている死者もあれば、生者と見まごうばかりに能弁な死者も。舞台となっているのが廃村の朽ち果てた神社で、しかもある事故で村人が突然いなくなったらしい - と聞くと、観客はどうしても原発事故を思い起こさざるをえないですよね。実際は火山地帯だったため硫化水素が一箇所に溜まったせいだと徐々に語られていくのですが、それまで普通に笑ったり祭りの準備をしたり子供の誕生を願ったりしていた人々の暮らしが突然断ち切られてしまう様は、やはり震災を意識して書かれているような気がしました。自分が死んだことも認識してないような死に方をすれば、そりゃ心も残るよねえ…主要な役者さんは前回と同じ。怖い一辺倒ではなく、コミカルなセリフやシーンもあってメリハリが利いていて面白かった。休憩なしで1時間40分あまり、丁度いい分量かな。
2011年09月01日
コメント(0)
ケラリーノ・サンドロヴィッチ作・演出、古田新太が座長の「奥様お尻をどうぞ」を観て来た。(於 本多劇場)2007年上映の「犯さん哉」に続く似たようなメンツの似たような傾向のお芝居ということで、「犯さん哉」について当時書いた感想→こちらここ↓の部分、今回も全くの同感。なのでコピペしてしまおう(手抜きなんて言わないで~)ストーリーはあってないが如しで説明不能。ただただ笑った。が、人によっては賛否両論分かれるであろう。私は大好きだが…しかし途中休憩なしで2時間ぶっつづけだとさすがに笑い疲れて、だんだん尻すぼみ的にテンションが下がった。後半は展開もわやくちゃだったしね…今回は一応、ストーリーらしきものとして東電の原発事故を下敷きにしているのだが、明確に批判というテーマ性を持っているという訳でもなくてあくまでも笑いのオブラートに包んだ皮肉というか風刺に徹している。だってこんなに「金魂」「金魂」(一部表現を自粛しています)連呼するお芝居、他にないよ?最後の方なんてショートコント集みたいなグダグダな展開になってしまって、どうやって収拾つけるのか危ぶまれた位だし。(古田新太のギャグを出演者全員がリピートするとこなんて絶対アドリブだろ。「あやし~い~仲間~がポポポポ~ン え~すぃ~」てのにはウケタけど苦笑い的な。見ていて非常に疲れた)これはたぶん、大震災が起こった時に演劇人に何が出来るのかという命題に対するケラさんなりの答えなのだ。すなわち、笑い飛ばすことで見ている観客の毒抜きをすること。一方通行のテレビじゃ出来ない、演技者と観客が向き合っているからこそ出来るうっぷん晴らしというかね…震災だからただただ自粛すればいいという訳じゃなくて、こういう笑いも必要としている人は確かにいるということ。そういう毒を含んだ笑い、という意味で、モンティパイソンフリークなケラさんらしいお芝居だと思ったのでした。途中で出てくる映像もいかにもパイソンぽかったしね!【23%OFF!】【送料無料】空飛ぶモンティ・パイソン 日本語吹...価格:24,093円(税込、送料込)あともうひとつ、政権への当てこすりを含む芝居をやって民衆大喜び、てな構図からこの小説もちょっと思い出した。【送料無料】スカ...価格:987円(税込、送料別)
2011年08月03日
コメント(2)
こんなイベントがあると知ったのはエリッターのおかげ。阪口&杉田ペアといえば万事屋コンビじゃありんせんか!これはぜひ聞いてみたい!大学見学も兼ねて娘を誘って応募、当選、ヤター!\(^o^)/と、当日張り切って大学最寄り駅まで降り立ちましたが…案の定、道に迷う。しかもものすごい上り坂の連続でヘトヘトになりながら会場到着。黒門祭というくらいだから賑やかなお祭り状態を想像していたのに、あら?辺りの様子もなんだか静まり返っていて寂しいわ(´・ω・`)(※全校あげての学園祭ではなく、文化系サークルの発表会だそうです。にしても他のイベントをさっぱり見かけなかったが)と少々期待はずれの面もあったものの、トークイベント自体はとても楽しかったです。トーク内容は一応、必死こいてメモ取ったんだけど、φ(..)メモメモブログに書くまでに日にちが経って判読が難しくなってしもたので(^ω^;)ざっくりと印象に残ってることだけ。しゃーせん。●大学サークル側の司会者・北林くん、カミカミ(^^ゞでもお2人が入場した途端、最初から最後まで自分たちで仕切っていたので司会の出番はほとんどなかったけどね!●開始早々、ゲームネタ。阪口さんのラブプラス好きって有名なんですか?(彼女は愛花)熱海に6回も行ったそうです。あと、杉田さんがシュタゲの限定版についている白衣で”おたりん”になったとかレベル5ネタとか薄桜鬼ネタとか。●声優ネタ保志さんは天才、ずっと動かないので頭にクモの巣が張っていても気づかなかったってホント?●ここからは指定されたトークテーマについて語るコーナー。といっても脱線が多くてグダグダ(^^ゞ(1)自分だけが知っているそれぞれのエピソードAKBと一緒に収録する機会を得て急にアグレッシブになる阪口さん。「最近はちょっとだけ3次元にも興味あるんす!」肉会(肉を食べる集まり)を仕切る杉田さん阪口さんの今の髪型は南キャンの山ちゃんを狙っているが周りからはガリガリガリクソンの人と言われた(2)アニメ・ゲームキャラで嫁にしたいのは(阪口)銀魂のパンデモニウムの回はコンテ撮で絵がついていなかった。隣に能登さんがいたからあの感情表現が出来た!(杉田)好みの声は脳を破壊する。マクロスFドラマCD(7人のミシマ)録音時にナナセ役の桑島法子さんの声で左耳がもげるかと思った (3)イメージってこわい、という話中井和哉といえば年中、人を切ってるイメージ。本人曰く「ラブコメがやりたい!」阪口さんといえばメガネ。でもかっこいいメガネ役は神谷さんが持っていく!週7本レギュラーのうち6本がオタクで1本がポケモンだったことがある!杉田さんは週4本、小林ゆうさんと一緒だったことが。(4)家族が二次元だったら【1】家にドラえもんが居たら(杉田)コストがいくらかかるかわからないのでコワイ。「どら焼き何個用意すればいいんだ!」ここでまさかのドラえもん下ネタ!おじいちゃんがぞんざいに扱いそう。ドラえもんは説教してくるからイヤ。【2】お父さんは誰がいいかカードキャプターさくらのお父さんは絶対オカシイ、という話から始まって(杉田)最近、お風呂にDVDをつけた。ボトムズ→さくら→ボトムズと延々と見ている。そのうちさくらちゃんのローラーブレードのシャー音がボトムズのATのローラー音とゴッチャになってくる(←ココ、私だけ大ウケ!若い子たちポカーン)ボトムズのBOXを買ったとツイッタでつぶやいたら郷田ほづみさんから「よし!」と返信されたそうです。(阪口)VガンダムのBOXは富野さんが許さないとかなんとか…【3】同業者、先輩について青二プロ所属の人は優しいという話から(阪口)銀魂の土方禁煙回で、小林の役をヤムチャの物真似でやったことをまだ古谷さんに言ってない(^ω^;)別に物真似する必要はなかったのだが、他の出演者が物真似して楽しそうだったから「ついやっちゃったんだよー!」(杉田)それを言ったら本人がいる隣でセルをやった俺の方が大変。若本御大に「あ、真似するの~ゥ」と突っ込まれてヒヤヒヤ石田さんが鍋焼きうどんを食べて。あの美声で「熱っつい」と言った(杉田モノマネ)君トドでは龍の声が好き●会場アンケートに答えるコーナー・好きな愛花の髪型は・りょう君(9歳)の質問←会場はやっぱり若い子が多い中、チラホラいた親子連れ。うちだけじゃなくてヨカッタ!その後、杉田さんの下ネタが出るたび「9歳が~」と阪口さんがツッコミ入れてた・一緒にゴハン食べに行くのは・生活のリズムアニメだけやってると普通。ナレーションが入ると夜中収録とかあって大変。「アッコにおまかせ」は生放送。中井さんスゲー・ズゴックのいいところ・普段、杉田さんはこもった声でしゃべる。某サブウェイで「は?」と聞き返されたので商売用の声を出したら店長が飛んできて「うちの者が何か失礼をしましたか」と謝罪されたエピソード・決めゼリフって何?杉田さんの代表キャラは何だと思うか会場に問うたところ、多数の「銀さん」コールに交じって「アクエリオン!」と答えるツワモノが!そこからパチスロの話になり「エヴァ」と「アクエリオン」合同ポスターにお兄様だけ載っていないとか、お兄様のキャラ確変がなかなか来なくて使えないとか…結局、決めゼリフは言ってくれなかった!・銀魂についてベテランの方の期待値が高いアニメ。普通、主人公が目立っているものだが銀魂は一人が突出してもダメ。銀さんは周りに支えられて立っているというように演じている(おお、カッコイイ!)・戦国ブームについて●アテレココーナー杉田さんが書いたというシナリオ「戦国AKB大戦を知る100の方法」を2人で演じてくれました。上杉謙信:阪口斉藤朝信(上杉家家臣):杉田内容は推して知るべし…早々とアイスの実ネタも入っていて実にタイムリー!●最後に抽選会。サイン+ひと言ずつが入った色紙をプレゼント。10枚くらいかな?残念ながら外れましたが…orzいかがでしたでしょう。半分くらいはネタ元がわからなかったのと、立て板に水で区切りなくしゃべっていられるお二方の掛け合いを再現することは到底出来なくて、わけわかめなレポートになってしまいましたが雰囲気だけでも伝わったでしょうか。杉田さんのボケ&下ネタに対し、新八よろしくツッコミを入れる阪口さん、といった役割分担が自然に出来ていたようで、息もピッタリ。楽しいトークショーでした。一般の会場と比べて、狭いだけに間近で声優さんの顔を拝むことも出来るしいろんな大学でこういうイベントをやって欲しいものですな!
2011年06月25日
コメント(2)
新居昭乃さん(なぜか”さん”付けで呼びたくなる)の曲を知るきっかけは、たまたまつけたTVで流れていた某アニメのED。見たこともなかったアニメなのに、一発でトリコになりました。それはこの曲。【21%OFF】[CD] 新...価格:830円(税込、送料別)暗いピアノのイントロに始まり、透明感があって儚げな、どこか頼りなさを感じる震えた歌い声、生きて行くことに違和感、疎外感を持っているような歌詞世界。ちょっと厨2病的な?(^^ゞ雰囲気が好みで、調べていくうちにアニメの曲を沢山作っていることを知り。特に菅野よう子さんと組んだマクロスプラスのWANNA BE AN ANGELはもう、ネ申曲としか。きれいな声だけど癒し系という訳では決してなく、むしろ不安感をそそるような、胸が締め付けられるような泣きたくなるような。初期はどれもそんな不安系とでも言うべき感じでしたが、最近は曲調も歌詞も安定した穏やかで優しいものに変わってきた気がします。なにか心境の変化でもあったんでしょうか。(あくまでも私見ですが)たまたま、ぴあのツイッター(それもアニメ専門)でライブのお知らせを知り、わー行きたいなと。そんな訳で、日本橋三井ホールでの新居昭乃 弾き語り LIVE TOUR 2011 “Little Piano vol.2”にダンナと2人で行って来ました。会場があるコレド室町はオープン時のテレビニュースを見て行ってみたかった場所なのでいい機会を得ました。金箔屋さんとか包丁専門店、にんべんの出汁バーとか日本の伝統的な職人技を紹介しているショップが多くて面白かった。お出汁のいい香りといったら!会場ではチケット代とは別にドリンク代一人500円也を取られます。提供されるのはペットボトルの水、ソフトドリンク、アルコール類。コストパフォーマンスで考えるとやっぱお酒だよね、とそれぞれワインとビールをチョイス。特にアルコールが飲みたかった訳ではなし、それでも高くつくのでこの制度やめてくんないかな。ライブ前に、お向かいの戦前ぽく重厚で装飾的な中央三井信託銀行ビルを眺めながら漏れ聞いた、後ろのおぜうさん達の「ムーミンのフローレンは感情で色が変わる」という衝撃の事実に(知らなかった…家に帰ったら絶対調べてみよう)と固く心に誓ったのであった。あっホントだった!→ムーミンの登場人物Wikipedia余談ばっかでなかなかライブレポートに入れませんが(^^ゞライブの前後も含めて、思い出のよすがということで許されて。さて、ライブ本番。初めて生で見た昭乃さんは、ほわぁ~とした雰囲気の浮世離れした人だなあ、という印象。MCで、今回のライブツアーはスタッフと車で移動を行ったこと。段々お父さんお母さんと役割が決まっていってまるで家族旅行のような楽しいものだった。という話を「えっとえっと」とたどたどしく語った後の曲で突然の中断。「さっきのお父さんが頭にこびりついて曲に入れない…」と先に次の曲を歌ったり。大丈夫か!と思わずハラハラしながら見守ってしまうような繊細さ。そんな人だからこんな曲が書けるんだろーなー、と妙に納得してしまった。好きな割りに曲名をあまりちゃんと覚えていないのでセットリストはパスして、惑星探査機はやぶさの最後の姿に感銘を受けて書いたという「はやぶさ」から続けて「美しい星」「WANNA BE AN ANGEL」へと続く流れのところがよかったです。弾き語り、ということでピアノと、時にギターでほぼ一人舞台だったのですが、東京公演最終日ということで共同制作者でもある保刈久明がゲストに来てくれました。しかし保刈くん、寡黙な男…お客さんが歌うコーナーもあり、バックにきれいな映像が流れたり(JAXAの許可を得たというはやぶさの最後の輝きも!)ほのぼのした雰囲気で一旦終わり、なかなか出てこなかったので手拍子がずいぶん続いた後でのアンコールは。開演前にお客さんに取ったリクエスト曲の上位から歌う、という趣向で集計の結果、なんと100曲余りにもバラけたそうで歌う曲がなかなか決まらなかったとか。1位の「美しい星」はもう歌ったのでパス、2位はというと「覚醒都市」キマシタワ!それからも3~4曲くらい歌ってくれて、最後はお客さんがみんな立ち上がって手拍子しながら楽しいエンディングとなりました。手作り感あふれる微笑ましいライブ、という感じでよかったです。また年末にもライブがあるそうなのでまた行ってみたいな。
2011年05月15日
コメント(0)
劇団☆新感線の『港町純情オセロ』(←公式にリンク。音が出るので注意)観て来ました。前回公演がよもやの公演中止だったので久しぶりの新感線です。ゲスト出演者にあまり食指が動かず(ゴメンね)、お安いA席で観たのですが表情はまあ、なんとか見えたのでよしとするか。タイトルからもわかる通り、シェイクスピアの悲劇「オセロ」をアレンジ。新感線×シェイクスピア第2弾!と謳ってますが、1弾目はコレのことですよね。もちろん観てますがな!(コレは含めないのか。まあ、新感線全体とは違うからか)私も原作のオセロはアウトラインしか知らないのですが、登場人物の名前にもほのかに原作の香りあり。事前に知ってるとより楽しめたかも。ということでオセロのwikipediaは→こちら舞台を戦前の日本に置き換えています。我々の歴史とはちょっと異なるパラレルワールド的な。オセロは日本人とブラジル人のハーフ(曰く半ブラ)という設定。これが復帰した橋本じゅん。案の定、のっけから腰痛ネタが炸裂!軍人であるオセロを、ヤクザの闘争に置き換えているのも上手い設定。嫉妬で妻を殺す、という下世話かつ冷酷さは、名誉を重んじたであろう武士や大日本帝国の軍人にはそぐわない感じがするし。新感線らしい下ネタとお笑いを取り入れるのにも、いかがわしい裏社会はお似合い。殺陣や歌・踊りも交えたスピーディーな展開の中で迎える悲劇的なラスト。妻を殺すに至ったオセロと、そうなる誤解を生むキッカケとなった奸臣の妻の弟(オカマ)の告白の叫びが心に残りました。思わず涙出た…これはマイノリティーの悲劇ですね。人種的に、性的に差別され続けてきた彼らが愛を求めようとした結果、どこかでボタンを掛け違ってしまった。野卑でホラ吹きで、それでも純情なオセロは橋本じゅんの芸風にピッタリ。いい演技でした!もちろん、途中のオモロイ演技&アドリブも健在でしたよ。セリフをとちってしまっても慌てず騒がず「もっかい言うよ」とダメ出ししてから言い直すあたりもさすが舞台慣れしてるベテランというか、笑いを誘います。そしてオカマの弟役の大東俊介。実は真の主役ではっ!?あ、だからキャストの3番目に書いてあるのか。こんなにいい役者さんだとは知らなかった。原作準拠?の「柳の歌」弾き語りはしんみりとしていいシーンでした。…音程が多少、怪しかったのは目をつぶりましょう!wオセロの妻役の石原さとみ。林家ペー子ばりのテンションが高い発声とオーバーアクションな演技が少々イラッとしたけど…無邪気で可愛らしい感じは出ていたかな。じゅんちゃんのアドリブで、本気で笑ってたよね?でも何で子供のような彼女が中年オヤジのオセロを好きになった動機がちょっと弱い感じもしたなあ。退屈を紛らわしてくれそうだったから、だけ?新感線のいつものメンバーは、今回はちょっと見せ場が少なかった…右近健一、甲高い声でのセリフばっかりで聞き取り辛いよ。粟根まこちゃん、かぶりものの鬼と化してた…出番少ねえ~それでも近年の新感線の舞台の中では出色の出来。私の中でベストに入りました。泣かせ度ではナンバー1だったよ!
2011年05月13日
コメント(0)
実は観に行った翌日くらいに感想を一度書きかけたところで操作ミスにより全て消えてしまったのだった。その段階で心が折れてしまったので箇条書きの簡易感想にシマス●三谷幸喜作「国民の映画」at KAAT(神奈川芸術劇場)・ナチスの宣伝相、ゲッペルスが題材。・この劇場は初めて。スゲー立派。電気代かかりそう←震災以来節電に目覚める。・チケットを生協で取った割に1階真ん中となかなか良席。しかし2重苦に見舞われる。その訳とは:(1)左隣の若いにーちゃんのワキガがキョーレツ観劇の間ずっと鼻を押さえて扇がないといけないレベル。(2)右隣のババアオバハンが上演のほぼ8割居眠りし通し。しかもイビキをかきやがる。うるさい度々肘鉄で起こすもすぐに元の木阿弥…・何しに来たんだこのオバハン・そのせいで舞台に集中できず。・今思えば係員に窮状を説明して、空席に移動させてもらえばヨカッタ。そんな苦しみの中での感想:・前半の展開が冗長。盛り上がりに欠けるまま、だらだら会話が続いている印象。・後半になるとそれなりに面白かった。普通の人が狂気に走っていくのは恐ろしい。・作者インタビューによると「ヒットラーという言葉をしゃべらせると芝居が嘘っぽくなるので極力カット」・確かに「あの方」と呼んでいた。しかしその方が嘘っぽいわ!「総統」でいいんじゃなイカ?・実在の人物多数登場なので、実際の史実を確認したくなる。勉強になるわー(ホントにドイツの映画界に、時の権力に逆らえる骨太な人物がいたのか?とかね)・三谷作品でおなじみの小林隆が良い演技。執事萌え出来る・せっかく横浜中華街の近くまで来たのに、上演時間が長かったのでどこにも寄れなかったヨ!夕飯までに帰らないといけない主婦はツライ。・以上。
2011年04月26日
コメント(0)
琉球ロマネスク「テンペスト」観て来ました。堤幸彦演出で出演に仲間由紀恵・生瀬勝久のTRICKファミリー+山本耕史という豪華メンバー!これは行くっきゃないでしょう!o(≧▽≦)oキャー原作は既読。怒涛のジェットコースター展開でツッコミどころ満載でした。いや、面白かったですが。なに、この展開アリエナイザー☆嘘くせえ~と心の中で思ったのはナイショ【送料無料】テンペス...価格:620円(税込、送料別)今なら仲間由紀恵舞台バージョンカバーの文庫本も売っているようですが…探せなかったorz開演前のご注意が琉球弁?で流れてましたが、その後の標準語訳を聞くまで全然わからんかった…やはり沖縄って独特なのだなあ。大仰でドラマチックなテーマ曲が流れ、いよいよ開幕。こちらも最初から怒涛の展開。ちょっと映像部分が多くてナレーションに頼りすぎな感もあったけど、長い原作を端的に紹介するためには致し方ないかも。パンフ買ってないので詳細はわからないのですが、ナレーション野際陽子だよね?おお、ここにもTRICKの影が堤幸彦らしく、ちょっとした笑いどころが散りばめてあってシリアス一辺倒の原作とはまた違った感じ。大相撲の八百長問題など最新の時事ネタが取り入れられてて観客の爆笑を買っていたけど、アドリブか?琉球王朝が滅びて日本に組み込まれるラストは物悲しかった。戦後の基地問題とか照らし合わせても大多数の日本人、沖縄史知らな過ぎ…なんか申し訳ない気分にさせられる。そんな沖縄近代史に少しでも触れられるという意味では舞台やドラマはいい機会かもしれません。ドラマ版にも期待しております。主役以外も舞台版と同じキャストだといいなあ→NHKプレミアム新ドラマ出演者の感想。・仲間由紀恵:テレビドラマで見ているのと印象は変わらない。凛々しくてキレイでも色気は感じない…まあこの場合、男女1人2役なのでそこがいいのだろうが。・山本耕史:かっこよくてオイシイ役どころ。熱くて誠実ですごくいい人っぽい。一人だけ歌を歌うシーンが多くて、ほとんど山本耕史リサイタル状態になってたぞ!それがまたカッコイイんだ。薩摩の侍役なのに薩摩弁はあまり使わずほぼ標準語なのは主役級だから?侍姿での殺陣と、明治になったラストでは洋装も見られてファンにはたまらん・生瀬勝久:存在感ものすごい!最初に配役が決まった時に「ああ、きっとあの腹黒い宦官役ね」と予想したが違った。原作では女の巫女役だったよ!でも性差関係ないね。スバラシイ怪演?でした。ラストが印象深かったなあ。・福士誠治:のだめの黒木んのイメージで、主人公のライバル官僚役だと思っていたら…まさかの女形役でした!びっくり。でも上手だった。この2人には役者の演技の幅の広さを知らされた感じ。感服です。
2011年02月09日
コメント(0)
小栗旬主演の「時計じかけのオレンジ」見て来ました。いや、私的にはあくまで橋本さとしメインなんですがね。キューブリックの映画版が有名。【送料無料】時計じか...価格:1,350円(税込、送料別)レンタルでビデオを見たのは大学生の頃。キワドイ評判にドキドキしながら見たら修正だらけでよくわからなかった主人公が昏倒してケーキ?に顔を突っ込むところと裸体マネキンのオパーイだかおマタだかから麻薬ミルクが出てくるところしか覚えていないという(^^ゞ【送料無料】時計じかけの...価格:777円(税込、送料別)原作も読んだけど造語は印象的だがこれまた内容は覚えてないという(^^ゞそんなうすぼんやり状態で観に行ったところ、のっけから「原作ではこのシーンが~」とか「映画版は~」みたいなセリフに(おいおい、過去の名声に乗っかるつもり?舞台版の自負はないのか?そしてこのニュアンスは映画版disってんのか?)とちょっとナナメ目線で見てしまったのと、チンピラがヒャッハー状態で奇声を発しながら暴力を奮うシーンが演技だとしても生理的に受け付けなくて最初はどうも乗れず…(他のお客も同様の心境とみた)刑務所に入ったあたりからセリフ回しが楽しくてやっと興味が出てきました。病院で洗脳治療を受けるところで休憩時間となるのですが、「これも治療の一環」とか言って小栗旬が治療器に縛られたまま舞台上にずっと居続けるのですよ。休憩中ずっと。時々叫んだりうめいたりして演技は続けてるのな。お疲れ様だ!その後も後味が悪い展開が続き、再洗脳で元に戻って終わりかと思いきや、なんだか予期せぬ方向へ…また出ました「原作ではこう」な流れ!家に帰って調べてみたらなるほど映画版は原作者が意図しない終わり方をしていた訳ですな。でも差別化を計りたい意図はわかるがあの歌で終わるのはどうかな…やっぱり乗り切れなかった。選択の自由は大切だ、だが悪を選択する自由はどうなのか?というのは重くて良い問い掛けだと思ったけどね。小栗旬は体を張った演技で頑張ってました。衣装もすごかったしね。おむつアトムパンツみたいな股間を強調する変な服。吐き気を催す演技って大変だよね。下手するとホントにもらい吐きしそう。おぼろろろろしゃー☆席が後ろだったので顔はよく見えなかったんだけどね。銀髪のきのこヘアーだとちょっとカワイイ雰囲気。やっぱり橋本さとしが出てくると舞台栄えする!←単なる身びいきかもしらんが医者の役が目立ってたけど、他にも何役もやってたみたい…席が後ろで(ry他の役者さんも芸達者揃いでセリフ噛む人もいず、その意味では安心して楽しめました。音楽はちょっと古臭い感じ?70年代ぽくて映画版を意識してるのかしら気の弱い人には向いてないかもです。
2011年01月20日
コメント(0)
今日は大好きなケラさんのお芝居「黴菌」を観て来ました。と、その前にちょっと寄り道。せっかく渋谷まで行くのでついでに行きたいとこ行ってみよー!というわけでランチは期間限定のフィギュアスケートカフェに行くことにしました。フィギュア好きなんだもん。近年の不可思議採点にはストレス溜まりまくりだけど。場所はシダックスのビルで、もちろんカラオケも入っているので近所のシダックスでお馴染みの平日ランチ580円也にも心惹かれたんですが…わざわざ渋谷まで来てそれもないかと店内には選手のパネルやスケート靴の展示が。ちょうど選手の顔にスポットライトが当たっているので写真に撮ると顔が光る黒くて写真では見にくいけど高橋大輔選手のスケート靴荒川静香さんの靴はつま先とかボロボロかかと部分にプリクラが貼ってあったり、スワロフスキーでイニシャルが書いてあったりの発見も。他に中野ゆかりんの靴も。これもボロボロだった…皆さんの練習量の凄さが垣間見えるよう。テレビモニターで選手権の映像を流していたけど、道路から見える喫煙席にしかなくて私が選んだ禁煙席から映像は見えなかった大型モニターはあったけど昼間はついてないみたいで。3月の世界選手権の会場近くにあるので、当日は盛り上がるんでしょうねえ。この記事に出ていたクリスマスツリーもありました。織田っちとカナコの直筆プレートも飾ってありました。(写真撮らなかった)フィギュアにちなんだメニューもあるみたいだけど、ここは手軽なランチで。2ドリンク付きは多いな。そんなに飲めないよー(ランチの写真見たいですかね?)ランチ後にもう1箇所、たばこと塩の博物館へ。企画展の「小林礫斎 手のひらの中の美 ~技を極めた繊巧美術~」を新聞で知って是非見たかったのだ。とにかく小さいの!ドールサイズなんて目じゃないレベルなの。豆粒!なのに精巧かつ緻密。職人芸だね~入場料が通常でも100円、新聞についてた割引券でなんと50円(!)で楽しめるので穴場ですな。渋谷とは思えないほど人も少なくて落ち着く。さて余談が長くなりましたが話をお芝居に進めましょう。この作品はケラさんの昭和三部作第2弾だそうです。第1弾はもちろん鑑賞済み→こちらしかし前作とは時代設定以外の関連はない模様。終戦直前~直後の、あるお屋敷に暮らす一家の年代記のようなストーリー。ケラ版「桜の園」といった風情でしょうか。セリフにも象徴的なもののシンボルらしい庭の桜の木の話が出てくるし。舞台がこの屋敷から出ることがなく、人々も戦時中と思えないチャラチャラした裕福な暮らしぶりなのであまり昭和っぽさは感じられなかったかも?幼い頃の兄弟の不慮の死により崩壊した人間関係が、敗戦による生活の崩壊によって逆に再生されるような趣の、希望の光が見えるようなラストはよかったです。途中はもちろん、怖くてドキドキするのだが、それを払拭するような爽やかさよ。最近のケラ芝居って救いのある終わり方が多くね?何か心境の変化がありましたか?(ここでもそう思った)面白かったのだが、休憩をはさんで3時間半はちょっと長くないか?いつもの不条理ギャグ的なセリフが少なかったのでちょーっと冗長な気がしてしまった。素人目にも削れそうなエピソードや人物もあるような気が。仲村トオルの演じた声のデカイおにいちゃんは必要だったのかな…出演者はいづれも芸達者!演技が自然でセリフも聞きやすかった。中でもよかったのは女性陣では高橋惠子、ともさかりえ。家政婦さん役の池谷のぶえ。男性陣では北村一輝!歯切れのいいべらんめぇ口調の軽率な末っ子から、ラストの号泣するシーンがものすごくよかったそして生瀬勝久。男兄弟の絆って淡々としてるけどなんだかいいな、と思わせてくれる演技でした。昭和三部作第3弾は来年の年末になるのかな?それも是非見たい!
2010年12月16日
コメント(0)
一条ゆかり原作で映画化もされた「プライド」舞台版を観て来ました。原作は立ち読みでちょぼちょぼアウトラインを知っている程度。シアタークリエは結構最近出来た劇場で、初めて行くので楽しみにしていましたが…ロビーは狭苦しいしエスカレーターもねぇ。やっぱり夢を見せる劇場はもっとゴージャスな作りにして欲しいわー。その点、昔からある劇場の方が雰囲気が好きです。話がそれましたが…パルシステムの貸切公演ということで通常よりお値段が安く、しかもかなり前の方のよいお席だったのはよかった。なんといっても見どころは笹本玲奈チャン(←なぜかちゃん付けしたくなる)と新妻聖子(エイジにあらず。ってマンガ好きしかわからんネタを…)という、ミュージカル界2大ディーバ(って書くとちょっと気恥ずかしい気もするが)の共演というところ。どうしても観客はお芝居の中の歌姫同士のライバル関係を、現実の2人に重ねて見てしまいますよね。そんな相乗効果もあって、緊張感漂う歌の対決シーンは迫力満点でした。私は笹本玲奈チャンはベガーズ・オペラで観たことがあるものの、新妻聖子さんはマドモアゼルモーツァルトで有名な人だよね?位の認識しかなく、どっちかと言えばやはりなじみのある玲奈チャンがご贔屓だったんですが(なにしろ色が白くてスタイルがよくてお人形さんみたい!歌も上手いし)初めて聞いた新妻さんの声質とか、感情の込め方が好きかも…新妻さん演じる緑川萌が前半の性格サイアクな黒萌(笑)から後半の聖母のごとき白萌になる演じ分けがよかったです。ストーリーに関しては、さすが一条ゆかりという感じで怒涛の展開&オンナの陰険なイジワルっぷりが面白かったです。これは2時間半くらいの舞台にまとめるのもったいないよ!舞台では省略されてしまっていたスリに遭って一文無しになるところとかの急転直下のエピソードを全部盛り込んで昼の連ドラ化希望だな。登場人物が全部で4人しかいないので、セリフでサラリと流される部分も多く、ちょっとあっさりと終わった感がなきにしもあらず。男性陣。レコード会社副社長の神野役・鈴木一真は前半スカしてたのに、一転して後半ショボーン(´・ω・`)となっちゃうのがオカシイ。(ギャップ萌え…)←自重蘭丸(ってネーミングも今時どうかと思うが一条センセイ!)役の佐々木喜英はピアノを弾くシーンがたくさん出てくるのだけど自分で弾いてるのかしら…そして蘭丸ちゃんいい人過ぎ。ラストシーンは原作とちょっと変えてあって、ワタシ的には「これ、ギャグやろ…」と言いたくなるような口ポカーン(゚д゚)な展開だったのですが、お客さんの中にはすすり泣いている方も…。人の感じ方って千差万別だよね!しかし終演後の退場時に「あれってギャグだよね?」という話し声も聞こえてきたので我が意を得たり!と一人うんうん頷いてしまったことよ。※余談※私の後ろの席の2人連れが休憩時にヲタクトーク展開。ジャンフェスの話やクリーミィマミの話を興味深く聞かせていただきました。マンガが原作のせいかテニプリ役者(佐々木喜英)が出てたせいか?客層はヲタクが多かったのかも。かくいう私もさ!www 【中古】少女コミック プライド 全12巻セット / 一条ゆかり【マラソンP10】【画】価格:2,620円(税込、送料別)■10%OFF■邦画 2DVD【プライド デラックス版】09/8/5発売価格:4,441円(税込、送料別)映画版は未見。歌のシーンがどうだったのかなあ
2010年12月08日
コメント(0)
というわけで(何が”というわけ”なのかはこちらを参照)本日の予定がぽっかり空いてしまったので、じゃあ買い物でもしようか、と娘と2人で本厚木へ。そうしたら何やら駅前が賑やか…こんなイベントをやっていたのでありました。→あつぎ国際大道芸2010街のあちこちで大道芸人さんたちによる楽しいパフォーマンスが。ついつい買い物の目的も忘れて、立ち止まって見ちゃいました。駅前にて。クラブを投げたり、水晶玉を浮かせたり。サティ前では人形振り。(ロボットダンスみたいなの)商店街では突然、足長のSPが容疑者確保?他にも物産やグルメブースが出ていたようですがそこまでは網羅せず。それでも街全体がお祭りのような雰囲気で、なんだかワクワクしてしまった。先日のB‐1グランプリといい、厚木は町おこしイベントにずいぶん熱心な印象。頑張ってるなあ。そういえば小田急線の発車メロディもいきものがかりになったよね。これも町おこしの一環?
2010年11月07日
コメント(0)
久しぶりのネタものというので楽しみにしていた劇団新感線の「鋼鉄番長」。なんと今日と明日、公演中止になってしまいました!え、私…明日のマチネを観に行く予定だったんですけど!明日のために今日中にいろいろと予定を済ませ、万全の体制だったんですけど!第一報はツイッターで知る。チケットを取った”ぴあ”から一応、払い戻しに関するメールは来ていたので知らないまま当日劇場に行ってビックリ、ということはなかったかもしれないがもしメールチェックを怠っていたらと思うと…役に立つなツイッター!つぶやいてくれた人拝んじゃう~ナムナムそれにしても、じゅんちゃんの体調不良に池田成志のアキレス腱断裂…いったいどういう舞台なんだ鋼鉄番長!?まずは万全の体調で復帰して欲しいけど、休演の対応は払い戻しだけでなく、振り替えとかもして欲しかったなー。だってプレオーダーとかで追加料金払ってようやく手に入れたチケットなのよ。払い戻しだと手数料は戻ってこないんだもの…とにかく明日の予定がポッカリ空いてしまって気持ち的にもポッカリ穴が開いたような心持ち。ま、しょうがない、明日もリアルタイムでNHK杯フィギュアの総集編でも見るかー(空虚な響き)
2010年10月20日
コメント(0)
芸術の秋第2弾は展覧会に行こう!東京国立近代美術館で上村松園展をやっていて、行きたいとは思っていたのですがなんとなく予定が合わず…しかし会期終了が迫っているのと、TVで立て続けに取り上げられていた(美の巨人たち、日曜美術館)のを見てやっぱり行こう!と。予定が空いていたお友達を誘って竹橋に着いたのが11時ごろ。平日だからと高をくくっていた私たちの目の前に現れたのは入場券購入の長い長ーい列!70分待ちとのアナウンスに「マジかよ…」やっぱTVの影響大?実際は40分くらいで券売場にたどり着いたのですが。係りの人、悪い方へサバ読みすぎあきらめて帰ってもらいたかったとか?並んでいる間、10月とは思えない強い日差しにクラクラ☆でした。やー天気予報は曇りだったのに。また余計な晴れ女やってしもた…思うに、券売場の人を増やすとか、駅弁売り方式で並んでいる列に近づいていって券を売るとか工夫しだいでもっとスムーズに入場できたんじゃないかなあ。さて入場してみると、やはり会場入り口付近は人が溜まって大混雑の体。内容からか客層はジジババが多く、なかなか動かない、平気で押してくる、人の体にぶつかってくるの三重苦。お年寄りって対人距離が短いよな…ワタシ他人が至近距離にいるの苦手なの…そんなこんなを乗り越えて、人の頭の隙間から見た上村松園の絵の数々は集大成と謳うだけあって見ごたえがありました!若い頃から技術は卓越して上手いのだけれど、余計な背景をそぎ落としてシンプルになった晩年の方が、顔の表情ひとつとっても円熟味を増していて素晴らしい。70歳を過ぎてあのブレのない、ひとすじの線をサラリと描けるなんてすごいなあ。「焔」(前期のみ展示で実物は見れんかった!)や「花がたみ」のような女の情怨を描いたのも好きだけど、「母子」や「夕暮」のような日常のさりげない風景を描いたのがより好きだなあ。「母子」のお母さんの表情なんて観音様みたい。慈母…夕暮れに障子を開けて針に糸を通してる構図で有名な「夕暮」は、所蔵先が京都の府立高校なのね。松園ムスコの出身校か…?wきれいなものを見て、目と心の保養をした感じでした。松園展を見終わり、毎日新聞社の中のレトロな雰囲気のレストラン街でお昼を済ませ帰宅にはまだ早いのでどこか寄ろうかと。竹橋付近は見事になんにもないので(武道館と靖国神社しか知らない)、東西線で行ける所といえば…思いつくのは中野という訳で中野ブロードウェイでヲタク心も満喫させて充実した芸術の秋の一日でした。
2010年10月13日
コメント(0)
ブログに書くような娯楽もしないまま、だらだら過ごしているうちに8月も早や後半。外に出るのもイヤな位の暑さですが、前売りチケットを無駄にしたくないのでよろよろと出かけました。観に行ったのはW~ダブル。主演が橋本さとし(以下さとやん)なのでチェックはしていたのですが先行で買うほどの興味はなく、NHKのスタパでさとやんがゲストの回に宣伝していたのを見て(そういえば)と思い出しチケットを取りました。しかし先行でも一般発売初日でもなかったのに取れた席は前から5番目のなんだかとてもよいお席。モシカシテ、アマリウレテナイ…?内容はコメディー要素もちょっとありのサスペンスもの。さとやんがワルの兄と気の弱い弟を1人2役で演じます。最後までどんでん返しな内容でハラハラドキドキして面白かった。タイトルの意味が最後の最後でわかるような。あー登場人物がみな2役を演じていたワケね!(ややネタバレ)暴力的で悪の魅力たっぷりの兄と、気が弱くて情けない弟を演じ分けるさとやんが見ものです。でもどっちも普段から彼が持ち役にしてる感じの役柄だよね。どっちも合ってる。共演の中越典子はこういう気の強い役柄が合っている気がする。スタイルがよくて正統派の美人さんですね。キレー今日はお芝居が終わってからアフタートーク付きだったのですが、関西出身の役者が多いせい?か、関西弁でのサービス満点のしゃべくりまくりトークに会場も大いに盛り上がりました。中越嬢は天然のボケキャラでしたな~観客からの質問に答えるコーナーも楽しかった。(私も一応、質問を書いて出したんだよ!採用はされなかったけど。まあ、ごく個人的な内容だったからね…)『夏バテ防止策』:中越嬢の「クーラーを一晩中つけっぱなし。設定は25℃」には皆のざわめきが…ざわ…ざわ…やっぱりちょっと低いよね?それに応えて山西惇氏「うちもクーラーつけっぱなしだけど快眠モードがついていて~」(おーそれは高性能!)「おかげで鼻水止まりません」(それ夏風邪ひいとるやないか!)みたいなボケツッコミが笑えました。さすが関西人。『本番でセリフを忘れることはないのか』:結構、皆さん本番で真っ白になったりタイミングを間違えたりってあるようですね。特にこのお芝居は登場人物が7人と少なく、出ずっぱりの長セリフが多いので皆さん現在進行形で苦労されているご様子。しまいにはいつ誰がどこで間違えた、と告白というか懺悔?コーナーみたいになってました。でもどこで間違えたか覚えているあたりが、さすが役者という気もします。今日はメイド役の堀内敬子さんが腕時計をし忘れて、カラの手首を見て内心あせりながら「今9時です」って言ってたそうですよ。DVD収録用のカメラが入っていたので、気になる方はDVDを買って要チェックだ!←宣伝してあげましたよ~w本編ではチョイ役だけど冨森ジャスティン・アンドリュー兄弟もトークではいい味出してました。役者さんの別の一面が見られるこういうトーク企画はこれからも続けて欲しいですね。さて気になる橋本さとしの次回作。踊るワケではないらしい「タンゴーTANGOー」はシリアスそうなのでパスして「時計じかけのオレンジ」はぜひ見たいなあ!あの暴力的で猥雑な話をどう舞台化するんだろう?(※追記:お、主役は小栗旬じゃん!チケット取るの大変そう…)
2010年08月25日
コメント(0)
ケラさん作だったり演出だったりの舞台は結構観に行ってますが、ナイロン100℃の舞台は久しぶり。基本、ナイロンでも大倉孝二と犬山イヌコが出てないと観に行かないからな。場所は下北沢・本多劇場。ナイロンのホームグラウンドとでも言うべきこの劇場でのナイロンはやっぱり期待してしまう♪ところがそんな期待感に水を差すような小田急線の人身事故による遅延…なんとかギリギリで間に合ったけど気がもめてドッと疲れが出てしまった。ツイッターのHOTワードなんか見てると最近、どこの線も鉄道遅延が多いようだけど本当に迷惑なんだよね!自殺しようと思ってる人は。死ぬなとは言わんが線路に飛び込みなんかゼッタイやめて別の方法にしてよね!まあ、人身事故が全て自殺ってモンでもないだろうけどサ…(-.-;)さて話を戻してお芝居について。※公式は→こちらある災害?事故?によって廃墟と化したある町。そこへ救助ボランティアをしようとやってくる来訪者たち。彼らの町も被害に遭っていて、救助というよりは自分たちの災害の方がまだマシだという優越感を求めるために来たような者も。隣町の悪童たちや政府の手先なども絡んできて、人々の心も会話も、どこかズレたまま日々が過ぎていく-といったような内容。のっけから炸裂するケラ節!噛みあわない会話、ノンセンスな言葉遊びを書かせたらこの人の右に出るものはいないなあ!ものすごく笑えるようでいて、その底に潜む悪意と怖さ。”ゲグマ”とか長すぎて覚えていないがジュゲムジュゲムのごとく本名より長い渾名とか語感の面白さを強調した笑いがいつもにも増して多かったような。それと自分のエゴを押し付けあう、性格が歪みまくった登場人物たちの描写は怖い。裏表がなくて常識的なのは唯一、2人くらいしか出てこなかったぞ!その歪みを災害によるトラウマのせいと取れるような感じでもあり、しかしてその前提となる災害がどういうものかが薄ぼんやりとして明かされないので最初からこういう性格なのかもしれず-後味が悪い。途中で出てくるミミズの化け物のような不可思議生物もちょっと怖いしね。いつもナイロンの舞台を見ると面白いんだけど「怖い」と思ってしまうなあ。可笑しさと怖さは紙一重。それでも、最後は希望を持たせるような救いのある終わり方で、ナイロンにしては珍しいという印象。一見の価値はある面白さ。ただ、休憩をはさんで3時間強もあるのはちょっと長かった。もう少し切り詰めればいいようなシーンもあったし。役者さん毎の感想。・犬山イヌコ:今回は唯一”マトモ”な役柄。会話はズレてるんだけどさ。双子の姉妹役の松永玲子と息がピッタリ合った絶妙の演技。・大倉孝二:朝ドラ「ゲゲゲ」でもいつもの飄々とした雰囲気のまま演技してるよね。ここでも同じ、ブレてなさが光る。(誉めてます)よれよれ老人役を体を張った大熱演!・嶺村リエ:この人もナイロンではおなじみ。体格や顔立ちが、滑舌がいい(南キャンの)しずちゃんのようだと思うのは私だけかな…この辺からゲスト出演者。・緒川たまき:きれいだけどどこかズレていて怖い役柄が印象的。・谷村美月:テレビドラマとかでもいつも怒ったような顔してるけど、ここでも何故かいつも怒ってて愛想なし。何故そこまで頑ななのかね、君は?と聞きたくなったよ。・小出恵介:優しそうな顔で暴力的な性格という役柄。出番は少ないが印象に残る。最後、彼はどうなったのかなあ…余談だが隣の席の観客(同年輩)が大っきなプレゼントを座席からはみ出させるわ、本人も体をこっちにはみ出させてくるわ、咳払いはうるさいわでちょっと印象悪かったんだけど(このブログ見てたらゴメンね。でもマナーは守って観劇プリーズ!)休憩中に話しかけられてしまって、それによると彼の追っかけの為に東北からわざわざ来たんだって。待ち受けにしてる彼の画像を見せられたり、ファンミーティングで目の前に座って会話も出来た話を滔々と聞かされたのであった。(世界一どうでもいい!)と内心思いつつ、「へーよかったですねー」(棒読み)と相槌を打つ羽目に…どうしてこうなった!またまた余談。本多劇場に来るといつも楽しいのがメジャーマイナー入り混じった公演チラシなのだが、その中で印象に残ったもの。・音楽劇 『じゃじゃ馬ならし』 / Studio Life ここって四谷シモン見に紀伊国屋書店に行った時、お隣の紀伊国屋ホールで「トーマの心臓」やってて、「う~ん…正直この顔で洋物はいかがなものか」とちょっと仲間内で盛り上がったことがあったのだが、この女装はアリだ!アリですよ!フォトショ加工が激しいのが気になるケドね。w・舞台「薄桜鬼」ギャボー!アニメ見てましたよ!2期も見るよ!(1期が中途半端な終わり方だったからな!)しかもキャストがゲーム原作の舞台化には珍しく豪華キャスト!で、土方さん役が早乙女太一なの?w・男子天才バカボン!これは知ってたんだけど、五月女ケイ子のイラストはインパクトあるなあ…内側にはマンガも載ってて、お得さ倍増。コラボしとる…・彩の国ファミリーシアター 音楽劇『ガラスの仮面~二人のヘレン~』これはチラシの画像がないと面白さはわかんないわね。ネットで探せんかった。ほれこのガーン!!てな感じ、ギャグにしか思えんだろ…いつものラブリーヨーヨーのお芝居だと勘違いしてましたよ、いやマジで!wwwあ~やっぱ観劇ライフはやめられない。お金ないけどなるべく観に行きたいぞ!
2010年06月30日
コメント(0)
主演が松たか子で演出がケラさんと聞けば観に行かざるを得ないでしょ~という訳で、観てきました「2人の夫とわたしの事情」。(金子國義のポスターがキレイ)一番やっすいコクーンシートで見たので舞台が半分見えんかったが、あまり舞台変換も動きもなかったのでまあなんとか。あらすじは公式をみていただくとして…。原作は文豪サマセット・モーム作の戯曲なんですが、1919年に発表した割には飛んでる内容というか。会話の可笑しさはケラさんぽい面もあって、うーん、どこからがケラさんの筆によるものなのかな?自分中心に世界が回っているような自己チューヒロイン像は下手に演じれば単なる不愉快な女になってしまうところだけど、松たか子が演じるとチャーミング。しょーがねーなー、と苦笑しつつ許してしまうようなヒロインでした。他の出演者さんたちもそれなりに達者。余談ですが当時のイギリスの離婚事情がわかって面白かった。今のように簡単に離婚届を出せない時代だったのね。コメディの中に、ちょっとゾッとするシーンもありますよ。一瞬だけどどうなるかと息を呑んでしまった!アンコールが2回しかなくて、それもあっさりしていたのがちょっと残念。
2010年05月13日
コメント(0)
劇団☆新感線30周年春興行は『薔薇とサムライ』、略してバラサム。(リンク先は音が出ます。ご注意)会場は最近の新感線ではおなじみ、赤坂ACTシアター。うちから交通の便がよくて便利なので嬉しいのよね。新しいので座席の配置も見やすくてグッドだし。新感線の舞台はいつも奮発してS席を取っているのですが、今回はかなり前の方の良席でビックリ。キューブの先行で取ったから?ぴあの先行で取るよりいいのかも…。主演は古田新太と天海祐希。一応、主人公は以前上演された『五右衛門ロック』と同じ石川五右衛門ですが、ストーリー的な繋がりは全然ないモヨウ。今回の舞台は大航海時代のヨーロッパの小国です。女海賊と王座をめぐる陰謀の物語。新感線らしさ満載の王道ストーリーでした。(てどんなんや)スピーディーでアクションあり、裏切りあり、笑いあり、歌あり…爽快感あるラストも好みで、前回の五右衛門話より面白かった。(前回は大御所・北大路欣也の重厚な演技に圧倒されたためかやや重苦しく感じてしまったのだ…)舞台は背景のスクリーンと大型電光掲示板?みたいな目隠しに映像を映し出すことで大掛かりなセット不要で、かつスピーディな場面転換に成功。開演前にどデカい電光掲示板にどデカい文字で観劇の注意(「携帯電話の電源は~」とかいうやつ)が映し出されたのには笑ってしまった。映像を上手く使いこなすことがこれからの演劇に必要な要素になってくるんですかねえ。豪華な衣装といい、商業的に成功している劇団のエッセンスが詰まっているように感じたのは、最近有川浩の「シアター!」を読んだばかりだから。舞台演劇で黒字を出すのってホンの一部なんだろうなあ。■シアター!新感線らしく劇伴はバンドの生演奏です。迫力があっていいんだけど席が前だったのでちとボリュームが高すぎて耳が痛かった出演者のマイク音量もちょっと高すぎ~以下は役者さんの感想。古田新太:若い時と比べてさすがに立ち回りは息切れ気味か。(^^ゞどうみても無理な変装とか、細部のくすぐりはやっぱり可笑しい~天海祐希:びじーん!颯爽としてカッコイイし、歌も上手いしキップがいい。しかし、色気だけは全くないな…宝塚の男役と思って見るといろんなコスプレもあって楽しいかと。ベルばらのオスカルっぽいのは明らかにサービスだよね?神田沙也加:こんなに萌え声だったとは知らなんだ。可愛いにもほどがあるシビアな現代っ子(て言い方が古いな)らしいセリフが可笑しかった。山本太郎:ってあの山本太郎だよね?と配役を見て思わず二度見してしまった。(^^ゞ長髪でメイクしてると印象が全然違うもんだね~。森奈みはる:この方も宝塚出身なんですね。朗々と歌い上げる歌声がとっても綺麗でした♪そしていつもの新感線メンバーでは粟根まこと&河野まさと:いつもの彼ららしい王道の役どころ(陰謀&裏切り&寝返り&セコイ)でした。キター!って感じですね。パターンでもいいじゃない。橋本じゅん:じゅんちゃんのアドリブキター!これこれ、これですよ。これぞ新感線の神髄といえよう。ちなみに最近どうも乙男な役どころが多い希ガス。高田聖子:終盤に迷彩柄のボディスーツ姿になるところは、往年のフジ・ミネンコ(って私もよく覚えてるなあ)を彷彿とさせた。お下劣アクションも頑張ってます。最後までノリノリで楽しい舞台でした。やっぱり新感線は好きだなあー!
2010年04月13日
コメント(0)
『戯伝写楽』公式サイトは→こちら写楽は誰だったのかというテーマと、劇団☆新感線時代から好きな橋本さとし(さとやん)が出るというので気にはなっていたのですが、青山劇場って結構、駅から遠いやん…と及び腰でしばらく迷っていたためあまり良い席が取れず2階の後ろから2番目で観る羽目に。うん、それでも面白かった。写楽の謎や時代背景について予備知識があるとより面白く見られると思います。いろんな作家さんがいろんな説を挙げていますがこの辺がオススメかな。■梅原猛著作集(11)あ、昔新潮文庫から出ていた「写楽 仮名の悲劇」は廃刊なのね…まあ私自身は梅原説は信憑性に欠けると思っておりますが。劇伴は舞台上で生バンドによる演奏で聞き応えあり。4人の奏者がいろいろな楽器を操って一人何役も奏でるのに感心しきり。役者の演技とタイミングを合わせるの難しいだろうにさすがプロ。主役は橋本さとしと元・宝塚の大和悠河。本を新感線でもおなじみの中島かずきが書いているので、さとやん=「馬面」ネタが随所に出てきて懐かしいというか、ちょっとクスリとさせられます。馬面でもカッコイイからいいじゃんよねーさとやんはちょっと軽薄で調子のいい軽妙洒脱な役どころ。うん、シリアスよりこういう役の方が好きだな。でも締めるところはキリッと締めるカッコイイ役なんですよ。大和悠河は宝塚時代はよく知らないのですが、歌唱力がずば抜けていて声が綺麗。(さとやんとか、歌はまあアレだからね…(^^ゞ)無邪気なほどに絵に憑りつかれた女を好演。もうひとり、葛山信吾も好きな役者さんなのですが、アレ、ちょっと太った…?ストーリーはあえてネタバレしませんが、てっきり悲劇的なラストだと思っていたら(カタストロフィに向かっての大和悠河の悲鳴が鳥肌モノ)う~んすっかり騙されちゃったわー、という爽やかなラストでホッとしました。後から考えればちゃんと伏線はあるのだけれど。芸術家の性(サガ)というか、本能みたいなものについてちょっと考えさせられるお話でした。※余談※隣の席のオジサンが体がデカくて威圧感がある上に、あくびとかため息とかいちいち声に出すので迷惑だなーと思っていたら、休憩後に「この席はライトが眩しいと交渉したら前の方の席に変えてもらった」と言ってさっさといなくなりやがりました。まあ、確かにライトは眩しかったんだけど、移動するほどでもないし、移動して万が一このおっさんの隣にでもなったらイヤなのでそのまま動きませんでした。ようやく伸び伸び出来た。なんだかねえ。自己主張もいいけど、マナーもわきまえて欲しいもんだわ。
2010年04月08日
コメント(0)
会場を横浜に移してから、初めてのキャッツ観劇です。(ちなみに五反田で最後に見たのは2008年08月12日。もうそんな前になるんだあ…)しかもS回転席!五反田会場の時はチケぴの抽選に何度応募しても当たらなかった回転席がこんなにあっさり取れてしまうなんて!(あ、ペアで申し込んだ方は外れたので一人分だけ申し込んだのがよかったのかもしれませんが)回転席で見るのは本当に久々。その後何度もキャッツを観に行きましたが回転席で見た時の感動はやはり大きく、いまでも鮮やかに思い出せます。wktk状態で横浜に向かいましたが、五反田の時とはやや勝手が異なり横浜駅にはキャッツシアターへの案内の看板とかポスターが見あたらない…一番最寄の駅はみなとみらい線の新高島なのでそっちから行けってか?私は方向オンチなのでやや心配になりつつ、まずはせっかく横浜に来たからにはアニメイトへ行くべぇと東口を中央郵便局方面に進んでいくとアニメイトの入っているビルのすぐ後ろにキャッツシアターの姿が…なあんだ、案外近いじゃん!アニヲタだったのが功を奏して?迷わずに済んだのはラッキーでした。でももうちょっと案内表示が欲しかったなー。横浜駅から行くお客も多いでしょうに。さらに苦言を呈すると、キャッツと提携してサービスを行なっている飲食店も多いのにお店ではその情報を積極的に開示していない!ランチを食べるのに利用したお店がチケット提示で10%offだったのに気がつかなくて、その後シアターに置いてあったチラシでサービスに気づいたがあとの祭りでクヤシイ!ムキーでもお店にはポスターとか貼ってなかったんだもん!もうちょっと町を挙げてプッシュしてもいいのに。そんなこんなありましたが、会場に無事たどり着くことが出来ました。首都高や線路のすぐ側で騒音が大きそうな立地…大丈夫なのか?そして入り口前には学生の団体が長蛇の列…うわー、入場に時間がかかりそうと閉口していると一般客優先で入れてくれました。グッジョブ!席に着く前に、まずは会場のゴミオブジェ・チェックをば。これが楽しみのひとつでもあります。横浜にちなんだゴミがあると聞いていましたが私が見つけたのは崎陽軒のシューマイの包み紙+猫の顔をしたひょうちゃんとキャッツが表紙の横浜ウォーカー(3冊くらいあった)、開港博マスコットのたねまる位か。(他にはこんなものもあるそう。あ~、そういえばあったような…?)舞台上ではジェリクルソングの時に落ちてくるのが赤い靴、スキンブルの列車でガス燈とか見つけたけど話が先走り過ぎですね。それ以外のゴミは結構、前回からの使いまわしが多そう。キャッツメモリアル・アルバムもあったけど五反田以降が更新されてないようひとしきりゴミを見学後、いよいよ席へ。開演前のS回転席は舞台の裏側になっているので、会場係さんにチケットを見せて案内してもらいます。席に着く前にあこがれの舞台を踏めるのじゃあ~ま、一瞬ですけど。w私の席はちょっと左寄りの前から4番目。開演時間が近づくにつれて、隣の席のお嬢さんが「足が震えてきた…」とおっしゃってましたが、その気持ちわかります!私も期待感で心臓バクバクしてました!場内の明かりが徐々に暗くなり、まだ観客が気づかないうちから舞台に忍び寄る猫たちに真っ先に気づける。回転席の醍醐味!そして大音響で始まるオーバーチュアにビクッと驚くと共にぐるぐる回りだす座席-ヤバイ、臨場感ありすぎ!感動で泣きそう!あああやっぱりこの席はいいわー!出演者がダンスを踊る振動まで感じられる。なんという一体感!あ、私の列の端っこの人がラムタムに連れて行かれたよ!持っていたマフラーで頭ぐちゃぐちゃにされてたwwwミストフェリーズ、すごい汗!しぶきとなって飛び散る様子まで見えた体力使う役だもんね~悩みは、舞台までとても近いのでモブシーンではどこを見るべきか迷ってしまうことか。(贅沢な!)だってどの猫ちゃんも「アタシを見て!」オーラを発していて、自分の演技に全力投球なんだもん。どやさ!と、感動しきりの反面、ちょっと気になったこと。今度の会場は2階席がありません。客席数も五反田より少ないのかな?その分、後ろの席のお客さんもよく見えるので、それはそれでいいことだと思いますが私は五反田の天井のライトがすぐ頭上まで迫ってくる2階席や猫ちゃんたちと同じ視線で舞台が見られるジェリクルギャラリーがお気に入りだったので、回転席以外だと会場に包まれるような一体感がちょっと足りない気も。高い位置にいる猫ちゃんの演技がよく見えないんだよね。それから細かいミス。ハウリングとか、出演者のもたつきとか(ミストフェリーズがマジックの杖を出す時引っ掛かったり、タンブルブルータスとカッサンドラのダンスでバランスくずしてリフトがなかなか出来なかったりとか)出演者に関しては、席が近すぎてアラが見えちゃったという解釈で文句を言うつもりはさらさらないですが。あ、あとアンコールが物足りなかった!最後はラムタムでちょっとお笑いをとりつつ〆るのがデフォじゃないのか?それがないのは寂しいぞ!オールドデュトロノミーの人がやたらおちゃめだったのは楽しかったのですが…。一番ムッとしたのは、学生の団体。演技中も、のべつ幕なしに私語くっちゃべってるヤツがいたんだわ。小声のささやきだけど超~気に障る!先生もちゃんとマナー指導するように。真剣に見られないなら退場しろ!と言うわけで、ちょっとほろ苦な感想となりました。全体的にはもちろん良かったんだけど!だけどねえ…(歯切れ悪い)うーん、この会場だとS回転席が取れた時だけリピートする感じ?■猫たちの舞踏会会場でも売ってました。エリオットの原詩とミュージカルをからめて、テーマ等わかりやすく解説しています。
2010年03月05日
コメント(0)
大好きなケラさんの新作お芝居、「東京月光魔曲」in シアターコクーンを観て来ました。出演者も豪華です。ケラ芝居にはおなじみの犬山イヌコ、大倉孝二をはじめとしてこれまた大好きな橋本さとし、そして瑛太に松雪泰子その他テレビでもお馴染みの面々。当日の小田急線は信号トラブルでダイヤが乱れまくり最近電車遅延が多くないか?しっかりしろ小田急!用事があって早めに家を出たのが幸い、なんとか開演には間に合って席に着き、舞台を見るとまず目に入るのが大掛かりなセット。昭和初期三部作の第一弾ということで、その時代を思わせるレトロなビルヂング(こう表記したい)が真ん中にドーン!と。このセットがまあ、ぐるぐるぐるぐるよく回るんだわ。華やかなレビューのシーン、動物園、さびれた下町風の景色までセットがめまぐるしく変わる度に舞台もめまぐるしく変換。この早いテンポの場面転換が、登場人物たちのめまぐるしく変わっていく境遇や心境も暗示しているようで見ていて飽きなかった。そしてセリフ回しの妙。話が微妙にぶれて噛み合わない会話の可笑しさ、不気味さはケラさんの真骨頂ですな。いつもながらホレボレするゥ~橋本さとし(ヘボ探偵)、犬山イヌコ(その助手)、大倉孝二(売れない探偵小説家)の探偵トリオがよかったので次回作にも出て欲しかったとこだけど、まさかヘボ探偵がああいう事になるとは…ネタバレなのでむにゃむにゃ…瑛太と松雪泰子の姉弟はインセストっぽい危ない雰囲気が妖しげ。瑛太クン、頑張っているんだけどセリフを噛みまくっていたのが気になった。もっとがんがれ松雪さんは妖艶でかつ、意志の強い感じがステキでした。やっぱきれいだな~内容は江戸川乱歩っぽい退廃的で猟奇なお話でした。最後はちょっとうやむやで、突っ込みたくなる展開だったんですが雰囲気は好きです。面白かった。次回作もぜひ、観に行きたいと思います。※オマケ※昭和初期の雰囲気を出すため?か、ロビーの売店で駄菓子とかスイトンなんか売ってたよ!ついつられてスイトンなんぞ食べてしまった(^^ゞ味は良かったけど、ちょっと冷めてたのが残念な感じだったなァ…
2009年12月17日
コメント(0)
下北沢・本多劇場で上演中の『マレーヒルの幻影』観て来ました。主演の麻生久美子さん(おお、なんとなく”さん”付けしてしまう)は「時効警察」以来気になっている女優さん。更に作・演出の岩松了さんも時効警察仲間ということで、そういうゆるい雰囲気のお芝居だといいなァと思っていたら…ゆるさは微塵もないがっつりシリアスなお話でした。(^^ゞグレート・ギャツビーを下敷きに、大恐慌時代にアメリカで成功した日本人移民に置き換えたという趣向だそうです。■グレート・ギャツビー原作はあらすじ程度しか知らないけど、金色夜叉みたいな話?■華麗なるギャツビー(DVD) ◆20%OFF!映画はロバート・レッドフォード主演のこれが有名だよねーそんな程度の予備知識しかない私が見てどうだったかというと…うーん、のっけから辛かったある人物のお葬式の後から話が始まるのですが、人間関係が把握できないうちからわらわら人名は出てくるわ、言い争いや揉め事は起こるわ、外人さんのセリフは英語だわで頭の中は?マークでいっぱい。せめて外人さんのセリフには解説をつけようよ?英語が聞き取れない観客を置き去りにしないでー!それともロビーで売っている戯曲本の販促?(立ち読みしたら英語セリフに訳がついてました)いやいや、言葉がわからない移民の心細い立場に観客を立たせる不快深い戦略かも!とか考えつつも、心にもやもやが残る。話が進んで、だいたいの人間関係が把握できてくるとそれなりに惹きこまれていくのですが、それまでイライラしながら見るのは辛い。セリフ回しは難解で、ギャグも不発。笑いどころがないよーそんなこんなで第一幕は退屈でちょっと居眠りをしてしまった(隣のお客さんも舟を漕いでいたので、こう思ったのは私だけではない!ハズ)第二幕冒頭でちょっと面白くなりそうな予感がするのだが、その後はラストまで登場人物の心境がよくわからず、感情移入も出来なかった…。なんだか急に投げ出してオシマイ、といった終わり方で不満が残りました。こいつら、本当に今でも好き合っていたのか?単なるあてつけだったのか?それからキタの解雇されたお父さんはどうなったんだよー!気になるじゃないか!これが舞台初出演という麻生久美子は、セリフに力が入りすぎて演技が少々硬い感じがしました。性格がエキセントリック過ぎて魅力あるヒロイン像ではなかったのが残念。ヒロインの結婚相手役の松重豊がのらくらとして得体の知れない役どころを演じて印象強し。主人公の会社の部下・キタ役の三宅弘城が誠実そうでかつ、小心者の役を好演。感想はそんなとこ。※オマケ※本多劇場ではロビーに置いてある有名無名劇団のチラシあさりも楽しみのひとつですが、ずっと気になっているのがラブリーヨーヨーのチラシ。ガラスの仮面風で大笑いした記憶もまだ新しいというのに、今度は世紀末救世主風ですか!いやあチラシで見る限りは私の好みにドンピシャなのだが。そろそろ思い切って観に行ってみようかな?私の年齢層が観に行くようなお芝居なのかどうかちと不安ではあるのだが…
2009年12月09日
コメント(0)
期せずして今月は観劇月間になってしまいました。1ヶ月に3本はちとキツイ…でも見逃したくないお芝居がたまたま重なったんだもん結果としてどれも素晴らしかったので後悔はないけどね。そんな観劇月間の最後を飾るのは『翻案劇サロメ』。サロメを演じる篠井英介は、同じくグローブ座で上演された『欲望という名の電車』でのブランチが素晴らしく、大好きな役者のひとりです。今回のサロメは”邦楽による音楽劇”仕立てということで舞台袖にはお琴などの邦楽楽器が置いてあり、美術もシンプルで渋い色合いの和風な感じ。逆”山”の字に3本張り出した通路の真ん中にぽっかり開いた穴はヨカナーンの牢獄か。頭上には注連縄?にも見えるロープが下がっていて背景には大きな月。やがて時間になり、開幕の合図もないままに始まる邦楽演奏。でも曲調はあまり邦楽ぽくなくてむしろ印象派音楽のような。ドビュッシーを思い出したのは私だけかな?やがてしずしずと歩み来る上半身裸で長髪の男こそ、まさしく預言者ヨカナーン。(って口調まで邦楽調になっちゃうね、つい)ヨカナーン役はダンサーの森山開次。体脂肪がまるでないと思われる研ぎ澄まされた肉体がスゴイ!コンテンポラリーというか前衛的な踊りは本来カッコイイと感じてしかるべきなのだが、私はたまたま電車での暇つぶしに本日発売の「聖☆おにいさん」4を読んだばかりだったので見た目がイエスとかぶってしまってなんだか楽しくなり…笑いをかみこらしながら見てしまいました。サーセンwww観劇前にギャグ漫画を読むのはやめよう!■聖・おにいさん(4)洗礼者ヨハネさん(=ヨカナーン)はまだ出てきません。いえっさの弟子のヨハネとは別人。(※訂正※ 書きながら「んんー?」と思って1巻から読み直してみたら、洗礼者ヨハネさん、1巻にキシュツでした。サーセン。それどころか3巻にはサロメ嬢までもが…どこを読んでた私)ひとくさり踊った後やはり中央の穴に飛び込むのですが、その中からも手だけ出してピロピロと不思議な動きを…精霊の鳩を表しているのか手で鳩を作ってヒラヒラ羽ばたかせたり、くねくね動く腕の動きを見ているだけトリップ出来そうな不思議な感覚でした。恐ろしい子!森見登美彦作品によく出てくる”詭弁踊り”とはこういうものかも…とか、また関係ないこと考えてますね、サーセン続いて登場するのはヘロデ王の上条恒彦とヘロデア王妃の江波杏子。声も響くしさすがのベテラン役者ぶり。そしていよいよ篠井さんのサロメ王女登場。チラシとか公式ではビアズリーの挿絵のようなもこもこ髪になってるけど、(これですね。勝手にリンク スマソ)本番では広末涼子のようなショートボブ。これにより若さと可愛らしさが強調されて、すごく可憐なサロメになってました。実年齢も性別も関係ないな!スゲェ!さすがに声だけは若くはなかったけど…女形調の発声ということで違和感はなく、ここで邦楽仕立てが生きてきた訳です。ワイルドの戯曲より更に少なく、登場人物はこの4人だけ。でも1幕ものの短い舞台にはこれで充分だなあ。サロメは最初の登場シーンでは銀と青の、次に踊るシーンでは真っ赤な振袖風の衣装で登場。このお芝居全体のイメージカラーが「赤と銀」という感じ。背景の月も最初は冷たく冴え冴えとした銀色から、血に染まったような赤色に…血のように真っ赤な椿の花が次々と上から振りそそぐ中で踊るサロメとか…踊りの褒美に与えられたヨカナーンの首を抱きかかえて、くどくどと恨み言を言うサロメも真っ赤なライトの下。恍惚感にあふれた姿は鬼気迫るよう。凝った舞台装置なしに強烈な印象を与えられる演出、お見事でした。■サロメ改版ビアズリーの美麗挿絵を全部収録しているのはこの岩波版。終演後、今日は演出の鈴木勝秀氏を交えてのトークショーありの日。ちょっと得した気分。篠井さんはたった10分の休憩でメイクも落として、セーターとパンツ姿のごく”普通の”おじさんになって再登場。うろ覚えですが談話の一部。鈴木氏・音楽的な篠井さんのセリフ、無音でも音楽が聞こえるような森山氏のダンスから音楽劇にしようと発想した・即興で合わせられる”よく訓練された”人たちの本物の音をお客に聞いてもらいたくて、生演奏にした篠井さん・この不況時に、お金を払って演劇を見に来てくれるお客さんは本当にありがたい・現代では女形として自分だけ悪目立ちしているが、江戸時代までは女性が演劇に出なかったからごく普通のこと・演劇ぶっく?にエッセイを連載してるから読んでね不況で演劇界は厳しい現状だということがよくわかったトークショーでした。生の感動を味わえるのは舞台が一番、これからも観劇趣味は続けますぞ!※オマケ※グローブ座といえば新大久保、やっぱり今回も韓国フーズを買出しして帰りましたとさ。サムゲタンは美味いよね~♪■本場韓国の味!サムゲタン800g(2~3人前)■【韓国食品・韓国お菓子】HAITAI 辛ダンドン 『トッポキスナック』 100g これも好きなの。甘いのに超辛くて不思議な味!
2009年10月23日
コメント(0)
パルコ劇場で上演中の「印獣」観て来ました。生瀬勝久、池田成志、古田新太のユニット「ねずみの三銃士」企画第2弾ということらしいです。前作「鈍獣」は未見ですが内容的に繋がりはないそう。宮藤官九郎作、河原雅彦演出は前回と同じ。他の出演者は三田佳子、岡田義徳、上地春奈。いや、期待以上に面白かった!クドカンをなめてました。ゴメンなさいと思わず謝りたくなるほどの出来でした。笑い(やや下ネタ多し)もあり、恐怖感もあり、泣ける場面もあり、最後まで飽きることなくハラハラドキドキの展開。セリフにも出てくるように、スティーブン・キングへのオマージュのような怖くて面白いストーリーでした。演出も秀悦。冒頭からスクリーンに映し出される映像を上手く使ったスピーディな場面転換、ホラー調のタイトルに不気味な劇伴曲、本気でビビる仕掛け。うわーん怖かったよう!そしてアクの強い面々を迎える三田佳子がスゴイ!近年はバカ息子に大甘なバカ母、という負のイメージが大きかったのですが、やはり痩せても枯れても大女優。あの三田佳子にここまでやらせるかあ~、というほどの体当たり演技がスゲェ。セーラー服姿のJKに扮した三田佳子から脱がせたての生ぱんつをかぶる古田新太、というシュールな場面。戦隊ヒーロー物の悪役「ドクマグロ貴婦人」ではかぶりものにも挑戦。(ちなみに客席通路から登場し、私の席の目の前を通って行ったのだ。オイシイ!)メガホンで頭をはたかれたり、ラップを歌いながら「そんなの関係ねえ~」とか…お笑いに不慣れなのを一生懸命やっている感じが痛々しい!痛々しいよ!しかしラストではさすがの貫禄。不覚にも泣きそうになってもた…と、思ったらこれがフェイク!いや、一筋縄ではいかないお芝居でしたわ。またこのねずみの三銃士シリーズが上演されることがあれば、ぜひまた観に行きたいです■鈍獣 プレミアム・エディション(初回仕様)(DVD) ◆20%OFF!
2009年10月15日
コメント(0)
新感線、秋の興行は「蛮幽鬼」。台風一過の気持ちよい秋空の下、新橋演舞場に行ってまいりました。久々だなあココ来るの…猿之助のスーパー歌舞伎依頼?大竹しのぶの「ガラスの仮面」以来?てな位久しぶりです。客席の上にずらり並ぶちょうちん、花道もあって昔懐かしい演芸場の香りがぷんぷんと。プログラムのことを「筋書」と読んじゃうレトロなセンスがステキです。席で飲食が出来るところもポイント高し。桟敷席なんて備え付けのお茶のポットまである!飲み食いしながら芝居を観るという古き良き時代がまだ残っているのだなあ。しみじみ。せっかくなので電車のように、前の席の背もたれに折りたたみ式テーブルがついているとご飯が食べやすくていいと思いました。しかし床の傾斜がゆるくて、前の人の座高が高いと舞台は見にくいです。そこら辺の作りは新しい劇場の方が優れているな。新感線は好きなので奮発して一等席(この呼び方もいいなあ。S席ですよ)を取ったけど、花道の反対側のはじっこ…ローチケ、力不足?芝居以外の感想が長くなりましたが、(いつもそうや)今回のお芝居はゲストが超豪華。上川隆也に堺雅人、稲森いずみに早乙女太一まで出るのよー!でもって、出来の方も期待以上でした。いや面白かった。近年の新感線舞台の中では出色の出来。お笑いとシリアスのバランスがよく、最後は泣かせるしスピーディーな殺陣も迫力満点。初期の新感線テイストが感じられて、私みたいな古いファンには嬉しい限りでした。ストーリーは岩窟王のような復讐譚で、ネタバレすると最後は主要人物がほぼ死んでしまうという身もフタもなく、またありがちな話なのですが、最後まで飽きさせずに様式美を堪能しました。出演者について一言ずつ。・上川隆也:悲壮さあふれる迫力ある演技で復讐に燃える主人公を好演。 しかし前にどこかでも書いたけどあくまでも真面目でいい人…・堺雅人:↑がどこまでいってもいい人なら、彼はどこまでいっても胡散臭い(←ホメ言葉) にっこり笑って人を切る、という状況がこれほど似合う役者はいないなあ。 腹に一物も二物もありそうな笑顔がコワイよう! 殺陣がかっこよかったです。 しかし他の登場人物のセリフに笑顔ネタが多すぎて少々くどく感じた… ・稲森いずみ:たおやかでいて芯の強いヒロイン。きれいだなあ。ラストシーンは泣けた!・早乙女太一:流れるような殺陣がさすが。女装ももちろんあるよ! それから気になる『太一前転事件』。(注1) アクシデントか演出か、真相はどっちだ!・山内圭哉:私が観たいと思う舞台にちょこちょこ出てておなじみのヒト。 この人も個性が強くて印象に残る役者さんです。いつもの新感線メンバーでは・橋本じゅん:客演も色々してるけど、新感線に出てる時が一番イキイキしておかしい。 今回の目玉は客席を巻き込んだ「コール&レスポンス」コーナー。 初期の新感線にはよくあった。懐かしーねー。 任意じゃなく義務で、客がのらないと話が進みませんと言い切るおかしさよ。 もちろん私も叫んできました「もんじゃー!」・粟根まこと:いつもの裏切り&セコキャラで安定感。(←?)・村木よし子:姉さんと呼ばせてください。これまた安定あるお下品&下ネタ芸風。 でも一途さに泣けたよ、姉さん!・右近健一:テンションの高い声は相変わらずザンス。可愛くて哀しい大王役がピッタリでした。 稲森いずみ、ラブコールされて本気で笑ってたよね?次回、来年はいよいよ30周年記念興行だそうです。わー!創設からもうそんなに経つのか!まだまだ追っかけするぞー!※注1早乙女太一クンが花道を走って退場するシーンで、つまづいて転んだ!と思ったらそのままくるりと前転して立ち上がり、何事もなかったかのように走り去ったという場面のこと。お客さんも皆、一瞬ハッと息を呑んだ後、「え?どっち?(転んだの?ワザと?)」みたいなリアクションをしてました。もちろん私も。転んだ後のとっさの機転だとしたら素晴らしい!違和感なくみごとな前転だったのだ!も~、惚れちゃいますね
2009年10月09日
コメント(0)
「ジェーン・エア」観に行きました。松たか子好きなんすよーTVドラマより舞台で本領を発揮する人ではないかと思っています。パイパーもよかった。しかも相手役が劇団新感線時代から贔屓にしていた橋本さとし!(さとやん)これは観に行くっきゃない、と思いだした頃タイミングよく、私が利用している生協パルシステムでチケット販売が。それも団体料金でS席が通常料金より3,000円もお得!節約を心がけている昨今、いやあラッキーでした。ま、Sといえど2階だったけどね…(安く買えたのに文句いわない!)会場は私の好きな日生劇場。豪華な内装で絨毯も椅子もふかふか。ロビーも広く椅子がいっぱいあるので、お昼はそこで持参のサンドイッチを頬張りましたよ。(節約志向…)中に入ると客席まで広く張り出したステージ、そしてステージ上後方にも客席が。ステージの上に客席、というと思い出すのがベガーズ・オペラですが、それもそのはず演出はどちらもジョン・ケアード。しかしベガーズ~はお客の参加があるけど、この舞台ではただ見てるだけなのでこの席の意味ってどうよ?近いは近いけど役者の後ろ姿ばっか見る羽目になるわけだし。私は同じ値段なら普通のS席でいいです。舞台は大掛かりなセットは組まず、小物の移動だけで庭になったり屋内になったりと、客の想像力を喚起する作り。あんなところにオケピがあるとは…!シャーロット・ブロンテの原作は未読ですが、いやあ、展開が昼ドラか昔の少女マンガのようだな!名作劇場ぽいというか。まあ、長く読み継がれるお話ってこんなもんなんだな。孤児、いじめ、親友の病死、身分違い、基地外と不幸のズンドコ状態が急展開でオカシイ!行き倒れて助けられた先が元・自分を引き取った叔母の家だったり。都合良すぎ…なのでなんで主役2人が心惹かれあうようになるか若干説明不足。まあお約束と思えば…役者の感想。ビクトリア朝典型的ファッション(真ん中分け黒髪・地味なドレス)な松たか子は清楚でいて、意志が強い感じがよく出ていました。歌声もきれい。さとやんは若干音程が不安定なところも?裏声では頑張ってましたが。←しかし正体は即バレしかしこの2人で「美人じゃない」とか「ハンサムじゃない」(原作がそうなってるらしい)とか言い合っても説得力がない!本日のジェーンの子役の子(ごめん名前チェック漏れ)が上手でした。澄んだ歌声がカワユス♪カーテンコールで元気よく超ダッシュして舞台に戻ってきた松たか子が印象的でした。■ジェーン・エア画像がない…
2009年09月15日
コメント(2)
世田谷パブリックシアターで上演中の「ドリアン・グレイの肖像」観て来ました。主演は山本耕史。彼の舞台はミュージカル「チック,チック...ブーン!」以来です。(観劇記を探してみたら2006年10月…そんな昔だったっけか!)「ドリアン~」といったら原作はもちろんオスカー・ワイルド。世紀末ですよ。耽美の極みですよ!世紀の美青年、ドリアンを山本君がどう演じるかwktkしながら上演を待ったところ-+ + ∧_∧ + (0゚・∀・) ワクワクテカテカ (0゚∪ ∪ + と__)__) +ん?銀髪に近いブロンドのサラサラロン毛のヅラをかぶったこの人はだあれ?え?これがドリアン?え゛え゛え゛え゛え゛←驚きすぎいや、だって…チラシとかパンフとか普通の髪型してたじゃん。そのままで美形じゃん。似合わなくはないんだけど、なんとゆーかなんかのコスプレをしてるようにしか見えないとゆーか…つまり私の持つイメージとはやや異なっていたわけです。(ソフトな表現)そんなガッカリ感もあってか、前半は冗漫な印象。ヘンリ卿が滔々と語るげいじゅちゅ論(←うまく発音できない)を聞いていたら睡魔に襲われた…こりゃいかん、と休憩中にホットコーヒーを飲んで気合を入れなおして臨んだ後半。ようやく話にスピード感が出てきて眠気は覚めました。肖像画の変遷をどのように表現するのかが気になっていたのですが、最初にバジルが描いた絵は抽象画っぽいぐにゃぐにゃの絵、その後は額縁だけで舞台後ろのスクリーンにチラシの絵柄と同じブルーアイのアップが映ってときおり変化するといった演出。うーん、ちょっと抽象的で悪に染まる過程がわかり辛かったかな?山本君のドリアン。演技は確かに上手いしセリフ回しも歯切れがよくて聞き取りやすいのだがあまり背徳や退廃の香りがしないというか。悪人というには誠実さがにじみ出るキレイなドリアンで終わってしまったのが残念。もしかしてこの人が演じるヘドウィグもこんな清潔な感じだったり!?音楽はピアノの生演奏以外、ゴゴゴゴゴ…とジョジョの擬音の書き文字が見えるような地響きの効果音だけで怖いwww舞台セットはセット換えがなく、歩道橋のような形の階段状のセットを場面場面に応じてぐるぐる回し、その場に見立てるという形式だったのですが、私が観た3階の一番安い席からだと向きによっては役者さんが隠れてしまうんだよね…ドリアンが殺人を犯す場面がいつも隠れちゃって欲求不満だったぞよ安い席のことも考えてセットを組んで!余談ですが、10月には同じワイルドの「サロメ」を観に行くんだよ。(サロメ役は篠井英介)これまたwktk!ワイルドづいてる今秋…もひとつ余談。三軒茶屋には東急田園都市線で行ったのですが、この日はちょうど多摩川の花火大会。急行が各停になるわ帰りの電車が混むわで大変でした…そんなのチケット取った時点で予測できねえよ~
2009年08月22日
コメント(0)
演劇集団キャラメルボックスの「風を継ぐ者」を観て来ました。久しぶりの再演だそうです。渡辺多恵子の「風光る」執筆のきっかけになったという舞台、新撰組好きとしては見逃せませんわっ会場のサンシャイン劇場は座席が狭くてあまり好きではない-と思っていましたが、今回はなんと1階の前から2列目♪NARUTOショーに続き最近、座席運がいいですよこの席は足元もゆったりしていました。だが2列目にもかかわらず最前列に座高がデカイ人に座られちゃって、ステージが見にくかったという…もっと段差つけろや出演者の表情や飛び散る汗まで(ツバも)よく見えたのはよかったです。スピーカーの前だったので耳は痛かったけどね。ストーリーはこちらを。→公式架空の隊士を主人公にして、池田屋事件や沖田総司の恋など新撰組好きにはおなじみの挿話が語られるのですが、なんでしょうこの爽やかさ。もうね、沖田が性格がよくてとっても可愛いのよ。惚れてまうわー&泣けるわー!こんなに青春していて、爽やかでいい人だらけの新撰組の話は久しぶりに見ましたwww細かいギャグも多くて笑えるし、立ち回りも迫力があるし見終わった後の充足感の良さはピカイチ!キャラメルボックス自体はよく知らないので(上川隆也くらい)出演者さんの人となりも知らずに見たのですが、一生懸命全身で演技している感じが気持ちよかったです。カーテンコールで、当日券の宣伝とかしていたのであまり売れていないのかなあ…では私も宣伝してあげましょう。観に行って損はしない舞台だと思いますよ!■風を継ぐ者 1996 キャラメルボックス(DVD)■風を継ぐ者 2001 キャラメルボックス(DVD) ■★送料無料★ 風光る 1-26巻 漫画全巻セット 連載中
2009年08月05日
コメント(0)
ミュージカル「ダンス・オブ・ヴァンパイア」観て来ました。あまりキャストとかストーリーとかの予備知識なしにチケットを取ったのですが…何がきっかけだったかな…たぶんチケぴのメルマガかなんかの、「観客も一体となったノリノリのダンスショー!」wwwとかなんとかいう惹句に惹かれたのかも会場は帝国劇場。なんだか久しぶり!紫の絨毯敷きのフロアが重厚で年季を感じさせます。やたら人数がいる係員が開演前に揃って(声は揃ってなかったが)諸注意を口上したり、頼めばひざ掛けを貸してくれるあたりが風格か。そんなに熱意があったわけではないので(サーセン)一番安いB席にしたのですが、B席の中では一番前で、こりゃ前の席のお客の頭がジャマにならなくていいわと思ったら!またしてもガッチリした手すりにジャマされた~古い劇場は手すりまで重厚って事かい!椅子はふかふかでしたが。劇場への不満は置いといて、開演までの演出は面白かったです。ロビーでは主演・山口祐一郎のマント姿のタペストリーの前を機械仕掛けのコウモリさんがパタパタ飛んでたり、柱に出演者の顔写真がいっぱい飾ってあったり。(←これは終演後にあっと驚く仕掛けが!)※ネタバレ注意吸血鬼にちなんでか、売店に青森のにんにくチップスとか血の様に赤いハスカップゼリーが売っていて笑ったよ!席についてからも、アルフレート役の役者さんの声で「バンパイアに襲われないためには携帯電話の電源を切ること」なんて放送が流れたり。ストーリーは公式サイトを見ていただくとして…(ヲイ)音楽やダンス等、王道というか割とオーソドックスなミュージカルだな、と思いました。あえて言うとちょっと古めかしい感じ?いかにも東宝がやりそうな。だって最後に観客が盛り上がるというシーンに使われた曲ってファイヤー・インクの「今夜は青春 ―Tonight Is What It Means To Be Young―」(この邦題もヒデェ)だよね?なつかしの大映ドラマ「ヤヌスの鏡」の主題歌じゃなかった?(Wikiで確認しましたがその通りでした)オマケにこの曲って最近タモリ倶楽部の「空耳アワード」で♪あの部屋で折りくぅあえし~ って聞こえると指摘されてからもうそうとしか聞こえず、他のお客さんが立ち上がって手拍子を打ってる中、ひとり「あの部屋で折り返し~」と口ずさんでしまった私であった。いや、それなりに面白かったんですよ。ええ。えー、役者さんの感想でも書こうかね。やっぱりクロロック伯爵役・山口祐一郎さんの声は艶っぽくて声量もあって迫力だったなあ。四季出身の役者さんの中では一番好きです。Wキャストのサラ&助手・アルフレート、今日は知念里奈と浦井健治でしたが2人とも若々しくていいですな。特に知念里奈の声がきれいで歌詞もハッキリ聞き取れてよかったです。伯爵の息子・ヘルベルトの吉野圭吾の、オカマっぽい演技も面白かった。バンパイアということで、衣装がゴスっぽかったのも目の保養でした。バンパイアダンサーズのダンスはレベル高し!ただ、ちょっと全体に長かったかな…休憩時間が25分もあるのも長いし。幕の内弁当を食うために長めなのか?もうちょっとサクサク話が進んで短ければ言うことなしだったかも。※ネタバレにつき反転----------------------------------------------------------------ロビーに飾ってあった出演者の顔写真に、終演後キバが生えていた!それは、みんな血を吸われて最後は吸血鬼になってしまったから。----------------------------------------------------------------こういう細かい演出はよかった!■TANZ DER VAMPIRE ~ダンス・オブ・ヴァンパイア~ ウィーン・キャスト 完全版(輸入2枚組CD)楽天では海外版のCDしか扱ってなかった…■この商品は送料無料です。杉浦幸/大映テレビ ドラマシリーズ ヤヌスの鏡 前編 ファイヤー・インク「今夜は青春 ―Tonight Is What It Means To Be Young―」が入っているのは■送料無料■V.A.(洋楽)■CD【Movie Fine-ムヴィー・ファイン】■ヤヌスで覚えてたけど、元祖はストリート・オブ・ファイヤーの曲だったのね。おかしいなあ、映画見たんだけど…
2009年07月24日
コメント(0)
「奇ッ怪」~小泉八雲から聞いた話~観て来ました。実は仲村トオル結構好きお隣の世田谷パブリックシアターにはよく行っているのですが、シアタートラムの方は初めて。しかし劇場真正面に大規模な喫煙所があるのはなんとかならないのか。タバコくさくて煙くてムカつく!中に入るとこじんまりしていて後ろの方の席でも舞台が近い!役者さんの表情までハッキリ見えます。しかしベンチシートなのでお尻が痛くなる…ひじ掛けがないのも落ち着かない。座席の配置が互い違いになっていないので前の席に座高が高い人が座ると見にくい。アレ、結構文句タラタラ?えー、演劇の感想に行きましょう。タイトルに小泉八雲、とあるように怪談話をモチーフとしています。それだけに観客も「いつ来るかいつ来るか」、という先入観で観ているので怖いシーンが出てくる前からなんだかドキドキ…客席の足元ライトも消えて真の暗闇の中で開幕を待つ、これがコワイ!暗転とか音響をうまく使っていて怖いシーンは本当に怖かったです。でも音、大きすぎ。耳が痛くなるですよ。もちろん怖いだけではなくコミカルなシーンもあって和む…池田成志さんの軽妙洒脱な演技が楽しかった。特に「茶碗の中」がサイコー!(あまり知らなかったのですがこの方新感線の舞台にも結構出てるんですね!)大筋の話の流れがあって、合間合間に劇中劇のように短い話がはさまってくる構成なのですがメリハリが利いていて飽きなかった。話ごとに語り手がめまぐるしく変わっても違和感がないのは演技力の賜物ですかね。面白かった。お経を唱えるシーンでは本当にお線香を焚くし、タバコは吸うわ墨は磨るわで会場が狭いものだから客席まで匂いが漂ってくるんだよね。五感を刺激する演出がまた臨場感をかもし出してGJ!仲村トオルはやっぱりカッコヨス。硬派で真面目なイメージが強いのですが、とぼけた演技もよかったデスヨ。他の出演者さんたちも皆よかった。出演者8人という少ない人数で大いに楽しませてもらいました!暑い夏には怪談が一番やねえ~
2009年07月15日
コメント(0)
なんかタイトルが銀魂ぽ友人と旅行の打ち合わせのために会う事になり、どうせなら開港博で浮かれてる横浜に行こー!とあいなりました。横浜美術館で開催中の「フランス絵画の19世紀」展も見たかったので。横浜美術館に行くのは初めて。エントランス前からやたら広いな!中もものすごく広いな!土地だけは沢山あったようだな。(なんて感想)「フランス~」はいわゆるアカデミズム絵画が中心で、きれいなんだけど作者毎の個性があまり際立たなくて、印象に残らない絵というか。 肌の美しさの表現は素晴らしいのだけれど。以前から好きだったカバネル&ジュルダンの《ヴィーナスの誕生》が生で見られたのはよかったです。キレイだけど目つきがなんとも工口い…アングルの《パフォスのヴィーナス》は明らかなデッサン狂いが気になる…美術館の収蔵品も別室で展示していましたが、傾向が定まってなくて寄せ集め的なバラバラさを感じました。建物の作りも、動線が悪くて展示順がなんだかわかりにくいんだよね。カオス!その後はクイーンズスクエアでカレーバイキングのランチをしてから開港博のベイサイド会場方面へ。梅雨の最中だというのにこの日はピーカン照りの今年最高気温を記録した上天気ぶりで、日頃から晴れオンナを自覚している私ですがここまで晴れオンナなのもいかがなものかと少々グロッキー気味。ベイサイドエリアは照り返しがキツイぞ~これから夏に行こうとしている人は気を付けろ!有料会場に入るつもりはなかったので(料金高い)例の蜘蛛は塀越しにお尻をちょこっと見ただけ。だってアニメとか大画面シアターとか見るほどでも…ゲフンゲフン赤レンガ倉庫のところの無料会場に行きました。テントなので冷気が逃げて中は結構蒸し暑いぞ!思ったとおり公式マスコットキャラ・たねまるグッズでいっぱい。これだけなら何も買わないところでしたがなんとあのひこにゃんとコラボしとる!なりふり構わないな、たねまる!それに釣られて買う私も私ですが…(^^ゞコレ、仲良く抱き合ってるというより ひこにゃんがたねまるの首根っこ捕まえて奥歯ガタガタ言わしたる!というポーズに見えませんか?お互い無表情なところもなんともいえない味が…もう一箇所、黒船トリックアートが見たくて象の鼻会場にも行きました。この人(カート・ウェナー氏)の作品はテレビで見かけてぜひ実物を見たいと思っていたので。で、実物。コレ、明らかに展示の向きを間違ったと思う。午後の向かい日がキョ~レツにまぶしくてよく見えなかったぞ!この2会場間を歩いただけで体力の限界。死ぬかと思った。ここまで暑くなければ…なのでその後は横浜のアニメイトに寄っただけで帰途に着きました。ちなみに旅行の打ち合わせとは、USJのNARUTOショーのための大阪旅行ですよ。もう前売り買っちゃったのだ~!夏の大阪も暑そうだな。体力もつのかしら…※付記※翌日、水曜日もPTA役員会のため出かけたのですが、朝は豪雨だったのに私が出かける頃にはピタリと止み、あろうことか日差しまで出てきて暑くなったことよ。やっぱり私の晴れオンナ力ぱねェ!
2009年06月23日
コメント(0)
寺山修司作、美輪明宏演出・主演の「毛皮のマリー」を観て来ました。会場が相模大野で、東京まで観に行くより楽だったので。豚フルが流行っているこんな時期だというのに会場はほぼ満席、熱気でムンムン…安いA席にしたらガッチリした手すりがジャマで姿勢を正さないと舞台が見づらかったのっけから入浴姿の美輪明宏サマ。なんとも艶かしい。これ以降も全ての衣装が片ビーチクむき出しで、そうとう気合いが入っているんだろうけど無理しなくてもよかったんじゃ…目のやり場に困りますよ。バスタブから半裸の男が転がり出たり、あられもないビキニブリーフ姿の男たちのラインダンスなど、きわどくてビックリ。ちょっと下世話な感じが強すぎかなあ…。せっかくBGMにシャンソンとか使っているんだから、もうちょっと小粋な感じにして欲しかった。ストーリーはあってないが如し。真実と虚構の境目もあいまいでよくわからない終わり方だった。盛り上がっていいはずのラストが直前まで単調で冗長、ちょっぴり眠くなってしまった位だぞ!お芝居が終わってのカーテンコールで、突如理解する。これは芝居を観に来たのではなく、美輪明宏を見に来たのだと。黒蜥蜴の時もそうだったが、どんな役を演じてもいつもと変わらぬ地のままというか、もう天上天下唯美輪明宏独尊なのだ。観客も彼の独特のオーラを見たくて来るのに違いない。だって黄金色の孔雀をバックにキラキラした金色のお芝居用の雪が降りしきる中、天使のローブのようなカーテンコール用の衣装を身にまとった美輪サマと新人の吉村卓也くんがお辞儀をしながら合掌。お芝居の終わりというよりある種の宗教儀式だよ、こりゃ。ナマ・霊ナァンテコワクナイヨーかあ!■霊ナァンテコワクナイヨーその他印象に残ったこと。・精神的な衝撃を表す時の擬音が決まって「ガーン!」マンガチックでちょっと笑ってもうた。・黒蜥蜴の時にも感じたけど、美輪サマあまり口を開けずにしゃべるので一部セリフが聞き取り辛い…やはり年齢を感じた。・寺山修司・作だけあって津軽弁のセリフが出てくるのだが、その時の美輪サマはまるで淡谷のり子がよみがえったようでした・チラシを見るとずいぶんイケメンの男優さんが出ていたようだが、安い席だったので顔はほとんど認識出来ず…うーんもったいないことしたかも!?※オマケ※ロビーに麗々しく飾ってあったパネル。なんでもこれを待ち受けにすると幸せになれるという都市伝説があるそうだが写真がボケてしまったよ…さらにオマケ。イケメンだな寺山修司パパン人が多くて説明書きをよく読めなかったが、なにこの格好、航空兵?
2009年05月26日
コメント(0)
ケラリーノ・サンドロヴィッチ(長いよ。以下ケラさん)作・演出ナイロン100℃公演『神様とその他の変種』を観てきました。会場は例によって下北沢本多劇場。電車で1本で行けるし、客席と舞台が近くていいよねココ。ナイロンには今後もここを常設小屋として欲しいものです。あんまり遠くへ行かないで!今回のお話は展開の凝り方では今まで私が観て来た中でもベスト1,2の出来ではないだろうかっ?展開が観客が予想している流れとことごとく食い違っていくの。ミステリー色が強いので時々ゾッとする場面もあって怖いですよ。(※ネタバレするので詳しくは書きません)陰惨なシリアルキラー…と見せかけて実は、とかいじめられっ子の引きこもり少年が実は、とかダンナの不倫相手と寝取られ妻と、よりひどいことをしたのはどっち?とか。伏線の張り方も面白いのよ。行方不明になった刑事と同じシャツを着ているのは何故?実は、みたいな。ケラさんお得意のかみ合わない会話と同じで、観客と出演者の思いがかみ合わない居心地の悪さがなんとも快感。こんなお話を最後はどう収拾をつけるんだろう?とワクワクしながら観て行くと…最後は投げやりっぽく突然終わってしまうのがちょっと惜しい。まあナイロンらしいといえばそうなんだけど。少々欲求不満が残る。しかしラストのびしょ濡れになりながらの熱演に免じて、これでいいことにしておこうか。(えー)びしょ濡れ、でおわかりのようにラストで大量の水が降ってきます。それでも客席に影響ないのは、緞帳のように舞台をすっぽり覆う家の壁のセットのおかげ。ある一軒の家から場面はまるっきり移動しないんだけど、この壁のセットが家の内外を表したり、映像を映し出すスクリーンになったりと工夫が上手い。特筆したい演出がもうひとつ。(ここはネタバレあり)ラスト近く、神様(のようなホームレスのような)が昔懐かしいデカいラジカセを肩に抱えて階段の上から登場。神様は階段の上にラジカセを置いて下に降りてきて、出演者みんなにボコボコにされるんだけど、誰も手を触れていないはずのラジカセがすーっと横滑りするのよ。観客はついそちらに注目。すると「あっ神様が消えた」との叫びに目を戻すと、確かに横たわって暴行を受けていた神様がいなくなっている。ここの舞台にはセリ穴もないのにどうして?と一瞬驚くけど、なんのことはない、観客がラジカセに目を奪われている隙にこっそり起き上がって他の出演者に紛れ込んでいただけでしたー。と種明かし。なーんだバカバカしい。でも一瞬だけど本当にびっくりしたのだった。これも上手い!出演者の感想。みのすけ:引きこもり少年役。遠目では完璧に少年のようだった。(私の好きな)大倉孝二:この人はしゃべるだけでオカシイんだけど、今回はシリアスと無縁の役どころでセリフ回しの可笑しさを堪能できました。峯村リエ:大柄なところ、顔立ち等なんとなく南海キャンディーズのしずちゃん似な気が。でも滑舌は全然違う。(私の好きな)犬山イヌコ:この人も相変わらずセリフ回しが達者。鬼気迫る演技がちょっと怖かった。水野美紀:可愛かったです。(これだけ?)次回作には大倉孝二と犬山イヌコは出ないのか…うーんどうしようかなー。最後に文句をひとつ。今回は結構後ろの方の席だったのだが、私の前にいた男子が座高が高くしかも頭がデカイ上に身を乗り出すようにして観ているので舞台が隠れて非常に観辛かった。しかもコイツがちょっとのセリフで大笑いして、頭をぶんぶん振るんだな。オーバーアクション過ぎて面白いセリフでも回りはかえって冷めちゃうよ。サクラだとすれば失格だし、観客としてはマナー悪し。これを見ていたら反省して欲しいL列9番に座っていたキミ!
2009年05月09日
コメント(0)
久しぶりに雅の会メンバーでプチ旅行。向かうは上野・国立博物館で開催中の阿修羅展です。ところが朝、目覚めた頃はどしゃぶりの雨…惰弱なワタシは一瞬ひよって心が折れそうになりましたが、ロマンスカーの指定席を購入済みだったこともあり、しぶしぶ決行。そうしたら出発の頃には雨もだいぶ上がり、しかもこんな天候のせいか?連日の報道では長蛇の列が予想された会場にも並ぶことなしに余裕で入場。これぞ御仏のご加護!?(中はそれなりに混んでいましたが入場規制がかかるほどでもなかったし)興福寺の阿修羅像を拝観するのは何年ぶりでしょう。マンガの影響で(日出処の天子とか、諸星大二郎とかそんなん)ヲタ友と奈良・斑鳩お寺巡りをしたのはかれこれ20年も前のことだったか。鹿にせんべいをやりつつ訪れた興福寺で拝観した阿修羅像。鎌倉期以降の筋骨隆々の仏像に見慣れた目には、すんなりと華奢な体つきの、少年のような少女のような眼差しを持ったそのお姿はいたく印象的でした。阿修羅と聞いて思い出すのはやはりこちら。■百億の昼と千億の夜 〔新書版〕全2巻 光瀬龍/作・萩尾望都/画(中古)実は読了してないのですけど…そんな当時の印象そのままに、暗い場内にぽっかりと浮かび上がる阿修羅のお姿。ライティングの妙!周りは人でいっぱいでざわついているのに、そこだけ静寂に包まれているようです。永遠を見つめ続ける静かな眼差し。軽くひそめられた眉に苦悩の色が残っているような微妙な表情。今回の展示で楽しみだったのは、360度ぐるりと拝観できること。写真でしか見たことのなかった背面が見たかったのです。時計回りに回るよう指示されるので、それに従ってまずは正面から向かって左のお顔。これが噂の下唇を噛んでいるお顔ですね!悔しげなその表情は人間的でもあります。更に回って真後ろへ。横顔が2つ。異形であります。でも違和感なく融和し、一体化しているとても美しい横顔。背面から向かって左のお顔が特に美しいですよ。更に回り込んでその美しい横顔を正面から見ると、またがらりと印象が変わります。うつむき加減の、憂いを含んだお顔。自分自身の内側を見つめて内省しているという説もあるようですが。いろんな角度からじっくり拝見できて満足です!メインディッシュの阿修羅像を堪能した後で、他の展示も見ていきました。同じ仏師の手によるものと思われる、お仲間の八部衆も見ごたえ充分です。もうね、デザインセンスが素晴らしいのひと言。蛇や、象や、獅子の冠の造形の妙。鳥面なのにリアリティのあるカルラ像の活き活きとした表情。少年のような幼げなお顔立ちにも母性本能をくすぐられたりして。よく阿修羅像が故・夏目雅子に似ているとの指摘がありますが、それよりもっと大陸的な感じがする。ありていに言わせてもらうとモンゴル出身のお相撲さんに似てるよね!八部衆のお顔立ちによりそんな感じを抱きました。同じ八部衆でも阿修羅像だけは甲冑を着ていないという音声ガイドの解説に目ウロコ。言われるまで全然気づかなかった…戦いの神である阿修羅が仏教に帰依して戦いを棄てたという表現なのでしょうか。このように新たな発見を示唆してくれるので音声ガイドはオススメです。声は黒木瞳だし。(有料)■阿修羅のジュエリー阿修羅の衣装について書かれているらしいこの本が読んでみたいのねん火災後、鎌倉期に再建された仏像との比較も面白いです。運慶とその父・康慶作の仏像の筋骨隆々ぶりとその巨像ぶり。ちなみに阿修羅像は153cmだそう。ワタシってほぼ阿修羅サイズだ!こちらも照明の当て方が上手くて厳かな雰囲気がよく出ています。展示を堪能後はお土産ショップも見逃せません。海洋堂の公式フィギュアは残念ながら完売だけど(オークションで転売屋が横行してるらしい…)、アルフィーの高見沢俊彦&みうらじゅんの作った公式ソング「愛の偶像(ラブ・アイドル)」はいっぱい売ってました。■高見沢俊彦/Kaleidoscope同曲がこちらにも収録混んでると思って覚悟して行ったらまさかの空き具合で、お昼を食べた後も時間がたっぷり。ついでにアメ横にも寄れてなんだか得しちゃった今日の阿修羅ツアーでありました。
2009年05月08日
コメント(0)
シアターコクーンにて、音楽劇「三文オペラ」を観てきました。演出:宮本亜門、出演:三上博史 以下 安部なつみ、米良美一、田口トモロヲetc.…という豪華メンバーです。まあ、私のお目当てはデーモン小暮閣下なんだけどね果たして閣下はあのメイク(いや、素顔でしたね)をどうするのかっ!?との心配は杞憂で終わりました。だって出演者全員が閣下化※ してたんだもん。www※閣下化こういうことです。特にすごいのが三上博史。白塗り顔に真っ赤なルージュ、サイケなスーツ、甲高い笑い声…毒々しくてエキセントリック。ドラアグクイーンのようじゃ。ストーリーがデジャブだな…と思ったら骨子は「ベガーズオペラ」と一緒でした。つーか、「ベガーズ~」を元にブレヒトが書いたのがこれなのねん。ブレヒト、有名だけど私はよく知らんのよ。舞台は一面、殺風景なベニア板で覆われています。緞帳も大きなベニアの一枚板でびっくり。よく見ると1階客席の通路の方までベニア板で覆われた工事中仕様で、一瞬本当にシアターコクーン自体が改装中なのかと思ったよ。(^^ゞこの理由は後からわかった。舞台上に生の土が敷いてあったり、水を撒いたりペンキをぶちまけたりとひどく汚れるんだわ。うーん、一昔前のテント系アングラ芝居を思い起こす…出演者に芸達者が揃っているおかげで、歌のレベルはかなり高い。しかしバックバンドの音が大きすぎて、歌詞がよく聞き取れない。三上博史本人が手がけた歌詞なのに残念。そのせいと、席がコクーンシートのしかも真横一番端っこで舞台が半分見えないせいで最初は「あれ…なんだか乗れない…このお芝居、あまり面白くないかも?」とか思っていたのである。出演者も演技過剰で、なまじストーリーが同じだけに「ベガーズ~」と比べてしまって。よくあんな毒々しい男に惚れるな、ポリー!無理があるぞ、とか思ったり。しかし水の入った便器に頭を突っ込んでビショビショになり、泥の中を転げまわり、椅子を投げて暴れる三上博史の熱演を見ているうちに惹きこまれていく私がいた。なんだかすごいかも…と一種異様な感動を味わったのであった。出演者では彼がピカイチ!その他の出演者について一言。・松田美由紀:甲高くてテンションの高いしゃべり方が聞いていてイラッと来た。疲れる。セリフが聞き取り辛いぞ!・安部なつみ:さすがに歌は上手い。ぶりぶりなしゃべり方も容姿と合っていて可愛かったかも?メイクが濃くて顔がよくわからんかった…・デーモン小暮閣下:流暢なしゃべりはさすが。しかしこのお方はどんな演技をしていても閣下のまんまだなあ。役作りをしていたとしても閣下以外の何者でもなし!www・米良美一:声量と歌声の迫力はさすが。幕間ごとに出てきて、たぶんアドリブらしい世間話をするのだがしゃべり方といい話題の内容といいまるで近所のおばちゃん。面白かったけど。その他、娼婦館の女優さんたちの体を張った扇情的な演技も凄みがあったです。ちょっと観客が引くくらいに。休憩が2回入って、三幕3時間強はちょっと長かったかな。歌は上手いけど、曲自体はそんなに面白くなかったし、ストーリーもねえ…お客の入りもイマイチで、2階なんかほぼガラガラ…不況のせいもあるのか?出演者の熱演が一番の見どころと言えましょうか。この日は一日2回公演なのです。このテンションで2回も出来るなんてすごいパワーだな!出演者さんご苦労様です。(特に三上博史!)
2009年04月22日
コメント(0)
劇団☆新感線の新作『蜻蛉峠』観て来ました。会場は『リチャード三世』と同じく赤坂ACTシアター。春休みのせいか、赤坂サカスではイベントをやってまして。スタンプラリーとか。メリーゴーランドまであった!しかーし、TBSはあまり好きなテレビ局じゃないのでさくっとスルーです。宮藤官九郎の脚本に、演出がいのうえひでのり。ゲストに堤真一、高岡早紀 他。古田新太以下、劇団主要メンバーほぼ総出演が古くからの新感線ファンには嬉しい限り。ストーリー紹介は難しいデス。のっけからお笑いと下ネタ満載で放送禁止用語多発なんだもん!詳細を知りたい方は公式サイトへどうぞ。ネタばれも面倒なのでしません。(手抜き…)楽屋オチと小ネタが多いのはクドカンのホンだからかな?細かいところがわからないまま終わってしまうストーリー展開には不満が残りました。なんで最後にあの2人が戦う必要があるんだろ?とか、ホントのラストに見る母の幻?に何の意味があったのか?とかね。それでもいつもの”いのうえ節”は健在。歌と踊りと笑いと殺陣がいっぱいで、私は前作のリチャード三世より楽しめました。やっぱり新感線のオープニングはジューダスじゃないと!【CD】背徳の掟/ジューダス・プリーストいいかげんで猥雑で、にぎやかでお笑い路線なのに決める時はピシッと決めてえらくカッコイイ。そんなところが大好きなんですよ。ん?何かと似ている?と思ったら銀魂ではないですか。そーかー、私は昔っからこんな世界観の物語が好きだったんだな!納得。という訳で、アンケートの「今後、新感線とコラボして欲しい小説・マンガ等はありますか」の設問にしっかり「銀魂」と書いてしまった私なのでした。いいよなー、「犬夜叉」もやったことがある位なんだから!出演者の感想。堤真一:ニヒルなヤクザ者を好演。立ち回りがカッコイイ。しかし冒頭では唖然とするような着ぐるみ姿も披露。よくここまでやりましたな。実は2階の後ろから2番目という安い席で、オペラグラスも使わずに観たので休憩時間で配役を確認するまで中の人が誰か確信が持てず…だってまさか堤真一があんな姿をやるとは想像できなかったんだもん!www高岡早紀:トミーの時はイマイチ、とか思ってましたが今回はほわんとしたしゃべり方が役に合ってた。幾つになったか知らないけど、可愛いなあ。勝地 涼、木村 了のダブルりょう君たちも頑張ってました。そしてやはり存在感があったのは古田新太。丁寧語を使ってしゃべればしゃべるほど、胡散臭く感じさせる事が出来るのはこのヒトくらいではっ!?新感線メンバーでは橋本じゅんの乙男っぷりが可笑しく、粟根まこちゃんはいつもの鼻声でいつものような役。右近健一のテンションの高さも健在。場面転換で、スクリーンに映像を映し出す方法がスピード感もあってわかりやすくよかった。最近の舞台は映像を上手に使ってるよね。新感線の次回作は2009/10の『蛮幽鬼』。上川隆也、稲森いずみ、早乙女太一、堺雅人など豪華メンバーが出演予定。うーんこれは見たい。またチケット取りが大変そうだ…
2009年03月31日
コメント(0)
NODA・MAP パイパーを観て来ました。ちょうど宮沢りえ結婚・妊娠のニュースが世間を賑わせていますが、お芝居的にはこの騒動はマイナス要因になるのではないかと危惧。妊娠中に舞台になんか出て大丈夫なんだろうか…6ヶ月目なら安定期か?とおばちゃんくさい余計な心配をしつつ、観劇に臨みました。結果から言えば、全然問題なし!動きこそ多少押さえ気味かと思われましたが、体当たりの迫力ある演技を見せてもらいました。衣装がゆったりしていたのでお腹も目立たなかったし。逆に、宮沢以外の他のヒロインたちがこぞって懐妊してお腹が出てくるという内容は皮肉か?あてがきなのか野田秀樹?(^^ゞストーリーはSFチックな寓話といったところ。時は未来、希望を持って火星に移住する人々。表題のパイパーとは人間を手助けする機能を持ったアンドロイド?ロボット?のような存在。しかしそのパイパーの機能がなぜか狂ってしまい、殺戮兵器と化してしまう。滅びの時が近づく中、懸命に生きる姉妹たちの未来は-極限状態でのタブー(インセストとか、食人とか)について考えさせられるところもあって面白く観ました。BS2でやっていた手塚治虫2009のゲストに野田秀樹が呼ばれたように、ちょっと手塚治虫の「火の鳥」に通じるところもあるかな。出演者はなにげに豪華です。主要キャストは宮沢りえの他に、松たか子、橋爪功、大倉孝二、北村有起哉、佐藤江梨子等。もちろん野田秀樹本人も出ますが、ちょっと声が嗄れていてセリフが聞き取り辛かったのはマイナス。やはりピカイチだったのは松たか子!滑舌がよく、聞き取りやすいセリフ回し。中でも壮絶だったのが、終盤での宮沢りえと2人での掛け合いのような長ゼリフの応酬。ちょっとでも言いよどんだり、タイミングがずれると台無しになるシーンを2人ともよく乗り切った!あまりの迫力に感動してちょっと涙ぐんでしまいましたよ…心の中で拍手だ!他はとぼけた雰囲気の大倉孝二、飄々としていながら存在感のある橋爪功が光っていました。休憩なしの2時間ちょっと、お疲れ様でしたー!いいもん見せてもらった。満足です。早めに終わったので、帰りに渋谷のまんだらけにも寄れたしな!www
2009年02月25日
コメント(0)
巨匠モーリス・ベジャールが逝って早1年以上が経ちました。東京バレエ団の追悼特別公演「ベジャール・ガラ」であのギエムがボレロを踊るというのでダンナと2人で観に行きました。アレ?ギエムはボレロを封印したんじゃなかったっけ?「最後のボレロ」という宣伝文句に惹かれて参戦した東京文化会館での公演チケット争奪戦に敗れ、5階席から豆粒のようなギエムを観た時のあの努力と熱意は何だったのか…これって今流行のおわるおわる詐欺アルか?最終章第二幕アルか?と、銀魂の神楽のように文句たれてみましたが、封印を解いてまたボレロが観られることは実は大歓迎。まだ肉体が衰えている訳でもないのに踊らないのはもったいない!プログラムは以下の通り。ギエムはボレロのみ、他は東京バレエ団の出演。振り付けはもちろん、すべてベジャールによるもの。1)「ギリシャの踊り」ギリシャの民族楽器を使った演奏はエスニックでちょっと東洋~中近東風味。最初単調なリズムが続き、昼食後だったこともありちょっと舟を漕いでしまったしかし終盤にかけてテンポが速くなると面白くてバッチリ目覚めた!男性ソロのジャンプの高さ、ターンの速さなどテクニックのレベルの高さにビックリ若者2人が手を取り合って、シンクロしつつ踊るパートIIのパ・ド・ドゥがなんか妖しい~(BL的な意味で)2)「中国の不思議な役人」ハッキリ言ってものすごくヘン。天下のベジャールじゃなければ吹いてたかも…衣装も踊りも。ああ、こういうストーリーだったのか→あらすじ確かにあらすじ通りのエログロな世界観を忠実に再現しているという点ではスゴイと思った。3)「ボレロ」そして本日のメイン、ボレロです。なんという緊張感。なんという興奮。単調なリズムを刻みながら、終盤に向けて怒涛のように盛り上がっていく舞台の素晴らしさよ。凝縮された濃密な芸術空間にどっぷり浸る事が出来た満足感。ギエムの恵まれた肉体と才能。なんて足が長いの!そして上がるの!流れるようなストレートのロングヘアーの、ひとなびきまで計算されたような美しさ。そして終演後に挨拶するギエムは相変わらず若々しくて、少女のような可愛らしさ。ブラボー!いやブラーバか、とにかくいつまでもカーテンコールがやまない素晴らしさだったのでした。今回の会場・ゆうぽうとホールは後ろの席でも見えやすくてよかった。バレエ公演といえば文化会館で行なわれることが多いけど、こっちのが好きや~■美と神秘のプリマ シルヴィ・ギエム■アイ・ヴィー・シー ベジャール!バレエといえば山岸涼子の「テレプシコーラ」も、今面白い展開を迎えています。続きが気になる~■テレプシコーラ第2部(1)~舞姫~お、最新刊は3/23発売予定だな!■(コミック)テレプシコーラ/舞姫<第2部>(02)/山岸凉子 【2009年03月23日発売予定】
2009年02月08日
コメント(0)
いのうえmeetsシェイクスピア・古田新太inリチャード三世を観てきました。会場の赤坂ACTシアターは初めて。赤坂サカス内にあるんですな。我が家からだと小田急と地下鉄千代田線が相互乗り入れしているのでアクセスが非常に楽だと判明。新感線の次回作・蜻蛉峠も当劇場なので(チケットGet済み♪)また来るのが楽しみです。会場の前に長蛇の列があって、何事かと思ったら隣の赤坂BLITZで夜にMay'nのライブがあるんだって!May'nといえばマクロスFのシェリルの歌担当の人ではありませんか!こっちも見たかったなーしかし6時開場なのに何故1時から並ぶ…?自由席なのか?■《メール便なら送料無料》菅野よう子 / 娘たま♀(2CD)さて、リチャード三世。一連のシェイクスピア劇の中で日本ではあまりなじみがないのでは。この辺の史劇は人物関係がごちゃごちゃしていてわかりにくい…英国王通史が参考になります。英国王室史話 ←愛読書。イギリス大好きな時期があったのよ…私が真っ先に思い出すのも大和和紀のマンガ「KILLA」だったり。■KILLA(キラ) 全5巻 大和和紀/作キラといっても新世界の神じゃないです。自分の野望の為には他人を犠牲にすることも厭わない男のお話。最初、演劇マンガかと思ったらだんだん話が逸れていったよなー。その中で美貌のキラが醜いリチャードを演じるシーンが出てくるのが印象に残っております。お芝居では醜悪で極悪人に描かれているリチャードですが、実は醜くも非道でもなかったそうで。リチャードを倒した、のちのヘンリー7世が自分を正当化するためにでっち上げたらしい。いつの時代もどこの国でも歴史は勝者のものなんだなあ、と。この辺りを描いたのが「時の娘」。古いミステリーですが面白いです。■時の娘 残念ながら画像なし…とまあ、どこまでも話が脱線しているのは実はお芝居があまり面白くな…ゴニョゴニョ…第一幕の途中で寝そうになったのはナイショ。もっと いのうえひでのり色が出ていて新感線っぽいお芝居かと思ったら原作にかなり忠実。ギャグとか歌とかないんですもの。(何を求めていたのか、自分…)セリフも原作にほぼ忠実らしく、言い回しがくどくて長い。日本語に置き換えた段階でリズム感がなくなって、聞いていて耳に心地よく響かなくなるのでしょうか。間違えずに言おうとするだけで一杯一杯になってて演技に気が廻らない役者さんも一部いたしなあ。(誰とは言いませんが…私の世代ではナウシカの悪夢がトラウマになっているのでは)衣装、背景が現代風なところはちょっと目新しかったかな。GSぽいベルボトムとロンドンブーツ、原色ビガビガのファッションとか、兵士がゴーグルつけたストームトルーパー風。銃 撃ちまくり!英国史好きから言わせてもらうと、この時代はまだユニオンジャックはなかったのに麗々と掲げているのが気になった。ま、現代風だからいいのか。■イギリス 【90cm×135cm】正直、独自色を出そうと頑張ったけど今ひとつ、という印象でした。あくまで個人的な感想ですが。
2009年01月29日
コメント(0)
今年初観劇は世田谷パブリックシアターでの「冬の絵空」。大好きな忠臣蔵の異聞物。数多い忠臣蔵ものの中でも、かなり異質なストーリーでした。(以下ネタバレ含む)どうせなら12月の討ち入りの頃に見たかったけど、大阪サンケイホールブリーゼの柿落しがメインで東京公演はオマケかも…出演者も関西の劇団出身者が多かったし。その出演者の中でも存在感が大きかったのは生瀬勝久。あくの強い怪演ぶりが光ります。私の好きな劇団新感線からは橋本じゅんと粟根まこと(ダブルキャスト)。まこっちゃん見たさにわざわざ彼の出演日を選んでチケットを取ったけど、出番少なかったね…清水一学と夫婦、というギャグもよくわかんなかった…他にも寒いギャグが時々ありました。関西の笑いはよくわからないや。一応主役?の藤木直人にはイケメン、とかかっこいい、という形容詞より、「美人」これが一番ピッタリくる形容詞だと思いました。普段はケチって買わないパンフを買ってしまったくらい、写真写りがよかったのだ。見てくださいよこの公式グッズ!ステキだべ?歌舞伎役者役なので髪型が長めのポニテ(この言い方も何だが)で、立ち回りの度に流れるように揺れるのが美しかったよー(リアルアルトだー、と思ったのはアニヲタの自分くらいだろうがな!)もうひとり、堀部安兵衛役の内田滋に注目。さわやかで一本気な安兵衛を好演。家で手習いをしている時に討ち入り決行の知らせが来てからの、奥さんとの会話が泣けた…(ちょうど”し”を書いていた時に知らせが来るのが暗示的。その後、最後まで書ききると言って”ゑひもせす”の5文字を書き終え、静かに決意を持って家を出るところに涙を誘われた!)名前を覚えておきたい役者さんでした。舞台装置はシンプルなのに効果的で感心。大きな枯れ木と建物の枠組みがあるだけですが、枠組みの位置や角度を変えるだけで別な建物空間を上手く表現していました。そして最後に枯れ木に満開の桜が咲くところが夢幻のように美しかった!やっぱりお芝居を観るのは楽しいや。今年もやっぱりMyテーマは演劇鑑賞年のままで。
2009年01月15日
コメント(2)
シアターコクーンで「表裏源内蛙合戦」を観てきました。江戸時代の奇人・平賀源内の生涯を描いた一代記だそうです。井上ひさしの本に演出は世界のニナニナ。(蜷川幸雄)目当ては上川隆也。なんだかんだ言ってファンですwww他もテレビでよく見るような豪華キャスト揃いで、期待して観に行ったのですが、うーん…長い。長すぐる。2幕仕立てで4時間強の舞台。セリフの量も歌も踊りも多くて、演じている役者さんには感服しますが、ハッキリ言って冗長。だらだらと余計な小ネタが続いて飽きが来る。あまり出来のいいと思えない(すみません)歌のパートはもっと端折ってよかったのでは。ギャグのセンスも古い。(実際、初演は古いようですが)長崎遊学のシーンで、何度も♪長崎は~今日も~雨だった~♪を繰り返し歌うのはシラケを通り越して寒いぞ!■長崎は今日も雨だった井上ひさし作品の舞台は初見だが、笑いのセンスが私にはどうも合わないようだ。そしてちょっとお下品でグロ。腑分けのシーンは引いてまうわー。この辺は本より演出の範疇かもしれませんが。ニナニナの好きそうな見世物小屋っぽさがここそこに見られたし。悪くはないけど、いかんせん長いんだってばよ。場面転換は意表をついて面白かったと思います。開演前のセットがなぜか洋服やバッグが並んだブティック風。これって江戸時代の話だよね?と疑問に思いながら開演の拍子木が鳴った後、暗転。数秒後に照明がつくと舞台一面に敷かれた緋毛氈の上に出演者全員がずらり勢ぞろいしてのご挨拶。セットは鏡面のパネルで隠されて跡形もなし。この早業には客席から「おお~」というどよめきが上がりましたよ。もちろん私もどよどよ。結局、ブティックのセットはこれ以降出てこず。なんて贅沢かつムダな使い方なんだ!役者さんの感想。・上川隆也:元々舞台出身だけあって声は通るし、立ち回りがかっこいい。しかしどんな役をやっても”いい人”感がぬぐえないのは長所か短所か…主役の割にはあまり印象が強くなかったかも。ラストシーンはちょっと泣けましたが。←これは個人的にファンだから!と一人ツッコミwww・勝村政信:源内の分身ともいうべき、ブラック源内(笑)役。長ゼリフもなんのその、アクの強い演技を好演。上川の表源内をすっかり食ってしまった感あり。カーテンコールで豊原功補と抱き合って喜び合ってたけど、そんなに仲がいいのか?←腐女子の邪推。脇では立石涼子と六平直政が好演でした。公演チラシを見ながらこれを書いていて気づいたけど、篠原ともえ出てたんだ!どんな役だっけ…?全般的に、セリフの量が多いせいか皆早口で聞き取り辛い場面があったのはマイナス。なので歌のシーンで、舞台横の電光掲示板に歌詞が出るのはよい工夫でした。しかし字ばっかり追ってしまい歌詞を耳で聞く努力をしなくなるという弊害も…ま、それなりに笑えたし面白かったけど、長いのを差し引けば評価は少し辛くなるかな?という結論であります。しかしタイトルの”蛙合戦”の意味が結局今でもわからん…
2008年11月19日
コメント(0)
V6のいのっち主演の『昭和島ウォーカー』に行ってきました。『プロデューサーズ』観に行った時にも書いてますが、いのっち好きなんだよー。観劇貧乏なので3階席を取ったらガラガラ。ジャニーズファンは出来るだけ近くで見たいんでしょうねえ。でもグローブ座は会場自体が狭いので3階でも表情までよく見えてよかったですよ。ついでに、特に面白い場面ではないのに、いのっちが何かしゃべるだけでけたたましく笑い声を上げる一部マナーの悪い観客もいましたが…ごく一部だけで、大体は気持ちよく観劇出来ました。あらすじは公式からです。【あらすじ】人口が増え、さらに工業化が進んだ近未来、うらぶれた町工場「アサヒロボット」の作業場。 工場長(中山祐一朗)や元ヤン女工アカネ(京野ことみ)、男性工員ゲン(福田転球)をはじめ、工員達(ヨーロッパ企画メンバー)は皆一様にやる気のない仕事ぶり。新コンセプトのロボット開発中に先代の社長が謎の自殺を遂げて以来、同志だったマネージャー(粟根まこと)は酒浸りの日々。そこへ父親と違い、機械にはめっぽう弱い先代社長の息子・二代目のコテツ(井ノ原快彦)が工場へと舞い戻ってきた。二代目は工場のラインを壊すなど失敗ばかりだが、これを発端に工場が改善され工員達は覇気を取り戻していく。その一方で、若い工員が実は新しいロボットを開発したがっていることや、若い女工ハナ(松本まりか)がアサヒロボットに対してひそかに情熱を抱いていること、アカネが昔アサヒロボットの2足歩行自動販売機に助けられたこと、などが明らかになってくる。二代目は懸命に工員達を説得。「こんなときこそ僕らにしかできない仕事をしましょう!僕らで新しいロボットを開発しましょうよ!」。二代目とハナのはかない恋や、先代社長の自殺の謎も絡めつつ、果たしてアサヒロボットは再起を果たすことができるのか!?途中、工場の手順や動線を見直すカイゼンの作業とかが興味深く、情熱で工場を立て直す感動もののまま終わるのかと思いきや、想像もつかない結末にビックリした!あれはあまりにも後付けでは…?ま、そこがオカシイんだけど。ああ、だからタイトルがウォーカーなんだ!と合点がいきました。ネタバレになるので詳細は避けますが。いのっちにも口止めされたしwwwストーリーの整合性より、掛け合いのようなボケツッコミがめまぐるしく入れ替わる会話の妙が見せ場かな。主な出演者の感想。・いのっち(井ノ原快彦):バラエティで見るいのっちのイメージそのままのキャラクター。明るくて大らかなムードメーカー。作者もそのイメージであて書きしたと断言しよう。・京野ことみ:アネゴ肌できっぷのいい役。朝ドラの「だんだん」に出てくる芸妓と印象がかぶる。生で見ると目鼻立ちがクッキリしてキレイ♪・松本まりか:アニメ声でほわ~んとした雰囲気が京野ことみと好対照。なんだかカワイイんですけど!・粟根まこと:新感線の舞台でおなじみのまこっちゃん。土下座が似合う卑屈さと横暴さが同居したこの人らしいキャラクターでした。印象的だったセリフ「今から私は鬼になるー!」「…棍棒も持つ」「……豆にもおびえる」「………猿と雉と犬とを従えて~」おーい!途中から鬼じゃなくなってますよー!なんでここまで明確に覚えているかというと、観劇後の帰り道で前を歩いていた2人組のお嬢さんが繰り返していたのだ。「この人こんな役ばっかり」とも言っていたぞ。休憩なしで2時間強、出演者さんご苦労様。楽しませてもらいました。そしてカーテンコールでうれしいハプニングが。「普段ならこの場でボクがしゃべることはないんですが…」といのっち。なんと今日は作者の上田誠さんの誕生日!観客席で観ていた上田さんを舞台に呼んで、みんなで歌うバースデーソング。「誕生日ありがとう!」上田さん、そのセリフはちょっとヘンでは。ついでにいのっちと女性陣が舞台の感想をひと言二言。ここでも松本まりかのボケっぷりが笑えた。「この先こういうことはしないので、皆さん(人差し指を立てて口に当てる)コレですよ!」わはは、ゴメンいのっち、書いちゃった!※オマケ※せっかく大久保に来たからにゃー、コリアタウンははずせないでしょう。と観劇の帰りに韓国食材を売っているお店に行って買い出ししたのですが、その店内にあった貼り紙。「当店では中国産メラニン入り食品は扱っていません」メラニン…それじゃシミソバカスの素だあー!(正しくはメラミン) ・
2008年11月04日
コメント(0)
劇団四季のソング&ダンス 55ステップスを観てきました。劇団創設55周年記念ということで、今までの公演を振り返りつつハイライトシーンを集大成したような舞台です。振り付けは加藤敬二さん。四季による有名ミュージカルのガラ公演といった趣きなので、ストーリー性はありません。ただただハイレベルな歌と踊りを楽しむべし!第一幕は有名ミュージカルとディズニーミュージカルを中心として。オリジナルのミュージカルとは振り付けも演出も全く違っていて、どのように料理したかの意外性が楽しめました。(例えばライオンキングの「早く王様になりたい」をボクサーがリングで戦っている演出にしたりとか)会場のお客さんを舞台に上げて一緒に参加させたりと和気藹々とした雰囲気も楽しかった。休憩をはさんでの第二幕は四季オリジナルミュージカルとロイド=ウェバーのナンバーが中心。ロイド=ウェバーこそ、現在の四季の隆盛を支えた立役者。扱いが別格なのもわかります。私も実はロイド=ウェバー作品目当てで見始めたのが四季にハマったきっかけですもの。オリジナルではミュージカル南十字星からのナンバー・バリ舞踊が衣装も踊りも楽器演奏も本格的で印象に残りました。昭和歴史三部作では李香蘭しか観たことないけど、これもいずれ観てみたいと思った!そしてラストまで、お待ちかねロイド=ウェバーのターン。ああ、やっぱりどの曲もキャッチーで名曲揃いだわー。ただし、キャッツの「ラム・タム・タガー」は、生身の人間でやるとなんだか生々しいのでwwwやっぱりネコの扮装で歌って欲しいと思いました。オペラ座の怪人の「ミュージック・オブ・ザ・ナイト」でバレリーナが踊る演出がきれいでよかった。バレエのレベルも高かった。バレエ以外にも前述したバリ舞踊、バトントワリング&マーチング・ドラム、タップダンスと多彩なレパートリーでショーアップ。しかもどれもレベルが高い!劇団四季のシステムだと、個人としての知名度はあまり高くない印象を与えがちですが、安定した技術力の高さは素晴らしいと思います。だからこそロングラン公演が可能なんですよね。日本の演劇界の中では独特のこの方法で、質の高い舞台がいつでも見られるというのは演劇ファンにとってとれもありがたいことです。だからこれからも応援し続けるよ、劇団四季とりあえず入場料も下がったことだし、次はとうとうロングラン終了のキャッツを絶対観に行くぞー!
2008年10月30日
コメント(2)
ケラリーノ・サンドロヴィッチ(長いよ。以下ケラさん)作・演出ナイロン100℃公演『シャープさんフラットさん』を観てきました。結成15周年記念公演ということで、同一演目、同一セットを2チームに分けてそれぞれ出演者と台本がちょっとずつ異なる二本立ての趣向だそうです。もう結成してそんなになるですか。ナイロンの前身・劇団健康の『スマナイ』でケラさんの芝居を初めて観て、そのコメディーセンスに惹かれてそれなりに注目してきました。モンティ・パイソン好き同志だしな。でも舞台に行くようになったのは最近数年、自分の中で観劇ブームが高まってからなので本数はあまりこなしてません。2本とも見るにはお金がちょっと…という訳で出演者で選んでブラックチームの方にしました。好きな大倉孝二と犬山イヌコが出てるので。会場は前回観た『わが闇』と同じ下北沢本多劇場。前から3番目の席ですごく近かった!さてその内容は、噛み合わない会話のブラックでシュールなおかしさ、映像を上手く使った生理的に気持ち悪い感じの演出がケラさんらしい。タイトルの「シャープ&フラット」というのも同名のクイズ番組というより世間一般から半分ズレている人達、との意味の方が大きいようだ。半自伝的、とのことですがどこまでが本当でどこからか虚構なのでしょう?劇中でも実際に起こっていることと妄想が判然としない作りで一種、煙に巻かれたような後味の悪さ。笑いを追求する主人公が精神的に追い詰められていくあたりは痛々しさも感じられて。悲劇より喜劇を一段下に見る世間一般の風潮ってあるよなー、笑わせる方が泣かせるより大変だったりするのに…芝居とはちょっと違うけど「ギャグ漫画家は5年でつぶれる」とかいう言葉を思い出しました。消えたマンガ家―ダウナー系の巻 (新潮OH!文庫)この本に出ていた、才能を出しつくして消えていった鴨川つばめを思い出して切なくなった…出演者では小池栄子がよかった。やっぱり生で見るときれいだわー。あと坂井真紀の空気が読めないヘンに明るいキャラも。ちょうど観劇した日の夕刊に劇評が載っていましたが、それぞれの主役2人についてホワイトチームの三宅弘城は暗い中にも希望を感じさせる演技、ブラックチームの大倉孝二はもっと陰湿で内にこもる演技と書いてあって、なんかそれぞれの人柄がよく出ているな、と。ホワイトチームの方もちょっと観てみたくなったではないか!
2008年10月14日
コメント(0)
久しぶりに錦織健テノールリサイタルに行ってきました。場所は前回と同じ東京オペラシティです。リサイタル自体はうちの近所のホールでも割りと頻繁に開かれているのですが、今回のこれを選んだ訳はプログラムにクイーンの名前を見つけたから。えへへ、動機が不純です。前回はチケットを取ったのが遅くて真後ろから見るオルガン席しか取れませんでしたが、今度は発売日に取れたので期待したら、なんとステージに対して真横の席!チケぴのネット予約では座席の位置は選べないのであった。まあ、一番安いD席だったしね…後ろ頭しか見えないのよりは真横でもご尊顔が拝せるだけまだいいよ。番号が若いのでステージからはすごく近いし。これでも前回よりは進歩したといえるのではないか。(ホント?)というわけで錦織健の歌と楽しいおしゃべりを再び。伴奏は前回と同じく朝川朋之氏のハープとピアノのみ。歌の合間のトークが相変わらずおもろ~。第一声が「金融不安で世界恐慌の危機も叫ばれているこの時期にようこそおいでくださいました」とかいうもの。今日はCDの収録をしているそうで、「CDに入るのにこんな不景気な挨拶はまずいですね…皆さんこんにちは!錦織健でぇーっす!!」と、アイドル並みに元気な挨拶に言い直してくれました。あはは、おっかしい!そしてまたもや野球の話題。阪神ファンだそうで、セ・リーグで最後の最後で優勝できなかったことを嘆いてました。「来年から阪神の応援をしないことにしました。それはずっと最下位だった横浜がゲームを引っ掻き回したので、誰にも期待されない方が力を発揮できるものだと悟ったから。そう、北京オリンピックの野球もみんな期待しなければ勝てたかもしれないのに…」野球談義、長す!そんな爆笑トーク(自虐ギャグやや多し)を繰り広げながらも歌は心に染み渡ります。緩急自在。「さとうきび畑」の熱唱には思わず涙が…!休憩を挟んで第2部。の前に休憩中気になったもの。ステージを挟んで私の真向かいの席に座っている私よりやや年配の女性2人組が、ウチワを扇いでいる。この季節にウチワ?と不審に思いガン見すると、ヒラヒラしたリボンがついてるしこ…これは暑いから扇ぐためのウチワというより応援グッズとしてのウチワ!さすが錦織健、クラシックなのにこんな熱狂ファンがいるんだーと半ばあきれ半ば感心しながらもっと見ると絵柄がちょっとヘン。遠目でよくわからないけど明らかに錦織健ではなさそうだ。上半身ハダカでタイツをはいた男がのけぞってるようにしか見えない。こ、これはもしかしてフレ…?くー、オペラグラス持って来るんだった!気になる!さて、ピアノも運び込まれて第2部スタート。ギターを抱えた健さんが弾き語りしながら客席通路を歩くのは前回と同じ演出。真横の席だと手前側の通路を歩いている姿が全っ然見えないのは誤算だった!オペラ中心の演目が終わって、いよいよクイーン。ここであのウチワの謎が解けました。「私のワガママでこんな曲を選んでしまって…クイーンをご存じない方も多いでしょうが(年配のクラシックファンのお客さんも多そうだしね)」に答え、例のウチワをめいっぱい振るあの2人。「さっきから気になっていたんですが、なんですかそれ?」との健さんの問いに「フレディ」「え?」「フレディ!」やっぱりそうかー!しかも手作りっぽいですよ!健さんも苦笑して、「フレディの名を汚さないように頑張って歌ってみます」と言ってたけど…あれはかなりイタかったなー。ベジャール追悼の「バレエ・フォー・ライフ」の時にも、全面にフレディの写真をプリントした手作りっぽいTシャツを着ていた観客がいて思わず引きましたが、もしかして同じ人たちか…?し、しまった!痛いクイーンファンと行動範囲がかぶっとる!私はこの人たちを反面教師として、こういう場ではクイーン好きなのを隠し通そうと思いました。クイーンファンなのはわかるけど、その場の雰囲気ってもんがあるでしょが。いい年なんだし自重して欲しい。熱中夜話とかクイーンのフィルコンとか、クイーン好きたちが集う場で大いに語るがいいわ。と、ちょっぴり鼻白む思いをしつつ聞いたクイーンは”ひとり「ボヘミアン・ラプソディ」”(笑)。ロックを歌うのにマイクとかギター代わりのものがないと格好つかない、と健さんが持ってきたのがなんとテニスのラケット!根っからのスポーツ好きなんですね。間奏の合間にはエア・ギター代わりに弾くそぶりをしたり。なぜか素振りをしたり。オカシス朝川さんのピアノ。あの手をクロスさせて弾く所もなんなく再現で感激!(手が小さい人には難しい)やっぱりコーラス部分の完全再現は無理だけど、ああいうアレンジもありですな。そしてラストの曲は前回も歌った「グレート・プリテンダー」。これもフレディ版がありますよね。お気に入りの曲なんでしょうか。ステージでは普段の自分と違う人格を演じる…そういう気持ちで歌っているのかな。アンコールではカンツォーネの「オー・ソレ・ミオ」を伸び伸びと、そしてもう1曲、朝川さんがおもちゃのピアノを持ってきてチロチロ弾いた可愛らしい曲。名前を知らないのだけど「狭いながらも楽しい我が家~」みたいな歌詞の古いジャズみたいな。上海バンスキングで吉田日出子が歌ってなかった?この曲では朝川さんのタップも披露してくれましたよ!こういうポップスも含んだ軽いプログラムが私には合ってますね。楽しかった。また機会があったら聴きたいです。
2008年10月12日
コメント(0)
雨天順延していたミレイ展、観に行きましたっ!しかし今度は渋谷、暑すぎ…ラファエル前派が好きで関連の展覧会はかなり行っており、その際ミレイの絵も観た事はあると思うのだけど、代表作であるオフィーリアを生で観るのは初めて。ワクワクもんです。平日の割りに結構混んでいました。まず驚いたのは、展示ナンバー1番の石膏デッサン。なんと10歳の時の作品!11歳でロイヤル・アカデミー入学という早熟ぶりを証明するその技量。栴檀は双葉よりナントカ、ってのは本当にあるんだな~天才は子供の頃から天才なんだな~ラファエル前派のジャンルとしてミレイの名を覚えていたけど、実際ラファエル前派らしい絵は短期間で終わったようです。他のラファエル前派の画家たちのような中世を題材にした内省的なロマンチックな主題の絵はあまりなく、もっと実際的なテーマとか、肖像画が多い印象でした。可愛い子供たちを描いたファンシー・ピクチャーなどは本来の意味とは違うかもしれないけど、大衆に広く受け入れられ、商業ベースに乗っかるという意味で現在のファンシーグッズに繋がっているような気がします。(いや、腐している訳じゃなく誉めてます)しかしどの絵もその緻密さ、繊細さ、上手さはハンパねえ!やはり呼び物のオフェーリア、生で見られてよかったよー!細部を見ているといつまでも見ていられそう。背景のモデルにしたというロンドン近郊の川が今でも同じ風景のままなのにも驚いたが。さすがイギリス、景観保護は徹底してるね!もひとつ、印象的だったのは自分の子供をモデルにした絵が多かったのだが、男女問わずどの子も全員が美形ってどうよ?そんな見方しか出来ない自分もちょっとナンだが、絵なんてものは小難しく見ても楽しくないし。「きれい」と感じるから好き、それでいいんじゃない?絵を堪能した後は、東急デパート内のウェッジウッドのティールームでランチ。ひとりひとり違った柄のカップ&ソーサー、ポットサービスでゆったりと。もうちょっと遅く来てればアフタヌーンティーも楽しみたかったなあ。次回こそ!絵画鑑賞&陶器鑑賞?wでちょっと高尚な時間を過ごした後に行ったのはまんだらけ渋谷店!一気にサブカルな雰囲気に~しかしこれが矛盾無く同居しているのが私クオリティですが何か?充実した一日でした!
2008年09月24日
コメント(0)
前回、7000回記念企画公演に行った時にもらったチラシにあった「リハーサル見学会」。予告していた通り、娘の受験によるキャッツ封印、をやぶって家族で行ってしまいました!(^^ゞいくら受験とはいえ、たまには息抜きも必要だよね。うんうん。(その割りに鎌倉ジャンプエキスポにも行ったしアニメイト本店銀魂フェアにも行く予定だし、息抜きばっかな気も。閑話休題。)人数制限はないとあったので、申し込み開始時間ちょい前に劇場に着いたら既に長蛇の列…ちょ、皆さん暑いのに気合入ってますな!それもそのはず、自分のチケットの席で見るのかと思っていたら、先着順に1階前の方の席から順に案内されるようです。私たちも幸い、1階の真ん中あたりの席に座れました。チケットは2階のC席なのにね!www席に着く頃には既にリハーサルは始まっていました。時間は開演2時間前の4時半ごろ。ノーメイクで稽古着姿の出演者さんたちを見るのは新鮮な感じ。おや、ラム・タム・タガーの人だけフルメイクで衣装もフル装備ですよ。彼へのダメ出しも多くてなんだか心配になります。新人さんなのかな?リハを仕切っていた女の人が舞台監督?演出家?と思ったらご本人も出演者のよう。猫のシッポをつけて、一緒に踊っていました。立ち位置の確認をしたり、目線の指導があったり、おしまいに1幕最後のジェリクル舞踏会を通しで踊って、リハーサルは終了しました。ノーメイクだと誰がどの役か、半分もわからなかったな…オールドデュトロノミーとグリザベラはさすがにわかりましたが。オールド~役の人が案外若くて意外。長老猫というイメージが強くて演じる人も年配かと思っちゃってたよ!(^^ゞリハの後は質疑応答タイム。マキャビティ役の赤瀬賢二さん、タンブルブルータス役の川野翔さん、ボンバルリーナ役の西村麗子さん、ヴィクトリア役の斉藤美絵子さんが残って質問に答えてくれました。まずリハについて。劇団四季では各公演出演者にリーダー役の人がいて、その人たちが演技指導も受け持つのだそうです。毎日の公演前に、前回の問題点や気になったパートをおさらいするのだとか。今日はラムタム役の金田俊秀さんが入ったばかりなので、彼が気になっているアンサンブル部分に重点を置いたリハだったとか。ほほ~、なるほど。その後は見学会の前に回収された質問カードを使っての質疑応答。・濃いメイクをしつつ、美肌を保つには何をしているか・ボクもバレエを習っているのですが、沢山回るコツってなんですか・普段もネコっぽい仕草が出ますか・自分の役の見せ場はどこですか・キャッツで一番の見せ場はどこですかetc.etc.・メイクにどの位時間がかかりますか、の質問に慣れた今ではメイクに30分、それに衣装をつけて45分くらいだが最初の頃は2時間かかったとの答えに、そっかーだからラムタムの人だけフル装備だったのかも!と納得。マキャビティの赤瀬さんはベテランらしく場を仕切り、タンブルの川野さんはもしかして中国か韓国出身?とぼけた回答が笑いを誘い、ボンバルリーナの西村さんはアネゴ肌でテキパキと、ヴィクトリアの斉藤さんはほわーんとした雰囲気。30分ほどで終わりましたが、役者さんの舞台裏が垣間見られて楽しい見学会でした。そしてその後の本番。やはりラムタムと、質疑応答に残ってくれた出演者さんが気になってしまいましたね。言われてみるとラムタム、ちょっと慣れてなくて気負った感じがあるかなー。たぶん見学会に参加していなければ気にならない程度のことですが。ヴィクトリアの斉藤さん、メイクをすると素顔とはがらりと雰囲気が変わって妖艶で優美な白猫ちゃんに変身!驚きました。やっぱり役者さんてスゴイ!終演後の握手、私たちの席の近くはタンブルの川野さんが来てくれましたよ!ニコニコしていて可愛い♪何度見ても感動する舞台は、出演者さんたちの地道な努力で成り立っているのだとあらためて気づかされた一日でした。この後も、8月19日(火)、26日(火)にリハーサル見学会があるそうなので、舞台裏に興味がある方ははぜひ参加してみてください。該当日のチケットがあればどなたでも参加できます♪気になったのは、前回の7000回イベントの時もですが、こういうイベント企画にもかかわらず、全席満席になっていないこと。2階のS席の後ろの方はかなり空席が目立ちました。やはり値段を考えるとねえ。そろそろ席種の区切りを見直して、少しお安くしてくれるともっと人が入るんじゃないかしら。余計なお世話ですか?いや、キャッツを愛する者として、いつまでもロングランが続いて欲しいが故の提言でございます。来年1月まではロングランが決定しているようですが、その後はいつまで続くかな?せめて娘の受験が終わるまでは続いて欲しいです。ま、まだS回転席で見ていないのじゃ~
2008年08月12日
コメント(2)
遅くなりましたが、劇団☆新感線RX「五右衛門ロック」詳細感想です。(以下ネタバレあり)大泥棒・石川五右衛門といえば太閤秀吉に反抗して、釜茹でによる刑死が人生のクライマックス。というのが一般的なイメージだと思いますが、この五右衛門は冒頭すぐに釜茹でにされちゃいます。えー!しかし仲間の助けで脱出、日本を飛び出て南の島の財宝をめぐる冒険に乗り出す-というのが新感線版五右衛門のあらすじ。キャストは豪華。五右衛門役の古田新太を筆頭に松雪泰子、森山未來、江口洋介、川平慈英、濱田マリ、北大路欣也、そして橋本じゅん、高田聖子、粟根まこと、右近健一ら、おなじみの新感線メンバー。泥棒がお宝探し、というテーマのせいもあってこりゃ和風テイストなルパン三世だ!と考えるのが一番わかりやすい。五右衛門をルパンとすると色仕掛けで男たちを手玉に取るナイス悪女・真砂のお竜(松雪泰子)=不~二子ちゃん、五右衛門捕縛が生きがいの京都奉行・岩倉左門字がカコイイ銭形警部ね。(江口洋介が演じているので…)たぶん意識してそうしてるんだと思う。BGMにもルパンの曲使ってたし、お竜がお宝かかえてさっさと逃げ出して左門字がしつこく追いすがる、ってとこもルパンテイスト。以下役者別感想。古田五右衛門はいい加減で下品でいながら、決める時は決める!みたいなキャラ。っていつものまんまやん。www新感線が描くような、こういうグダグダ系の主人公が下ネタをあっけらかんと流しちゃうような世界観のお話が私の好みなのだな、と今更のように気づいた。銀魂もそんな感じだし。松雪泰子の色っぽい悪女ぶりがステキでしたよ。色仕掛けで五右衛門を篭絡しようとしてスリットから見せるなまめかしい太もも、踊り子と称して王に近づく時のダンスでは腕の動きがきれい。さすがフラガールで鍛えただけはある!きっぷが良くてチャキチャキしたセリフまわし、ちゃっかりしたとこもカワユシ。江口洋介も彼らしい、豪快でさっぱりした男気あふれるキャラ。大河ドラマでやった坂本龍馬みたいな。ギターを持って歌いだすシーンはなんだかすごくさわやかでしたよ!森山未來クンは「メタル・マクベス」に次いで2度目。役柄もメタル~と似たような印象!?タップダンスも踊るし。ちょいキャラが弱いかな~大御所・北大路欣也は演技が重厚で存在感あり。しかし彼も歌うと思わなかったのでちょっとビックリした。いくらミュージカルとはいえ、歌わなくてもよかったんじゃ…(^^ゞ橋本じゅん、濱田マリのナイスボケカップル夫婦が楽しい。「ちっちゃいアナタ」の歌には爆笑!濱田マリの歌い方って可愛いなあ。川平慈英、右近健一の南蛮人商人コンビも可笑しかった。せわしない動きとかポーズとか、いちいち胡散臭くて。そういや今回は粟根まことの寝返りがなかったぞ!寝返ったのは別の部下で、彼のは最後まで王に忠実な忠臣役。どうしたまこっちゃんカッコイイじゃん!と、お笑いをちりばめながら、最後はちょっとしんみりするシーンも。全体を通すと矛盾も多々あるストーリーなんだけど、まあ細かいトコは目をつぶって。「ホッタル族の歌」が泣けるよ。コマ劇場が会場なだけに生バンドの生演奏を期待していたのだが、それが裏目に出たか音響が悪くて歌詞が聞き取りにくい!今回は無料で配られる歌詞カードもなかっただけに残念。パンフには歌詞が載っているそうですけど。ツバキアンナ画の表紙がカッコよくてつい買いそうになったが2500円は高い。犬顔家の時くらい凝りに凝ったパンフなら買うんだけど…中身はフツーっぽかったんだもの。我慢しました。ビンボー症…グッズもいろいろ売ってたけど頑張ってS席取っちゃったせいで金欠で我慢…その割りに結構後ろの席でガクーリだったし。コマ劇場は全部1階席なので見やすいっちゃ見やすいんですがね。ここも年内でなくなるのか…好きな劇場だったのに残念。あの回りながら出てくるセリの迫力は感動的なのに。跡地は何になるんだろう?ま、全体的に満足できる面白さではあったんですが、初期の新感線のもっと破天荒なハチャメチャぶりが懐かしいと思うのも事実。次回はまたネタもの希望だあ~※P.S.未確認情報※客席にいのうえひでのりご本人ぽい人を発見したのだが…どうかな?※五右衛門ロック公式サイトは→こちらツバキアンナさんのカコイイ宣伝画がダウンロード出来るぞ!※ツバキアンナさんの公式は→こちら(音が出るので注意)
2008年07月09日
コメント(0)
全147件 (147件中 1-50件目)