暖冬傾向で、ゴルフ場の予約が多い!
100万ポイント山分け!1日5回検索で1ポイントもらえる
>>
人気記事ランキング
ブログを作成
楽天市場
207189
ホーム
|
日記
|
プロフィール
【フォローする】
【ログイン】
~10~
一度だけ、深呼吸して切り出した。
「・・・・・あらし・・・って、知ってる・・・?」
「・・・あらし・・・・・?」
すぐには返事は来なかった。 彼女の目が宙をさまよう。
「・・・えっと・・・、歌って・・・、踊る、あらし・・・。」
一呼吸おいて、あっと小さく気付いてゆっくりうなずく。
「・・・うん・・・、知ってるっていうか・・・、
見たことあるけど・・・。」
まだピンときてないようだった。
「その、嵐が・・・オレの仕事なんだ。 ホントの。」
まいちゃんは、少し首をかしげて上目遣いに考えていた。
「・・・その・・・、あらしの・・・中の・・・ひと?」
「うん・・・。 こんなの、いなかった?」
「ごめんなさい・・・。 顔はあんまり知らないの・・・。」
「あ・・・、そーだよね・・・。」
知ってたら、気付かれてるはずだしね・・・。
「えっ? でも、この前、撮影の仕事って・・・。」
「うん、あの時はホントに撮影だった・・・。」
「・・・あ~・・・、そういうこと・・・。
私が勝手に思い込んでたんだ・・・。」
「ごめん・・・。 騙すつもりはなかったんだけど、
なかなか言い出せなくって・・・。」
「・・・うん・・・。」
ぜんぜん驚いてないみたい・・・。 ちょっと拍子抜け・・・。
「テレビに・・・出たり?」
「・・・うん。 たま~に・・・。」
「すごい・・・ね・・・。」
「ホントにわかってくれてる・・・?」
「うん・・・だんだん・・・。」
「・・・・・。」
「・・・びっくり・・・。」
子供みたいにきょとんとしてる。
「こないだ見たよ、あらし、テレビで・・・。」
「えっ? いつ?」
「お客さんいっぱいいて・・・、歌って踊ってた・・・。」
「昼間会ったじゃん、その日・・・。」
「・・・見たんだけど・・・。」
「見てねーじゃん・・・。」
「・・・う~ん・・・。」
「翔くんとかばっか、見てたんじゃないの?」
「あ、さくらいしょうくん、知ってる。」
「あ~・・・、だろーね・・・。」
それもフルネームかよ・・・。
ちょっとヘコんだけど、それが現実か・・・。
翔くんにはゼッタイ会わせねーからなっ!!
でも、困ったような顔をした彼女を見てるのも面白かった。
「ホントにいるの・・・?」
「いるよ~・・・。」
「相葉くんが・・・?」
「はい~・・・。」
「でも、なんでここにいるの?」
「まいちゃんに会いたくて・・・、ってさっき言ったじゃん・・・!」
「なんで・・・? ここ走ってたよね・・・。
プラネタリウムにも・・・、来てくれたよね・・・?」
「走ってたのは、偶然・・・。」
「忙しいんでしょ? あらしって・・・。」
「う~ん・・・まあ、いろいろだけど・・・。」
「・・・なんで・・・?」
ひとりごとみたいにつぶやくまいちゃん。
「だから・・・、オレは嵐だけど・・・、
仕事してない時は、そうじゃないんだ・・・。
仕事はちょっと・・・、だいぶ変わってるけど・・・、
こうしてる時はふつう・・・だよね?」
マジメな顔でゆっくりうなずく。
「だから今、まいちゃんの前にいるオレを見てほしいんだ・・・。」
「・・・うん・・・。」
「これからのこと・・・、全部ひっくるめて考えてほしいんだ・・・。」
「ぜんぶ・・・?」
「そう、オレはまいちゃんと付き合いたい・・・。
でも、ふつうのカップルみたいに自由に遊びまわったり、
できないこともあると思うんだ・・・。
いろいろ面倒なこともあるし、すごい迷惑かけたりさ・・・。
今までハッキリ言えなかったのも、そーいうのが引っかかって・・・。
だから・・・、ムリには、言えないんだ・・・。」
「・・・前途多難・・・ってこと?」
「そう・・・、はらんばんじょう・・・。」
「・・・じゃあ・・・、やめとこっかな・・・?」
「エ~~~~~~ッ!?」
思わず叫んでしまった。 まいちゃんは少し笑いながら、
「・・・よくわかんないんだけど・・・、いきなりで・・・。
でも・・・なんかコワイよ~・・・、どうなるのか・・・。」
「コワクない、コワクないって!!
オレが守るから!! ゼッタイ!!」
「・・・ほんと・・・?」
「うん!!」
「・・・ムリには・・・、言えないって・・・。」
「・・・あ、それは~・・・。」
まいちゃんはゆっくり立ち上がって、池の柵のところまで歩いた。
後を追った。
「・・・それこそ、“今さら”じゃない・・・?」
そう言って、ゆっくり振り返って笑ってみせた。
この笑顔に会いたかったんだ・・・!
「まいちゃん・・・! ずっと守ってくから・・・・・、
付き合ってくださいっ!!」
「・・・・・はい・・・。」
頭の中がまっ白だ・・・。 暗闇から抜け出した・・・。
「私も・・・。」
「えっ・・・?」
「私も守るから・・・。 相葉くんのこと・・・。」
「まいちゃん・・・。」
「守られるだけじゃなくって、守るから・・・、
いろんなコトから・・・。」
「まいちゃんっ!!」
もう抑えられなかった。 思いっきり抱きしめた。
夢じゃなくって、現実・・・。 まいちゃんが腕の中にいる・・・。
背中を小さくつかまれて、舞い上がってしまった。
このまま・・・? もうちょっと先に進んでもいい?
その時、彼女のくぐもった声が聞こえた。
ハッと気付いて慌てて飛びのく。
スーッとシャツの中を、冷たい風が抜けていった。
「・・・死ぬかと思ったよ~・・・。」
まいちゃんは、よろよろと後ずさりして、柵に寄りかかって深呼吸した。
「・・・ごめん・・・。」
ホッとしたような顔で少しだけ笑った彼女に、やっと安心して、
「即答だったねっ!」
照れ隠しに、少しふざけて言った。
「ホントだ・・・、迷わなかったね・・・。」
そう言って、まいちゃんは笑った。
「あ~・・・、なんかやっとホッとしたよ~・・・。
毎日うだうだしてたから・・・。」
「おんなじだよ、私も。」
「キツかったよ~・・・。」
「ほんの何日かだったのにね・・・。」
ふたりで顔を見合わせて笑った。
ここしばらく、感じたことのなかった、安らかな気持ち。
自分の想いを彼女に伝えることができて、
彼女もそれに応えてくれて・・・。
なんともいえない、あったかい気持ちを抱いていた・・・。
「でもさ、またしばらくはなかなか会えないんだ・・・。
仕事増えるから・・・。 休みもないし・・・。」
「しばらく会えなくっても、もう平気だよ。」
「え~~~っ!? オレは平気じゃないよーーっ!!」
「それは・・・そうだけど・・・。
今までとは違うから・・・。 寂しくないから・・・。」
「・・・うん、・・・そっか~・・・、そーだよなっ!」
彼女のあったかい言葉が、じ~んと胸に響く。
「あ、相葉くんにもらったストラップ、評判いいんだよ!
みんな見たことないんだって、かわいいおサルさん。」
「あっ!!」
「えっ・・・?」
「それ・・・! それ、はずしてっ!!」
「え・・・、どうして・・・?」
「オレのじゃないんだ! 別のあげるから!」
「・・・・・?」
「あっ、そうだ! 坂井さんにあげて! 娘さんにって!」
「・・・坂井さんに?」
「そう、二宮からだって言えばわかるから!」
「・・・にのみや・・・さん?」
「うん、双眼鏡にリボンとストラップつけたの、そいつなんだ。
でも二宮からってコトは、娘さんには内緒にしといてほしいんだけど。」
「坂井さん・・・、知ってるの?」
「・・・うん。 こないだ、バレちゃって・・・。」
「あ・・・娘さん・・・?」
「そう、部屋にポスター貼ってあるって。」
「うわ、そうなんだ・・・。」
「でも坂井さん、オレにはどうしろって何も言わなかったよ。
自分で言えってことだと思って・・・。」
「うん・・・、私も、何も聞かなかった・・・。」
「・・・いいひとだよね・・・。」
「うん・・・。 全部知ってて、見ててくれたんだね・・・。」
「うん・・・。」
「私もポスター貼ろっかな・・・?」
「え~っ! ちょっとそれは・・・。
たぶん引くと思うよ。 ふだんと違うし・・・。」
「・・・そう?」
「うん、いきなりはちょっと・・・。
坂井さんからもぜんぜん違うって言われたし~・・・。」
「え~~っ? どう違うの? なんかコワイよ~・・・。」
「そのうちそのうち! だんだん慣れるからっ!!」
ふたりで並んで笑ってると、人影が近づいてきた。
まいちゃんが先に、その人に気付いた。
「あ・・・、噂をすれば・・・。」
坂井さんだった。 恐る恐る近づいてくる感じだった。
「・・・あ~・・・、な~にやってんの~?
なかなか帰ってこないから心配して来たのに~!」
「ごめんなさい~・・・。」
「こういうコトなら先に言っといてよね~!
気ぃきかしてあげたのに~・・・。」
「こんばんは~・・・。」
「もー、びっくりしたよ~、相葉く~ん!
一応まだ勤務時間内なんだけどねぇ~・・・。」
笑いながら坂井さんが顔を覗き込んだ。
「あ、すみません・・・。」
「ま、相葉くんならいいけどね! 忙しいんだし~。
で、まいちゃん元気にしてくれた?」
「えっ?」
「こないだからず~~っと元気なくって~・・・。
もうこっちが見ててイライラしてたのよね~。
ケンカなんかしちゃったら、もう相葉くんに会えなくなるし!」
「あははっ!」
「じゃあ、仲直りしたんだね!
よかったよかった! メル友復活!!」
「メル友、やめました・・・!」
キッパリ言った。 すがすがしい気分で続けた。
「まいちゃんは、ボクの一番大切なひとですっ!」
「ひゅ~~~っ♪」
坂井さんが小さく拍手した。
たったひとりの拍手。 何万人の歓声よりも、今は嬉しい・・・。
「坂井さん、いろいろご心配おかけしました・・・。
相葉くんのお仕事のことも聞きました・・・。」
「そう・・・、そっか~・・・。 よかった、ホントにね・・・。」
坂井さんは、優しい笑顔で何度もうなずいた。
「これから私たちには想像もつかないことがあるかもしれないけど、
私はいつでもふたりを応援してるからね・・・!」
「ありがとうございます・・・!」
「娘にもゼ~~ッタイ言わないから!
家族に秘密があるって、このトシになると嬉しいもんよ!
まぁ、にのみやくんひと筋だけどね~!」
「あはは~! ・・・・・あっ! さっきのストラップ!」
「・・・にのみやさんストラップ・・・?」
まいちゃんは、まだよくわかってないような感じで、
ケータイからストラップをはずした。
「これ、娘さんに・・・。」
「にのみやさんストラップって・・・?」
受け取りながら、坂井さんが訊いた。
「ニノのストラップだから・・・、娘さんにどうぞ。」
「え~~っ!? すごいじゃない!
もちろんナイショだよね!?」
「あ~、はい・・・。 すみません・・・。」
「オッケーオッケー! 私がつけよっかな?」
「あ~、ご自由にどうぞ・・・!」
「家宝にしよう! ありがとっ!」
「いいえ~・・・。」
「さてと! もうお邪魔だから行くね!
あ、まいちゃん、今日はもういいから、このまま帰っていいよ!」
「あ、でも荷物置いてますから・・・。
すぐ戻りますから閉めないでくださいね!」
「わかったわかった! じゃあ相葉くん、またね~!」
「失礼しますっ!」
坂井さんが行ってしまって、ふたりで顔を見合わせて笑った。
まいちゃんはホントにかわいい笑顔だった。
ずっと思い描いてた、ずっと会いたかったホンモノの彼女の笑顔。
また抱きしめたくなる。
どーしよっか・・・。 手ぐらい握ってもいいよな・・・。
急にまたドキドキしながら、彼女の様子をうかがう。
「・・・あいばくん・・・?」
優しく声をかけられて、イッキに胸の鼓動が速くなった。
これはもう行くっきゃないよな~・・・!
でも冷静に冷静に・・・。
さっきみたいなコトになんないように~・・・!
「・・・まい、ちゃん・・・!」
「・・・今日はもう、お仕事終わったの・・・?」
「え・・・・・・?
あーーーーーーーっ!!!
いっ、行かなきゃ!! ヤバイっ!!!」
すっかり忘れてたよ~・・・!
さっきまでの静かな雰囲気が一転、慌ただしくなった。
「タクシーの方がいいよね!? あ、連絡は?」
そうだった・・・。 ケータイも財布も持ってなかった・・・。
「ケータイも、全部置いてきた・・・。」
情けねぇ~・・・。 まるでガキじゃんか~・・・。
「じゃあ一緒に行くね! 送ってく!」
急に彼女はキビキビして、俺の腕をひっぱって走った。
このまえも、タクシーの前まで引っ張ってかれたけど、
あの時はココロも凍り付いてたっけ・・・。
今は彼女の優しさを感じる・・・。
アセってて、ゆっくり浸ることなんかできないけど。
「あ、よかったら携帯使って!」
「番号、覚えてないから・・・。」
「そっか・・・。」
まいちゃんが荷物を取りに行っているあいだに、
なんとかタクシーもつかまった。
ふたりで乗り込んで、やっとひと息ついたところで彼女が訊いてきた。
「何も持ってないって・・・、どうやって来たの?」
「駅前で、車飛び降りた・・・。」
「え~・・・? すごいね・・・。」
「でもカッコ悪いよな~・・・。 あとさき考えないで・・・。」
「・・・でも、いつものコトでしょ? 相葉くんらしいよ・・・。」
「なんだよ~! まいちゃんだってかなり天然入ってんじゃん!」
「え~~っ!? 相葉くんに言われたくないよ~・・・!」
ふたりで少し笑って、それから急に静かになった。
道はすいていた。 思ったより早く着きそうだ。
さっきはまいちゃんが“死ぬかと思った”くらいキツク抱きしめたけど、
タクシーのシートの上、彼女との微妙な距離が気になってた。
近いんだけど、手を伸ばすにはちょっと遠すぎるような・・・。
その時、タクシーが急に右折して、
まいちゃんが小さな声をあげてふわっと倒れてきた。
思わず彼女の腕をつかんでささえる。
それからすぐに座りなおそうとした彼女の腕を引き寄せた。
肩が触れてるだけでも、緊張してるのがわかる。
何も言えないまま、彼女の手を取った。
冷たい手・・・。
さっき、ときどき公園に来てるって言ってたけど、
今日はいつからあのベンチに座ってたんだろう・・・。
もう夜はかなり冷えるのに、こんなに冷たくなるまで・・・。
「公園、寒かったろ・・・?」
「うん・・・、今日は寒かった・・・。
星はキレイだったけどね・・・。」
「それにさぁ・・・、やっぱひとりじゃ危ないって・・・。」
「今日はね、流星群の観測会があって、
9時ごろまでたくさん人がいたんだよ・・・。」
「りゅうせいぐん・・・?」
「うん、流れ星・・・。 さっき見たでしょ?」
「あ~! 見た見た! 初めて見たよ!」
「そうなんだ・・・。
でも願い事なんてできないよね。 すぐ消えるから・・・。」
「うん・・・。 でも願い事、無かったし・・・。」
「そう・・・?」
「まいちゃんが見つかったあとだったから・・・!」
「・・・私の願い事が、かなったんだね・・・。 」
「まいちゃんのおかげってことか~・・・。」
「でもほんとにびっくりしたよ。 偶然すぎるんだもん・・・。」
「だから偶然じゃあないって~・・・。」
「だって毎日いるわけじゃないんだよ・・・。
最初に会ったときだって、火星の観測会のあとだったんだから・・・。」
「そっか~・・・。」
「9時に解散で、そのあとちょっとだけ残ってただけだから・・・。」
「・・・じゃあ、やっぱすごいことなんだ・・・。」
「・・・ね・・・。」
偶然が重なると、運命じゃないかって思ってしまう。
そんなのぜんぜん信じてなかったんだけど。
すべてがひとつの流れとしてつながって、
今につながって、こうしてるのが不思議で、じんわりと感動してしまう。
彼女に伝えたい気持ちがたくさんあるのに、
いつもうまく伝えられない・・・。
でもどうしても言いたいことはちゃんと言わなきゃ。
彼女の手をしっかり握りなおした。
「いつも・・・、一緒にいられないけど・・・。」
さっきより緊張がほどけたのか、
少し柔らかい感じの肩先が触れたままで、まいちゃんがうなずく。
「ひとりじゃないから・・・。
ぜったい・・・、ずっと、いつも思ってるから・・・。」
ゆっくりもういちどうなずいて、まいちゃんがつぶやいた。
「・・・ふしぎだね・・・。」
「・・・ん?」
「こんなになるなんて・・・。」
胸の奥が熱くなった。
彼女も同じコトを考えてたってわかって・・・。
嬉しくって、ついふざけて言った。
「早すぎ?」
「う~ん・・・、どうなんだろ?」
「オレは長かった~! やっとこさってカンジ!」
まいちゃんの肩が揺れてる。 笑ってた。
「なんだよ~! 笑うトコかなぁ~・・・!」
こんな時でも、いつのまにかこーいう雰囲気にしてしまうんだよね・・・。
何やってんだろ・・・。
彼女の手の冷たさが、だんだん溶けてくように
自分の手と同じあったかさになった。
今まで、話しても話し足りないことがあったり、
メールだけじゃ物足りなくて、
電話する理由を必死で捜したりしたこともあったけど、
しゃべらなくてもココロが満たされることもあるんだ・・・。
目的地が近づくにつれて、無口になっていったけど、
気まずいカンジじゃなくって
たぶんふたりとも同じ気持ちなんだと思った。
もういっぱいいっぱいだったけど、アセる必要はないんだ。
今はこうしてるだけで充分すぎるくらいだった。
仕事に戻るのが惜しいけど、途中で抜けてきたし・・・。
しっかり気持ちを立て直して戻らないとね・・・。
スタジオから少し離れた路地で降りることにした。
まいちゃんは、いつもの余裕の微笑みだった。
「ごめん、タクシー代、今度返すから!」
「いいよ、そんなの・・・。 それより間に合いそう?」
「うん、じゅうぶん! 早く着いたよ!」
「よかった~・・・。 お仕事がんばってね!」
「うん、行って来ます!」
「行ってらっしゃい・・・!」
小さく手を振るまいちゃんを乗せたタクシーを見送った。
夜空を見上げて、ゆっくり深呼吸する。
そしてゆるんだ顔を両手で叩いて、思いっきりダッシュで走った。
スタジオに駆け込むと、4人がソファーに座っていた。
ニノがにやにやと目配せした。 みんなもおんなじ表情。
すかさずマネージャーが早足でやってきた。
「どーいうつもりだよ~! 事故にでもあったらどーすんだよ!」
「ごめんなさい! 迷惑かけました・・・。」
「時間あったんだからさぁ~、ちゃんと言ってよ~・・・!」
「ホント・・・、どーかしてた・・・。 ごめん・・・。」
「どーかしてなきゃ、あんなムチャやんないもんなぁ~~!!」
ニノの甲高い声が響いた。 みんな笑ってた。
ため息をついてソファーに座る。
早速ニノがすり寄ってきた。
ほかの3人もそれについてすり寄ってくる。
長いソファーの片隅に、5人が固まる。
ニノが切り出した。
「荷物、持って来てやったから。 ケータイも入ってたし~・・・。」
「財布もな・・・。」
「バッカだなぁ~! で、どーやって来たの!」
「走ってきた。」
「ウソつけ~! ま、とにかく彼女に会えてよかったよな~!
なんとか間に合ったんだから・・・!」
「かっこわる~!!」
マツジュンが笑いながら叫ぶ。
ニノが顔を覗き込んで訊いてきた。
「で、今度こそ、キメたんだよね~・・・?」
「・・・キメた・・・。」
「おぉ~~っ! マジ!? 今度こそ?
約束決めたとか言うなよっ!」
「・・・コクった・・・。」
「おぉ~~~っ!!」
4人がどよめく。
「それでそれで!?」
「え?・・・そんだけ・・・。」
「んで? どーなった? 手遅れだった?」
「うっせーよっ! もーいいだろっ!!」
「・・・あ~・・・、ダメだったかぁ~・・・。」
「遅すぎんだよっ! らしくねーコトすっから~!」
「今度合コンセッティングするからさぁ~!」
「あーもうっ! だからうるせーって言ってんだよっ!!」
「なんて言われたの!? 話してみー! スッキリするから!」
「・・・・・守るって・・・。」
「はぁ~? なにが!」
「オレがさぁ~・・・、仕事のこととかあるし、
ちゃんと守るって言ったら・・・。」
「・・・言ったら・・・?」
「オレのことも守りたいって言ってくれた・・・。」
思わず顔がゆるむ・・・。
「え~~~~っ!?」
「それって・・・! フラレたんじゃなかったのかよ~~っ!」
「ハッキリ言えよっ!」
「あー、アホらしっ!!」
「すっげー、カワイイじゃん!」
リーダーが笑顔で言った。
「だろだろっ!? 泣かせるだろっ!?
あ~、もうしゃべるつもりなかったのに~!!」
「しゃべりたかったくせに~!!」
みんなから小突かれハタかれ、もみくちゃにされた。
「いいねいいねぇ~! 青春だなぁ~~っ!!」
ニノが笑顔で叫んだ。
それって・・・ぜんっぜん望月センセーに似てねーから・・・。
つづく
04,Jul.2005
ジャンル別一覧
出産・子育て
ファッション
美容・コスメ
健康・ダイエット
生活・インテリア
料理・食べ物
ドリンク・お酒
ペット
趣味・ゲーム
映画・TV
音楽
読書・コミック
旅行・海外情報
園芸
スポーツ
アウトドア・釣り
車・バイク
パソコン・家電
そのほか
すべてのジャンル
人気のクチコミテーマ
クラシック、今日は何の日!?
鼻が詰まってるので花粉症に良いとさ…
(2024-09-21 22:11:23)
やっぱりジャニーズ
楽天予約 SixTONES Best Album「MILE…
(2025-11-20 16:44:46)
楽器について♪
2025年冬のハープコンサートのお知ら…
(2025-11-23 00:18:07)
© Rakuten Group, Inc.
X
共有
Facebook
Twitter
Google +
LinkedIn
Email
Mobilize
your Site
スマートフォン版を閲覧
|
PC版を閲覧
人気ブログランキングへ
無料自動相互リンク
にほんブログ村 女磨き
LOHAS風なアイテム・グッズ
みんなが注目のトレンド情報とは・・・?
So-netトレンドブログ
Livedoor Blog a
Livedoor Blog b
Livedoor Blog c
楽天ブログ
JUGEMブログ
Excitブログ
Seesaaブログ
Seesaaブログ
Googleブログ
なにこれオシャレ?トレンドアイテム情報
みんなの通販市場
無料のオファーでコツコツ稼ぐ方法
無料オファーのアフィリエイトで稼げるASP
ホーム
Hsc
人気ブログランキングへ
その他
Share by: