『嵐事業部 営業ニッキ 2.』





2年半前、ここで私の陰の(?)お仕事について、
赤裸々に報告させていただきました。

あの頃は、わが社の新製品が発売されて、
全社あげての大PRキャンペーン中でございました。

私もついつい、自分の担当商品をおススメするつもりが、
新製品の新規開拓してしまったりで
部長に怒鳴られてばっかしでしたよ。



あれから早2年半。
成績悪いながらも、異動させられることもなく
(どの部署もこんな社員要らんわな・・・)
嵐事業部で地道に細々(笑)とやってきました。


でもね、なんか違うんだよ、今年は。
なぜかここにきて、じわじわと売り上げを伸ばしてきてるんだよ。
部長も最近はちょっとご機嫌です。

そして、夏の全国縦断キャンペーンも終わったある日、
また部長に呼ばれたのでした・・・。

 「キャンペーンはご苦労さんだったな。
  今年は特に暑かったからな・・・。」

 「はい。 でも今年は手ごたえありでしたよ。」

 「そうだな。 どの地方でも今までにない反応だったな。」

 「なんなんでしょう? 特に何をしたわけでもないんですけど。」

 「オマエはなんもやっとらんじゃないかっ!」

 「へへっ、やっぱそうですよね。」

 「とにかく、広報部の5人が積み重ねてきた実績が
  実を結んだんだな。」

 「はい、・・・・・会ったことないですけど~。」

 「櫻井は留学から帰ってますます視野を広げ、
  政財界にも目を向けつつあるんじゃないか?
  商品をニュース番組にも取り上げてもらえるようになったのは
  彼の人脈と努力の結果だ。

  大野は相変わらず普段はぼ~っとしとるが、
  広報活動となると、他の誰よりも的確にアピールできる。
  嵐のクオリティーを高く持っていけるのは彼のおかげだ。

  松本は彼独特の戦略で幅広い年齢層に嵐をアピールしてきた。
  昔のようにカラダを張らずとも新規客を増やす技術を身につけた。
  今年の夏のキャンペーンではまた違う路線で
  顧客もしっかりつなぎとめることができた。

  二宮は去年アメリカに新規開拓に行かせたが大成功だった。
  各方面で嵐が話題にのぼるようになった。
  ヘッドハンティングの話もあったようだが、
  嵐事業部の広報がライフワークだと言ってくれた。

  相葉もいつか命を落とすんじゃないかと心配していたが、
  持ち前の人懐っこさと、どんな環境にも順応できる才能で
  マニアだけでなく一般の趣味の客層にも受け入れられるように
  嵐のスポークスマン的な存在になってきた。
  ・・・しかし、まだ場の空気を読めずにトークが突っ走るがな・・・。」

 「でも部長、私もですね、ちょこっとは新規開拓してるんですよ。」

 「そうだな、それは認めよう。
  オマエは今年に入ってから、少しずつ自信をつけてきたな。」

 「はい! やっぱりそう見えました?」

 「調子に乗るな! 
  ろくに営業活動せずに新規開拓しとるんだろーが!」

 「あちゃ~、バレバレやーん。
  確かに、お客様のほうからの
  お問い合わせが増えてるんですよね。」

 「オマエは、最近の嵐の勢いについて、どう分析する?」

 「はい。 嵐はですね、あんまし変わってないんですよ。

  大きくモデルチェンジしたこともないし、
  ちょこっとキャラ変え、っていうか、
  カラーを変更したりはしましたけど、
  時代が、ニーズが変わっていっても、
  コンセプトは変えなかったんですね。

  そこんとこがネックになった時期もあったんですけど、
  なにしろ顧客のみなさんの支持が根強くって、
  マイナーチェンジくらいしかできなかったんですよね。

  でも顧客を大事にすることが、
  長い目で見るとイチバン重要だったんですね。」

 「うむ。 さすがに思い入れだけは嵐事業部イチだな・・・。」

 「そして、スリルとサスペンスを求める、
  刺激的な挑発的な商品ばかりがウケる時代ではなくなった。

  お客様のニーズも多様化してきたと。」

 「なるほど。」

 「少し前から、癒しとかロハスとかエコとか、
  時代が求めてきだした、っていうか。」

 「・・・・・。」

 「ほんとうの品質のよさや、パーツの相性のよさや、
  装飾品を極力抑えてシンプルなつくりに徹してきたことが
  このせちがらい世の中に、
  必要とされるようになったんではないかと・・・。」

 「そうか・・・。」

 「はい。 それにですね、もう中途ハンパなことせずにですね、
  商品が年代物になってきてても、
  フレッシュなパフォーマンスを見せられる。
  恥ずかしげもなく・・・。 

  そこがいさぎよくって気持ちいいと
  お褒めの言葉をいただくこともあります。」

 「そうか、・・・嵐を地味~に売ってきて8年か・・・。  
  報われるときが来た、っていうわけだな・・・。」

 「部長・・・(涙)」

 「いや、しかしこういう状況になってきたからこその
  マイナス面も浮き彫りになるぞ。」

 「はい?」 

 「お褒めの言葉だけではなかろう・・・?」 

 「あ、そうですね。
  人気が出てきて在庫が不足してきてますね。

  最初の納期のお約束の日程が
  1ヶ月先まで延期になってしまったり、
  本当に必要なお客様に行き渡らず、
  オークションで高値がついてしまったり。」

 「そういう事態は、一瞬の話題性はあるが、
  即、顧客離れに繋がるぞ。」

 「はい~。 
  でも生産部門がこっちの現場のことわかってくれないんですよね。」

 「・・・・・それはどの商品にも起こりえる問題だ。」

 「お客様のことを考えてないんですよ、生産部門は。

  あんまり売れなかった頃もチカラを入れてくれなかったし、
  売れだしたら少々待たせても顧客はガマンしてくれる、
  って思ってる。」

 「調子に乗ることだけは避けんと取り返しのつかないことになるぞ。」

 「はいっ。
  とにかく、嵐の品質を落とすことなく、
  ハード面ソフト面すべてにおいて
  誠心誠意、お客様のご要望にお応えできるよう、
  がんばりまっす!!!」

 「たのむぞ。
  広報部の5人は秋の2大都市キャンペーンに向けて
  すでに準備を始めている。」

 「おーーーっ!! そうっすか!
  んじゃ、陣中見舞いも兼ねて、お手伝いに行かせてくださいっ!!」

 「はぁ~?
  ぶわぁっかもーーーーんっ!!!
  オマエは営業の仕事があるだろうがっ!!!
  納期遅れや在庫不足のお詫びが何件残っとるんだっ!!!

  だいたいオマエはいつも何かにつけて
  広報部とミーティングやら合コンやらと考えとるなあ~!!」

 「だって部長~!
  私、いちども広報部の5人と会ったことないんだもーーん!!

  だいたいホントに実在しとるの? 広報部ってーーーーーっ!!!」



                       何年か先に、つづく・・・。(笑) 


                          Sep.2007






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