ベティの独り部屋

ベティの独り部屋


荒々しい物言いにビクッとなる少女。
「た、偶に料理を作ってみたりしてるんですが…。」
と、恐る恐る答えた。
此処はある、小さな蕎麦屋。
其処で、土方は少女をと入って話をしていた。
「…そういえば名前は?」
名前を聞くのを忘れていた土方はなるべく控えめに聞いてみた。
「楓南です…」
「ふうな?」
何処かで聞いたような名だな、と土方は考えたが、如何しても思い出せなかった。
「銀時とは付き合ってんのか?」
と、自分でも楓南の親の様な物言いに少し照れくさくなってしまった。
「は、はい…あ、あの、すいませんがお名前お伺いしても…?」
と、そういえば自分について一言も云ってなかったと思い出し、
「真選組副長の土方だ。」
『真選組』の語句を強調して言ったが、
「しんせ…?」
と、初めて聞いたような顔をした。
そんな対応にムッとした土方は
「今すぐ銀時に合わせろ。」
と早口でいった。
「え?」
と楓南は困ったが
「今すぐにだ!」
と土方はご立腹のようで
「わ、分かりました。」
と泣きそうな声で答えた。
そんな楓南をみて土方は胸が痛くなった。


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