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実は10/28~10/30で沖縄に行ってきました~楽しかったけど、実は大変だったのだ・・・詳細はまた書きますね♪~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~I部長が僕を恐れたときから僕には怖いものが無くなった。僕の、いや社内ほとんどの人間に対して脅威であったI部長の恐怖から開放された僕は社内で増長していくことになる。まず、会議での発言権が強くなった。今までどんな良いこと、会社のためになることを言ってもI部長の気に食わないこと、そして彼の部署にとって不利益な意見はすべて抹殺されてきた。しかしI部長は僕に何も言えない。僕の会議での発言は全て承認され、全てが正しいことのように認識された。発言権が大きくなると、当然仕事も回ってくる。しかしすでにやる気の無くしていた僕は、そんな回ってくる仕事をすべてこなしてやろうなどという気概もない。そこで会議でいかに自分の仕事量が多いか、そしてその仕事一つ一つがいかに会社にとって重要かを声高に語った。それほど仕事量が多かったわけでもなく、それほど重要な仕事を任されていたわけでもないのにその発言は大いに認められることになった。今まで一人でやっていた仕事に後輩が一人つくことになる。一人で十分な仕事量に対して二人でやることになった。(僕の部署では基本的に一人で仕事をする。役職がつかない限り下の人間がつくなどは通常ありえないことである。)そのうち僕は後輩に全ての実務を譲り、業務報告だけをするようになった。業務報告といっても毎日するわけではない。僕は取引先との連絡、打ち合わせや社内調整などと称して、他部署で話し込んだり、パソコンでインターネットをしたりするだけの日々をすごした。幸い彼は優秀で、僕のことを慕ってくれていたこともありよく働いてくれた。僕たちのチームの評価は上がった。会議では後輩がアイデアを発案し、全ての実務を行ったということを印象付けるプレゼンテーションに勤めた。事実、そうなのだから。後輩は自分が僕から認められていること、そして社内的にも評価がうなぎのぼりに上昇することに感動し、僕に大いに感謝し、尊敬の念まで抱くようになった。そしてよりいっそう働いた。一方、僕も成果をすべて後輩に譲るすばらしい先輩として、社長から新入社員にいたるまで評価は上々であった。怠惰な毎日を過ごすだけで、僕の評価だけが右肩上がりに上がっていった。
2006.10.31
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あの事件以来、I部長は僕を避けるようになった。事件後、初めてI部長と廊下ですれ違った日。おそらく僕と彼との力関係が、一部分だけ逆転した。もちろん彼は部長で僕は平社員。どうひっくり返ったって、彼に何か指示できる立場になれるわけが無い。しかし彼と僕の中には、説明できない力関係が生まれた。僕は彼と廊下ですれ違うとき、事件後最初にすれ違ったときと同じように、胸を張り、彼の目をじっと見据えてすれ違う。そして道は譲らなかった。あえて廊下の真ん中を歩く。最初のうちは道をよけた後、ブツブツ負け惜しみのようなことを呟いていたが、そのうちすれ違いそうになると、急用を思い出したふりをしてUターンしたり、あるいは事前に進行方向を変更したりした。彼は会議で最も発言力のある人物で、10年後の社長は間違いなしと目されていた。そしてその豪腕から、皆が彼を恐れていた。しかし彼は僕を恐れた。僕はその時点で会社に怖いものが無くなった。。。
2006.10.27
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事務の女性に課長経由で部長にお金が渡ったことを聞かされた。もちろん怒りが僕の頭を直撃した。胸のあたりから何かが湧き出て、喉を通り、鼻腔を焼き、目を充血させ、頭に到達するのを感じることが出来た。僕が怒りの矛先を向けた先は課長。部長に言っても、勝手に課長がくれたとか言われるとどうしようもない。そこは冷静だった。僕は課長に詰め寄った。「課長、部長に社長賞のお金を渡したそうじゃないですか。」すると課長は心底「やってられないよ」的な表情を浮かべ、こう語りだした。「そうや。あの部長もなぁ。。。本当に大人気ないよ。俺も参ったよ。普通部長が部下の金を取ったりするか?大体あの部長は昔から俺は知っているが人間らしい気持ちを持ってないんだだから家庭も上手くいかないみろよそれを証拠にあの部長は誰からもジンボウガナイシカチョウレンチュウモ・・・」と、延々続く部長批判。『俺はお前の味方だよ。でもな、俺もサラリーマンだから部長には逆らえないんだよ・・・』というシナリオの言い訳を準備していたようだ。彼は部長の今までの悪事や、いかに部長が部下から人望が無いかを雄弁に、そして自慢げに語った。だからと言って「そうですよね~」なんて、僕が同調するとでも思っている課長の思考回路がイカレていると冷静に考えてたことを、妙に記憶している。一通り話しが終わると、課長は僕の発言を待った。だから僕はこう言いました。「でも、渡したのは課長でしょ?」課長は何も言い返せなかった。僕はその場を立ち去っても怒りは収まらなかった。でも、ここで部長に詰め寄り、何か言ったとしても無駄だと感じた。今思うと、本当に可愛そうな人だ。たった20万円(部長が取っていった金額は20万円だった)で、これからさらに部下からの人望が下がること、そしてそれがどんなに自分にとって不利益であるかということを彼には理解できないのだ。でも冷静にそんなことを考えるほど僕の怒りは小さくなかった。僕は次の日になっても怒っていた。怒りは収まらなかったし、収める方法も知らなかった。いろんな人にこの話を話して回ろうかと思ったが、その必要もなく噂はすぐに広まった。だからと言って何かが起こるわけでもない。次の日、廊下でI部長とすれ違うことになる。心なしか、I部長が小さく見えた。どうも罪悪感があるようだ。I部長は少し節目がちに僕に挨拶してきた。僕は、彼の目をじっと見据え、胸を張り、ただただ黙ってすれ違った。
2006.10.26
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社長賞を受賞して談笑しているときにやってきたのはI部長。彼は去年まで僕のいた課の課長、つまり僕の直属の上司でした。仕事は出来ると評判ですが、他人に厳しく自分に甘いその性格から、部下からの人望はありません。それでもその豪腕ぶりから、その会社では最も若く部長に昇進した人です。(後に彼は失脚するのですが、それはまた別の話。)その彼がニコニコしてやってきました。そして冗談っぽく「その金、俺にくれ。俺がアイデア出したったんやんけ。」普段のたわいも無い冗談でした。僕もニコニコ笑顔を返し、「またまたぁ。はっはっは。」と適当な返事を返すと、I部長は笑いながら会議室に消えていきました。ちなみに僕が所属していた課の「社長賞のお金は課全体のもの」というルールはI部長が課長時代に決めたものです。若いときの社長賞のお金は自分で独り占めしていたらしいのですが、課長になったらお金がもらえないので、そういうルールにしたとか。なんにせよ、すでに課とは関係ないのでI部長に社長賞の賞金を享受することはありません。もっとも部長ですから。それなりの給料も貰ってるし、そこまで金に執着することもないでしょう。しかし彼のお金に対する執着は予想以上のものでした。しばらくたったある日、お金を預かってくれていた事務の女性に呼び出され、こう告白されたんです。「ごめん本田くん。課長に言われてな、部長にお金渡してん。」
2006.10.25
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だんだん腐りつつあったある時期。ある嬉しい出来事がありました。僕が新入社員の時(つまり春の競走馬のように野望に燃えていたとき)に取り組んでいた仕事で社長賞一級ってのをもらいました。(実はこのとき入社4年目。新入社員の時の仕事が4年目に評価された理由は「入社二年目のヤツに社長賞を取らせるのは良くない」とかの下らない課長の判断で申請を遅らせていました。)今にして思うと、結構期待されていたのかもしれません。新入社員の時に社長賞が取れるぐらい、大事な仕事を貰っていたのですから。社員はグループ全体で1,000人強。その中で社長賞一級は4人しかもらえません。名誉ある賞です。賞金も50万円だったかな?名目上はすべて僕のものです。(もちろん、一人で仕事していたわけではありませんから、半分は協力してくれた関係部署に配り、残り半分は課の飲み代になります。そういう慣習でした。)このときはさすがに嬉しかった。お金なんて別にどうでも良かったです。(どうせ僕の手元には残りませんから。)それよりも達成感とか、認められたこととか、社内報にデカデカと掲載されることとか(笑)、すごく嬉しかった覚えがあります。腐ってた気持ちが、癒されるような感覚でした。明日から頑張ろう!そんな気持ちでした。で、同じように社長賞3級を取った同僚と嬉しく談笑していたら、ヤツがやってきたのです。I部長でした。
2006.10.24
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会社ではやる気が無いことが正義でした。ま、大げさに書いてますが、どこの会社でも大なり小なりはそういうところがあると思います。「あ~~~ 月曜日かぁ・・・」「だるいな~~~」「あのハゲ(上司です)、ムカつくわー!」とかね。平気で言います。ま、それが普通です。僕が入社したころも、みんな言ってましたが常識の範囲内でした。まあ、それぐらいの愚痴はどこにでもあるわな。みたいな。でも、だんだんと変わってきた。どんどん社員のやる気が失われてきてました。仕事してたら「何マジメに仕事してんねん?」という同僚の突込みが入ります。それだけならまだしも、上司まで同様のことを言い出します。「真面目に仕事してもしゃーないな。お前もこんなとこ早く辞めたほうがいいぞ。」↑これ、直属の上司の言葉です。ちなみに僕がいた会社は、一部上場企業のグループ会社でした。一グループ会社といえども、グループの中核を担う会社で、グループの稼ぎ頭。利益率は10%以上でかなりの優良企業です。(メーカーで利益率10%というのは、かなり優秀な企業です。)かなりいい会社のはずなんです。傍目から見れば。そんなところなのに、だんだんと腐っていく。社会情勢もそうでした。社員のやる気が無くなってるとの記事が新聞紙上にはびこってます。社会情勢にリンクするように、会社のやる気が無くなっていきました。そして僕のやる気もなくなってきました。そして、僕のやる気の無さが、会社全体のやる気の無さをリードして、僕の会社が社会全体のやる気のなさをリードしているかのような気にさえなってきてました。。。つづく
2006.10.23
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会社辞めた理由について書くぞ!って前回の日記で言いましたが・・・実際、書こうと思うと何だか嫌~な気分(笑)批判、ねたみ、中傷、憎悪、そういう話になるんですよ。結局。愛してたら辞めてないわけで。でも、まあ書くって言ったんで、とりあえずは書きます。かなり過激なことも書きますが、批判はやめてね♪~~~~~~会社とは何か?~~~~~~~~僕が会社に入ったとき、かなり野望に燃えてました。僕は化学系の大学に行ってて、そこである研究をしてたんです。ま、会社もそれなりに研究とかさせてくれるだろうみたいな会社を選んだつもりでした。で、入社した4月に何を考えてたかというと・・・「俺はこの会社ですばらしい研究成果を発表して、史上最年少のノーベル賞を取るのだ!!!」とか、「メキメキ頭角を現して、20代で取締役に就任するのだ~~~!!」とか野望を燃やしてました(笑)そして会社って、そういう野望を燃やしている人が集まってるところなんだって思ってたんですよね。でもそんなんじゃ無かった。僕の会社では・・・ヤル気が無いことが正義でした。
2006.10.20
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明日から、なるべく毎日日記を書こうかと思います。ま、すぐ飽きるでしょうがね(笑)僕ね、知ってる人も多いと思うんですが、会社辞めちゃったんすよ。しかもすでに8ヶ月になります。なんで辞めたの?生活できるの?そんなに社会は甘くないよ。大体、辞めて何するの?など、いろんな質問攻め、批判、ご心配などがあってもよさそうなものでしたが、ま~~ったく何もありませんでした(笑)みんな僕のことなんてどうでもいいのね(;;)ま、聞かれないから自分から書いちゃいましょうってことで、書きます。よろしくです。
2006.10.19
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