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2004.01.28
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カテゴリ: 江戸時代を知る




 『曾呂利物語』『片仮名本・因果物語』『伽婢子《おとぎぼうこ》』の三種。
 中国の話に影響を受けたと思われる物が目立つ。
 「万の物、年を経ては必ず化くる事」(p67)は、唐代伝奇の「元無有」に似ている。伝奇では詩を読み合うだけだが、こちらは人を襲おうとする。
 小松和彦「憑霊信仰」に年を経た物が妖怪化する話があったが、日本風にアレンジされた、ということか。
 「耳切れうん市が事」(p85)は、「耳無し芳一」の類話。
 「座頭の金を盗む僧、盲と成る事 付 死人を争ふ僧、気違ふ事」(p172)は、「付」の話がない。元の本がそうなっているのか、編者の意向か。
 「梅花屏風」(p243)は、読んでいて、「これは中国の話の翻案だ」と思ったら、解説によると、『伽婢子』はほとんどが中国の故事をもとにしているのだそうだ。
 「下界の仙境」(p336)も、翻案と思われるが、地下に仙境があり、地上に戻ると、遠く離れた土地にいた、というのは、あまり日本的ではないように思われる。
 ほかの話は、日本の話としても自然に思われるのだが、仙境というのは日本にはなじまないのだろうか。





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Last updated  2005.04.01 21:17:07
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