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2024.05.08
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カテゴリ: 時代劇(テレビ)

 怪異時代小説ミステリーで、上白石萌音と京本大我の共演。
 不思議な力を持つ主人公・お初がその能力によって、人智を超えた怪異の謎を解く。現実にはあり得ない事件なのだが、物語の中では合理性を持っている。
 興味深いのは、根岸鎮衛(坂東彌十郎)が怪異譚を集めるのに協力する、という大枠があること。
 100年前の赤穂事件に根ざす事件で、民衆が赤穂事件をどう捉えていたかということも鍵になっている。
 出演者では、お初の兄の岡っ引き六蔵を演じる満島真之介がなかなかいい。時代劇もできるのだ。
 ほかにも、主人公が兄嫁(野波麻帆)と営む飯屋が、よく時代劇にある椅子とテーブルではなく、座っている台に膳を乗せて食べる形になっていたこと。これが実際に近いのではないか。
 残念なのが、根岸の表す署名が「耳袋」になっていたこと。「耳嚢」のはずだ。「袋」と「嚢」は異なる字だ。もっとも、一般には「耳袋」と表記されているようなので、こうしないと理解してもらえないのかもしれない。
 続編を望む。

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Last updated  2024.05.08 09:48:18
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