希望の綴り

お葬式


前日の雨が嘘の様に お天気はよくなった。
朝早くから 喪服の着付けなどバタバタ動いていた。
「食べないとダメだよ」と言われ食べても 亡くなった日からほとんど食べてないので、急に食べると腸がビックリするらしく 食べてすぐにトイレに駆け込む始末!お葬式が終わるまでは、何も食べられないと実感!

あれほど 食べ物が喉を通らなかったのは、生まれて初めての経験だった。主人が亡くなる3年半前に 実父を亡くしてるが、その時もご飯はしっかり食べた記憶がある(?_?)

お葬式には、私の元上司もはるばる遠くから来て下さった。
退職してすでに11年も経っていたのに(-_-;)
主人がグループ会社に勤めていたので 情報は瞬く間に故郷の方にも伝わったようだ!

一番の親友もわざわざ新幹線で来てくれた。
その親友の顔を見た途端に 我慢していた涙が出てきた。
抱きついて泣いてしまった。

本当に色々な方々が参列して下さった。
会社 取引先 学校の先生 子供の友達 私の友達等
斎場始まって以来の 大きなお葬式とまで言われた。
確かに広い駐車場に 車が入りきらない程いっぱいだった。
沢山の人達に見送られて主人は 旅立って逝った。

お葬式の最中 次男はおっぱいを欲しがり 泣き叫んでしまった。
(2歳でも眠くなった時など おっぱいを欲しがっていた次男だった)
幸い姪っ子が、幼稚園の先生をしており 泣き始めたら外に連れ出してくれる様に打ち合わせをしていたので、すぐに姪っ子が連れて行ってくれた。
最後に棺にお花を入れるときに 連れて来てくれる様にお願いして・・

喪主挨拶は、なく親戚代表挨拶と言う事で お義兄さんが最後の挨拶をしてくれた。
最後に火葬場へ向かう為の退場(?)の時、私は位牌 娘は遺影 長男は、骨壷(8歳の息子には重く最初だけ 後はお義兄さんが持ってくれた)を持って歩いたが、娘が私を押す様に歩いてくる。
普段スカートは はかない子が その日は我慢してワンピースを着ていた。それを同級生に見られたのが 恥ずかしいらしく 同級生の側を通った時「今日の事は、見なかった事にしてね」と言って通り過ぎた。
娘は、早く人の目から逃げたかったのだろう?

私は、棺と一緒に霊柩車に乗ったが、子供達はバスに乗った。
次男は私と一緒に行きたいと バスの中で泣いていた。
仕方ない火葬場までは、そんなに距離がないのでちょっとの我慢・・・


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