デビュー・アルバム。この当時は、冷たく乾燥した感じの都会的なポスト・パンクとアート感覚を融合させた感じの曲調が多かったが、比較的アレンジは脆弱であった。それが却って、後のファンク/エスノ・ビートへつながっていったのかも。"Pshycho Killer","Don’t Worry About the Government"など収録。
More Songs About Buildings And Foods ========================================
Talking Heads
Brian Enoが初めてプロデュースした彼らにとって2枚目のアルバム。呼吸の合ったタイトな感じといい、1作目より彼らの原型というに相応しい感じに仕上がっています。"Thank You For Sending Me An Angel","With Our Love","The Girls Want To Be With The Girls","Take Me To The River"など収録。
Fear of Music ========================================
Talking Heads
オープニングの"I Zimbra"といい、リズムというものに対する色々なアプローチの姿勢が見え始めた3作目。ここでのアイディアが自作の志向へ繋がっていく。"Life During Wartime"など収録。
Remain In Light ========================================
Talking Heads
アフロとかアフリカン・ファンクとロックの融合というよりも、アフリカ音楽をあまりにも忠実に(何のひねりもなく)ロックしてしまったので、賛否両論に分かれた問題作。しかも、即興でこんな曲を作ってしまうんだから、本当に尊敬します。"Once in a Lifetime"や"Born under Punches"は傑作!
Speaking In Tongues ========================================
Talking Heads
"Remain in light"での経験から、様々なジャンルの音楽を融合し、"Remain in light"での反省から、彼らのPOP感覚をフルに開花させた作品。個々の曲も名曲揃い。特に、"Girlfriens is better"、"Burning Down the House"、"There Must be the Place"など。
Stop Making Sense ========================================
やはり同名映画のサントラ盤。映画の方はByrne自身の監督による一般人の実話を基にした短編集で、10数年ほど前に吉祥寺の某映画館のレイト・ショーで観ました。「Stop Making Sense」も一緒だったので、とってもお得でした。映画の方は興行的にも(カルトとしては)そこそこ成功したようですが、収録曲も佳作揃いです。"Love For Sales","Wild Wild Life"など収録。
Matt Johnsonのプロジェクト的要素の強い"The The"。ソリッドなサウンドはまさに職人気質そのもので、大人の為のロックという感じですね。
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Soul Mining
The The
実質的に"The The"名義で公にリリースされた1stアルバム。グループとは言いつつも、実態はマット・ジョンソン中心のプロジェクトみたいなもので、その曲調は基本的にブルース・ロックをベースに置きつつ、エレポップの要素も取り込んでいる。ハードな歌詞のメッセージ性とストイックと言えるほどの音への拘りは、職人マットのキャラクターに負うところが多い。"This Is the Day"など収録。
John FlansburgとJohn Linnellの二人を中心としたThey Might Be Giants。親しみやすいメロディ、アコーディオンが多用される軽快なリズム、時にはエッジの効いたギター、そして捻くれたポップセンスが特徴です。彼らの名を世に知らしめたのは、"Dial-A-Song"。リンネルが骨折していて演奏できないことがあり、電話で曲を流すサービスを始めたのがキッカケだとか。最近はpodcastや子供向けの作品にも力を入れているようです。
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They Might Be Giants
They Might be Giants
ポップ・デュオThey Might Be Giantsの記念すべきデビュー・アルバム('86)。ジョン・リンネルが怪我で活動停止を余儀なくされた時に「Dial-A-Song」というテレフォン・サービスが話題を呼び、脚光を浴びる。ジャケットに象徴されるようにおもちゃ箱のようなポップ感が心地よい。"Put Your Hand Inside The Puppet Head","Number Three","Don't Let's Start","Hotel Detective","She's An Angel","Youth Culture Killed My Dog","Rhythm Section Want Ad"など収録。
Lincoln
They Might be Giants
TMBGのセカンド('88)。彼ら独特のポップ感が大爆発。オープニング"Ana Ng"のリフが格好いいと思ったら、歌詞は相変わらずの奇妙奇天烈ダダ・ポップ。ちょっぴり感傷的な紫のかつらを歌った"Purple Toupee"ほか"They'll Need A Crane","Snowball In Hell"など収録。
Flood
They Might be Giants
よりバラエティーに富んだ曲が勢ぞろい。('90)個人的には、本作がTMBGの最高傑作だと思うな。微粒子男や三角男が登場する" Particle Man"をはじめとし、"Birdhouse In Your Soul","Istanbul (Not Constantinople)","Your Racist Friend","Hearing Aid"など収録。"♪みんな石に紐を巻きつけたがってる"と歌う""We Want A Rock"が一番のお気に入り。"Road Movie to Berlin"はヴィム・ヴェンダースに触発された曲だと思うが、こんな曲作るなんてTMBGらしいなあ。
はちゃめちゃな歌詞も貫禄さえ感じられるようになったが、ちょっと難解な感じもするようになったのがちょっと残念かな('96)。"S-E-X-X-Y","Till My Head Falls Off","Metal Detector","XTC Vs. Adam Ant"など収録。
Mink Car ==================== ====================
They Might be Giants
。
The Spine
They Might be Giants
They Might Be Giantsにとって、スタジオ・アルバムとしては10枚目(オンラインでのみ入手可能な『Long Tall Weekend』を含む)となる2004年リリースの作品。
"Purple Topee"や"I Palindrome I"や"Bangs"を髣髴させる不条理だけどちょっと物悲しいM1、負け犬ソングのM3、ビートルズチックでサイケなM4、デヴィッド・ボウイ、F・ルーズベルト、ジョディ・フォスター、マハトマ・ガンジーを茶化したM12、最近力を入れているpodcastにお似合いのM15など彼ららしくて気に入った曲が多いのですが、これまでの作品と比べると全体的には地味な曲ばかりという印象は否めず、彼らに初めて触れるような人に薦められる作品としては迷います。最近は子供向け需要にも傾倒していたり、グラミー賞受賞の影響か、TV向けの仕事が増えているようなので、これらの仕事の差別化の結果で迷いがあるのかもしれませんね。ただし、新しい事に試みていたりしますし、全体的な完成度自体は低くないと思うので、以前から愛聴してたファンは十分楽しめると思います。