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未来(みき)miki

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April 5, 2007
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カテゴリ: my life
逃げ出したかった。

できるだけ遠くの駅で降りようと、テキサカナ(TEXARKANA)という場所までのチケットを買った。ちょうどテキサス州とアーカンソー州の境目に位置する町のようだ。

グレイハウンドバスに乗るのはこれで二度目。テキサスもアーカンソー州も訪れたことがあるので少しは気が楽だった。だけど今回のバス旅行は、前回のものと違い、楽しさはなかった。
自分の中でまだ状況が理解できていない。ニューヨークから出るとはどういうことか。僕は当時仮出所している状況だったので週に一度は弁護士の元に顔を見せないといけなかったし、もし僕が姿をくらましたとなれば、仮出所のために親が銀行にかりて支払った大金は返ってこないことになる。

Who am I?自分勝手とはこのことをいうんだろうな。僕は友人に30万円を貸して返ってこなかったことがあったけど、今こうやって思い出してみれば、その額の何百倍もの大金の貸しがあることを実感する。

テキサカナはきっと大きな街なんだろうという僕の思いとは裏腹に、そこは高速道路と電車の中継点にある小さな町だった。夜そこについた。高速道路の脇をあるいて、住宅街にでていった。白人のおばさんが見えたので、「すみません」と声をかけた。おばさんは、びっくりしたような表情で家の中に入っていった。

僕は一人ぼっち、教会ならあいているかなと思い、ドアを開こうとしたが、しまっていた。

農場へなら働けるかなと思いいってみたが、誰もいなかった。

「何をしているんだい?」
僕が仮出所中だということがばれたらえらいことになる。僕はとっさのうそを思いついた。
「ケンジ君の家をでてグレイハウンドのバス停まで行こうと思ったら迷子になっちゃって…」
そうはなすと快い彼はパトカーに乗せてくれ、バス停まで送ってくれた。バス停といってもフレイハウンドバスの車庫もかねた結構大きな建物だ。

お金もない。どうしよう。
僕はその建物の影で寝ることにした。初めてのホームレス体験。
結局、ぼくはアーカンソーで見つけたのは、もうひとつの孤独だった。







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Last updated  April 5, 2007 05:22:48 PM


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