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宇宙航海日誌
第三章(2)
「慰謝料込みだ。これで死んでも文句はあるまい」
ロキはエンジンを開けると、夕暮れのビル群の中を駆け抜けていった。
彼の寝床となる屋敷についた。屋敷といっても、怪しげなアンテナやパイプの突き出した広大な研究施設の中の小さな居住区の一つだ。彼のバイクが鉄格子の門の前に止まると、軍服を着た衛兵が敬礼し、厳かに門を開いた。鉄と鉄の摩擦音がギシギシと響く。そのままロキは屋敷内にバイクを乗り入れ、彼の住む部屋の前に止めた。この居住区には彼以外にもたくさんの研究員とその家族が住んでいる。ロキの住む部屋もその研究員たちと同等のものだが、一人で住むにはやや広すぎた。
ロキはドアにIDカードを挿し込み、扉を開いた。薄暗い部屋に自働で明かりが灯る。白い壁の広い居間の中央に、皮製の大きなソファーと木製のどっしりとした低いテーブル、その向かいに大型のテレビが設えられてる。
ロキはリボルバーの固定された皮製のベルトを外し、ソファーの上に投げ込んだ。銃器の重みでリボルバーが沈み込む。そのままロキもソファーに倒れこんだ。天上にぶら下がった白熱灯を見上げる。ロキは慣れないデスクワークに疲れきっていた。そのままうとうとと眠りについた。
眠りに入ってから何時間たったのか分からないが、ロキは人の気配を察知して目が覚めた。すぐにリボルバーの固定されたベルトを装着する。白いカーテンから月明かりが差し込み、明かりの消されたロキの部屋は青白い光で満たされていた。
「誰かいるのか?」
ロキはそっと窓のそばに近寄る。何も見えない。ただ、居住区に植えられたたくさんの木々が葉と葉を擦らせて音を立てていた。
「・・・気のせいか」
ロキがそう思い、窓から離れようとした瞬間、一瞬だが黒い影のようなものが研究所の屋根の上をよぎった。
「!?」
ロキは素早く外に出て、もう一度状況を確かめようとした。何も見えない。このまま放っておいても良かったが、何故か胸騒ぎのようなものがした。研究所に侵入するにはこの居住区を通らなければいけない。夜番の衛兵もいるこの施設に簡単に侵入できるはずはない。侵入者が悪魔ならば、テレーズ卿が察知できる。ロキは黒のライダーズジャケットを羽織り、そのまま衛兵の詰め所までかけていった。ところが・・・
「これは・・・!?」
見張り台にいる衛兵二人と詰め所にいる衛兵五人は意識を失っていた。だが、外傷もなく、命に別状はないようだ。
「おい、しっかりしろ!」
ロキの呼びかけにも衛兵は応えない。
「なんなんだいったい!」
その時、ロキはテレーズ卿の言葉を思い出した。
「そうか。魔石を狙ってる奴がもう一人いるんだったな」
ロキは研究施設の「宝物庫」とも言われる貯蔵施設に向かって走った。
宝物庫に続く巨大な研究施設の入口は至って静だった。入口左の警備室の明かりだけが煌々と照っている。ロキの姿が見えると警備室の中から当直の若い軍人が顔を出した。
「どうしましたかね?こんな夜中に」
「何か異変はないか?」
「いや、とくにありませんよ。警備システムも正常です。なんなら再度確認してみましょうか?」
「ああ、頼む」
二人は警備室に入り、ロキは一番奥のモニター室に通された。そこでは一人の軍人がモニターを監視し、一人の技師と思われる作業着姿の男が横になって眠っていた。
「異常はないか?」
ロキを案内した軍人がモニターを監視する軍人に向かって話しかける。
「ええ、いつも通りですよ」
「ふむ・・・。ロキさんは何か異常を確認したのですか?」
「・・・いや。宝物庫はどうなっている?」
モニターの一つを軍人が指差した。
「この通り正常ですよ。ここは特に厳重に警備しているので、ネズミ一匹侵入できやしません。ここには常駐の警備兵が三人います。異常があればすぐ連絡が来ますよ」
ロキは画面に近寄ってその様子を確認した。宝物庫へと続く扉の左右に二人の警備兵が椅子に腰掛けている。
「もう一人はどうした?」
「たぶん、すぐ近くで仮眠をとっているのでしょう。そうやって三人で夜通し警備するのです」
「三人のうちの誰かと内線で連絡とれるか?」
「できますよ。やってみましょうか?」
「ああ、頼む」
ロキを案内してきた軍人がモニター室を出て、彼の机と思われる鉄製の机の上の電話を取る。微かな呼び出し音が受話器から漏れてくる。
「・・・おかしいですな。連絡がありません」
「おい、宝物庫に入るには鍵がいるんだろ?それは誰がもっているんだ?」
「それは私にも分かりませんよ。あの宝物庫には軍の上層部しか知らない重要機密事項が詰まっていますし、私どもには分からないことがほとんどです。念のために宝物庫の警備・管理・保全の業務は分離してあって、内部の人間でも侵入は困難です」
「分かった。とにかく俺は宝物庫に行ってみる。何かあった時はすぐにテレーズ卿に知らせた方がいいだろう」
「は、はあ。では宝物庫入口までの警備システムは解除しておきます。誰か一人同行させましょうか?」
「いや、大丈夫だ。お前たちは万が一のためにここで連絡を待っていてくれ」
そう言うとロキは軍人の次の言葉を待たずに走り出した。
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