暖冬傾向で、ゴルフ場の予約が多い!
100万ポイント山分け!1日5回検索で1ポイントもらえる
>>
人気記事ランキング
ブログを作成
楽天市場
707829
ホーム
|
日記
|
プロフィール
【フォローする】
【ログイン】
トルコの旅 トルコ旅行記
―― ナザールボンジュー ――
-------------午後からグランドバザールへでかけた。
ヨーロッパ風の洒落た店とポプラ並木が続くヌルオスマニエ通りの坂を登りきると、バザールへの入り口の一つヌルオスマニエ門にぶつかる。
私はこのバザールで求めんとしていたものがあった。
ガイドブックにこう紹介されていた。
「――グランドバザールでの買い物は美しいトルコブルーのお守りがよい。
その名をナザールボンジューという・・・・・――」
ナザールボンジュー・・・・・なんともエキゾチシズムをかき立てられる美しい響きではないか。
この美しい名の余韻とともにゲートをくぐるのだ―――。
「ナザールボンジュー」私は独り言を呟いて、期待感一杯にゲートをくぐる。
要塞のような石壁にとりつけられた重厚な門から、これぞアジアという感じの群集が吐き出されたり吸い込まれている。
メディアを通じての情報である程度予備知識はあるものの、こうして実体験してみると、世界最大級のバザール(ペルシア語で市場)に圧倒される。
男たちが大きな声で喋っているのでさえ、すべて喧嘩にみえてしまう。
―やっぱり、引き返そうかな―
自ら望む望まないとにかかわらず、困難な立場に陥るとすぐに脆弱になる体質の私を踏みとどまらせてくれたのが、門の前でトウモロコシを焼く屋台をだしている老人のウィンクだった。
門を撮ろうとして自然と彼がファインダーに収まったようだ。
私は彼にはにかんだ笑顔をみせ、彼にピントを合わせてシャッターを切った。
老人に軽く会釈して門をくぐった。
焼きトウモロコシの香ばしい匂いが鼻に漂い、それを燻る煙でさえささやかな幸福に思え、少しの勇気を与えられたのだ。
ゆっくり足を繰り出しバザール内へと踏み込む。
光がしだいに閉ざされていった。
ヌルオスマニゲート近くには宝飾品や高級絨毯店が所狭しとひしめきあっていた。
グランドバザールは旧市街にある城壁と屋根に覆われた巨大な市場だ。
1453年、メフメット2世の治世下、現バザールの原型であるオールドバザールがつくられた。
何度かの火事に遭いながらも拡張をしていき、現在に至っている。
迷路のような通りが縦横無尽にあり、商品ごとにある程度のエリアが固まっている。
しかし、絨毯を買うにしても、初めての観光客は一体全体どこが安くて良心的な店なのかは皆目検討がつかず、バザール内で約6,000軒ともいわれる驚くべき数の店舗からお気に入りの物を見つけることはかなり骨が折れる作業でといえる。
グランドバザールへ入る洗礼はなんとか受け止められたものの、元来の土地勘のなさに加え、言葉が全く通じない世界でどうしたものか。
平静を装いながらショーウィンドーを眺めたりしつつ、雑踏と埃にもまれながら歩を進めたが、その速度は自分でもはっきりわかるくらいいつもより速かった。
それより、ナザールボンジューらしきものが全く見当たらないのだ。
ナザールボンジューを求める旅はさらに市場の奥へと続いた。
――――すでに迷っていた。
それはいとも簡単だった。比較的大通りをまっすぐ進むだけだったが、三叉路にぶつかり何気なく進んだ道は、やがて袋小路になっていた。
後戻りもできず、私はナザールボンジューを捜し求める使命感のようなものだけで額の汗を冷たくしながらつき進んだ。
それらしき店をくぐりつつ、また進むのだが、店頭に目玉のついたガラス玉が飾られているのみで、どこにもナザールボンジューらしきものはなかった。
どうやら、コピーらしきものばかりが出回っているらしい。
闇雲にあたるのも得策ではないと判断する。
「ソニーさん。まいどーー」
「ちょっとちょっとホンダさん。ここ、オカチマチプライスね」
「セイコーさん、ミルダケ、タダネ」
という日本語があちこちから飛び交う。勧誘員のいない店を選ぶことにした。
本物がきっとそこにはある。
そして、嗅覚に頼り、ある一軒に飛び込んでみた。
「メルハバ(こんにちわ)」
薄暗いその店にはまわりの活気とは裏腹に客一人いなかった。
しかも、店主の姿もない。
やっと店の奥のカーテン越しからやせ細った髭男が姿を現した。
男は静かにこちらを凝視した。口やかましい男たちのトルコにあってはじめての体験だったので、少しびくついたが、どうやら話ができる男のようだ。
私を懐暖かい日本人としてではなく、人間として対等に正対してくれているように感じた。
「えーと、ほら、トルコの有名なこーんな形した、ほら青の・・・・ない?」
ここにもその「らしきガラス玉」はあったが、本物はもう稀少価値で店頭には並べられてないのだと、確信していた。
男は「青の・・・・・・」という私のカタコトの英語に反応した。
そして、今までみたことのないような眼光が鋭くなり、私をここで待て、と伝え店の奥へ再び消えた。
再び、カーテンから出てきた男はトルコ絨毯のような布に包まれた物を手にしていた。
それをレジ台に置き、私を手招きした。
私の期待感は絶頂にあった。
ついにナザールボンジューとご対面だ。
少々値が張ってもいい、とことん交渉する腹積もりだ。
今までさして気にとめなかったが、店内はお香のような匂いがたちこめており、気なりだすと、とことん気になりだした。
はやく用事をすませて、バザールの外の、青空の下での空気を一杯吸い込みたかった。
男は幾重もの布を一枚一枚大切そうにほどいていった。
―――いよいよ、ご開帳となった。
しかし、取り出されたものがなにかは一目瞭然だった・・・・・・。
これが何かは宝石類に疎い私でもわかる。
ターコイズブルーの石・・・・・・その大きいこと・・・・・・。
店の男はカモはゼッタイ逃がさんというような態度に豹変して饒舌になった。
私は上の空だった。
「10億トルキッシュリラ」男の、その言葉だけはアタマの中をかすめた。
いつのまにか店には他にも数人の男が顔をだしていた・・・・・・。
目の前に置かれたウズラ卵くらいの青い石、それがトルコ石であるくらいは宝石に疎い私でもわかった。
男が口にしたリラを円に換算するといくらになるか、咄嗟には検討もつかなかった。
早くこの場を逃げ出すことのみ考えていた。
私は壁にかけられている例のガラス玉を指差し、
「あれは何ていうものなの?」と、尋ねた。
男はトルコ石を売りつけることに全身全霊なげかけており不意を衝かれたようだったが、目の玉に視線を投げかけてつまらなさそうに答えた。
早口ではあったが、はっきり聞き取れた。
「ナザールボンジュー・・・・・・・」
b>
―― 夕焼けのトムカプ、ベイジャジットあたり ――
夏の夜の訪れは遅い。
しかし、夕焼けはもうはじまっていた。
ガラタ橋から見る夜景は今度にしよう。
ガラタ橋は旧市街エミノニュ地区と新市街ベイオール地区に架かる由緒ある橋だ。
両市街の間をゴールデンホーン川がたおやかに流れている。
橋の袂にはフェリー乗り場や鉄道駅、バスターミナルなどがあり、東西世界、つまりヨーロッパとアジアが交差するイスタンブールでも最も賑わいをみせる場所だ。
獲れたての魚が水揚げされ、橋には市場も並ぶ。
夕焼けのガラタ橋から眺める対岸は、イスラム寺院の尖塔(ミナレット)のシルエットが美しく、イスタンブールで最も旅情を誘う場所でもある。
ホテルを出てすぐの坂道を下る。
ホテルは観光地の要所アヤ・ソフィア寺院、ブルーモスクの愛称で知られるスルタンアフメットモスク、
スルタンの宝物で埋め尽くされているトプカプ宮殿などがあるベイヤジット地区に近いラーレリ地区にある。
それらは、今下っている坂道を逆に登ればたどり着くはずだ。
坂を下りきれば海だ。港町は良い。
坂道が多いからだ。情緒溢れる景観、それに路に迷うことが少ない。
今下っている坂道はティヤロット通りという。道端にはゴミが多く閉口する。
仕事帰りや夕げの仕度に忙しそうで、日中ののんびりした姿とは逆に男たちがたたわしそうに追い抜いていく。また、買い物袋を下げた男たちが坂を早足で登って行く。
ロバが引く台車に果物が積んである。
それらを買い求めるのは皆男たちだ。
結婚した女性は闇雲に出歩かない、また夫以外の男に顔を見せてはならない、というコーランの教えに従ってのことかだろうか。
昼夜問わず、女性だけで出歩くことはもちろん稀だ。
初代アタチュルク大統領が押し進めた脱イスラム入西欧政策であったが、昨今ではめずらしくなくなったオフィスウーマンの姿はオフィス街が集中する新市街はともかく、今私が散歩する世界は中世イスラムの世界と遜色ないような気がする。
ここ、夕暮れ時の下町では男しかみかけないのだ。
忙しそうに歩いている男たちも、路上でおしゃべりをする男たちも関心事は案外同じで、サッカー中継の時間が近づいているのかもしれない。
トルコでは昼夜問わずサッカーの試合ばかり流すチャンエルがあり、いつもチャイハネ(茶店)の店頭にはテレビにかじりつく人だかりだ。
トルコの男たちの顔つきは西欧風であったり、アジア風であったり様々だ。
地理的にもイスタンブールを、またトルコを「文明の十字路」と表現されることが多いが、この行き交う男たちの風貌がまさに「文明の十字路」を現していると思う。
その昔、民族の融合を唱えたアセキサンドロスもこの地を踏んだ。
「ひと」がまさに歴史の証なのである。
日没間近という情緒が、日本人であり旅行者である私の足取りをゆっくりさせているが、日中の怠惰そうに見受けられる彼らとは正反対だ。
太陽は思ったより西の空にあった。
あっという間に空は赤らみ、柔らかい光を放ちながら太陽はマルマラ海に沈もうとしていた。
黒海から地中海へ通じる海峡の要所であるマルマラ海も多くの船舶が行き来し、海から風に乗って汽笛が届いてきた。
坂道を下りきると、華やかなレストラン街に行き当たった。
後で知ったが、この界隈をクンカプ地区という。
夏のレストランは、どの店もテラス席を路上に出し、夜風に吹かれながらシーフードなどに舌鼓を打つ趣向になっている。
イタリアのナポリやサンマリーノの路地裏にいるような錯覚に陥る風情だ。
夕食の時間にはまだ早いようで、どの店にも客はなく、開店前の準備をするウェイターたちがテーブルクロスをかけたり、皿を並べたりしている。
どの屋内にもテレビが据えてあり、店主らしきひとがサッカー中継を熱心に見入っていた。
―ほら、やっぱりそうだ―
どの店も派手な看板やネオンで華やかに感じる。
レストラン街は数百メートルつづき、そこを過ぎると薄暗くなった。
頭上に鉄橋が架かっている。
高架をくぐると、ワイン色に染まった、といえばややキザだが、夕日に彩どられた海が眼前に広がっている。
鉄道に沿った大通りはケネディー通りとローマ字でペイントした看板があった。
アジアの片隅で少し奇妙だったが、元アメリカ大統領が来訪した記念の通りだろうか?
トルコにはロシアを破ったかの東郷元帥にちなんだトウゴー通りや乃木将軍にちなんだノギ通りという名の道もあるらしい。
激しく行き交う車の大踊りをなんとか渡り、小さな港にたどり着いた。
どの港でも同じだが、コンクリートの桟橋がかぎ状に延び、色とりどりの漁船が停泊している。
今朝の漁の体を休め、あるいは今晩の漁に備えていることだろう。
港の手間には魚市場のバラック小屋が軒を連ね、各店舗には氷につかった魚たちが虚ろな目をして横たわっている。
店の看板はどれも「ナニナニバリキ」と表示入ており、「バリキ」が魚を指すことを知った。
市場というより、日本の魚屋に近い感じだ。
魚屋の小屋に沿って魚たちを冷やかしてみた。
魚に疎い私には「鯛、スズキ、カレイ、ボラ・・・・・」その程度しかわからなかった。
大皿に並べられた魚は店によって扱うものも多少異なってはいるが14,5種類はある。
イカやタコもいた。西欧では「ブラックデビル」と忌み嫌われる海の主たちも、イタリア、スペインなどと同じく地中海地域であるトルコでも好んで食べられるみたいだ。
調理法はニンニクやオリーブオイルで炒めたり、テンプラや唐揚、煮込みなど様々で、遠来の私たちでもトルコで食に困ることはまずないだろう。どれも美味い。
今晩、訪れる予定だったガラタ橋では、アジの塩焼きの屋台が名物らしい。
魚を冷やかしていると、ある店で逆に店主に冷やかされた。
「買っていくかい?安くしとくよ(笑)」
笑い返すしかなかった。
私の苦笑いが天使の微笑みにみえたわけでもなさそうだが、あるナントカバリキのプロレスラーのように大きな腕っぷしの店主は、ここぞとばかりに喋りだした。
「昔は船に乗っていて、ヨコハマがナンタラカンタラ~」
早口のトルコ語で何を言っているのかさっぱりわからなかったが、「ヨコハマ」でなんとなくニュアンスはわかる。
決して喧嘩を売っているわけじゃあないことくらいは・・・・・・。
彼は店頭の大きな魚をつかみあげ、「カメラで撮れ」と促す。
私は言われるがまま一枚撮った。
大男は大きくうなずいて、やおらファイティングポーズをとった。
―わぁ・・・やっぱりプロレスラーだ―
「OK、OK、ハイポーズ」パチリ。
とてもいかつい風貌だが、憎めないけっこうヤンチャな人柄だ。
彼は魚の値札用の紙に、体からは想像できないような丸みのある小さな文字で住所と名前を書いた。
そして、自分の胸をドンと叩き、「送ってくれよ」という仕草で私に紙を渡してきた。
とても怖い笑顔だった(笑)。
そして、今度は隣の店主を呼んで、今度は私を抱くようにして二人で写真に収まった。
太陽はマルマラ海に完全に溶け込み、あたりはあっという間に薄暗いカーテンに包まれていた。
数枚の写真がささやかな思い出をつくってくれた黄昏時の港。
しかし、思い出は一方通行のままで、まだ成就していない。
いまだにあのときの写真を送りそびれているのだった―――。
あの大男がとったポーズは空手の型のつもりだったのだと、後に思いいたった。
トルコ人が思いのほか日本人に友好的だと感じた、最初の夜だった。
夕焼け空のもとで散歩したクンカブ界隈。心地よい風が吹いていた。
今でもどこかの港町を歩くと、あのときの心地よい風を思い起こす―――。
つづく
旅行写真満載w
旅行blogランキング
まるくん禁煙ブログ
ジャンル別一覧
出産・子育て
ファッション
美容・コスメ
健康・ダイエット
生活・インテリア
料理・食べ物
ドリンク・お酒
ペット
趣味・ゲーム
映画・TV
音楽
読書・コミック
旅行・海外情報
園芸
スポーツ
アウトドア・釣り
車・バイク
パソコン・家電
そのほか
すべてのジャンル
人気のクチコミテーマ
旅のあれこれ
【首都圏 (東京・TDR方面) 発 ‐…
(2026-05-18 18:42:23)
海外旅行
【ベトナム】後日記・カップ麺、ハン…
(2026-05-15 15:00:05)
ちいさな旅~お散歩・日帰り・ちょっ…
イルミ見学11・泉岳寺2-赤穂浪士…
(2026-05-19 07:00:06)
© Rakuten Group, Inc.
共有
Facebook
Twitter
Google +
LinkedIn
Email
Mobilize
your Site
スマートフォン版を閲覧
|
PC版を閲覧
人気ブログランキングへ
無料自動相互リンク
にほんブログ村 女磨き
LOHAS風なアイテム・グッズ
みんなが注目のトレンド情報とは・・・?
So-netトレンドブログ
Livedoor Blog a
Livedoor Blog b
Livedoor Blog c
楽天ブログ
JUGEMブログ
Excitブログ
Seesaaブログ
Seesaaブログ
Googleブログ
なにこれオシャレ?トレンドアイテム情報
みんなの通販市場
無料のオファーでコツコツ稼ぐ方法
無料オファーのアフィリエイトで稼げるASP
ホーム
Hsc
人気ブログランキングへ
その他
Share by: