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JOKER†TRICK
不本意
雑貨屋の復旧工事、損失した道具類の代金返済の手続き等で、ディビナには休む暇がなかった。
「せっかくの休暇なのに。村を護る為とはいえ、世の中そんなに甘くないね……。」
とっさに近くの大タルに逃げ込んだものの、彼自身も軽いやけどをおっていた。
2日間という期間は傷の治療には短すぎたが、回復薬を使ったのでほぼ完治していた。
「面白い奴がいる様ですね」 「そのようだのぉ」
全身を雄火竜リオレウス素材の防具で包んだ青年が、村長に話しかけた。
いつもより涼しい風の吹く夜だった。
「今は狩りの帰りかの?ダルク」
「えぇ。例の地方の領主の依頼で、グラビモスの亜種を」
ダルクと呼ばれた青年は、ヘルムを外して丁寧に挨拶をした。
頭を上げきらないうちに村長が話し出す。
「あの領主は気むずかしいからのぉ。お主にほとんどの依頼が回るのじゃよ、すまんのぉ」
「今となっては、私の大事な働き口ですよ」
小さな家には似合わない大きな窓から、山の傾斜地にある牧場が見える。
しかし、いつもならそこに放牧されているはずのポポの姿は、今はなかった。
それに気付いた様子のダルクに、村長がこう切り出した。
「ポポ達のことじゃがの、今は訳あって屋内へ隠しておる」
「今回お呼び出しになられたのも、その事と何か?」
ホットミルクを差し出し、自分のをフーフーと息で冷ましながら村長は続けた。
「左様。ギルドでも警戒中の轟竜ティガレックスが現れたのじゃ」
ダルクは一瞬驚いたが、すぐにその表情は消え、ハンターの目付きになった。
(なるほど……、それで納得がいく……)
「どうかしたかの?」
「いえ、少し驚いてしまって。あの飛竜がついにここに……」
「そうじゃ、それも平均的と言われるサイズより遙かに大きい……奴は確実に……」
「キングサイズ、ですか」
村長は不安げに頷く。
「大丈夫ですよ」
「明日、村にいるハンターから私が選抜して、討伐隊を組みます」
村長の表情が少し明るくなった。
「それは頼もしいのう。じゃが、油断せぬ様にな」
「はい。では、私はこれで。おやすみなさい」
そう言うと、ダルクは静かに夜闇に溶けていった。
翌日。ディビナが目を覚ましたのは9時過ぎだった。
いつも起きている時間からすれば大遅刻だが、まだ休暇中なのを思い出してホッとした。
(休暇明けには元の生活が出来る様に、身体を慣らしておかなきゃね)
そんな事を考えていると、1人の男が部屋を訪ねてきた。
「おはよう。お前が雑貨屋をぶっ飛ばしたっていうハンターか?」
(げ、何?また何か面倒くさい事……?)
「まぁ、そうですけど……」
男はズカズカと部屋の奥まで入り、山並みを一望できる場所から外を眺めた。
「良い部屋だ」
ディビナは、決心した。もうこれ以上ゴタゴタするのは耐えられない。
「あ、あの!」 「?」
「店の物の代金とかなら、ちゃんと払いましたよ!」
一瞬の静寂の後、男が息を吹き出した。
「ハッハッハ!面白い奴だ!」
「……? 取り立てとかじゃぁないの……?」
男はさらに声高に笑った。ディビナはムスッとなる。
「ここ数年こんなに笑った事はないぞ。
あんな機転の利く奴が、どんな天才かと思えば……!」
言いながら、目に涙が浮かぶほど笑い続けている男に、
ディビナはいい加減腹が立ってきた。
「で、何の用さ!」
半分キレながら言い放つ。
やっと笑い止んだ男は、いきなり真剣な目付きになった。
そのギャップに、次はディビナが笑いそうになったが、何とかこらえた。
「失礼、申し遅れた。私はこの村に常駐しているハンターで、ジェイム=ダルクという」
「その村のハンターさんが、どうしたの?」
「貴殿を、頭の回転の速い、道具の知識に長けるハンターと見込んで、頼みがある」
いきなりの態度の急変に、あっけにとられるディビナ。
あの一件でよく言われるのは初めてなので、不思議と褒められて悪い気はしなかった。
「頼み?」
「そう。轟竜ティガレックスの討伐に力を貸して頂きたい」
(へ……?)
「今、狩りを手伝えっていった……?」
「そうだ。村に迫る驚異を退けたいのだ」
「だって今、私は非番で、休暇を取ってここに……」
「武具をここにおいてあるのは知っているんだ、そこを是非頼む!」
「でもギルドを通してじゃないなら報酬金とかって……」
「そこは村長が、貴殿の望む物をそれ相応に与えると言っている」
「う~ん……、例えば……?」
「旅館の無料宿泊券や、武器の加工費無料券、他には余ってるガンランスの動力機構に……」
その瞬間、ディビナの目の色が変わった。
「動力機構!?」
「な、なんだ……?」
「わかりました、引き受けますよ!動力系の部品なんて滅多に出回らないレア物じゃないですか!
余ってても加工して転用可能だから、工房の人と仲良くないと絶対手に入れられないし、それに……」
よく状況が把握できなかったが、ダルクはとりあえず安心した。
「では、今日の3時に雑貨屋の前に……」
「了解しました!」
《次章 白銀の果てへ続く》
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