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フラムの日々
クロノス小説~始まりの鍵~
~始まりの鍵~
「何を言い出すかと思えば・・・」
アーネストは冷たい視線でルシアを見る。
その目を見るとルシアは目をそらして下唇を軽く噛んだ。
「駄目・・・ですか。」
アーネストは軽くため息をつくと口を開く。
「お前、何が出来る。」
「え?」
「だから、どんな技が使えると聞いている。」
アーネストが眉を凝らすのを覗うとルシアは直ぐに答えた。
「えっと、マナクラッシュくらいしか・・・」
アーネストの表情が一瞬曇る。それくらいしかできないのかとでも言うかのように。
「待っていろ。」
アーネストはそう吐き捨てると、自分のいた宿の中へと戻った。
「おい、ヴァレン。」
部屋のドアを軽く叩かれると、ヴァレンはどうぞと返した。
「お前の自室に本があるだろう。あそこにパラディン職の指南書はあるか?」
本でも読んでいたのだろう、手に持っている本には指で栞をしていた。
そしてその本に目を落とし、少し考え込んでから頷いた。
「あぁ、あると思いますよ。ドアの正面から右に、六つ目の棚の表側の三段目にあるはずです。そういう本はそこに必ずまとめて置いてますから。」
アーネストは明確に場所を告げるヴァレンに少し呆れ返った口調で言う。
「待て、ドアの正面から右に六つ目の棚の三段目だな?」
「いいえ、六つ目の棚の表側です。」
全く細かいところを指摘するのだけは相変わらずだ。
「どうでもいい!」
「あっはは」
ヴァレンは笑って見せると、「取りに行くなら勝手に取りに行って構いませんよ。これが部屋の予備鍵ですので。」と鍵をアーネストに渡した。
「あぁ、助かる。」
「ちょっと待ってください。」
アーネストがその場を立ち去ろうとするとヴァレンは一度止めた。
「何だ?」
「何故そんなものをいきなり?」
アーネストは一瞬戸惑い、ヴァレンから目を逸らすと、つぶやいた。
「いや、たまには基本的なことから学びなおすことも大切だからな。それだけだ。」
「ふむ、そうですか。」
アーネストはそういうと、何も言わずに部屋から出て行った。
ヴァレンは深く息を吐くと指で栞していた書物に目を通し始めた。
「よぉよぉ、ルシア~。いきなり突っ走って行って今度はここで何やってんだよ。」
ラルフが通りかかり、その場に立ち竦んでいるルシアを見て言った。
「いや、アーネストさんを待っていて。」
ラルフは又かとでも言うように呆れ返ったような表情をする。
「又お前何かやらかしたのか?」
「な、何だよ!又って!」
それを聞くとラルフは苦笑した。
「まぁ、お前の事はここにいる奴らはほとんど知ってるぜ?あのサンツスミコでの事件もあったりな。」
「あ、あの時は・・・」
「ん、アーネスト様も来たみたいだし、何か言われる前に俺は退散するかな。」
そういってあっさりと去っていこうとするラルフにルシアは問いかけた。
「え?何で?」
「俺はもうレイを手に入れた時点で特別扱いだ。それだけ。」
ラルフは少し足を止めると小声で言った。が、ルシアには良く理解ができなかった。
特別なのは分かるが何故アーネストを・・?
「待たせたな。」
アーネストはそういうと、ルシアを横切ると、振り向かずに手でこっちへ来いと合図した。
しばらく歩くと、ゲートはとたどり着いた。
「マエル、俺とそこの一人をクロノス城まで頼む。」
「あれ?」
ルシアは首を傾げるとマエルを見た。
「何だ。」
「いや、マエルさんってそういえばクロノス城にもいたし、サンツスミコにもいた気がして・・・」
アーネストは苛ついたような目つきでルシアを見る。
「何を・・・俺はとっとと今お前に渡すものを渡してさっさと次の任務についての説明に行きたいんだ。そんなことを気にしている場合か。」
「すみません・・・」
アーネストは氷のように冷たい口調で淡々と喋る。
それにはルシアもそれ以上返す言葉も無かった。
「そして、ゲートへと入ると、空間が歪み始めて、どこかへと飛ばされていくように体が浮き始める。
その歪んだ空間の外でそれを見つめるマエルが一瞬ルシアに微笑みかけたように見えた。
「う・・・、うええっっ!!」
ルシアは飛ばされてきたクロノス城のゲート付近に倒れこんだ。
「ぎもじわ・・るい・・・」
自分自身がこのワープというものが一番苦手なことに今頃になってやっと思い出す。
激しい吐き気が襲う。
「何だ、情けない。」
アーネストはルシアを見て見捨てるようにすぐに目を離し、歩き出した。
「ちょ・・・ちょっと・・・待って・・・くだ・・・さいよぉ・・・」
良く平気なものだ。そう思うとルシアも地面をはいずるように歩いた。
しばらく歩いて付いたのは以前ルシアが寝かされていた宿舎だった。
何かとあれから一月近くが経っている。いや、経っていないと言うのが正しいのだろうか。
アーネストは扉の前の兵士に目をやると兵士はハッ表情ですぐさま扉のそばから退くと頭を下げた。
そして宿舎に入ると階段を上ってヴァレンの部屋へとアーネストは向かった。
「ヴァレン・・・さんの部屋ですよね?」
「あぁ。」
アーネストはこちらを向きもせずに淡々と答える。
鍵を開けるとそこには以前も見た本棚がずらりと並べられていて、本のインクの独特の匂いが漂ってきた。
「正面から右に、六つ目の棚の表側の三段目・・・」
とアーネストは呟くとドアの正面から右に六つ目の棚へと歩き出した。
「これか・・・」
アーネストは棚から分厚い本を一冊抜き出すとそれを見てルシアへと手渡した。
「これは?」
「パラディンの為の指南書だ。これを・・・そうだな。一月で全て習得しろ。」
これほどまでに分厚い本を一月で全て習得しろだと!?これを全て読みきるまでにも一月の半分はかかりそうだ。
「え!?無茶ですよ!そんなの!」
「最初から無茶と言っている奴にできるわけもないな。お前みたいな奴はそうやって丸腰状態で戦いに出て勝手に死ねばいい。」
思わず舌打ちをして睨み付けそうになったのを何とか堪えて俯いた。
逆らえるわけも無い。力の差はもう既に見せ付けられてるのだから。
「安心しろ。お前が死んでも親元には勇敢に戦って死んだと知らせてやる。」
クソ!黙っておけば言いたい放題・・・
ここまで言われるといい加減胸糞悪くなる。
「分かりましたよ!一月でこれを全て習得したら文句無いんですよね!じゃあやってみせますよ!!」
そう言った時自分はアーネストを睨み付けていただろうと気づいた。
「ふん。一月したら又見に来てやる。それまではこことターラの集落へのゲートの使用を許可しておいてやる。その代わりその一月の間はクエストの参加は禁止だ。」
アーネストが吐き捨てるとポケットから一枚の紙を出してルシアの持つ本の上に置いた。
きっとゲートを使うために必要な通行書だろう。
この部屋の鍵を開けた瞬間だった。
全ての始まりは。
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