ふさまろにっき

ふさまろにっき

人生のどん底 ③




義母たちが帰ってきて、新しい借家へ引っ越しました。
1年間離れて暮らしても、義母の私に対する態度は全く変わっていませんでした。
そして父もまた、義母の味方といった感じでした。


家に居たくなかった私は、塾へ通わせて欲しいと頼み、塾へ行く事になりました。
部活が終わって家で夕飯を食べ、すぐに塾へ行き帰ってくると10時をまわっていました。
ますます会話はなくなりました。
相変わらず、父がいないときは嫌がらせを受けました。
私が部屋で育てていた花の鉢を部屋の真中にばら撒いて土まみれにしてあったり、冷蔵庫の中の飲み物を飲もうものなら、『勝手に飲まないで!』と言われる。
父からの暴力も相変わらずでした。
そして、殴られ蹴られる私を嬉しそうにニヤニヤしながらみている義母。


ある時は、父に持ち上げられ、そのまま壁に投げつけられました。
ひざの裏をふすまの角に打ち付け、歩けなくなりました。
幸い、次の日には歩けるようになりましたが・・・。
そして、またある時は、『お前さえいなければうまくいくんだ。殺してやる!』と引きずられ、包丁を振りかざされました。
さすがにこの時ばかりは義母も止めに入りました。


父から毎日受ける肉体的な暴力と暴言による精神的暴力。義母からの嫌がらせ。
中学3年の私には、さすがに辛かったです。
この頃は毎日『死にたい』と考えていました。
自殺するか、殺されるか。
鬼気迫る感じでした。
誰にも相談できず、苦しかった。
死んで楽になりたかった。


私は、何度も何度も自分の首をタオルで締めました。
私は、何度も何度も自分の手首を傷つけました。
とにかく死にたかった。
こんな辛い毎日なら死んだ方がラクだと思いました。


どうしてこんな辛い思いをしなくちゃいけないの?
私のせいで父は不幸なんだね。
私さえいなくなればうまくいくんだね。
毎日『死ね』とか『殺してやる』とか言われつづけて生きていくのはイヤだ。


でも、死ねなかった。
思い切り首を締める事は出来なかった。
思い切り手首を切りつける事は出来なかった。
やっぱり死ぬのは怖かった。
私は臆病だった。

続きます・・・



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