パーツひとつでもフランス人のものの考え方素晴らしいですね。パーツの実費しか受け取らない。
さて、日本のメーカーは?消費税、送料、工賃、手間賃、諸経費?を取られますよね。

物を大事に使うという発想が枯渇してしまったのかな?
直すときに高ければ買い替え、消耗品と考える思考が蔓延してしまった。
嘆かわしく思う人は、ものづくりを生業としている私だけではないだろうが・・・ (2003.12.12 11:34:38)

P-Blog アイデア&インプレッション

2003.12.12
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ある冬の朝の出来事。近所に住む、田村さんが訪ねてきた。早朝から、人が訪ねてくるというのはあまりない。何だろうと思いドアをあけると。当時の私の愛車のシトロエンBXからガソリンが漏れていると言う。田村さんは、ガソリンのにおいで目が覚めて、駐車場を見にいったら、私のシトロエンからガソリンがポタポタと落ちているというのだ。
早速、駐車場に向かう。確かに、ガソリン臭い。シトロエンの前から、一筋のガソリンが流れている。車の後ろに回ると、車体の後端に近いところから、垂れているようで、その下に氷柱が立っている。おそらく、ガソリンの気化熱で、大気中の水蒸気が凍ったものであろう。
車の後ろはすぐ、垣根で狭く、人が入れない。しかも、油圧式のハイドロニューマチックサスペンションは、エンジンを掛けないと、車体が走行状態の高さにならず、車の下を覗き込むことができない。しかも、隣の車が近すぎて、ジャッキアップの作業もできない。
とりあえず、エンジンをかけずに、広い場所に移動させ、そこで、対処することにした。
道路に寝そべり、ぺったんこに車高の下がったシトロエンBXの床下に手を差し込んだ。どうも、直径1センチぐらいのゴムのようなパイプのあたりから、ガソリンが漏れているらしい。そのパイプを押さえつけようと手を触れた瞬間。そのゴムパイプが外れた。
これは大変なことになる。昨夜遅く、ガソリンを満タンにしたばかりなので、最悪、50-60リットルのガソリンが流出する。ましては、引火したら大変だ。
私は、とっさに流れ出るガソリンを止めるため、パイプに中指を差し込んで止めた。私は、身動きが出来ない。
それを見ていた、近所にいた田村さんが、急いで家に帰り、119番通報をしてくれた。
手が、ガソリンの気化熱で、凍える。

消防車のサイレンの音が聞こえる。たった、400メートルも離れていないのに、朝っぱらから、サイレン鳴らすなよと、心の中で思っているうちに、消防車がついた。いや、消防車といっても、レスキュー用の特豺?郤屬澄
三人の隊員が降りてきて、私に状況の説明を求めた。
私は、小さなパイプが外れて、ガソリンが漏れている旨を伝えた。
すると、一人の隊員は、わたしの代わりに、ガソリン漏れを手で押さえ、隊長らしき人を残して、もう、一人の隊員が、特殊工作車に戻り、なにやら、小さなものを持ってきた。
それは、工作用の「あぶら粘土」だった。
あの、深緑色した、臭いやつだ。
しかも、パッケージに、クマさんの絵が書いてある。
この粘土で、ガソリンを押さえようという作戦なのだ。
小学校の工作の授業で使う、しかも、クマさんの絵がパッケージに書かれた「あぶら粘土」を、消防隊員が大まじめな顔をして、特殊"工作"車から持ってきたものだから、おかしくてたまらない。
ここで、笑ってはいけない。
と、思うと、よけいに、おかしくなる。

幸いにして、ガソリンは、半分以上残っていた。

ちなみに、後で知ったのだが、あぶら粘土は、道路工事などで、ガス管を当てた時などに、そのガス漏れを止める時に使うらしい。おそらく、そのために、あぶら粘土を、特殊工作車に常備しているのだろう。
でも、クマさんのイラスト入りは、ないよな。

漏れたガソリンの蒸発を待ち、近くのマツダのディーラーに自走して行った。なぜ、シトロエンなのに、マツダかと言うと。私のシトロエンBXは、マツダ系のディーラー車だからである。ここで、よく、オイルを買う。
いつものエンジニアさんが、原因を教えてくれた。

とりあえず、新品のゴムパイプを注文し、今のゴムパイプの周りを、番線で、巻いてもらった。
しかし、パーツがなかなか届かない。
店から、広島の倉庫にあれば、翌日に届くのだけど、どうもフランスにパーツを取り寄せているとの連絡があった。
20日ほど経って、パーツが届いた。パーツ代は、1200円だった。工賃はサービスしてくれた。
しかし、このパーツ、フランスのシトロエン本社にも、在庫がなく、イタリアの部品メーカーに、シトロエンが発注し、航空便で、広島の倉庫に行き、そこから、店に届いた。
これで、1200円は、運賃と動いた人の事を考えると安い。
マツダは、この後、シトロエンのサポートを止める事になるが、ディーラーとして、インポーターとして、メーカーとして、信用を大切にし、サポートする姿勢に感服した一瞬でもあった。
ドイツ以外の欧州車は、正規に輸入する業者である、インポーターが、安定しない事が多く、それが、欧州車が日本で普及しない原因と言われている。
だが、信用を大切にしているメーカーやインポーターもある。それらの取り組みが、この10数年ドイツ以外の欧州車が普及する原動力ともなっている。
確かに、マツダは、シトロエンから撤退したが、たった一つの安いパーツでどんなに手間がかかっても、お客さんに適正な販売をする姿勢をとっていた。このようなまじめな対応の積み重ねが、今の日本の欧州車の市場の基礎の一部を作ったと思う。それは、日本のクルマ文化の発展に貢献していると思う。





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最終更新日  2004.08.12 03:37:29
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Re:特殊工作隊の常備品(12/12)  
komomo さん
すみません、久々に人の不幸で笑ってしまいました。 (2003.12.12 11:23:21)

Re:特殊工作隊の常備品(12/12)  
TONO9784  さん

Re:Re:特殊工作隊の常備品(12/12)  
TONO9784さん投稿ありがとうございます。このものを大事にする考え方は、もしかすると、ディーラーであり、マツダであり、ちょっと昔の日本の会社の良いところなのかもしれません。
(2003.12.12 11:41:42)

Re:特殊工作隊の常備品(12/12)  
keiko3box  さん
二年毎の車検のときは、部品の補充が大変でしょうね! (2003.12.14 07:56:55)

Re:特殊工作隊の常備品(12/12)  
始めまして。スンゴイ大変な状況なのに笑いが
止まりませんでしたでつ。( ̄∀ ̄;

学生時代の後輩の実家が車屋でシトロエンのステーションワゴンに乗って来た事があってあの油圧の
動きに感動したものでした。 でも、部品一つで
大事になる可能性があるって心を引き締めるので
ありましたでつ。
(2003.12.18 11:25:53)

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