つれづれに Ika-t

つれづれに Ika-t

2023.12.16
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テーマ: 吹奏楽(3430)
カテゴリ: Y明中吹奏楽部

地区アンコンまで、あと一週間となりました。まだ、ほとんどのチームが曲を通すことができません。練習時間短縮に加えて、二人の顧問が3年担当のため、平日はほとんど部活に行けない状態が続きました。ですから、この状態が当然と言えば当然……。

「部活は二人体制にしてあるので、よく相談して、どちらかが指導するようにして、勤務時間を超過しないように……。3年生の入試関係の書類などは早めに……」などと言われる上に、部活の時間は5時30分まで……。これでは、部員たちと関わっている時間は土日しかないですね。その土日も、超過勤務にならないよう、調整して……と言われます。

このような短い時間の中で、以前と同じようなクオリティを保ちながら、日々の活動を充実させる方向を模索したいです。それをやらねば、生き残れるとは思いません。「○○中学校は、土日でも朝から晩まで練習しているらしい……」などという噂は聞こえてきます。でもそれをやっていたら、どこかに無理が生じると思っています。

私の学校にも、この夏まで、全国大会常連の部活はありました。いろいろとやっていたようで、夜の練習(これは部活ではなく、関係者が指導するのですが……)まで半ば強要という状態でした。今秋から退部者も出てきて、部員が激減しました。それに加えて、生徒たちの指向が多様化する中で、一部の突出した頑張りが、昔ほど評価されなくなっています。吹奏楽で言えば、上部大会に出場したら、昔なら周囲が「よく頑張った」と評価してくれましたが、今は、そんなことがあっても、多分、周りは無関心だと思います。指向の多様化は、他者の頑張りの結果を評価しないようになる傾向があるようで、頑張った者が評価されないので、頑張った甲斐がない……というような感情を抱かせるみたいです。

本日、時間をかけてクラリネットチームを指導しました。例年のアンコンなら、このような2~3時間の指導を数回してあげられるのですが、今年は今回が初めてでした。曲は「フォスターラプソディ」。いい曲ですね。中学生が取り組むにはピッタシの曲です。2年生3人、1年生2人の編成ですが、1年生には難しい楽譜です。数週間前に見たときは、1年生は全然吹けませんでした。今日聞いたら、半分ぐらいは吹けていました。以前なら当たり前のことなのでしょうが、練習時間が短くなった上に、顧問も全然指導していないのに……、頑張っているんだな……と思いました。「思い」を感じます。だからこそ、少しでも上手にしてあげたいと思います。

本日の最後に、どこまで曲を通せるか、やってみよう……ということで、初めて通し練習をしました。途中でグダグダになって止まるだろう……と思っていたのですが、最後まで通りました(びっくり!)……。もちろん、アンコンでは銀賞か銅賞にしかならない演奏だとは思いますが、「通った!」という成就感は、彼女たちにとって半端ないことだったようです。

これを見ていて、こういう日々の活動の成就感も、結果を得る成就感 に劣らないものだと感じました。今までは金賞とか県代表という結果を目指して頑張らせてきたところがあるので、結果を気にしない日々の積み重ねがどうなっていくのか……予想もつきませんが、しばらくはこのスタイルでやっていこうと思っています。






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最終更新日  2023.12.16 23:01:04
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