中学進学



Bも小学校入学を控えており、Bも送迎が必要になると、きょうだいで同じ方向の学校に通ってもらわないと物理的に不可能です。片方を父親に頼むにしても、今度は父親の通勤途中にある学校へいかなければなりません。

学校で発作が起きた場合、親に連絡をもらうより、救急車で病院に運んでもらったほうが命が助かる確率は高くなります。その点も考えに入れると、主治医の病院の近くの学校という選択肢も加わり、通学区の学校はどの条件にも合わないことになります。

「安心して通える学校へ」という結論に親が達した時、真っ向から反対してきたのがAと担任の先生、そして教頭先生でした。「本人が行きたい学校へ行かせた方が、学習意欲も高まる。」というのが教頭先生の意見。担任の先生は「Aくんが行きたいところがいいと思うし、Aくんならあの(通学区の)学校へ通えると思います。」と話してくれました。

何よりAが「O中へ行きたい。」とがんとして聞かず、「Bの送迎が優先になるし、お父さんは職場と逆方向の学校まで、送っていけないよ。自力で通える?」と念を押しました。

小学校の先生方と、中学の先生が連絡を取り合い、Aはみんなと同じ中学に入学しました。こちらの要望はすべて聞き入れてくださり、子ども本意で考えてくださったおかげで、Aは楽しい生活を送れたようです。

体力がないのに「運動部に入る。」と言い出し、あっけにとられました。休みの方が多くて幽霊部員ですが、所属しているだけでも楽しいようです。


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