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野菜のはなし
大根の花
以前、大根や白菜を見ると、
どうやって種をつけるのだろう?と不思議でした。
2月になって暖かい日が続くとトウが立ち、花を咲かせます。
そのあとたくさんの種をつけます。
完全無農薬・無化学肥料
野菜のはなし
身土不二ということ
私たちは生まれながらにして健康になるようになっています。気の遠くなるような長い年月をかけて地球が人間の住める環境にしてくれているのです。人間だけではなく微生物から植物、動物など全ての生きとし生きるものは、地球環境に適応できるように造られているのです。
自然は私たちに全てを与えてくれています。もともと私たちは生まれ出た場所(半径約20㎞以内)に自生している木の実や草の実、地下茎、魚介類、小動物を食べながら生きていけるようになっているので、食べ物を求めて遠くへ出かける必要はなかったわけです。このことを基本にして人間はその気候風土に合った素晴らしい食文化を築いていくのですが、この何年かの間にそれらが崩壊してしまった感がします。
身土不二とは体と土は同じものだということですが、私たちが食べるものを突き詰めて考えていくと最終的には土に行き着くようです。食物連鎖を考えるとそれが分かります。
土→植物→草食動物→肉食動物→(死)→土(微生物)
このように、私たちを含め全ての生物はいのちの循環の中で土のエネルギーが変化したものと言えそうです。
結局、その土地でその時期にできるものを食べていくことが身土不二ということであり、それが自然に則した食のありかたになるのではないでしょうか。
真冬にトマトを食べるということ
今、スーパーにはあらゆる季節の野菜が並んでいます。子供たちはもとより、若いお母さん達は旬の野菜の見分けがつかなくなっています。
春は冬のあいだに蓄えた脂肪を分解する蕨やフキノトウがでて、畑には不足がちになったビタミンを補う葉野菜が育ちます。
夏は暑さから私たちを守るため、体を冷やす野菜が育ってきます。なす、トマト、ピーマン、西瓜、キュウリなどの夏野菜がそうです。
秋は一年のエネルギーのもとになる炭水化物を多く含んだ米をはじめとする穀物や芋が、冬は寒さから守るべく体を温める野菜、人参、ゴボウなどが育ちます。
このように自然界は絶妙なバランスをとりながら私たちを生かしてくれているのが分かります。真冬にトマトを食べるということは、体を冷やすだけでなく農薬など安全性からみても危険なことと言えます。
さらに、国内で作られたものならまだしも住んでいる環境の全く違った外国の食べ物を輸入して食べることはさらに危険なことなのです。
野菜はアルカリ性食品です
最近、ワインが体に良いといってブームになっていますが、私たちの食事が酸性に傾いているためワインのアルカリがそのバランスを調節するためです。しかし、殆どのワインは発癌性の酸化防止剤を使っていますので、もし飲まれるのであれば添加物の入っていないものを飲んでください。
健康な体の血液は弱アルカリ性です。殆どの病気は酸性食品の摂り過ぎが大きな原因です。酸性食品の主なものは砂糖、鰹節、スルメ、卵黄、マヨネーズ、肉、魚、ハム、ソーセージ、お酒、そば、うどん、パン、白米などです。みなさんが普段食べているものではないでしょうか。。
アルカリ性食品の主なものは、自然塩、それを使った漬物、梅干、味噌、醤油、季節の野菜、海草、植物油などです。健康になるためには野菜を沢山食べましょう。
化学肥料を使わない無農薬野菜を食べましょう
今、料理と言えば砂糖を入れるのが常識となっています。諸外国では非常識なんですが・・・。砂糖は前述したように酸性食品の代表選手です。無農薬野菜の有機肥料だけで育った野菜には本来の甘さがあり、砂糖を使う必要はありません。
無農薬で野菜を育てること
異常気象の時は別として、未熟堆肥や化学肥料を使うために病気や害虫(本当は害虫ではないのですが・・・)が発生すると考えられます。
まず、未熟堆肥ですが鶏糞、牛糞、豚糞などの臭い状態の堆肥をそのまま使うとその臭いに沢山の蛾が寄ってきて野菜に卵を産みつけます。それが幼虫になった20 日目頃には盛んにその野菜を食べるため、農家には、虫たちが総攻撃しているように見えます。しかし、そのころの堆肥には亜硝酸が発生していて、猛毒野菜となっています。日本国内で亜硝酸を含んだ牧草を食べた牛が死ぬという事件が起きているほどです。その野菜を食べた虫たちもまた子孫を残すことなくみな死んでしまうのです。
結果的に考えれば、虫たちが毒を含んだ野菜を食べて私たちを守ってくれていると言えます。彼等はそんな野菜を食べ糞に変えて土に戻してくれていたわけです。虫が旺盛に野菜を食べているとき農薬を使うのは亜硝酸と農薬の二重の危険性があるのです。
虫食いだらけの野菜は危険です
しかし、健康な野菜にも虫が全体の1割くらいはつくようですが、それらは子孫を残すことができる健康な虫です。
臭い堆肥はアンモニア態、20日ほどすると亜硝酸態それからさらに20日ほどすると硝酸態の堆肥に変わり、こうなると完熟であり、病気も虫も来なくなります。ですから、臭い堆肥を使ったら2ヵ月以上作付けしないことが野菜作りを成功させる秘訣です。
化学肥料の害について
次に、化学肥料ですが、植物は地上部と地下部の重さの割合を常に1:1のバランスを保とうとしています。ところが化学肥料で作ると、バランスが崩れ根よりも地上部の方が大きくなり、見た目には良くできているという感じがします。しかし、そのような野菜は放置すれば悪臭を発しながら腐ります。
化学肥料を使うと生命力の弱い野菜になります。また、植物は地上部と地下部のバランスをとるため地上部を根の量に合わせようとします。根がだめになると,それにみあう量の葉を落とそうとします。その落ちようとする枯れかけた葉を食べるのが虫や菌の役割だったのです。ですから虫がついたから葉っぱが枯れるというのは逆の考え方なのです。
余談ですが、松くい虫防除についてもこのことが言えます。酸性雨などでまず松の根がダメになります。木は根の量に合わせて松を落とし始めます。それを食べるのが松くい虫の働きだったのです。ですから松くい虫がついたから松が枯れたのではなく、根がだめになったから松が枯れただけなのです。原因は別のところにあったわけです。
化学肥料を使うと根がダメになり葉が枯れる、それを『虫がついたから枯れた』と思い違いをして農薬を撒く。自然界を無視したために化学肥料と農薬は切っても切り離せない関係になったのです。
化学肥料を使って作物ができるのは、その畑の地力がある間だけで、何年かすると全く作物ができなくなってきます。そのうえさらに恐ろしいのは、化学肥料と農薬によってダイオキシンが畑に発生することです。
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