うそ 0
ものがたり 0
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サルビア世の中には様々な職業があり、その仕事を完全にやり遂げるために皆さん必死で戦っていることと思う。今回は医師の仕事について紹介させていただく。医師にも勤務医、開業医、小児科、老人科など様々な部門があり、医師としてひとくくりして述べることはできない。ここでは勤務医で入院患者のほとんどが80歳以上の高齢者で占められている老人病院の常勤医の1日を見てみたい。今コロナが猛烈な勢いで蔓延している。病院のように多くの人が集まる所では特に感染率が高くて37.5℃以上になると全員がルミパルスというコロナ検査を行わなけれならない。陽性になっても比較的に若くて合併症が少ない人は1週間もすれば治ってしまうが高齢でパーキンソン病やリュウマチ、肺炎、腎臓病、肝臓病、脳卒中などの合併症がある人は重い後遺症に悩まされたり、死亡することもある。骨折で入院していた94歳の男性がコロナ感染前は10割食事を食べていたがコロナ後はその後遺症で殆ど食べられなくなってしまいリハビリどころでなく寝たきりで点滴している状態になってしまった。その患者さんが熱を出し、その対応に追われていると、2階、3階、4階の各階から携帯電話で次から次に電話がかかってくる。多くは「発熱しています」の報告だが、その一々に対応して処置していると、別の患者が発熱したとの電話で2階、3階行ったり来たりで本日は6000歩あるいた。一度処置したがその後の経過が悪いとして再度コールされる場合もある。くつろぐ時がない。何の因果でこのような仕事を選んだのかと思うことがあるが、他の職業でも現場に入ってみれば同じような困難に次から次に襲われているのかもしれない。処置して良くなれば嬉しいが、ご高齢の方は抗生物質を出しても効かないことが多く、何度も心が折れてしまう。でも自ら選んだ仕事なので、深呼吸して心を落ち着かせて一人一人に真剣に対処していこうと思う。
2024.08.30
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ペチュニア80歳のパーキンソン病の女性患者さんが新型コロナに罹ってしまった。今のコロナは罹っても軽くすむと言われてきたが、この方は中々コロナが陰性化しなくて、やっと陰性になった時には咳などの呼吸器症状があり、レントゲン検査をしたら両肺、特に左肺が一様に白くなっており、CT撮影したら両肺の間質性肺炎だった。ガス交換してくれる正常な肺胞組織が潰れてしまい、大量の酸素を投与しても呼吸が苦しくて苦痛様の声をずっと出し続けていた。血液検査ではDICと言って血管内凝固症候群の状態で血小板が正常の15分の1位までに減ってしまい、危険な状態になってしまった。副腎皮質ホルモンや抗凝固剤のヘパリンなどを点滴して回復を願ったがその兆しなく衰弱が進み、ご家族にも数日の命かも知れないとお話した。パーキンソン病で3年以上受け持ちとして診療してきたので何かあったら自宅に連絡してくださいと看護師に伝えておいた。毎晩晩酌としてお酒を飲んでいたが、病状変化があった時にすぐ病院に行けるようにお酒は飲まないことにした。今日で一週間禁酒しているが慣れてしまえば飲まなくても平気でいられる。携帯を、食べるところ、寝るところなど全ての所に持ち歩いている。患者さんは大きな声で苦痛様のうなり声を出し続けているが、今の所まだ当方への呼び出しの連絡はない。しかし何時電話がかかってくるかひやひやしている。生死の境目にいる患者さんの苦しいお気持ちを痛切に感じながら、少しも減っていない酒瓶をむなしく眺めた。
2024.08.28
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初雪カズラ世間では「熱中症の危険ラインを越えました。不要不急な外出を控えましょう」などと放送したりしているが家庭内や団体生活では様々な問題がある。エアコンの温度や風の向きなどで喧嘩になることもある。個人個人で適温があり、冷えすぎるからとスイッチを切ってしまう人がいれば、「なぜ切るのだ!丁度よいではないか」と気まずい雰囲気になる。病院に入院している人でも個人差があり、大部屋に入院していると、人によっては寒すぎると感じ、別の人はまだまだ冷えていないと感じる。この軋轢は大変だと思う。ある個室に入っていた患者さんは廊下や部屋の温度が低すぎるとして暖房を入れていて「熱中症になったら困ります」と看護師に注意されていたが患者さんは納得できなかった。自分に快適な温度にしてどこが悪いかと食って掛かっていた。同じ寝室で寝ている夫婦間でも同じである。明け方エアコンを入れないと熱くて寝汗をかいて眠れない。同室者はエアコンの風を感ずると喉が痛くなったりお腹の調子が悪くなったりするのでスイッチを切ってしまう。エアコンの快適温度は個人によって違う。「黙って切るな」と怒鳴りつけるのではなく、相棒は朝方エアコン入れない状態の方が快適で眠れるのだ。自分が快適になるためにエアコン入れるだけでなく、相手のために自分は我慢しなければならないことも生じてくるのである。 適温感覚は個人によって違うので、そのことをよく話し合い、お互いが譲れるところまで温度を下げたり上げたりして相手のことを思いやりながら温度調節する必要があると思う。
2024.08.27
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殆ど毎日見ていたがスイカ実っていないと思っていたら本日傷心して帰ってきたらスイカが一つ実っていた。少し救われた。本日ピアノの発表会があった。ベートーベンの月光を土日は勿論、勤めから帰ってきてからの夕方と夜は夢中で練習した。おかげでスラスラ弾けるようになり、今までで一番自信を持って本番に臨んだ。開演1時間前にリハーサルがあり、あまりうまくいかなかったが本番になればと思って本番を弾き始めたが家で弾くのとは全く違った。頭と指が全く働いてくれなかったのである。とぎれとぎれの散々の演奏で全く落ち込んでしまった。妻は「もうやめた方がいいね」と忠告してくれた。バイデン大統領は次期大統領候補者としては無理だと思われているが、奥さんと息子さんは候補者を堅持しなさいとお尻を叩いているらしい。わが家ではこれ以上恥をかくのは酷だから「やめなさい」と言ってくれた。潮時かも知れない。もう少し若ければ自宅で弾けるようになったのなら、発表会でもある程度弾ける調整力がある筈だが、歩くのもよたよたしているし、どこに指を置いたらいいかも分からない高齢者になってしまったのだと思った。自分ではまだできると思っていたが現実は厳しいもので、努力をすれば、時間がかかっても必ず報わるものだとの私の哲学は老いによって見事に打ち砕かれてしまった。家でスラスラ弾けて舞台では全く弾けない。再起不能だと思われる。自分もいよいよおしまいなのかと思われた。悲しいことだがそれが現実だと思う。家に帰ってきたらスイカが実っているのを発見した。少し救われたがスイカが大きくなっても老体がしなびていくことには変わりない。悲しい日曜日であった。
2024.07.07
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ラベンダー昨日の朝5時55分からの教育テレビ「私のリハビリ・介護」を観た。昨日のお客さんは作家の落合恵子さんで聞き役が宮本亜門さんだった。落合さんはシングルマザーのお母さんから生まれて小さい時から二人で支えあいながら暮らしてきたとのことである。ある時からお母さんがパーキンソン病になり、認知症も加わって介護しなければならなくなった。食事や入浴、排泄など、すべてに手がかかり、自分も仕事を持っていたので施設で預かって頂くのが良いことは分かっていたが、そうすることをしないで7年間自宅で介護した。仕事上出張しなければならないこともあったが、その場合一旦家に帰って施設に行く手間を考えたら自宅に帰れば直ぐ母親に会えるのでその方がよいと思っていた。段々症状が重くなってくると家を空けることが出来なくなり、夜も昼も介護で全然寝れないこともあったとのことである。いよいよ末期になり、訪問診療の医師から入院を勧められたが、入院でも自宅でも結果は同じなので、最後の息を引き取る時も自宅で見守ったとのことである。辛いこともあったが自分を含めて誰もが通る道で、亡くなるまでの経過を予習させて頂いたと述べており、施設で皆さんのお世話になることもそれなりの意義はあるけれど、自宅でずっと死の経過を学ばせて頂いたのはよかったと述べていた。お母さんがお亡くなりになったのは10年前で今とは状況が少し違っていたと思う。その当時も施設の方がよいと思われていたが、今はもっと進んで、施設でなければ無理と思われる時代になっていると思う。それでも中には自宅で看たいと思われる方もいる。その場合は社会資源を存分に使って援助してあげたいと考える。
2024.04.24
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2月16日から3月15日まで確定申告期間があったので昨年自分で確定申告できたので今年も自分でしようとしたが、自動入力の仕方が今年から変わったと書いてあり、スマホでマイナンバーカードを読み取りマイナポータルと連携すると書いてあったが、その方法がめちゃめちゃ複雑で今年は医療費やふるさと納税が多かったのでそれらを一々入力するのは大変だと思い途中で諦めて3/4に税務署に行って朝から並んで税務署のお兄さんに教えてもらって入力してきた。その最終結果はいくばくかの還付金があるとのことだった。3/15に確定申告期間が終了したので3/19に税務署から「e-taxの還付金等の通知」とのメールがあった。それを見るには3つの方法が書いてあり各方法別に指示が出ていたがいずれも分かりずらく面倒で大変そうだったので放置していたが今日は土曜日なので朝から取り組んでみた。1の方法だと暗証番号が分からないと駄目なので暗証番号再設定しようとしたがあれこれ画面が出てきて結局駄目だった。2の方法は意味が分からず、3の方法はマイナンバーカードをスマホで読み取りなさいというものだが言われた通りスマホにカードを接面させるも中々読み込んでくれなくて、読み込んだと思っても還付金の項目は何処を探してもなく、何度読み込みのやり直しをしたか分からない。そしてやっと先ほど目的の画面に到着出来て、税金の総額と還付金の額をみることが出来た。ただそれだけのことなのに試行錯誤していたら、朝から夜までかかってしまった。いずれにしてもどの操作も大変複雑で教えて頂いたように操作しても狙いの画面は中々出てこなくて、このシステムはよほど親切心のない頭の悪い人が作ったのだと思った。誰でもが簡単な操作で目的の画面に到着できるようにシステムを作ってもらいたいと思う。一人でなく女性を含めた数人で皆さんに分かりやすいようにするにはどうしたらよいかを話し合いながら操作手順を考えてもらいたいと思った。
2024.03.23
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庭に咲いているハツユキカズラ私が入院中に私の受け持ち患者さん一人がなくなっていた。82歳男性で腰椎圧迫骨折のリハビリのために入院していたが、誤嚥性肺炎の発熱や認知症などのため十分なリハビリはできない状態であった。私が自分の入院当日の午前中回診した時は特別な異常はなかった。夜間看護師が回診した時に静かに息を引き取っていたとのことである。特別苦しまずに静かにこの世を去っていった。私が留守中だったが当日は少し食事も食べられるようになっていたとのことで驚きと残念の気持ちがあったが、事前に家族には肺の状態がかなり悪く、いつ亡くなるかもしれない話をしてあったし、本人が何の苦しみもなくあの世に行けたのは幸せだったのではないかなと思った。私たちの病院はリハビリ病院で骨折や脳梗塞などの患者さんの機能回復を目指して関わっているが、ご高齢の患者さんは骨折以前に認知症や心臓病、肺炎などを合併していることが多く、その元の病気で亡くなることもある。従ってリハビリだけでなく看取りもするのが我々の役目である。患者さんはご高齢の人が多い。私も高齢になってきたので受け持ち患者さんと自分でどちらが先に逝くか分からない状況になってきたが、命があり、患者さんのために尽くしたいという気持ちが残っている限りその日が来るまではベストを尽くして生きていきたいと思っている。
2023.10.23
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タマスダレセリーグの最下位争いをしている中日とヤクルトは今日も負けて中日は7連敗、ヤクルトは4連敗になった。中日はDeNAに18対2で大敗し1イニングに10点も取られている。ヤクルトは広島のマツダ球場で今季まだ一度も勝てずに10連敗になった。両チームともミスが多くボロボロの試合をしている。監督、選手も一生懸命しているのだと思うが勝てない。ヤクルトは昨年優勝したチームなのに12連敗したり6連敗したりしている。他のスポーツでも人生でもこのような時はある。連敗しだすと中々そこから抜け出せない。苦しい。心機一転したくても悪い方に回転してしまう。もがけばもがくほど悪い方向に行ってしまう。こんな時はどうしたらいいのだろうか?スポーツなら弱いから負けるのであり、人生ではそれだけ実力がないから負けるのだと思う。「何故負けるのか分からない」「おかしい」等と言っていないで弱いから、実力がないからとはっきり悟ることが大切だと思う。チームだと誰かに責任をなすりつけたりしがちだが誰のせいでもない。自分が悪いからだと悟って明日から新しい気持ちで挑戦してもらいたいと思う。その時は結果は考えなくてよい。今までは結果を考えすぎたのだ。両チームとも一から出直して貰いたいと思う。
2023.08.25
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ひめゆりの塔アメリカに住んでいる孫達がアメリカの夏休みに山梨に来ていたが沖縄に行ってみたいということで6月24日から沖縄に行ってきた。婿殿がレンターカーを借りてきれいな海が見える観光地や首里城、水族館などを巡ってくれた。私の希望でひめゆりの塔にも案内してくれた。1945年の沖縄戦で亡くなった沖縄師範学校女子部や沖縄県立第一高等女学校の生徒・教師の慰霊碑である。沖縄戦が始まると両校の生徒達は沖縄陸軍病院に動員されて負傷兵たちを看病する看護師として働いていた。病院であろうが何であろうが容赦なく爆弾で攻撃され、火の海の中を患者も生徒達も逃げ惑い、鍾乳洞(伊原第三外科壕)の中に逃げ込んだ生徒もいたが、容赦ない爆撃で命を落とした。塔には陸軍病院に動員されたひめゆり学徒隊136人とその他の生徒・教師91人の合計227人の名前が刻銘されていた。いくら戦争中とはいえ無暗に爆弾を落として女子供まで容赦なく殺すことに心が痛まなかったのであろうか?今のウクライナでも街中が焼かれ一般人や女子供も容赦なく殺されている。戦争は恐ろしい。兵士の心を野獣や悪魔に変えてしまう。無残に散った少女たちのことを思ったら涙が止まらなくなってしまった。絶対戦争を起こしてはならないと思う。自分はそう思っていても敵がいきなり武器を持って襲ってくることもある。世界中の首相や大統領が集まって戦争のない世界目指してのミーティングを毎年開催してもらいたいと思う。
2023.06.29
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ジャーマンアイリス、ホワイト昨夜の巨人・ヤクルト戦を観た。結果は巨人の大城がヤクルトの小川から勝ち越し2点2塁打を放って試合を決めたがその後打撃不振のヤクルトは反撃することも出来ずに4対2で巨人が勝った。ヤクルトは昨年チーム打率12球団トップだったが今年はなんと今までの所十二球団最下位で1割8分3厘、中でも目立つのは村上の不振で1割6分9厘だ。昨日も三振、凡打、三振、三振で、バットにボールを当てることさえできない。不振の原因は昨年三冠王をとっていい気になってあちこちでもてはやされハングリー精神を忘れてしまったからだとか、WBCに選ばれてキャンプで基礎練習が出来なかったからだなどと色々言われているが解説の松中氏は「ボールを点で見ている。線でとらえていないから空振りとか見逃しになってしまうのだ」と解説していた。「ボールを線でとらえてここにボールが来るはずだとそこにバットを持っていけばボールに当たるが、点で見ているからここに球がきたと思ってバットを振るがすべて振り遅れて三振している。ボールを線で見なければ打てない。腕力があるのでボールを捕らえれ球を飛ばすことが出来るが捕らえられなければ三振するしかない」とのことだった。去年はあんなに打てたのだからおそらくボールが線を描いてやってくることが分かっていたのだと思うが今年は突然点になってしまった。昨年は無心に打っていて成績が良かったが、今年は昨年越えの57本のホームランを打つとか昨年同様3割越えを打つなどの思いが重なり焦りから空振りを繰り返しているのだと思う。点から線への切り替えは簡単ではないかもしれないが最初はファールが打てるように練習して行ったらいいと思う。いずれにしてもバットがボールに当たるように訓練していく必要があると思う。三冠王のプロの大選手でもこのような不調に陥ることもある。そういえば私達一般人もすべてそれぞれのプロである。政治家もいれば会社員もいる、年金をもらっている高齢者もいる。それぞれがプロである。自分と社会を少しでも良くしようと戦っているプロである。年齢は関係ない。人の批判をする前に自分の生活を見直そうと思った。村上選手には自分の弱点に早く気づいてもらいたいが、我々も甘えや思い違いはないかを見直して、勝利の人生を歩んでいきたいものだと思った。
2023.04.23
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県の徽墨展で奨励賞を取った作品一昨日雪が降ったので雪にまつわる話を書かせていただく。これは明治36年(1903年)に山口県に生まれた金子みすゞさんの『雪に』という作品を書にしたもので「雪にのに」が省略されている。山口県はめったに雪は降らないがたまに降った雪を見ながら口ずさんだ詩だと思われる。海に降る雪は確かに海に同化して海になる。街に降る雪は昨日や今朝の庭や道路に見られるように泥になり、車のタイヤや人の靴にくっついて県下や場合によっては県外まで行くかもしれない。山に降る雪はここ(山梨)から見える富士山や南アルプスの白い雪としてそのまま白い雪のままでいる。「空にまだいる雪どゥれが好き」は原詩では「ど」の次に小さい「ゥ」が入っていたと思う。どゥれとすることによって少し茶目っ気が出るし、詩に厚みが出たと思うが書では省略されていた。空の雪は海に降るのか、街に降るのか、山に降るのか、分からない。山に降りたいと思っても海に降るかもしれない。「どゥれが好き」と言われても選べない辛さがある。それを辛さととるか当たり前と取るかはそれを見ている人の心次第だと思う。金子さんは23歳で結婚して一児を授かったが夫の女性問題で離婚してその後その子の親権問題で争い、悩み、26歳で服毒自殺してしまった。多くの作品を残しているが生きていてくれればもっともっと素晴らしい作品を読ませて頂けたと思われ残念である。さてこの作品の「空にまだいる雪どゥれが好き」は私たち人間にも例えることができる。私たちは生まれる時はどこに生まれるか分からない。アメリカなのか日本なのか、金持ちの家なのか、貧乏人の家なのか、どこに生まれたいと言えるならいいが、それは雪と同じで言えない。結婚してからもいい旦那さんに恵まれるかどうかも分からない。私たちはそれを運命と言っているが、いい家庭に生まれ、いい配偶者に恵まれればいいが、それは全く分からない。運命に任せるしかないが、人間は雪と違って脳をもっており、考え努力することが出来る。どこに生まれるか分からないが、ハワイの黒人の子供として生まれてもアメリカ大統領になれることもある。まだ庭の片隅に残っている雪を見ながら運命を思い、人生を思い、金子さんのことや自分のことを思った。
2023.02.12
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人から頂いた胡蝶蘭、咲き終わったので裏の日陰に放置して時々水をやっていたら1年ぶりに蕾をつけて花を咲かせた。正代直也(30歳)、熊本出身の大関でこの九州場所で現在2勝10敗、2日目から9連敗で負け越しが決まり来場所は角番の力士である。「気迫がない」「大関の自覚がない」「何処か悪いのではないか」「一度大関陥落して一からやり直した方がよい」なぞ散々言われているが、負け続けても休場しないで土俵に上がっている。立ち合いで相手が手をついているのに棒立ちになっていてそれから手をつく段階で後れを取っているがそれに気付いていない。性格的に弱く昨日負けた獰猛な豊昇龍とは対照的な性格だ。気が弱くて内気、しかし幕内での握力検査で一位になったことがあるくらいの力持ち、その怪力が現在の地位まで登りつめさせてくれたが根性、負けじ魂がないので現在のような弱い正代が数場所続いている。力はあるので豊昇龍、大栄翔、玉鷲、貴景勝等にあるような根性があれば横綱にもなれるのに、負けじ魂がないばっかりに埋もれてやがて引退になってしまうかもしれない。熊本農業高校から東京農大に進学した時、学業について行けず家に帰りたいと泣きついたがなんとか踏みとどまり大学は卒業している。落ち込んでもなんとか踏みとどまる粘りは持っている。先場所カド番で初日から4連敗して誰もが大関陥落は間違いないと思ったが5日目から持ち直して終わってみたら10勝5敗の好成績で終了することが出来た。やればできる人間なのだ。今は連日自分より格下の力士に完全に圧倒されて屈辱を味わっているが、気持ち一つで強くなれる力士なのに残念である。しかし負けても負けても土俵に上がっている姿に感銘を受けている。今場所は角番ではないのでいつ休場してもよいのだが粘っている所が正代の性格を表している。私達の人生はいい事ばかりではない。時には負けてばかりの人生もあるかも知れない。そのような時自暴自棄になり自殺したり世の中を恨んで大量殺人に走ったりする人がいる。アニメーション会社への放火事件や大阪のクリニック放火事件、秋葉原無差別殺傷事件の犯人などはその例だと思うが、それ以外にも負けてばかりいることに耐えられなくなって起こした事件は数えきれないほどあると思う。負け続けることにじっと耐える力が現在の日本人には欠けていると思う。正代はそれにじっと耐えている。私もそうだが、皆さん、負け続けて落ち込みそうになった時には、正代を見習ってじっと耐えていこうではありませんか。
2022.09.23
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チロリアンランプ(アブチロン) 十何年か前に南国三重県熊野市に住む友人が送ってくれたチロリアンランプである。今までも何度か冬の寒さで枯れかかったことがあるが、その都度妻が生き返らせて昨年まで何とか生き長らえてきたが昨年の寒さで枯れてしまい「今年はダメみたい」と妻も言っていたので遂に枯れてしまったかと思っていた。しかし昨日庭に出てみたら提灯みたいな花が一輪咲いていた。生きていたのである。嬉しかった。 今日は終戦記念日である。負けるべき戦争で無謀な戦争をしかけた軍部政権が悪いと常に言われ続けてきたが今日の新聞で国際政治学者の村井友秀さんが戦術を反省すべきであると述べていた。ガダルカナル島で陸軍の兵力を小出しにして結局全滅してしまったのが典型だが戦いの目的と作戦が不明確で結局最後には原爆を落とされ310万人もの命が奪われた。 今、日本は平和で戦争など起きるはずがないと安穏としているが、平和だったウクライナがロシアに攻められ大変な目に遇っている。ウクライナも戦術を誤ると犠牲者が増え、多大な損失を被ることになる。駆け引きと戦術が非常に重要になってくる。「先の大戦でも日本がもっと優れた作戦で有利に戦いを進め、妥協点を見つけて、ポツダム宣言より有利な条件で、休戦に持ちこむことだ出来たはずである。ベトナム戦争やイラク戦争、アフガンのタリバンとの戦いなどについて自分達とは関係ないからと無関心でいてはならない。戦争はあってはならないが、もし戦争が起こった場合には今までのいくつかの国際戦争での戦術を学んでおいて、77年前の無残な負け方はしないようにした方がよい」と述べていた。 日本は絶対に戦火に巻きもまれないという保証はない。 憲法によって日本が戦争を仕掛けることはないが、他国が攻めてこないとは限らない。駆け引きと戦術の研究は必要である。「備えあれば憂いなし」で先の大戦の、無様な大敗北のようなことにならないように平時から心掛けておく必要があると思われた。
2022.08.15
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今朝方、65才のパーキンソン病の方がお亡くなりになられた。2年位前まではほぼ普通に暮らしていたが1年位前から急激に悪化して食べたり飲んだり出来なくなり、胃瘻造設しても栄養流動液が逆流してしまい、首の静脈から点滴しても血液内にばい菌が入って敗血症を起してしまい重篤な状態が続いていた。毎日回診していたがこちらから挨拶しても全く反応のない状態だった。救われたのはそれほど苦痛様でなく、安らかに寝ているような感じで経過していた。今朝お亡くなりになる時も大きな苦痛の訴えはなく、静かに息を引き取った。数か月前から「パーキンソン病が進行した状態で脳梗塞や認知症も合併しており、いつお亡くなりになるか分からない状態です」とご主人にお話ししていたがご主人は「つい2年位前までは普通に暮らしていたのに死がま近いことは信じられないです。この医学が進歩した時代に何とか助ける方法はないですか?」といつも聞かれ、「M子が死んでどこかに行ってしまうことは信じられません」とずっと言い続けていて死ぬことになることを受け入れることが出来なかった。週2回遠くからリモート面接に通い、婦長の許可で偶に感染対策をした上で直接面会もしていた。ご主人との面会の時は我々には殆ど不可能だった意志の疎通が出来たとおっしゃっていた。本日絶対信じることが出来なかった最愛の奥さんの死が本当に来てしまった。旦那さんのお気持ちを考えると何ともやるせないが、願いと現実は違うので現実を受け入れて喪に服しながらも新たな気持ちで新しい一歩を歩んで頂きたいと願っている。
2022.08.08
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蓄膿の手術が終わって退院してきたのが5月28日でそれから練習してきたので練習期間は1か月しかなかった。でもある程度弾けるのではないかと思って明日を控えて録音してみた。その再生音を聞いてがっくりした。ぶっつり、ぶっつり切れていてとぎれとぎれ、曲名は玩具の交響曲で、本来楽しい曲なのに今にも死にそうな生き絶え絶えの曲のように聞こえた。これではとても出場できないと思い必死で練習したが1日で解決できる問題ではなく、日数が全く足りないことを実感した。明日を控えて今更ジタバタしてもどうすることも出来ない。落ち込んでどうすることも出来ない心境になってしまった。自分一人で悩んでいるとどんどん落ち込んでいく。思い切って家族にその心境を話してみた。「いいのよ、上手に弾けなくたって。いまさらどうすることも出来ないのだから今のまま、ありのままでいいのよ。昨年出演した老人が今年もよく出てきたと思って貰えるだけでもいいのよ」と言われた。凄く心が軽くなった。人に話してみるものだと思った。一人で悩んでいたらどうなっていたか分からないと思った。発表会に出るには大体3か月~6か月の準備が必要と言われている。一か月の練習でも出場できると思ったうぬぼれと言うかうかつさを思い知ったが家族の言葉に気が晴れた。焦ってもどうすることも出来ない。ありのままの姿をさらしてこようと思う。
2022.07.02
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庭先のツバキ東京ドームでの巨人・阪神戦を観た。結果は9対5で阪神が負けて開幕9連敗でセリーグ新記録を作ってしまった。痛々しくて胸が苦しくなった。それまでの連敗セリーグ記録は1979年のヤクルトの8連敗だった。ヤクルトはその前年の1978年には球団創設以来の日本一になったのに翌年は開幕8連敗してしまった。8月には成績不振を理由に球団が森昌彦、植村義信両コーチの降格を決めた。それに反発して広岡達朗監督が退団してしまい、佐藤孝夫監督代行で戦ったが結果は前年日本一だったのに最下位の6位だった。序盤のつまずきはその後にも悪影響を与え良い成績は残せなかった。今後の阪神はどうか?昨年ヤクルトは開幕3連敗してその後も成績不良だったが9月頃から調子を整え最終的には日本一になった。今朝のサンデーモーニングで解説者の中畑氏と落合氏が阪神のキャンプイン時に矢野監督が今シーズン限りで辞めると言ったことが影響しているのかもしれないと推察していた。矢野監督は昨年ゲーム差なしでほんの0.5厘差で優勝を逃したので「今年こそは退路を断って命懸けで優勝を目指す。そのつもりで一丸となって戦い必ず優勝しよう」という決意を示したのだと思う。今のところいい結果が出ていないので色々言われるが成績が良ければ「やはりあの矢野監督の決意があったからだ」と称賛されていることだと思う。シーズンは長い、まだ始まったばかりである。今までの新記録の開幕8連敗のヤクルトは最下位に沈んだが開幕9連敗の阪神が優勝する可能性はまだまだいっぱいある。開幕8連敗の時のヤクルトは責任のなすり合いみたいなことをしていて結局浮上出来なかったが、阪神は必ず浮上すると確信して落ち着いて戦ってもらいたい。きっかけをつかめば必ず浮上する。9連敗にとらわれない方が良い。来週の火曜日からが開幕だと思って気持ちを切り替えて新たな気持ちで必ず勝つの一念で挑戦してもらいたいと思う。8連敗のヤクルトを他山の石として責任のなすり合いをしないで落ち着いて冷静に戦っていけば必ず優勝争いに加わってくると思うので、9連敗に引っ張られるような心理状態はきっぱりと切り捨ててもらいたい。プロ野球を面白くするために阪神は堂々と立ち上がってもらいたい。
2022.04.03
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プーチン氏は目的(ウクライナの降伏)が達成されるまで攻撃は止めないと言っています。それを邪魔するものは参戦と見なして攻撃すると言っています。核をちらつかせてNATOの介入を抑えその間にウクライナを制圧する考えですが、ウクライナが交戦すればするほど犠牲者は増えて行きます。NATOやアメリカが見るに見かねて立ち上がってくれる期待がありますがもしそうなったらウクライナはもっと大きな大戦場になり、犠牲者はもっともっと増えることになると思います。ウクライナは良く戦ったと思います。ゼレンスキー大統領以下が早々に逃げ出さないで敢然と立ち向かい防戦したことは立派で歴史に名が留められることと思います。まだ戦える余力はあるかも知れませんがこれ以上犠牲者を出さないためには一旦譲歩した方が良いと思います。いまいましく残念ですが降伏するまで絶対攻撃をやめないと言っている狂的大統領の毒牙から国民を救うにはその道しかないと思います。その後については世界中から弾劾されているプーチン氏の政権が続くことは考えられません。ひとまずここは狂的支配者に譲歩して国民の命をまもり、時間をおいて次の手を考えた方が良いと思います。
2022.03.06
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昨日のオリンピックのパシュート(女子団体追い抜き)決勝で最後のカーブで高木菜那(29)選手が転倒して金メダルを逃してしまった。高木菜那選手は泣き崩れた。チームの他の二人、高木美帆(27)、佐藤綾乃(25)選手に申し訳ない気持ちと自分も金メダルが獲れなかった悔しさと応援してくれた国民の皆さんに申し訳ない気持ち等が重なり何んとも言えない感情で、泣いて消失するような生易しい感情ではなかったと思われる。他の二人の気持ちも複雑だったと思う。高木菜那さんが転ばなければ勝てたのになんちゅうことをしてくれたのだと恨みの気持ちもあったかもしれない。チームプレーでは誰かがエラーしたために負けてしまった試合ではエラーしてしまった選手の心情を思うと居たたまれなくなってしまう。気持ちを切り替えるしかないが時間がかかるかもしれない。周囲のいたわりが却って身に刺さることもある。時の経過に任せるしかないが過ぎてしまったことなのでまず本人がスパッと忘れることが大切だと思う。過去の失敗に拘っていたら人生が暗くなる。過去は忘れて前を向いて明るくふるまってもらいたい。
2022.02.16
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昨日から大学入試共通試験が始まった。受験生にとっては新型コロナ蔓延の最中であり東大正門前では受験生ら3人が高校2年生の犯人に背中を刺される事件もあった。今朝は津波警報もあり、大変な環境の中での受験でさぞかし大変だと思うが頑張って貰いたいと思う。今朝の新聞に昨日の試験問題とその回答が載っていた。その膨大な量に圧倒されたがまず国語の問題についてみてみた。長文の読解と長文内の漢字の読みや意味のテストが主だが長文が4つもありそれぞれがかなり長くそれを読むだけで時間が終わってしまいそうで受験生は速読の訓練をしておかないと無理だなと思った。最初の長文は檜垣立哉さんの文章で宮沢賢治の「よだかの星」を参照して「食べる」ことについて考察した文章である。宮沢の記述ではヨダカは皆に虐められ何をしても孤立してしまう。いつも自分の醜い容姿を気にかけている。何をしても蔑まれなぜ自分は生きているのかと思う。しかしそのヨダカだって空を飛び、羽虫を食べ甲虫だって食べてしまう。なぜ自分のような存在が劣等感を持ちながら他の生き物を食べて生きて行くのか分からない。問題文の文章はまだ延々と続くがこの文章の中間点の段階でヨダカはこれからどのような思考を展開していくか6つの文章から一つ選べとなっている。選択枝1は生きる意味が見いだせないまま虫を殺して食べていることに苦悩し現実の世界から消えてしまおうと考える。2は皆に蔑まれるばかりか最後は自分も鷹に殺されて食べられてしまう境遇を悲観して彼方の世界に旅立とうと考える。3は弱肉強食の関係を憎悪して不条理な世界を拒絶しようと考える。4は他者を犠牲にして生きる中で自分の存在が疑わしいものとなり新しい世界を目指そうと考える。5は鷹に脅かされながらも羽虫や甲虫を食べ続けている矛盾を解消できず遠くの世界で再生しようと考える。回答は消去法で旅立とうとはしていないので2や4ではなく世界を拒絶しようともしていないので3でもないと思った。残るは1か5だが私は1を選んだ。しかし回答は5であった。もう一回長文を読み返してみたら最後に筆者の檜垣さんは「弱肉強食の苦しみを昇華させるには数億年彼方の星に自らを変容させていくしか解決策はないのである」と書いてあったので5が正解で良いのかなと思った。しかし宮沢賢治はこの問題には解決策はなく「遠くの遠くの空の向こうに行ってしまおう」と記述していたので私は1を選んだ。自分が生きるためとはいえ他の生物を殺して食べなければならない自然界の摂理は一部の人達にとっては耐えがたく心苦しいことである。檜垣さんは数億年彼方の星にいけば解決できると考えたのかもしれないが、実際には永遠に解決できない超難問題である。私はせめてもの償いは食べ物を粗末にしないことだと思っている。
2022.01.16
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庭の白い菊日本シリーズ第6戦で延長12回に代打でヒットを打って優勝を決めた川端慎吾選手(34歳)の手記が今日の新聞に載っていた。今シーズンは代打で30本のヒットを打ち打率3割6分6厘で代打の神様と言われていたので川端なら当然と思った人も多かったかもしれない。しかし手記を読むと一昨年、昨年は殆ど打てずめちゃくちゃ悔しかったとのこと。昨年初めには2回目の腰の手術をして2軍にも落とされた。今年が最後の勝負で打撃が戻らなかったら引退を考えていたとのことである。首位打者も取ったことのある川端なので打撃センスがいいので代打になっても活躍できたのだなと思っていたが、そんな生易しいことではなかった。全然打てなくなりコーチや先輩たちにいろんな話を聞き試行錯誤して打撃フォームを変えて今シーズンに臨み駄目だったら諦めようと思っていたのがレギュラーシーズンで活躍出来て日本シリーズでも最高の場面で打つことができて優勝の瞬間には思わず涙が出たとのことである。私は川端は天性の打撃センスがあったので今シーズンの活躍は当然と思っていたが全く違っていたのだ。打てなくてどん底まで落ちていてこれからレギュラーシーズンが始まるという今年の春、一軍の青木選手が川端の2軍の練習に付き合ってくれて「バットの構える位置を下げたら」と言われてそれをやってみたら「バットがしっかり内から出るようになり、左肩が前に出る癖がなくなった」とのことで今シーズンの活躍に繋がったみたいだ。外から見て華々しく活躍している選手も最初から上手だったのではなく、密かに勉強し他人の話を聞いてもがきながら練習して這い上がってきた選手たちなのだなと思った。だから優勝が決まった瞬間殆どの選手が泣いてしまったのだなと思った。私達も何かを成し遂げようと思ったら「もうだめだ」「見込みはなさそうだ」等の気持ちと闘いながら目に見えない着実な努力をして行かなければ大きな目標にたどり着くことは出来ないのだなと思った。
2021.11.29
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事の発端は金曜日にアメリカの娘にお菓子など送るといって妻が小荷物を作ったことから始まる。家に帰った私が「郵便局に持って行ってやるよ」と言ったら「郵便局の人に持ちに来てもらうことにしたが忙しいので明日土曜日に来てくれることになった」とのこと。土曜日に待ちに待っていてやっと来てくれたが荷物の内容を記入する用紙を持っていないので「郵便局まで行ってもらいたい」とのことで、分かりましたと出かけた。野球好きなので巨人・阪神戦を楽しみにしていたがそれも観ないで土曜日の午後は道が随分混んでいたが本局まで出かけた。「家に来てくれた局員からこれこれの事情で本局迄行ってくださいと言われてきました」と言ったら「アメリカは住所を書いただけでは今は受け付けてもらえません。インターネットで送り状を書いてその用紙と一緒に荷物を持ってきてください」と言われた。「パソコンはここにありますか?」と聞いたら「家のパソコンで書いてきてください」とのこと。「それなら家に来てくれた局員の方がそれを教えてくれればよかったのに」と思ったが仕方のない事で家に帰って「国際郵便マイページサービス」で検索して入力することにした。そこを検索すれば入力する枠組みがあってそこに記入していけばよいものと思ったら年賀状の事や様々なことが含まれているサイトで国際郵便の所を探して入力するのが困難だった。好きな野球も観れないし、歯医者さんに予約していたのも忘れてしまって先方から電話がきて「次は12月4日でないと空いていません」と言われた。何とか国際郵便の所を探し出し「送信手続きをする」をクリックしたがログインしなくてだめらしい。ログインの所にこちらの住所氏名を書いたがそれは仮登録で先方からインターネットで受領したというメールを受診して本登録にならなければログイン出来ないとのことで先方からのメールを待たなければならなかった。かなり待った後メールが来たのでやっとログインできた。そしたら「アメリカへは11月2日以後は一切の航空便は受け付けないことになりました」と書いてあった。「なんということだ。今までの苦労は何だったのか」と思った。夜じゅう悶々として今朝甲府郵便局に電話したら「国際郵便の事はよく分からないので東京の本局に聞いてください」と電話番号を教えてくれた。そちらに聞いたら「船便なら送れるでしょう」とのこと。主として菓子とかふりかけとか海苔などで時間がかかっても大丈夫のものなので船便で送ることにした。到着までに2~3か月かかるという。仕方ないと思い送り状を書こうとしたがそのガイドが分かりずらく中々仕上がらなかった。今日も巨人・阪神戦の第2戦があったがそれも見れなくて郵便局の締め切り時間6時きりきりに仕上げてやっと受け付けてもらって2日ぶりで気分を晴らして帰ってきた。昨日から今日にかけて好きな野球も観ないでイライラ、ガタガタ、打ち沈み、時間はどんどん経っていき電車内で暴れてやろうかと思うくらい精神が荒廃してしまった。いらつきの最大の要因はインターネットでの記入要領がはっきりせず最後は印刷して下さいと出るが印刷のボタンもない。試行錯誤の末にパソコンの右クリックで印刷できたが不親切極まりない仕様であった。でもこのようなことは日常で多くの人が経験している事かと思った。国際郵便の事に限らず物事がなかなか思うように進まずイライラし、落ち込み、暴れたくなったり、気力を無くしている人もいるのだろうなと思った。でも最後に印刷が3枚でき上り郵便局で受け付けてくれた時は嬉しかった。電車の中であばれなくてよかったと思った。
2021.11.07
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三重県熊野市の朝焼け日の出の写真家Mさんの写真に触発されて今朝は少し早く起きて二階の窓から写真を撮った。下にきて用事を済ませてまた二階にと何度か上り下りしてやっと写真を撮ったがタイミングよく写真を撮るのは難しいものだと思った。これはMさんが熊野灘から朝日の昇る所を撮った写真である。見事なものだと思った。これは今朝私が二階のベランダから朝焼けの中の富士山を撮った写真である。これは甲府市の愛宕山からの日の出の様子を二階の窓から撮ったものである。Mさんは何十年間も毎朝日の出を拝み写真を撮っているのでそれと比べるのはおこがましいが、朝早く起きて日が昇るのを待ち構えて二階に上がって写真をとるのもいいものだと思った。今コロナで世界中が暗闇の中にある。しかし明けない夜はないと言われる。いつかは日が昇りすがすがしい朝が来ることを信じてじっと耐え希望を持ち続けようではありませんか。
2020.11.29
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滋賀県の息子の家でトイプードルのコロという犬を飼っている。正月とかお盆に我が家に来る時にはいつも連れてきて家族の一員のようになついていて特に息子が帰ってくると尾を振りながら夢中で跳ね上がって飛びついていた。そのコロが病気だという。前足の所に腫れものが出来て動物病院でCT検査などして調べてもらったら悪性のがんとのことで手術しなければならないとのことだった。診察代が15万円だったとのことなので手術代はもっと高額になると思われるので私も援助しますよと書いて送った。所が数日前の連絡で家族で話し合って手術は受けないことにしたとのことだ。それは前足を1本付け根の所から切除しなければならず、術後毎週放射線治療のために大阪まで通わなければならないとのことで、通院は無理だし、足なしで生きるコロがかわいそうだから手術しないことに決めたとのことである。家族で決めたとのことでとやかく言うつもりはないが、たとえ足が一本なくなっても、放射線治療で大阪まで通っても(家族は学生と勤め人なので誰かが勤めを休むなりして通院しなければならないが)もし命が助かるなら何とかしてもらいたいと思った。あのコロが死んでしまうのかと思うと息子に飛びついていた時の姿が目に浮かび胸が締め付けられた。今は寝ている時呼吸が苦しそうだという。犬でも人間でもいつかは死ななければならないが、老衰で枯れるように亡くなる時はある程度諦めもつくが6歳とまだ若いコロのことを思うと悲しくてならない。
2020.07.13
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7月3日夜から4日未明にかけて活発な梅雨前線により、九州地方に降り続いた記録的な大雨により、各地に甚大な被害が出た。熊本県では、この大雨の影響で球磨川が氾濫して、球磨村では、特別養護老人ホーム「千寿園」が一時浸水し、入所者ら14人が心肺停止、3人が低体温症の状態で見つかった。県全体では5人の死亡が確認され、16人が心肺停止となっているが、今後死亡者数はもっと増えると思われる。 記録的な大雨で川深最大9mになったとのことで多くの家屋は呑み込まれてしまった。貯金通帳や現金などは元よりその他の貴重品や思い出の品々などを持ち出す余裕もなく、九死に一生を得て逃げ延びた人たちも多かったが、命は助かっても家や車などが無残に流されたり壊れたりするのを見るのは辛かったと思う。亡くなった方々のご冥福をお祈りし、河川の決壊対策などに万全の対応をしてもらいたいと思う。今回の球磨川の氾濫は予想した最大水位の2倍の水位だったとのことで過剰とも思えるくらいの対策が必要と思われた。地震や火災、風水害等による被害は直接の被害者は勿論筆舌に尽くしがたいが被害を受けなかった人たちの心も重くなる。いつ自分達もそのような災害を受けるかもしれず、国や県、市町村に万全の治水対策をお願いしたい。
2020.07.05
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ペチニア[マイドリーム、バラク・オバマ自伝]を読んでいる。誰にも苦い思い出はある。オバマ青年がニューヨークに住んでいた頃1年位付き合っていた女性がいた。お互いの下宿を訪ねあうような付き合いだったがある時彼女の実家を訪ねた。両親ともとてもいい人で祖父の写真も見せてくれた。その写真では祖父が大統領や学者、実業家などと一緒に写っているものもあり、自分の父はアフリカのケニアの黒人で家柄があまりに違うと思った。ある夜二人で黒人脚本家の劇を観に劇場に入ってブラックユーモアの劇を観た。観客は殆ど黒人で笑ったり、手をたたいた叫んだりしていた。劇が終わった後で彼女が「黒人てなぜあんなにいつも怒っているのかしら」と言ったので彼は「それは記憶があるからじゃない。ユダヤ人がホロスコーストを絶対忘れないのと同じようにさ」彼女は「それは絶対違う、ホロコーストは強制的に殺されたんだから」彼は「違わないさ、同じだよ」と言ったら「絶対違う!!」と言い合いになり遂に彼女は泣いてしまい「私は黒人にはなれないわ」と言って別れることになってしまった。家柄の違いが大きすぎて一緒になるのは無理だという思いがベースにあったとはいえ、あんなことで言い合いして恥ずかしかったと、思いだす度に胸が苦しくなるとのことだった。これは黒人と白人の恋愛だが黒人女性とも何人か付き合ったが何かのきっかけで言い合いになったり気持ちが離れたりして実らなかったとのことである。後にミッシェル・ロビンソンという素晴らしい黒人女性と巡り合って結婚するがそれまでは悲しい失恋を繰り返していたみたいで世の全ての男性と同じだなと思った。
2020.06.15
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数日前から咲きだしたシャクヤク50年くらい前に発表された、ある医師が70歳頃書いた実録小説「ザ・ドクター」を読んでいる。著者は半年くらい前からしゃがれ声になり、3人位の友人の医師に診てもらったが異状ないと言われ軽い炎症があるようだから「抗生物質でも飲んでみたら」と言われたり「ストレスがあるようだから散歩するようにしたら」などと言われて真面目に家の周囲(オレゴン州ポートランド)の公園の散歩をしたりしていたが一向に良くならない。それを医師に言ったら声の出し方の訓練をするように言われて発声学科に紹介されて声帯の動きを見るためにビデオをとってくれた。その時声帯に明らかな腫瘍があるのが見つかり、病理学検査でもガンであった。半年も前から異状を訴えてきたのに「異状なし」と言ってきた医師を恨みたいが彼らは喉頭鏡で口の方から光を当てて口側の声帯のみしか見ていなかったのでその裏側にあったガンは見逃してしまったのである。もうかなり進行していて手術不能と言われて放射線治療を勧められた。自分も医師として多くの患者さんを診てきたので進行がんの行きつく先は分かっていたので死を直感した。その時次のように思った。今となれば金は全く重要ではない。核による大虐殺も環境問題もどうでもよくなった。世の中は常に変転している。我々は変転している塵の一部にすぎない。子供が先でなく親がすでに死んでおり今度自分が死ぬ順番ならなんの不足もない。半年も誤診して病気を進行させてしまった医師達を恨んでも仕方ない。自分だって誤診したことがあるのだから。などと悟ったようなことを思ったがその夜は殆ど眠れなかったとのことである。死に直面した時それぞれの人生に応じて人は様々に考えると思う。ここでは医師が自分が進行ガンと分かって死の覚悟を述べているが、それぞれの人はどのように思うだろうかと思った。付け足しだが、この本ではその後手術を受けることになり、奇跡的に助かってその体験をこの本に書いたみたいだ。
2020.05.13
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サドは虐待したりいじめたりして性的興奮を感ずるタイプで、マドはその反対で虐待されたりいじめられて性的興奮を感ずるタイプとされている。今夜私の送別会を兼ねた医局の新年会が行われた。そこで私は12年間務めさせて頂いたお礼をのべ、この病院に就職した時のいきさつや医学部に入る前に沖中仕をしていたことなどを話した。この病院に入る前、国境なき医師団の試験を受けて補欠で合格したが家族の猛反対で断念したことも話した。隣に座っていた人から、「自分が先生(私)と同じ年齢になったら悠々自適の生活を考えますよ。先生のような考えは想像を超えており、マゾではないかと思います」と言われた。うまいことを言うと思った。マゾはサドの反対で徹底的に虐められると快感を感ずるタイプである。今の私は四面楚歌で、苦しい。しかしそれは自分がマゾヒストだからそういう障害を呼び集めたのかもしれないと思えた。目の前は仕事や自治会関係のことで難問が山積されている。ニッチもサッチもいかないと思えるが、マゾだと言われると不思議に気が楽になった。辛くなったら「おれはマゾだ」と大声で叫ぼうと思う。
2020.01.24
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今日は歌の発表会で朝8時に出かけて夜8時過ぎに帰ってきた。駐車場係やその他の雑用,リハーサル,本番が終わった後の反省会等で12時間の行事であった。上の写真は大勢で歌っているのはオープニングで役員が「青い山脈」を歌った時の写真である。もう一枚はオープニングに続いて本番が始まりそのトップバッターとして私が冠二郎の「横浜物語」を歌っている時の写真である。出だしの低音の「あれから、何年」のあれからがどうしても歌えなくて何度も練習したが本番でも駄目だった。おまけに練習しすぎて喉を傷めてかすれ声で、はるばる私の勤める病院で一緒に働いている女性が聴きに来てくれたが顔向けできないと思った。その後私の後に歌った人達は皆すごく上手でたまげてしまった。皆さんどこでどのような練習をしたのかすごく安定した歌声だった。私はカラオケボックスに練習に行って採点するといつも安定性がないと減点されていた。どうしたら安定性がつくのか今後の課題だと思った。皆さんも以前はそれほど上手ではなかったので、私も一夜漬けでなくもう少し前からきちんと練習を重ねれば安定性が身につくのではないかと思った。出だしについては低音が発音できないという喉の問題もあるが、もう発表会も終わったので焦らないで工夫して声を出す練習をすればその低音の出だしも歌えるようになるのではないかと考えられた。反省会でも小さくなっていてみじめな一日だったが挫けないで前向きに考えて、着実に進んでいこうと思う。
2019.10.06
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今度地域の公民館を建てることになり私的道路の通行承諾と今度改築する時には道路の中心から2mセットバックすることについての同意書を頂かなくては建築許可が下りないことから殆ど連日のように手紙を書いたり自宅を訪問してお願いしている。しかし同意書を頂けない方は何度伺っても自分の一存では書けないとのことで未だに頂けないところもある。公民館建設には賛成でも自分の土地が少しでも狭くなるかもしれないことに同意することはできないということだと思われるが譲り合いとか公共のためとかにまったく関心がない方々もいるのだなと思い、人の世の困難さをしみじみ味わっている。しかし承諾書を頂けなければ建築に着手することは出来ない。苦しくて辛いが、設計建築会社にも相談して、誠意を尽くしてお願いを続けて行こうと思う。
2019.08.20
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昨日88歳の胆管癌の女性が亡くなった。がんが肝臓や腹膜に転移しており手術などの適応はなく、苦痛がないように見守ってやるしかない現状だった。京都から長女の方が泊まり込みで見舞いに来ていた。本人も長女の方も病状を正確に認識しており、「手術や抗がん剤などでなく痛みなどに対する対症療法でお願いします」と言われていた。今は便利な麻薬の貼り薬などもあり、「分かりました」とお答えして対応していたが痛みが想像以上に強く、貼り薬の麻薬量を思い切って増量したら調剤科から「麻薬量は順次少量ずつ増加してください。いきなり前量の2倍、3倍に増やすと呼吸抑制などの副作用を起こすことがありますので標準的使用法でお願いします」と助言された。痛みや腹水による腹満、強い黄疸、尿意頻回など診ていてもこちらも辛くなる状況で耐えていたが、昨日その苦しみから解放されて冥土へと旅立った。看護師やリハビリ担当者などもつらい思いをしながらよく看てくれたと思う。もう助かる見込みはなくお迎えに来るのを待つだけの心境は大変なものだったと思う。ここまで進行する前は外来に通って冗談などを言っていたので、今回も回診時、「またあの頃のように外来で診てもらえるようになりたい」と言っていたが無理と分かっていても色々な希望や望みを持っているのだなと思った。「対症療法」お願いしますと言われて必ずしもそれにお答えできたかどうか自信はないが、人の最期は辛く厳しいものだということを実感した。
2019.08.04
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