ストーリー1


【第一章  ヒーローのいない世界】

「正義のヒーローが必要だわ。」

それは激しい雨が降った早朝に一人の少女Aが冷静にはなった独り言だった。

ある中学校の渡り廊下で事件は起こっていた。

少女Aの足下には濡れてしまっているクラス全員分のプリントが・・・。

空中で激しくうなる雷は彼女の状況がいかに危険な状態かを物語っているようであった。

彼女の頭ン中ではピンクレディの「S・O・S」がしつこくながれていた。

(落としちゃった。・・・困った時には神頼み♪)

「種もしかけもないことをお許しくだ・・・?」 

少女Aは途中で祈ることをやめた。

(手品ちゃうやん!え~、こんなときは・・・。)

「助けて~、アンパンマン~、ドラえもん~、セーラームーン・・・。」

彼女は手当たり次第にヒーローの名前を叫んだ。もちろん、現れない。

「正義のヒーローが必要だわ。」

少女Aはまたしても冷静にいった。

(正義のヒーローがいたら、20秒以内に現れて、私にドライヤーを渡してくれるの。電池式のやつね。それで「僕の顔をお食べ」っていってアンパンをくれてさっていくの・・・。無理だ。)

少女Aはこの後、自首し事件は幕を閉じた。


【第二章  ヒーロー】

「正義のヒーローは必要じゃあないかしら?」

いずれブラックと呼ばれる少女Bは困った。っつーか意味が理解できなかった。

いずれレッドと呼ばれる友人からの質問はテスト前であわただしい教室のなかでういていた。

「はぁ?」

てきとーにあしらうことに決めた。こいつのことだ。また、特有の「刺激」を求めているのだろう。

相手をするのはめんどくさい。無視しよう。

「私、思うわ。私たち、小さな頃から憧れてたわ!戦う、勇士。レンジャーたち。アンパンマンに白馬の王子様。それから大泥棒、ルパン。セーラームーン。私たち子供に愛と勇気と希望をあたえてもらったわ。そう、正義のヒーロー(味方)たちはなくてはならないの!現代に必要なのは夢をあたえてくれるだけじゃない、実在するヒーローよ!平和という熟語のために!」

友人はひとりでつっぱしる。少女Bはあきれ顔で、

「・・・。何があったんかしらんけどわけわからん。ヒロインぶってて怪しいよ。」

とあしらったが効果なし。友人はあきらめる様子なし。さらに続けて

「ひどいな~。んでさ、うちらでつくろっ!名前は決めてあんの。「平和戦隊キバレンジャー」。」

友人のなかで話は動く。少女Bは露骨にイヤな顔をして

「なんでうちに名前つかうん!あんたの名前もないのに!」
といったが友人は聞いちゃいない。

「んで、君がリーダーで、カラーはブラックなの。うちはレッドで・・・。」

「待った!なんでうちがリーダーなのにあんたがレッドとるん?おかしいが!っていうかそれ以前になんでやることきまっとん。」

少女Bは迷惑ということを伝えたはずだった。ところが

「だって、うち、赤好きだし~。いいよ。んじゃ、名前は「yosaku戦隊キバレンジャー」に変更!メンバーはピンクでしょ。ブルーでしょ。・・・。」

友人はのりのりで止められない。

「そういう問題じゃ・・・。」

少女Bはあきらめた。

(こいつのことだ。2、3日もすればあきらめんだろ。)

「んっとね。テーマソングは、キバ、キバ、キバ、ゥレンジャー、ゥレンジャー♪って感じで、ユニホームは・・・、お面かぶろっ!」

友人は話しを広げていく。そして教室中をかけまわり

「君にイエローという重大なポジションを与えよう!」

とメンバーを任命していく。

(2、3日で忘れるだろうか?)

少しブラックは不安になった。

そのちょっとあとに今朝レッドがクラスみんなのプリントをいつものどじで泥水だらけにしてしまった事実を知ることになる。

こうしてつくられた「yosaku戦隊キバレンジャー」この物語は語り継がれることとなる。


【第三章  集え戦士たち】

翌日、テスト期間中だというのに、レッドはキバレンジャーをまとめた資料を持ってきた。

みなにこれでいいか了解をとる。

結局、リーダーはブラック、プロデューサーはレッドと決まった(自分で志望)。

名前は結局、「yosaku戦隊キバレンジャー」に決定した。さすが、レッドといって良いだろう。

興味のあることはなんでも完璧につくりあげてしまう。

1、主題歌決定(曲付き)   2、ユニホーム決定

3、武器決定 4、鉄則、ポリシーなどなど決定

5、各キャラの個性決定(ブラック・冷静 レッド・お調子者 ピンク・食いしん坊 オレンジ・恋する乙女 イエロー・天然 グリーン・頼りになる人 ブルー・委員長 ホワイト・つっこみ)

ぬかりはなかった・・・。ただひとつ・・・、

「敵キャラがいなーい!」

レッドが叫ぶ。そう、このクラスは平和。ましてこの学校自体も平和であろう。

「別に戦うわけでもないし、いいんじゃない?」

ブラックは適当に答えた。しかし、

「敵がいないとなりたたないよぉ。」

「えっ、戦わないの?!」

「敵はいるはずよ!」

「平和を守らなきゃ!」

口々に反論したのはレッドではなく、オレンジ以外のレンジャーたちであっ
た。

「まって!みんなこんなバカげたことやる気?!」

ブラックは焦った、レッド一人ならまだしもこんな人数におされたら・・・。

「そんなぁ、おもしろいじゃん。」

「青春の1ページだよ。」

「すばらしい・・・?ことだと思うよ・・・。」

またしても返答したのはオレンジ以外のレンジャーたちであった。

「さすが、うちが選んだ戦士たちね♪」

レッドが勝ち誇った顔で言う。

「リーダー、決めゼリフ♪」

ブラックの横腹をつつくレッド。

「えっ!なに?!」

「あ~、考えてこなかったなぁ。こういうのはリーダーオリジナルなんだよ♪」

「なんで、うちが・・・!」

ブラックがまわりをみまわすとレンジャーたちは期待している。しようがあるまい。

ブラックは小さく

「や・・・やろうども!平和のためなら・・・悪もんは二度とおてんと様を拝めないように・・・。」

「ちがうでしょっ!正義っぽくない!」

レッドのつっこみ。

そして、キバレンジャーのポリシー。

「小さなことを大切に!レンジャー!」


【第四章  初戦】

それは平和な昼休み。突然やってきた。

「いやー!」

どこからともなく聞こえた悲鳴。素早くスピーカーから「キバレンジャー平和の誓い」が流れる。

そして一瞬にして駐輪場にはレンジャーたちが。

「リーダー、なんのトラブルがあったの!?」

戦闘服(自色の全身タイツとお面)に着替えたグリーンがきく。

「Tさんのスリッパがトイレに!」

それに答えたのは遅れながら到着したホワイトだった。

「ということは敵は一人?!」

レッドは怒ったように言った。

「いや・・・。一人というか、水?」

ホワイトは困ったように答えた。

「だめじゃない、敵一人にレンジャー全員でかかるなんて卑怯よ。巨大化も
だめだよ。っということでリーダー誰がいけばいいの?」

レッドはオレンジを指しながら言った。

「それじゃぁ、オレンジ?」

ブラックは自然に言った。

「なんでぇ、付き合わされてるもんなのにぃ!」

オレンジはもちろん反発した。そりゃ、初戦に一人でこんな恥ずかしい格好でいきたくない。

ブラックは考えた。

「レッドがいくのが普通じゃない。いいだしっぺだし。」

みんなの意見も一致。ひくにひけないレッド。

よって事件発生から25分後、スリッパはレッドの命をかけて救出されたのであった。


【第五章  敵】

「正義のヒーローなんて甘いこといってんじゃねえよ。俺様が一番ってね。」

さりげないこの一言。続けて、

「女子ってねちっこいし、どうせうわべだけだよ。」
男子、二人。

それを聞きとったのはピンクだった。しかし、レンジャーたちに伝えられたのは、

「『正義のヒーローなんてだっせーよな、俺様にかなうとおもってんのかよ。バカなやつら。ねちっこいし、カッコつけてーだけだろ。っつーか無駄だよな。』だって。どうする?」

と大幅に変わっていた。ピンクらしいといえる。

(あの人がそんなことを・・・。早くぬけたい。)

オレンジお思い。そう、男子のうち一人はオレンジの思い人であった。

「敵出現ネ!」

イエローがうれしそうに言った。

「そうだね。ちょうどいいね。」

ブラックはもうあきらめていた。オレンジとしては思い人と戦わなければならないのだから災難である。

(うそ・・・。)

さて敵はいかに!

【第六章 敵2】

「さっき、カンニングしてたろー。いけないんだぁ。」

グリーンの一言。カンニングしていたのはオレンジの思い人。レンジャー全員で机を取り囲むと

『いーけないんだぁ、いーけないいだぁ。』

と連呼。思い人は怒り気味に

「うるせーな!」

と怒鳴るが無視。レンジャーは続ける。5分ほどすぎると

「ごめんなさい。僕がわるぅございました。」

と心なき反省。とりあえずレンジャーたちは

「もう、しないな?」

と迫力をつけ尋ね、むりやり「はい」といわせ大満足。

「今に見てろ・・・。」

レンジャーたちは彼の言葉を聞き逃したのであった。


★コメント★
ストーリー2をお楽しみに☆ちゃんとブラックには許可とってますからねw
キャッキャo(’-’*)oo(*’-’)oキャッキャ


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