『地球は青かった。』

その言葉を少年は聞いたとき、絵でもなくて、写真でもない地球を

見たいと思った。地球の美しさを目に止めたいと思った。

「見てごらん、あれが蠍座のアルタイルだよ。」

「へぇ、お父さん、あれは?」

「・・・わからないな。星は幾万とでもあるから、

お父さん全部の名前は覚えていないんだ。」

「そうだね。星ってたくさんあるね。なんであんなに光っているの。

いっぱいあって、僕らを飾ってくれているみたいだね。」

「そうだね、ほとんどの星は自分から輝いているんだ。

・・・お父さんが子供のころはね、すごい田舎に住んでいたから、

街灯とかネオンとか少なかったし、空があったから星が

よく見えたもんだよ。

これの三倍くらいは見えた気がするよ。」

「へぇー、いいな。僕ももっとたくさん見てみたい。」

親子の会話。プラネタリウム内にはこの親子しかいない。

ナレーションもいない。ただ人工の星を見つめるだけ。

少年は父のように星を空に見たことがない。空さえ見たことがない。

人類は世界戦争故、地下、他星に移住せざるえなくなった。

少年は地球の地下で生まれた。そのうち少年は夢を見るようになる。

 宇宙飛行士になってこの星をでよう。

お父さんよりいっぱいの星を見てやるんだ。

お父さんも見たことがない地球も見てやるんだ。

少年は毎日のように勉学に励み、体力をつけた。

少年は優秀な成績で一流の学校を卒業し、

青年と呼ばれる年となって宇宙飛行士となり、

ある星の調査プロジェクトに選ばれた。

青年は広い宇宙に飛び出る。人工の星などではない。

いっぱい、たくさんの星を目にする。星の光をまじかで見ているのだ。

おやっと青年は思う。いままで学んだ中で記憶にない星がある。

地球の近くに位置するようだが。

ここまできて、他人にきくのは恥ずかしい。青年はその星を拡大する。

その星には人が住んでいるようで、星は数々の人工衛星で埋まっており、

色はどす黒い。

青年はあんな星におなじような生物が住めるなんて信じられなかった。

地球の青さとは全くの正反対なのだから。地球と比較してやろう。

青年はその星から焦点を外す。そして視界を広げる。

太陽系をすべて見渡す。

そこで青年は自分の愚かさに気付かされる。

「あれは地球だ。」

幼い少年は偉大な言葉を素直に受け止めた。

成長した少年、青年はその現実を拒否しえなかった。


★コメント★
・・・アリキターリ、な話だべなぁ。こいつぁ、学活の時でも書いたんじゃぁねぇかな





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