一 夢 庵 風 流 日 記

コラム 石油・経済・夏・・・

< 7月7日 日記より転載 文明論之概略と脱亜論 >

  福澤先生の本に「文明論之概略」があります。

  この本の言葉を「我は心においてアジア東方の悪友を謝絶するものなり」を用い、
  日中関係のことを引き合いに出す評論家もいますが、
  この輩たちは本を読んでいないか理解していない者です。

  先生が言ったのは、日本は独立して西洋に立ち向かわねばならないが当面は文明が発達した
  西洋を目標にすべきである(無駄に戦争を行わない)、アジア諸国もいつまでも
  植民地に甘んじず独立をすべきだ、然しながら今シナ、半島は
  西洋文明にへりくだりながら努力もせず誇りすら失っている。

  このままでは彼らは西洋国家の手先の急先鋒として我が日本を攻めることになりうる。

  先生が嘆いたのは半島が独立心よりも朝貢思想でしか動いていないこと、
  シナがさらに世界情勢を見ず、いつまでも近代文明に向かいあおうとしないことでした。
  そういう思想を悪友と言っただけで国家そのものを否定はしていませんな。


  現代とあの時代、私たちは西洋国家を敵とは見なしていませんが、
  先生の時代はやはり西洋国家が東洋国家を支配していく恐怖に危機感を持つ時代だったのです。






          < 8月16日 日記より転載 石油の値上がり >

   ~~~~~~~~~~~~~ 引用開始 ~~~~~~~~~~~~~

  米エネルギー省が15日発表した最新の米ガソリン平均小売価格(レギュラー)は
  1ガロン2.55ドル(1リットル約74円)と、前週に比べ7.7%上昇した。
  2週連続で過去最高値を更新し、初めて2.5ドル台に乗せた。
  同省は9月も値上がりが続き、米家計や企業収益を圧迫すると見通している。

  前週比7.7%の上昇率は、米エネルギー省が1990年から現在の方式で
  毎週のガソリン価格を公表して以来、最大の伸び率となる。
  原油価格の急騰と米国内の旺盛なガソリン需要が値上がり要因。
  年初からの上昇率は43%に達した。

  地域別にみると、全米で最も高いカリフォルニア州では1ガロン2.716ドル。
  東海岸は2.546ドルだった。ディーゼル車用の軽油価格も1ガロン2.567ドルで、
  前週比で6.6%上昇。過去最高値を五週ぶりに更新した。

  ~~~~~~~~~~~~ 引用終了 日経より ~~~~~~~~~~~~

  世界的な石油価格上昇がとまりません。
  中東での紛争後、連合軍による統治がうまく進まず資源確保が不安定だからです。
  これとシンクロするように石油関連株も続伸、2015年あたりまでは
  値崩れすることはなく上がるであろうと思われます。

  2015年というとあと10年、今や中国は急速な発展により
  とうとう石油輸入量が上回っております、元々は自給自足。

  米国の次のターゲットはイランですが、今のイラク統治情勢を眺めればブッシュの任期切れ、
  その後の米国政策方針を予想しないと経済情勢はよめないと思われます。

  大体、今までは石油枯渇の年数を出すことにより(あと50年とか60年とか)
  石油価格をある程度吊り上げたりしたものですが、今は実際に戦争によって価格操作を行う。
  つい最近、日本の帝国石油の株価が下落しましたが、
  これは衆議院解散による効果でありましょう、帝国石油は日中間でゴタゴタを起こしている
  日中中間線の石油開発を政府から取り付けたわけですが、後ろ盾である政府が
  解散しては次回の政権によっては石油開発ストップを言い渡される可能性もある。

  小泉政権が維持されればほぼ間違いなく値は戻り、
  状況によっては続伸する可能性も高いと思われます。






          < 8月27日 日記より転載 経済について >

  我が国ではデフレから脱却できず、苦しみもがいているといわれる。
  ここで、もう少しグローバルな視点で思いついたことを書いてみることとする。

  我が日本は先進国だ、アジア各国で安い賃金で労働者を雇い、資源を得て
  さらに最近人民元が切り上げられたといっても、まだまだ十分安い値段で輸入し販売できる。
  現在我が国は若年層の就職先がなかなかなく、さらに企業も下請けのような
  単純労働生産を諸外国にシフトして国内被雇用者は下がり続けているわけだ。

  ここからが重要なのだが、先進国は得てしてこのような国内労働の飽和状態に入りつつある、
  例えば日本でAさんを雇うと100万円かかる、しかし同じ仕事ながら東南アジアで
  Bさんを雇うと30万で雇える、さらに空輸船便と格安に便利になり、
  税金も手伝って経済雇用の広がりは発展途上国に有利になる。

  元々資本主義の発展は機械化を促し効率的に生産が行えることによって
  各個人が自由な時間を保持し人間的生活を営めるためのものではなかったか
  そうやって1日8時間労働が可能になったのだ、さらに言えばもっと短縮した時間で
  同生産を行えれば、給与が下がるはずも無く、つまり1日5時間労働でも
  給料が8時間の頃と変わらない、これが資本主義の発展系ではないか。

  しかし、機械化がすすみ人手を削減できるとわかると少ない人数で効率的に
  稼ぐためにリストラをすすめ、人件費が安い方向へと向かい、
  現在、労働条件は以前より悪くなっているのかもしれないのだ。

  途上国は先進国に追いつくまでは、何も迷うことなく我が国が歩んだように
  ただひたすら働いて、生産部門の発展と国内需要の拡大に邁進すればいいのだが、
  先進国はどうするのだろう、情報ビジネスなぞは単なるマネーゲームでしかなく
  経済を悪化させる遠因とはなっても決して活性化させるものではない。

  大体、ソフトバンク、サイバーエージェントは赤字続き、楽天は元々金融系
  ライブドアは会社の買収と売却が専門で、ネットは宣伝みたいなものだ。

  現在100円均一ショップが乱立してきたが、これも中国という安い人件費と
  原料費があって始めてなるものだ
  (人民元が切り上げられれば、東南アジアにでもシフトすればいいだけの話)。

  日本国内で生産をしていたら、これだけ低価格での販売は不可能、
  これを消費者の立場で考えれば嬉々として受けられることだが、
  100年先の未来を考えると完全な先進国の行き詰まりが見える。

  もしかしたらアメリカはそれに気づいて、戦争を民間に委託しビジネスと割り切り始めたのか。

  私の中では結論は出ている、先進国の次世代ビジネスは環境開発しかない、
  この先問題となる天然資源に代わる人口資源、そして発展途上国が
  これから向かうだろう環境汚染問題の解決、これは十分ビジネスとなることだ。
  京都議定書に渋い顔をする米国と中国が、キーポイントかもしれない。






          < 8月28日 日記より転載 夏の思い出 >

  八月も終わろうとしている。
  小学生たちが公園の木で鳴いているセミを捕まえようと
  タモと虫かごを持って、あちこちと駈けずりまわっている。

  そんな姿を見て、自分の子供のころを思い思い出さずにはいられない、
  そこで思いつくままに書いてみようと思う。

  子供の頃、夏休みは午前10時までは外出してはいけなかった、
  涼しい時間帯に勉強をして生活の乱れを防ぐという学校側の方針だ、
  そんなわけで家の外を窓から眺めても誰もいなかった。

  ただ家に居ても勉強しているかといえばそうとばかりもいえず、
  夏休みアニメスペシャルを見ながら朝食を摂ったりして
  実際は1時間も机に向かった記憶もない(笑)。

  10時を回ると友人が呼びにくる、もう遊びたくてうずうずしているのだ、
  今と同じでタモと虫かご、それに昆虫採集キットを持って出撃である。

  用水路や小さな川があり、そこでのターゲットは主にトンボや蝶、シオカラトンボは小物、
  ギンヤンマは「おっ!」という感じで「オニヤンマ」なんか見つけると「おお~っ!」と
  歓喜の雄たけびとともにタモを振り回した、実際オニヤンマは捕まえたことはなく、
  いつも見つけたという感動だけが残った。

  蝶はモンシロやアオスジアゲハ、アゲハは小物、クロアゲハやカラスアゲハなんかは高級だ、
  もちろん幼虫も捕まえてサナギ、羽化まで記録をつけたこともあった。

  近くの公園はバッタの宝庫、ショウリョウバッタやトノサマバッタを
  捕まえては虫かごの中でカマキリと勝負させたりもしていたなあ。

  セミは幼虫時代が長く地表での生活がひと夏しかないとわかっていても、
  興味が勝っている子供には捕まえることが楽しくて仕方ないのだ、
  アブラゼミやニィニィゼミは小物、クマゼミはかなり高い所にいるので
  捕まえたことは無かったりする。

  夏休み後半になるとミンミンゼミが登場、さらに夏の終わりにはツクツクボーシと、
  子供の頃から接しているとセミの登場時期で季節までわかるようになってしまった。

  夜は家の網戸に体当たりしてくるカナブンが面白く、
  網戸に捕まる虫を落としてはまた飛んでくるのを眺めていた。

  あの頃、怖いものなしでハチさえもとっ捕まえ標本にして
  自由研究にしていたもんだが、今ではセミすら触れなくなった自分がいる。


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      以上 4コラム 無断転載禁止。




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