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今回の日記の内容は、とある昔の相場関連本のレビューとして掲載されていたものなのですが、これが非常に良かったので、ご紹介したいと思います。以下、引用開始です。 *************************** 相場の世界に入ったばかりの人は「魚(儲かる銘柄)」を欲しがる。 相場がわかってきた人たちは「釣り方(儲けるノウハウ)」を知りたがる。 そして、相場の達人の領域にまでたどり着いた人たちは「釣りをするときの心構え(心のコントロール)」を手に入れたいと思うようになる、ようだ。 達人の領域に近づけば近づくほど「心構え→ノウハウ→銘柄」の優先順位になる。 初心者の優先順位が「銘柄→ノウハウ→心構え」であるのとは対照的だ。 *************************** これには、思わず 「そのとおり!!」 と自分の膝を叩いてしまいました。 いろいろな投資手法が世の中にはありますが、最も大事なのは、 「自分に合った投資手法を探せるか?」 という点に尽きるのではないかと思います。 しかしながら、投資の世界では、「上がる銘柄を教えて」とか「どの投資手法が勝てるの?」という類の話を聞きたがるようです。 「銘柄」や「ノウハウ」というのが「心構え」に比べて見えやすいゆえにそちらに目が行きやすいということなのかもしれません。また、達人とはいえ「銘柄」や「ノウハウ」をある程度知ったからこそ、それを有効に活用するための「心構え」が重要であることが分かったのかもしれません。 私の場合、投資暦7年半なのですが、最初の3年半くらいはいろいろと回り道をしていました。その回り道をしていたころには、今回のレビューみたく「銘柄」や「ノウハウ」ばかりを追求していたような気がします。要するに、ある銘柄やノウハウで失敗する ⇒ 新しい銘柄やノウハウを求める ⇒ 肝心な心構えがなっていない ⇒ また失敗するというサイクルに陥っていたということです。それだけに、これから投資を始める人に対してはぜひ「心構えから」と思ったりもするのですが、見えにくいものだけになかなか難しいのかなと感じている次第です。P.S.最近は全然売買をしていませんし、別のこと(トレードの検証とか会計の勉強とか)で時間を費やしていることもあり、この日記もやや滞りがちです。一部では、「信用取引の賭け過ぎで退場させられたのではないか?」という邪推もあるようですが、そのようなことにはなっておりませんので、残念でした。もっとも、パフォーマンスは年初来ほぼ±0%ということでしょぼい状況でありますが・・・。
2006年03月29日
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親愛なる投資家の一人である「CMB研究所」の内田さんが運営されている「CMB投資研究会」にて、以下のような株主提案を実施されますので、こちらでもお知らせをしておきたいと思います。上場企業におけるコーポレートガバナンスに関する話題であり、「株式投資の何たるか?」「上場の何たるか?」「資本コストの何たるか?」などを知るためのきっかけの一つになるのではないかと思います。*****************************CMB株式研究会におきましては、会の活動内容の1つとして、「共同で株主提案をして株主価値を高めてもらうように企業に働きかける。」事を掲げております。インターネットの普及により、個人投資家相互のネットワークが拡大し、個人投資家も共同して企業に対してアクションを起こす事が出来るようになりました。株主提案の活用は、企業統治(コーポレートガバナンス)を向上させる事で企業価値(=株主価値)を向上させ、共同で株主価値向上の果実を得ることを趣旨としております。本年は、共同株主提案の初の事例として、サンテック(1960)に対して、株主提案を行う事を予定しております。同社は、2005年9月期末ベースで現預金 90億72百万円、有価証券3億99百万円、投資有価証券75億61百万円を保有しております。これら現金等価物(キャッシュ)の合計は171億32百万円です。更に、事業に用いていない賃貸用の不動産を、投資不動産という勘定で36億58百万円保有しております。これも合わせると、総合計は207億90百万円になります。(連結ベース)これに対して、有利子負債は、短期借入金1億12百万円、長期借入金75百万円の合計1億87百万円に過ぎず、ネットキャッシュ(現預金+有価証券+投資有価証券-有利子負債)は、169億45百万円、ネットキャッシュに投資不動産を足すと、206億3百万円になります。なお、この投資不動産は、いずれも東京都千代田区内に所在するもので、公示地価等から、貸借対照表計上額<時価である事は明らかです。これに対して、時価総額は、自己株式80万1000株を除いた発行済株式2300万4000株ベースで、204億97百万円(2006年3月24日終値891円に基づく)です。つまり、保有資産のうち換金性の高いものの価値だけでも時価総額を上回っているということです。なお、当然ですが、本社の土地・建物など、事業に用いている不動産は固定資産に計上されていますが、それらは、上記計算に際して一切考慮に入れていません。この他、2005年3月期末時点では、「投資その他の資産」の中に保険積立金が9億79百万ありました。中間期末ではディスクロージャーのレベルがそこまで詳しくないので、「その他」に含まれているのでしょうが、これは養老保険等ですから、キャッシュ同等物という認識で構わないと思われます。これも含めると、広義の「ネットキャッシュ」は216億9百万円となり1株当たりでは、939円となります。これはあくまで、キャッシュ性の資産から有利子負債を差し引いただけの極めて狭義の企業価値です。中間期末のBPSは1356円であり、会社の清算価値は、キャッシュ性資産以外の資産の売却価値に応じて、939円と1356円の間のどこかということになると思います。何故、企業の保有資産価値に比べて、株価がこれ程までに低い評価でなっているかといえば、コーポレートガバナンスが働いていないからだと思われます。当社は、創業家の八幡一族が支配しており、上場企業でありながら、株主の利益を考えた経営が行われているとは思われない状況です。元来、当社の属する電気工事業界は、事業の運営に多大な資本を必要としません。これは、同業にキャッシュリッチな会社が多い(きんでん、関電工、中電工等)事からも明らかです。余剰なキャッシュを用いても、資本コストを上回るリターンが見込めるような事業を新規に行えるとは到底思われず、企業価値を毀損しない為には、株主への利益配分を高める以外に方策はありません。株主としての最低限の要求として、現在の10円配当を20円配当に増配するべく、株主提案を行いたいと考えています。提案理由としては、1 会社が資本コストを満たす利益を上げられておらず、将来も上げられる見込みが無いこと、2 10円の増配に必要な年額は2億30百万円に過ぎず、会社の保有キャッシュに比べて僅少であること、従って、このような増配を行っても、会社の事業継続に何らの不都合も無いこと、更に、会社はコミットメントライン契約を締結・更新し、現状でも平成19年2月末までを期間とする57億円の契約を継続しており、資金繰りには過剰な配慮がなされているなど、増配には何らの支障もない事は明らかであること、3 平成16年度の役員報酬の総額(使用人兼務役員の使用人分を除く)は1億33百万円であり、これと比較して総額2億30百万円の株主配当は非常に低額であること、4 株価が1株当たり純資産(BPS)を大幅に下回っており、現在の経営状況は株主に大きな不利益を与えていること5 電気工事業の特性上、設備投資等の多額の資金需要は発生しえず、余剰資金を溜め込む必要は無いこと、現に投資不動産を購入するなどしていることからもこれは明らかであること等を記載する予定です。 また、現在、社長の八幡欣也氏、同氏の長男の八幡信孝氏、同氏の弟の八幡卓士氏と、7名の取締役のうち3名が八幡家出身者であり、八幡家が創業家であることを考慮してもこれは明らかに異常です。コーポレートガバナンスの観点からこれは問題であり、是正が必要だと考えております。上場企業でありながら株主利益を考慮しているとは思えない経営が行われているのも、サンテックが八幡家のものである、といった誤った意識が背景にあるからではないかと考えざるを得ません。 従って、定款に新たに「取締役には、同一の親族(3親等以内)が3名以上は就任できない」という条項を追加する株主提案も提出する事を検討しています。株主提案に必要な株数は、発行済株式数(自己株式を除く)が2,300万4000株ですので、この1%である23万1,000株です。自己株式を売却されると困るので、発行済株式数をベースに考えると、23万9000株あればより安心です。本年6月の株主総会に株主提案を提出するには、商法232条ノ2の規定により、総会日の8週間前までに書面で、提案内容を会社側に伝える必要があります。その際、上記の株数を6ヶ月以上継続して保有している必要があります。6月末の株主総会に間に合うように、4月末に株主提案を提出するとすれば、前年の10月下旬から株式を継続して保有していればいい訳ですが、実際には証券保管振替機構(保振)を使う実質株主の場合は、株主名簿への登載が半期末毎になるので、前年の9月末までには買っておく必要があります。なお、9月末と3月末だけ保有していれば良いかと言うと、そうではありません。その間、継続して保有し続けていたかどうかは、会社側が調べようと思えば調べることが可能です。従って、昨年の9月末から継続して保有している株、が株主提案の権利を持つ株ということになります。当会の主要メンバー等が保有する「株主提案可能な保有株数」は、約20万株弱ですので、株主提案を行うには若干足りません。従いまして、共同で株主提案を行って頂く方を募集します。なお、当会の主要メンバーに対して、株主提案を行う事についてのみ有効な委任状を出して頂く事により、提案者としてお名前が総会招集通知に記載される事は避けられますので、ご安心ください。逆に共同提案者として名前を載せたい方は、もちろんそれも可能です。繰り返しますが共同株主提案をするには2005年9月末より東証2部 1960 サンテックの株式を保有している事が条件です。株主提案に賛同していただける方はCMB株式研究会までメールにてご連絡をください。 詳しくご説明のうえ、こちらから委任状の雛形をお送りいたしますので署名・捺印の上返送してください。CMB株式投資研究会 代表者 金子 好之東京都墨田区吾妻橋1-14-8 2FTel 090-6496-8218 investment@cmb-fund.comまた2006年3月27日時点で株式を保有されている方は、我々の提案する議案に賛成票を投じることができます。以上ご注意1 現在、株主提案が可能になる株数が39000株ほど不足しております。よって、株主提案を出す予定の4月末までに株主提案に必要な株数が集まらない場合には株主提案を中止することがあります。2 株主提案を出した後に会社側が自発的に20円の増配を決定した場合には今回の議案はとりさげます。3 この議案を提出する方は株主として株主価値向上を考えてこのような議案を出しております。 以前、個人投資家の株主提案の呼びかけで短期間に値上がりした、ある建設会社の株式がありましたが、それを連想して短期的な値上がり期待(つまり投機目的)で株式を購入するのは絶対にやめてください。流動性の低い株ですので流動性リスクが非常に高く投機にはむいていません。4 この議案を提出したからといって、この議案が株主総会で可決される保障はありません。*******************************私は残念ながらホルダーではありませんが、事の成行を見守りたいと考えております。
2006年03月25日
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相場がじわじわと軟調な展開が続きながらも、全般的には小動きで膠着状態が続いているのではないでしょうか?私のポートフォリオもそれほど動いていないというのが現状です。企業の実態を把握とした投資を中心に行っている投資家であるならば、 「企業の実態がそう動くものではない」と考えて、膠着状態でも「まあ、いいか」と考えられるのではないかと思います。株式市場というのは、企業実態と株価のリンケージが非常にか細い世界であり、企業実態と株価というのはわずかに「ゴムひも」のようなもので繋がれていると考えれば分かりやすいかと思います。すなわち、普段は(特に、短期の価格変動は)、企業実態と株価は関係がなく動くことが多い。したがって、それをうまく利用してテクニカルで儲けることもできる。ゴムひもの伸び縮みをふんだんに利用して回転売買で儲けるという方法です。しかしながら、企業実態と株価のゴムひもが完全に切れていて100%無関係というわけではなく、どこかのタイミングでそれは一致する局面が出てくる(特に、長期ではファンダメンタルズが株価を決める)というのが、グレアム式のバリュー投資を実施する際には重要なのではないかと思います。以上のことから、テクニカルでもファンダメンタルズでも儲けることはできるとは思いますが、「自分が、値動きにかけた投機をやっているのか?企業実態にかけた投資をやっているのか?」を理解していない市場参加者は、どんな投資手法を使っても株式市場という魔物に翻弄されて失敗するのだということだけは言えるかと思います。典型的には、「値動きにかけた投機をやっているはずなのに、損切りができない」とか「企業実態にかけた投資をやっているはずなのに、株価の変動に一喜一憂している」というものです。皆様、心当たりはありませんか?---私も、あります。P.S.「ポートフォリオ状況」は、また後日報告します。
2006年03月08日
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