inatoraの投資日記

inatoraの投資日記

2005年10月30日
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セミ・ストロングフォームの効率的市場仮説が主張するところとは裏腹に、株式市場に参加している人たちの多くが企業の財務諸表を見たことがないというのは周知の事実です。

この事実が、企業の本源的価値から大きく逸脱した価格が生まれ、それを利用して超過収益を生み出すバリュー投資の有効性の源泉となっています。

ただ、バリュー投資家と自認している人達でさえ、会計学の原理はおろか、簿記の原理もあまり勉強したことがないという人がかなりの割合でいることを知ったので、思うところがあって今回の話題とさせて頂きました。

もっとも、私自身が目下勉強中である部分もあって、人様にそれを教えられるほどの身分でないことだけは、最初に告白しておかなければなりませんが・・・。

サイトの紹介のその前に、以下の点だけは留意して頂きたいと思います。

(1)偉大な投資家やトレーダーが既に述べているように、株式投資で成功するために必要な素養はいくつかあり、投資手法にもよるが、財務諸表を読む能力はそれほど大きなウエイトを占めていないことが分かる。(どんな投資手法にも共通しているのは、「感情的規律のコントロール」くらいではないだろうか?)

(2)成功している個人投資家の多くが、会計や投資とは異なる仕事を本業としており、必ずしも高度な専門的会計の知識がなくても成功できることを物語っている。

(3)財務諸表を読む能力だけが投資リターンの大部分を決定するのであれば、公認会計士集団のスーパー投資ファンドがあっても良さそうだが、そうしたものが生まれてくる気配は今なお見られない。


これらを踏まえた上で、



と判断するのも、

「最終的には株式投資から利益を上げることが目的で、財務諸表を読む能力は成功するために必要な素養のほんの一部に過ぎないから、そこに時間をかけすぎるのは効率が良くない。」

と判断するのも自由だと思います。

横道にそれましたが、私が勉強になったと思うサイトを紹介します。今回は以下の2つのサイトの紹介に留めておきますが、将来的には「リンク集」としてまとめられたらと思います。

***********************

1.複式簿記

東京大学工学部電子工学科の教授という、畑違いの人が複式簿記の初学者向けに書いたサイト。著者自身が仕事柄、会計知識の習得に迫られて、その基礎となる複式簿記の勉強をした際に従来の教科書が分かりにくいという経験を踏まえて書いています。

とはいえ、やはり工学部の大学教授ということもあり、言い回しが堅苦しいことと記号の使い方などが理科系的である感は否めません。

著書として、「素人が書いた複式簿記」というベストセラーがありますので、こちらのほうが参考になるかもしれません。

「素人が書いた複式簿記」


2.会計学を学ぼう

税理士を目指している方が書いたサイト。サイト主は「自身の会計に関する知識体系をまとめたもの」という位置づけで書いていますが、某会計士補バリュー投資家さん曰く「税理士試験の財務諸表論の理論(100点中50点)に合格できるくらいの内容」と評していますので、体系としてはきっちりしていると思います。

メインコンテンツである以下の2つ

会計学の概説

企業会計原則

がそれに当たります。会計関連のリンク集やおススメ書籍もあり、それも非常に充実しています。



***********************

以前の日記でも書きましたが、いきなりPERやPBRから入るよりも、簿記や会計の原理原則を知って、仕訳からB/SやP/Lがどのように作られるかを把握した上でバリューの概念をつかむというようになるとかなり財務諸表の見え方も違ってくるのではないかと思います。

もちろん、投資家である以上、「株式投資で利益を得るために何が必要か?」という視点だけは外さないようにしなければなりません。

株式投資を意識している職業的会計家(税理士や公認会計士や会計学が専門の大学教授など職業で会計に携わっている人のことを指して言っています)は少ないでしょうから、その点は自分自身が意識を持った上で勉強をしなければならないと思います。

今日の言葉:

(バフェットの手紙から)





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最終更新日  2005年10月30日 10時37分55秒
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為になるサイトですね。  
Mr.Ryu  さん
簿記の復習に最適ですね。プリントアウトして休みの日に健康ランドで読みたいと思います。 (2005年10月30日 18時40分08秒)

はじめまして!  
バフェット関連の本で勉強中です。

今日偶然にも「やっぱり帳簿だ・・」と思って本屋に行ったのですが、なかなかぴんと来る本が無くてここに来たら簿記の話題だったので、ビックリでした。私もプリントアウトして読もうと思います♪



(2005年10月30日 22時32分52秒)

はじめまして!!  
dreamsurf  さん
いつも勉強させてもらってます。自分も会計の必要性を感じて簿記から勉強しています。もちろん株式投資で成功する要素は財務諸表を読めることだけではないこともわかっています。ただ、自分の投資銘柄に根拠と自信を持ちたいのです。それがあればメンタル面でおびえることもなくなるし、少しくらい売買が下手だろうが生き残れると考えるからです。 (2005年10月31日 02時30分43秒)

コメントありがとうございます。  
inatora2  さん
Mr.Ryuさん
>簿記の復習に最適ですね。プリントアウトして休みの日に健康ランドで読みたいと思います。

初学者はもちろんのこと、簿記を一通り学んだ人にとっても、仕訳のメカニズムがすっきりしているのがいいですね。

でも、この「複式簿記」の内容がPDFファイルで約400ページもあるというところが難点です。印刷代がかなりかかります。

今日も散歩日和さん
>バフェット関連の本で勉強中です。今日偶然にも「やっぱり帳簿だ・・」と思って本屋に行ったのですが、なかなかぴんと来る本が無くてここに来たら簿記の話題だったので、ビックリでした。私もプリントアウトして読もうと思います♪

どうもです。バフェットは、「一般的に認められた会計原則(GAAP)」には盲点があり、現行の会計制度に対する問題点をいろいろなところで指摘していますね。私もそのような優れた投資家になるために会計の勉強をさらに深めたいと思います。

(2005年10月31日 22時06分40秒)

コメントありがとうございます。  
inatora2  さん
dreamsurfさん
>いつも勉強させてもらってます。自分も会計の必要性を感じて簿記から勉強しています。

ありがとうございます。会計のほうは私もようやくこれから本格的に勉強する段階になりました。お互いがんばりましょう。

>もちろん株式投資で成功する要素は財務諸表を読めることだけではないこともわかっています。ただ、自分の投資銘柄に根拠と自信を持ちたいのです。

どんな投資手法でも、自分なりに根拠を持つということは大事ですね。ファンダメンタル投資であれば企業の実態ですから、やはり財務諸表を読む能力はプラスになると思います。

>それがあればメンタル面でおびえることもなくなるし、少しくらい売買が下手だろうが生き残れると考えるからです。

少なくとも大きな怪我をしないという効用はあるかと思います。今後ともよろしくお願いします。
(2005年10月31日 22時10分24秒)

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