★おまつりにっし!・・・おむすびころりん♪人生ころりん( ̄∇ ̄;)

(9)≪ 事故 ≫



さてそんな訳で、無事に新しい職場に就いたあっしは

ここの専業さん(これでメシ食ってる方達)が、いかに優秀な方達か、

思い知らされたでやんす。


もともと『新聞配達業』というと、コバカにする人が多いなあと

小学生からやっていたあっしは思っていたです。

しかも東京に出てきてからは、尚いっそう思うようになりやした。

映画「十九歳の地図」をご覧になると、

人間がだんだん卑屈になっていく様子がわかりやすが、

ここの専業さん達は『違っていたなあ。。。』と思うんでやんす。


新聞配達のお店には、お客さんを確保していくために必ず、

半年なり1年なりの継続契約を取り付けていかねばならないですから、

毎月の集金の時に、その数を確保するために『マメに』管理をするわけですが、

普通の店は、それが完全に出来ない事から『拡張員』にそれを任せたり、

『新規契約』を高い報奨金を支払って顧客を増やすんですね。


1件の新規客を「獲って」くると、彼らは相当な金額を要求して来るんです。

それなりの拡材(洗剤やティッシュなどの拡張用景品)も、店で負担します。


ところが、ココの店は気に入らない『拡張団』

(全国を新聞の拡張で渡り歩くグループ)が来ても、断れたんです。

それは、専業さんたちが各々、完璧な管理と誠実な拡張活動を

黙々と続けておられるので、お客さんが動かないんです。


そういう訳で、西東京地区では常に店としてはダントツ、

個人表彰もしょっちゅうでした。


・・・そしてあっしが、ここの方達はタダモノデハナイナア。。。と感じたのは、

あっしが交通事故にあったときの事でやんす。


忘れもしないあの日・・・、

羽村の店に入店して1ヶ月も経とうとした頃。。。


あっしは朝6時前には配達を終えて、

青梅街道を わがもの顔でスーパーカブを走らせていました。

あっしはいつものように、アクロバット走行(爆)やジグザグ走行をしながら

店のある方へ走っていました。


近くのメガネ工場の前を通りかかった時に 

工場から出てきた自動車と モロにぶつかったんです。

相手のスピードがあまり出ていなかったとはいえ、

ほぼ真正面にぶつかったあっしは『宙を舞い』やした。


当時、ヘルメットが強制着用になったのが、この年の7月5日だったと思いやす。

その2ヶ月ほど前でやんすな。


ぶつかった瞬間、ノーヘルのあっしの顔メンは、

したたかにバイクのメーターに打ち付けられ、

クルマの上部を通り越え、右手で受け身を取るかたちで『着地』しやした(笑)


当然、あっしの顔は血だらけ、ダテ眼鏡はグネグネになり、前歯も折れやした。

そしてその時何が引っ掛かったのか、左脚太もものウラの筋肉が裂けて、

立ち上がれなくなりやした。

遠のく意識の中で、あっしは何かを叫んでいやした。

救急車に乗った記憶もあまりありやせん。


---それから約1ヵ月間、松葉杖の生活をする事になりました。


しかし、あっしが新聞配達を休んだのは、その日を含めて3日ほどです。

あとは、休んだ記憶がありやせん。

・・・休んだら、終わりです。


でも、あっしをそんな気にさせてくれたのは、専業さんたちでした。

彼らは、こんな事も経験ずみなんです。

だから、自分の配達が終ってから手分けして、あっしの配達区域を

「知らん顔」して配ってくれやした。


その事を笑いながら伝えに来た、S店主(ここからは「オジサン」と書きます)

の話を聞いて、次の日からあっしは出勤しやした。


★なんて素敵な人たちなんだろう。。。

そして彼らをリードしているオジサンが神様か、仏様のように

神神しく見えやした。


普通なら、1時間半で配達できるところを

松葉杖を放り出し、何時間かけてでも、絶対に配り切る。


これ以上、休む事は、己のプライドが許さなかったし、

何よりも、先輩の方やオジサンにこんな甘えたところを見せたくない。


・・・そりゃあツライでやんすよ。

松葉杖をして新聞配達なんて出来る訳がないから、

痛みをこらえて『ケンケン』で配達でやんす。

縫い目から赤い血が滲んで来やしたよ。


でもね、それが最良のリハビリになったんです。

筋肉が縮こまって、脚を伸ばす事が出来なかったんで、

ゆっくりでも、動かす事によって伸びるようになったんです。


この事故があって、しばらくの間あっしの顔にはスキッ歯と、

大きな『X点』の変てこりんな『勲章』が出来やした。

・・・それで店の奥さんから『三ツ目くん』と呼ばれるようになったんでやんすが・・・。


・・・しかーし。もう一つ悩まなければいけない事が・・・・・。

そうです。

あっしは、こんな事故に遭っても配達を休むどころか、

大学の授業をサボる事すら許されない状況でした。


さあて、これを どう乗り切ったか(^^ゞ。。。


(2003・11・21)
(つづく)
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