No.19 進化




私達は人間と呼ばれています。
霊長類であるので
自分達が一番優れていると勘違いしています。
だから友達を檻に入れても平気です。

私達は最初は物体でした。
水の中で養分を受けて
ただ肥大するだけの動物とも言えない、
生物でした。

私達は次に魚でした。
自分で動けるようになりました
私達は陸地に興味を持ちました。
今では魚を捕って食べています。

私達は海から出ました。
そこで泣き叫ぶのです。
海という大きな母とそこにいた友達を思って。
いつからかその声は母親であることの認識に使われています。

私達は哺乳類になりました。
パイプが閉じてしまったので
水から栄養を吸収できなかったからです。

人間になる。

私達は今母なる海を汚し
揺りかごでも大きな遊び場でもあった
この地面をゴミで覆いました。
そしてその上で生活をしています。
友達はもう居ません。
友達を買ったり、飼ったり、育てたり
なんてしたことないでしょう。
『人間』の友達でそんなことをしたら
犯罪ですよね?
友達を捨てたり、虐待したり、ご飯を食べさせてあげなかったり
なんてできるはずないですよね。
相手が言葉が通じないから、なんでも
できるのでしょうね。
脳が大きくなって、いらない探究心が増え続けて
います。
もしかしたら、もっと酷い事が…
起こるかもしれません。
神様を讃えるために造られたこの手も足も
その機能をはたしておりません。
人間という在る悲しい生き物は、
友達をすべて失いました。
自ら進化を選んだ私達は、
破滅を待ち望んでいるようです。
ごめんなさい。友達。お母さん。神様。
私達は、不良品でした。


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