No.42 花毒


花びら美しく
忘れていたその存在を
記憶と感情で掘り起こす。

あっけなく散る散る
恋といふ本能
忘れてしまいたい想い
視覚から嗅覚からいやがおうにも…

痛いけど、幻なら
もう見ていられない
話すことも…無いよ
ただ繋っているだけで。

色とりどりご自由に。
風は奪っていくけど

あっけなく散る散る
自分が…粉々?
分からない。覚えない。
痛いだけだった記憶。消えるだけ…

明日、目を開けたら
僕がバラバラで…
笑いたい
忘れてしまうことなど出来ずに。
散る身にまだ染み付いて居ります。

嗚呼、感嘆の溜め息が空を濁し…
綺麗なモノも輝くことすら出来ない。

散る恋、体いつまでも治らず
明日に…明日に…
もがきながら、空を目指す。



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