DVD『刑事マディガン』1967年監督:ドン・シーゲル，主演:リチャード・ウィドマーク，ハードな刑事ドラマ，超意外だったラスト！

ニューヨークのスパニッシュ・ハーレム地区を舞台にして、'60年代末に製作された刑事アクション。
容疑者に拳銃を奪われ逃げられるという失態を演じた二人の刑事は、汚名返上のため、必死に犯人を追う。

まずオーニングのビル街の風景、デザイン英文字のクレジット・タイトルがシャープでカッコイイ。

叩き上げの刑事マディガンを演じる、リチャード・ウィドマークの頑固たる渋さと存在感が出色。
のちに、彼が主演でテレビドラマシリーズ「鬼刑事マディガン」が製作されたとのこと。

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きれい事では済まない、現場主義で捜査するマディガンに対峙する、
一切の妥協、懐柔を許さないコミッショナー役に、名優ヘンリー・フォンダ。
「コミッショナー」と日本語吹き替えで訳されていますが、別の解説では「警視総監」。

総監の友人主任警部のジェームズ・ホイットモア、
マディガンの相棒ロコに、ハリー・ガーディノなど、名前より実際に観ていると次から次へと
出てくる人がどこかで観たことのある俳優さんばかり。
この頃は、それぞれの俳優が役のイメージを持っていて、いかにも愛人とか、ヨッパライの情報屋とか、
チンピラだったらこの人だよねぇ、とか、各俳優さんごとにイメージが固まっていて、
こういう役なら絶対この人、という風に決まっていたようなものでした。
この映画も、出てくる人出てくる人、みんな役と俳優が完全に一致した、どこかで同じ役をしている人ばかり。

刑事ものは当時のリアルは、こういうものだったか、と思いました。
このころは、まだまだ余裕があったというか。
イキナリ、サブマシンガンで皆殺し、なんてありませんでした。
この後、「マンハッタン無宿」「ダーティハリー」を創造するドン・シーゲルならではの『リアル』か。

善良な役の多いヘンリー・フォンダですら、不倫をしている！
また、煙草も欠かせない。

それにしても、このラストはまったく想定していませんでしたので、驚きました。

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監督：ドン・シーゲル
出演：リチャード・ウィドマーク、ヘンリー・フォンダ、インガー・スティーヴンス、

制作国：アメリカ
原題： Madigan
制作：フランク・P・ローゼンバーグ
脚本：ヘンリー・シムーン、エイブラハム・ポロンスキー
収録時間： 101分
メーカー：ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
音声仕様：英：モノラル、日：モノラル

『ダーティハリー』のドン・シーゲル監督が、リチャード・ウィドマークとヘンリー・フォンダの2大スター共演で放った刑事ドラマ。