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恋のキズ跡


恭平はいつもいい加減な捕え所の無い人。

私に対する本当の気持ちをいつもはぐらかす!

私の事を御姫さまの様に「かわいい、可愛」と言ってくれるけど、昔の彼女の話しを聞くと黙り込む。

「どうでもいいじゃない?今はマユミが一番なのだから?」フット寂しい顔をするのを私は知ってる。

二十歳を過ぎてからの失恋は辛い。

十代の時の恋愛と違う!

すべての愛情を注ぎ込み、二人だけの世界から、友達や家族まで巻き込む!だから昔好きだった人を消し去る事が出来ないから厄介だ。

私は恭平のそんな知らない部分も含めて好きになりたいと願う!

だけれど恭平は誰にでも優しい。

恭平は器用な人だ私といつもケンカにならない俺の考えはこうだとも言わないし、

私が失敗した料理でも「旨い、旨い!」と平気な顔で食べる!

「恭平、そんなに気を使わなくてもいいのよ!」

恭平から結婚の話しをされた時正直言って、戸惑った。

私は普通の恋人達みたいに、

貴方とケンカした事も無いし貴方がタイプの違う私といつも意見が違うのに我慢して、気を使って、折れてくれてそれでも私といる価値があるの?

私はきっといつまでたっても昔のあなたの彼女の変わりなのね!

正直それが辛いのよ。

時間をかけてゆっくりとお互いが理解出来ればとも思ったけれど、

私が欲しいのは、今、あなたが昔の彼女と出会った時みたいに、貴方の情熱が欲しいの!

只がむしゃらで、欲しい物はどんな事しても手に入れる情熱の固まりの様な!

そう恭平、あなたは気が付いていない。

度の強いメガネを掛けた、隣のクラスの私の事を。

                       つづく。


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