*Talk away*

*Talk away*

桜夜風




吹き抜ける桜夜風 春はもうそこに

静かに待つ 

拭えない震える日々は 何を語るのだろう

夜の声が誘う


歩き出したら 道にまかせて

水溜り越え あてもなく

立ち止まらずに いつかの場所を

ふとした瞬間に 思い出さぬよう


吹きさらし 子犬に涙

君も一緒に 泣いてくれるか

行く道のはてに見える まばゆい星たちが

瞬いて手を振る


桜通りを つらつら歩く

躓きながら あてもなく

行くは荒野か 楽園なのか

野良犬ばかり駆けて行く 先は何処?


去り行くひとよ この道のように

全てどこかに続くなら 季節と共に散った願いも

いつの日にか 花を咲かせるだろう


時は遥かに風が優しく 涙を美空へ拭い去る

戻らない日びと 笑顔の影も

澄んだ夜に溶け 


抗うときよ もう さようら

弓張り月の向こう側へ

吹き抜ける桜夜風 春はもうそこに待つ

一人静かに待つ 







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