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6月30日(日)ベルギー王立リエージュ・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートに行ってきました(すみだトリフォニーホール)。・ルクー:弦楽のためのアダージョ、タン・ドゥン:ギター協奏曲《Yi2》(鈴木大介)、サン=サーンス:交響曲第3番「オルガン付」(エスケシュ)アルミンクの身振りとオケの反応がちぐはぐで違和感がありました。オケは出だしから弦がやや軽めで、ルクーは詩的な曲なのですがそれにしては深みが足りない印象でした。タン・ドゥンは、現代音楽への理解が届いていない自分にとってハードルが高く、30分を越える大曲・難曲に最後まで向き合うことができませんでした。残念ながらそれに引きづられてギターソロや伴奏に対する印象も乏しいものとなってしまいました。後半のサン=サーンスですが、オケが全体的に足りず、特に弦の弱さが目立ち、表層的で響かないので美しさが出てこない印象でした。1楽章はやや遅めのテンポだったのですが、逆に粗さを助長してしまった印象でしたし、2楽章はやや速めのテンポでそれなりに盛り上げたものの、「強奏」というイメージが拭い去れませんでした。終演後の会場の盛り上がりとは裏腹に、印象に残らない演奏でした。
2019年06月30日
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6月28日(金)新日本フィルハーモニー交響楽団のコンサートに行ってきました(すみだトリフォニーホール)。・ショスタコーヴィチ:ジャズ組曲第1番 、『黄金時代』組曲 、交響曲第5番 さすが井上のショスタコーヴィチ!!5番は王道を行く堂々たる稀有な名演でした。前半2曲はリラックスした雰囲気の中、非常に楽しいひと時でした。1曲目は小編成かつバンジョーやハワイアンギターといった珍しい楽器も登場することもあり、聴ける機会が少ないことから貴重でありました。1曲目終了後、舞台の構成を変更している合間に井上が楽曲解説をしてくれたこともよかったですね。演奏中はサービス精神旺盛な井上のダンスを見せられているような、何とも微笑ましいパフォーマンスでした。メインが始まる休憩時間終了間際に再び井上が登場し5番の解説が行われました。「僕はこの曲が嫌いで嫌いで。何故かと言うと聴いた演奏が皆酷かったから。今日4楽章はスコア通り演奏します。他にはなかなかありませんよ。」テンポに揺るぎがなく奇をてらったところは全くありませんでした。弦のアクセントが特徴的で今まで聴いてきた演奏に比べると抑制的であるものの、それにより曲全体が浮かび上がるような印象を受けました。ややパフォーマンス系な井上の指揮ぶりとは裏腹に、緊張感・完成度の高い堂々とした名演でした。4楽章は前半のテンポが体験の無いほど遅く、雄大さが際立っていました。オケのレヴェルも高く、特にフルートの安定感は目を見張るものがありました。今年から本格的に日本のオーケストラコンサートに参戦したのですが、質の高さに驚かされるばかりです。
2019年06月28日
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6月26日(水)ベルリン・バロック・ゾリステンのコンサートに行ってきました(すみだトリフォニーホール)。・バッハ:三重協奏曲、ブランデンブルク協奏曲第5番、オーボエとヴァイオリンのための協奏曲(クスマウル、ケリー、ツィンマーマン、樫本大進)、ヴィヴァルディ:「四季」(樫本大進)結局樫本大進の独演会の様でした。前半の2曲はソロを含めて音が届かず、アンサンブルも全く平凡で極めて退屈でした。ケリーのオーボエも正直精彩を欠いていて、3曲目の樫本大進登場で印象に変化がなければ前半で席を立とうと思っていたのです。しかしながら、樫本大進の優美で艶やかな音色は健在で雰囲気は一変したのですが、残念ながらケリーの存在感は乏しいままでした。後半の「四季」も樫本大進のソロは相変わらず素晴らしかったのですが、アンサンブルは平凡な印象が拭いきれず、ソロヴァイオリンを更に際立たせるに止まってしまい、樫本の美しい音色には満足しましたが「四季」には満足が得られませんでした。創始者であるライナー・クスマウルのメモリアル・ツアーとのことで弟子であった樫本大進が参加したようですが、演奏を聴いてみてこのメンバーでツアーを行う意図は今一つ理解できませんでした。ただ、樫本大進はソリストとしても世界トップクラスの存在である確信は更に強まったコンサートでした。
2019年06月26日
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6月25日(火)ペンデレツキ/東京都交響楽団のコンサートに行ってきました(サントリーホール)。・ペンデレツキ:平和のための前奏曲(トヴォレク)、ヴァイオリン協奏曲第2番『メタモルフォーゼン』(庄司紗矢香)、ベートーヴェン:交響曲第7番ベートーヴェンの7番は事件でした。前奏曲はペンデレツキの体力的な理由からアシスタントのトヴォレクが振りましたが、主題を奏でるバストランペットを始めアンサンブルの乱れが目立ち、やや残念な立ち上がりとなりました。『メタモルフォーゼン』は40分を越える大曲で休みなく演奏されることもあり、途中何度か集中力が途切れてしまいしんどくなった局面もありましたが、庄司紗矢香の線の太いヴァイオリンは聴き応え十分でした。何年か前にチャイコンを聴いて至極感動したのを覚えていますが、30代半ばにして既に貫録さえ感じさせる存在感は群を抜いていると改めて感じさせました。しかし、今日の主役は庄司紗矢香ではなく間違いなく指揮者ペンデレツキ、ベト7でした。テンポはやや速めで淀みなく淡々と進め、全体的に抑え気味ながら終始オーソドックスで王道・直球。何と言ってもバランス感覚が絶妙で凄い。都響の驚くべき集中力も相まって何と「美しい」ベト7だったことか。これまで何度もこの曲の実演に接してきたにもかかわらず、こんなに感動させられるとは正直思ってもみなかったのです。クラシック音楽の素晴らしさを改めて思い知らされた、自分にとっては貴重な一夜となりました。
2019年06月26日
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6月16日(日)ミハイル・プレトニョフのリサイタルに行ってきました(フィリアホール)。・モーツァルト:ピアノ・ソナタ第4番、ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第31番、モーツァルト:ピアノ・ソナタ第10番、ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第32番プレトニョフ節炸裂してました。ピアノ活動を復活してからも指揮が中心?のイメージがあるプレトニョフ。指揮者としても独特な解釈で度肝を抜かれることがしばしばですが、今日もプレトニョフ・ワールド全開でした。優しく語りかけるようなタッチは読み聞かせのようで心地良く、活き活きとした生命力を感じさせる音色と相まって、聴けば聴くほど満ち足りていく感覚はかつて味わったことのないものでした。テンポの変動は大胆で、解釈としては違和感を抱くほど独特で壊れてしまうのではないかと危うさを感じるほどなのですが、何故か作為的な感じは無く、内面から湧き出てくる音楽性が素晴らしいのです。ベートーヴェンの32番は左手が弱すぎて、やや単調で淡白な印象からか物足りなさがあったものの、それを除けば非常に満足度の高いリサイタルでした。明日の東京公演でどのようなリストが披露されるのか興味深いところですが、都合で行けないのが残念でなりません。
2019年06月16日
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