宮崎のフォークデュオ“Japon'sBoy”

宮崎のフォークデュオ“Japon'sBoy”

3、さよなら




 あの日みんなで駆け抜けた公園 僕は一人歩いてる

 今じゃ誰もいなくなって 寂しそうに木々が揺れる

 まぶしい太陽 透き通る青空 すべてのものが僕らを包む

 遊びつかれて日が暮れた夏 君は今も憶えてる?

 あれからいくつ流れる雲が 僕らを通り過ぎたろう

 振り返れば遥か遠く 走ってく僕らが見える

 さよなら さよなら 僕らの日々

 野山を埋め尽くすセミの声

 さよなら さよなら もう戻らない

 過ぎ去っていった日々


 虫のささやき 小川のせせらぎ 僕の心に話し掛けてくる

 こっそりつくった秘密基地 今でも残っているのかなぁ?

 線香花火に火をつけた夜 何故かちょっぴり寂しくなって

 母さん手をぎゅっと握り締めた いつの日かの帰り道

 流れる雲が通り過ぎても 変わらないものがここにある

 目を閉じて耳を澄ませば 僕らの声が聞こえる

 さよなら さよなら 僕らの日々

 夜空に輝く満天の星

 さよなら さよなら もう戻らない

 たった1度の日々


 さよなら さよなら 僕らの日々

 野山を埋め尽くすセミの声

 さよなら さよなら もう戻らない

 過ぎ去っていった日々





  ≪解説≫
 始めに誤らなければいけないのですが、この『さよなら』は“闊歩”のレコーディングの初日となった2月某日に唯一収録した曲で、実はその日俺が風邪をひいてしまい、ちょっと鼻声っぽくなってしまってます・・・。ほんとに申し訳ないです。
 俺は、九州は宮崎県というところで生まれ育ち、18年間そこで過ごしてきたのですが、去年の12月に東京の大学に合格して、その時、3月には故郷と離れるということが決まりました。俺は小さい頃から、宮崎を離れること、そしてずっと一緒に生活してきた家族や友達と別れる日が来るというのが怖くて、できればその日が来て欲しくないと思っていました。でも、自分の夢のためにも、チャンスがたくさんある東京の大学にどうしても行きたくてとうとう来て欲しくなかった日が来ることが決まってしまいました。合格がわかって、その大学に進学することが決まってからは、学校の授業中でも、家にいるときも、思い出すのはこの町での日々でした。俺は小学生のころ、学校が終わってはいつも仲間と公園に集まって野球ばかりしていました。男ならみんなやったんじゃないかな?あのカラーバットとカラーボールでやる野球。毎日毎日それやって、なぜかぜんぜん飽きなくて。とにかく楽しくてたまらなかったんだけど、中学になってからかなぁ?いつの間にかやらなくなって、その友達ともあんまり話さなくなってきたんです。その時はそこまで気になんなかったんだけど、月日がたつとやけに懐かしく思えてくるんですよね。この前学校帰りに静かになったその公園を通ると、なんか寂しくなってたまらなくなってこの曲ができるまでとなりました。






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