sun♪sun♪sunny♪

1年生の授業(国語・遠足編)





懐かしいでしょ?
一年生の教科書に出てくる『大きなかぶ』のお話。

ジャスミンが学校からこの『大きなかぶ』のお話を元に国語の時間に作った、彼女オリジナルの『おおきなかぶ』の本を持って帰ってきました。

どういうことかというと、画用紙に教科書の挿絵が印刷してあり、8ページの本の様にとじてありました。もちろん、表紙と裏表紙は自分で絵を書いて、オリジナルの本になっています。

それぞれの挿絵の登場人物のところに、それぞれ噴出しがつけてあります。そうして、子供達はその噴出しの中に、それぞれの登場人物がその時、どんな気持ちでどんなことを思っているかを自分の言葉で書くわけです。


36人、36通りの大きなかぶ。いろいろ面白いセリフがあって、発表の場はかなりもりあがったのだとか!

うちの学校は『子供達一人一人が自分で考え、自分の考えを言葉にして表現できる力をやしなう』ということも一つ目標にあるようで、1学期の参観日や行事ごとを見ても、先生が一人一人の声をできるだけ聞こうとしてくださってるなあ・・・と感じます。子供達一人一人が発言する機会がすごく多いですね。

彼女の『大きなかぶ』の中では、へ~、こんな風に考えてるんだぁと思うようなセリフのオンパレード。

例えばおじいさんは『こんな大きなかぶは見たことがないがぬいてみるか。わしもとしをとったけど、がんばろう!』『絶対ぬけるとおもうけど、ぬこうとすると手があかくなる・・・』と言っていたり、ねずみが『これぐらい大きなかぶでも、みんなで力を合わせればだいじょうぶとおもうけど、ほんとうにこれでだいじょうぶチュ~?ぼくがくるまでになんじかんかかったんだろう。ねこにたべられなくてよかった!』いぬ『はがいたくなるかな、ワン!』ですって!笑ってしまいました。

とうとう抜けたかぶをもったおじいさんは『みんなで力をあわせてずっと諦めなかったおかげで、やっとかぶがぬけたよ!』としめくくっています。

先生のコメントは『みんなでちからをあわせるのはたいせつですね。きもちをかんがえられています』とコメントださってました。

担任の先生は子供達が考えて発言したことに対しては『それはちがう』と真正面から言ったりしないんですよね。それがたとえ的外れな答えだったとしても『そうか、そうか。A君はそう思ったんだね。』とまず受け止めてくださるんですね。

この先生自身、ベテランで、今まではずっと公立小学校に勤めていらしたそうです。運動会1つとっても、まるで今までの学校の常識とは違うそうで、なかなか大変だとおっしゃってました。うちは教育大学の付属小学校ということもあって、実習生も多いし、いろいろと新しい試みがされているようです。実習が終わる時には、必ず自分たちで企画したお別れ会を、自分らの司会進行で行うようです。回数を重ねるごとにそれも上手になって、内容も濃くなっているようですよ。

秋の遠足。今週はその準備で大忙しの様です。

私達が小さい時には遠足当日に、先生に引率されて行って帰って来る、それだけの物だったように思います。

この学校では、学年担任先生がvideoカメラを持って実際その場に行き、トイレや遊び場などを撮影して、それを子供達に見せてくれるんだそうです。

その後、子供達はそこで何をしたいのかを考えて、それぞれ自分の希望するグループに分かれます。

例えば『花つみ』『そりすべり』『虫とり』など、やりたいことを選択するんです。

で、そのグループに分かれて必要な道具を考えたり、どんなことをするかを話し合います。計画表を作って自分たちで準備するわけです。

今日遠足の準備で彼女達が忙しかったのはこんな理由です。


遠足の時の予行練習をしたんですって!!(そんなんあるの~??笑)


『虫とり』グループは実際網を使って虫を取る練習を。『サッカーー』は電車でボールが転がらないようにダンボールとテープでボールケースを作り持つ練習を、ジャスの『花摘み』はスケッチブックに実際とった花を貼り付けられるように、周りにクレパスなどで絵を描き準備をしたそうです。

子供達自身で何が必要でどうしたらいいかを意見を出し合って決めていく。その作業がどんなに貴重な体験になるのか、また計画したことを実行していく大変さや喜びを感じられる。遠足がとてもいい機会になりますよね。

こういうところに時間をかけるところがこの学校の特徴でもあり、また逆に言うと『私学をねらったお勉強』になると、学校の勉強だけは物足りないですよと言われるところだと思います。

ですから、じっくり型、自分で考え行動する子にと思われる方、またはそれがあっている子供さんにはぴったりな学校だと言えますし、進学を目指すとか、じっくりよりもさっさと物事を進めてくれるほうがいいと思われるところには逆に合わないかもしれないなと思います。

公立と国立小学校とどちらにも子供さんがいらっしゃるお母さんから『学校の方針』でこんなところが違うんだなあ・・と感じる部分の話を聞いたりしますが、今年京都教育大の付属小学校(他の学校はわからないので)を受験される方がいらしゃったら、参考にしてもらえるといいなと思います。(2004,10)


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