2025.10.22
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テーマ: パソコン(1013)
カテゴリ: PC 関連
​​ ​​ ​★ Minisforum [UM870 Slim]のディスク周りを強化の巻 ★ ​​

さて今回は少し前に”Copilot”との「HDDとM.2 NVMeのドライブの優位性の比較、そしてPCのバックアップ体制をどう整えるか」という楽しい長話を参考にして私のPC環境をどのように安全・安心なものへと構築できるかを考えそして実行したお話になります。

以前にも書きましたが古い(第6世代 Core i5)PCの引退を前提にNewPCであるMinisforum[UM870]に今までのすべてのソフトを集中して使っていくこととなりましたので、データの保存場所とバックアップ体制を新たに考えてみようと思います。

その中心となるのが <HDDからの脱却> という大名目です。”Copilot”が様々な参考データを元に理想のディスク体制を提示してくれました、その中でディスクの寿命とコストのバランスを鑑みたときに自分のこれからのPC作業の残り時間から「ここは1つHDDから脱却してみよう」という気持ちになったわけですね。
まずはその[M.2 NVMe]の速度だけではない優位性を理解したのが第一ですね...いまどきの”M.2 MVNe SSD”の耐性に主眼をおいて見ていきます...

主要メーカーのSSDは容量ごとにTBW(書き込み耐久値)が設定されており、1TBモデルでおおよそ200~600TBW、2TBモデルで400~1200TBWが一般的だそうだ。通常の写真・音源編集用途では、このTBWを使い切る前に買い替えサイクルが来るため、安心して使えますと”Copilot”は言ってきます。
どういうことか見ていきましょう。

《 主要メーカーのTWB比較(参考: すべて1TB )》
メーカー/モデル 公称TWB 備考
​Samsung​
600TWB ​高耐久・ハイエンドNVMe​
​WD Black SN850X​
600TWB ​ゲーミング向け高速モデル​
​Crucial P3 Plus​
220TWB ​コスパ重視、耐久性は控えめ​
​KIOXIA EXCERIA PLUS G3​
600TWB ​TLC採用で高耐久​
​Kingston KC3000​
800TWB ​上位クラス、耐久性も高い​
​Crucial MX500(SATA)​
360TWB ​定番SATA SSD、安定性重視​

​ ※TBWの読み方と実用寿命 ​​

[TBW 300TB = 300TBの書き込み保証] であるから、個人使用のPCではだいたい1日平均6GBくらいらしいが、たとへば私が毎日写真編集&音楽作業をしたとして..

​  例:1日50GB書き込み → 300TB ÷ (50GB × 365日) ≈ 16年​

実際にはキャッシュや更新で書き込みが増えるため、5~10年程度が現実的な寿命といえそう。

​容量が大きいSSDほどTBWも大きい(2TBなら倍近い値になることが多い)そうだ。
ちなみに現在[UM870]に内蔵されているSSD&バックアップ用に購入していたものを見てみましょう。

​メーカー/モデル​ ​速度​ ​TWB​
Kingston ​M.2 2280 TLC PCIe NVMe SSD​[Cドライブ]
​4700MB/秒​ ​640​
​WD Blue SN580 2TB​[Dドライブ:写真作業・データ用]
​4150MB/秒​ ​900​
​WD Blue SN5000 1TB[CドライブOSのバックアップ用]
​5150MB/秒​ ​600​

どのSSDも4000MB/秒を超えており体感的には十分速い部類だと思います。
それよりも優秀なのがTWB値ですよね、どのSSDも平均以上の優秀な数値を出しています、上の例で言えば倍以上の数値ですから耐久性十分ですね。

HDD/SSD Cloner
※HDDはその昔手に入れたクローンユニットに入ったHDD2台(2TB+3TB:Music & Photoデータ)と外付けHDD(4TB:バックアップ用)である。

上の写真の通り現在バックアップ用途のものはすべてHDDにしています、それを今回すべて[M.2 NVMe SSD]に変えて現在のHDDは<二重のバックアップ>...周期を決めて電源を入れ”2次バックアップ用途”で使うようにしようという計画です。

​◯ Goodbye HDD, Hello M.2 NVMe​

ということで...​


​​ ​​​
​​​​ Kingston M.2 NVMe KC3000 2TB

PCIe Gen 4.0 x4 最大7,000MB/秒 PS5 動作確認済
極薄グラフェンヒートシンク M.2 2280 NVMe
TWB:1600

​​

まずはMusic作業・音源保存でTWB値の高いこれを手に入れました。
そして全てのバックアップ用途で容量の大きな物を探していたのですが、なんとゲーム用途のCドライブでも使えそうな「WD Black」のとても安いものを見つけてしまい、もったいないと思ったのですがその安さでこれに決めました...
​​​
​​
WD Black SN7100 4TB

(読取り最大 7,250MB/秒) M.2-2280 NVMe WDS400T4X0E-EC
TWB:2400

​​​​
(※2025/10/18現在SanDiskのサイトがとても安かったです→​ こちら ​)

そして上の2枚の[M.2 NVMe SSD]をどうするかというと...
Cドライブのクローンでも使えるかなとたまたま見つけた”Clone Station”をゲットしておきました。[UM870]のUSB4.0(本来の規格は40GB/sです)へ繋いで使用すると20GB/sという高速で利用できるのです。
(注釈)実際はこの20Gbps(USB3.2x2)はサポートされていませんでした、下の[追記]参照。

​​ ​​​
​​ ​​GRAUGEAR Clone Station

NVMe M.2 SSD デュプリケーター ・デュアルベイ
オフライン クローナー ドッキングステーション
アダプター エンクロージャ NVMe M.2 SSD M-Key用
​​

実際に上記の2枚を刺して使ってみました...



「WD Black SN7100 4TB」は驚きの片面実装でした、2~4TBになると両面実装が多いと聞いてましたので。でもこれはこれでヒートシンクを付けるときは楽で良いですよね。逆に2TBの「Kingston KC3000 2TB」は両面実装なのでヒートシンクもそれに合わせたものを用意せねばです^^;)。
そして刺してみたのがこちら...



この「Clone Station」は底にファンが付いていて2段階の風量調節ができます。先に用意した「Kingston KC3000 2TB」では2TBのHDD(Music Stock用)から”800GB”近いデータのコピーをしたところ外付けUSBドックのHDD(5400回転)の転送速度がネックとなり、40分程かかりました。
その間「Kingston KC3000 2TB」の温度が<31℃→50℃>へと上がりましたが、ずっとコピー中その数値から上になることはなくて、終了後2~3分で元の31℃へ回復してました。



通常はこうしてDisk類が置いてあるラックに一緒に並びます、暗がりですからこうして下からのブルーLEDがとてもきれいに彩ります^^。
この小さなファンもよく冷やしているようでPC使用中「CrystalDiskInfo」を常駐しているのですが、[UM870]内臓の2枚より2℃ほど低い状態を維持してくれます...ただし一方を使って熱を帯びるともう片方の温度上昇も見られるので早いうちにヒートシンクは付けようと思います。

[M.2 NVMe SSD]への切り替えは完了しました。ですが肝心な[Music]以外のデータのコピー&バックアップが残っていますのでまだ当分安心はできませんが、これで1次バックアップまでの「HDDからの脱却」が完了しました。

せっかくの”USB4.0”に繋いだ2枚ですので、「CrystalDiskMark」で調べてみました。
​​
内臓の2枚の[M.2 NVMe]はカタログスペックなりの速度を発揮してます。外付けにした2枚はスペックからすれば1/7ほどになってしまいます、「転送20GB/s」がちょっと規格倒れみたいですが(ケーブルの問題か?)”内蔵・SATA SSD”と比較しても2倍ほどの性能を発揮しています...これなら体感的にも外付けを意識させない作業を約束してくれそうですね^^。

[追記]
この約1000Mbpsというスピードはやはり転送速度10Gbpsの数値でした、調べてみたところ[UM870]のUSB4.0ポートは”USB3.2x2(転送速度20Gbps)”をどうやらサポートしていないようである。
なのでUSB4.0対応のデバイス(ケースなど)をつなぐしかないようだ、対応策を考えだしたところです...後日またご報告いたします。

そして[UM870]1台になるのでUSB-DACまでの距離が遠くなる不都合が...


<オヤイデ電気 USBケーブル 2.0m ”d+USB class B”>​​

これは「ついで」と言うにはお安くなかったのですが、[UM870]オンリーでUSB-DAC”D10s”を使うようになったので前に用意した50cmでは長さが足りなくなり新たに導入したオヤイデ電気レーベルの「d+ ClassB」という名のUSB2.0ケーブルです。
サウンドが変化しました、今のところ感じるのは聴き疲れのない良い意味で落ち着いた音になりましたかね...これもこれから楽しみです。

さていかがでしたでしょうか...1次バックアップまではすべて[M.2 NVMe]で賄うことができました。あとは <NAS or クラウド利用> の2次バックアップを勧められたのですが、これも現在使用しているHDDを使って2次バックアップ体制を作りました。
データのやり取りもだいぶスムースになりそうで期待が膨らみます。
残りの人生この体制を維持してディスク(特に長年使用のHDD)の寿命は常駐の”CrystalDiskInfo”での温度と使用時間の管理を抜かりなくチェックすることで大切なデータの損失はなくなりそうですね。

今回は[HDDからの脱却]をテーマに久しぶりに頑張ってしまいました...^^。

2025年10月 自宅にて
#UM870
#Kingston ​M.2 2280 TLC 1TB
#WD Blue SN580 2TB
#Kingstone KC3000 2TB
#WD Black SN7100 4TB
#WD Blue SN5000 1TB

​​





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Last updated  2025.10.25 23:29:26
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