○島袋純氏 自決の宣言ということについてなんですが、照屋寛之先生の文章にも一応沖縄のことは沖縄と決めて書いてはあるんですが、これはやはり人民の自決権、自己決定権という概念に絡ませたような明確な権利宣言というのをやってですね、前文で権利宣言の書みたいなイメージをつくったほうが確かに僕もいいと思います。これは前々からずっと思っているんですが、スコットランドでも「権利の請願」、あるいは「権利の請求」というクレーム・オブ・ライツ(Claim of Rights for Scotland)というところからまず始まりまして、前文的なものなんですけれども、それから具体的な中身に入っていったという経緯がありますので、沖縄の人民、人民というとちょっと色のついた用語なんですけれども、沖縄の人々、ピープルがどんな権利を持っている、どういうことができるんだという、要するに自分たちの将来像に関して自分たちの統治の内容を自己決定できるという、そういった宣言を念頭において、それが垣間見えるような文言にしていったほうがいいんじゃないかなと思います。