骨髄異型性症候群（ＭＤＳ）
最初１個の造血幹細胞、またはそれに近い細胞の遺伝子に何らかの
異常が起こると考えられている。幹細胞の遺伝子異常は子孫である
前駆細胞や成熟血球に伝わるので、最初の遺伝子異常が引き金とな
って連鎖的に他の遺伝子にも異常が起こると、ついに幹細胞から成
熟血球に至る血球分化全体が正常のプログラムから逸脱してしまい
ます。骨髄には正常幹細胞も残っていますが、異常な幹細胞の増殖
のほうが圧倒的に優位になるため正常の血球生産は抑制されます。
その結果、骨髄から全身に成熟血球を送り出せなくなり様々な症状
が現れてきます。
「白血病と言われたら」より
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