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いよいよサッカーW杯も決勝トーナメント。パラグアイ戦だ!\(^o^)/ってことで、明日は映画どころではないだろうから、サッカーW杯決勝トーナメント必勝祈願で過去記事再UP!実はサッカー映画はこれしか書いてない。(^_^;)【以下は2007年11月3日初出の記事を加筆修正したものです】メラメラいきます80年代(^o^)/こんなのを斜に構えて観ていたらちっとも面白くない。ってことで、熱血スイッチ、オン!どりゃ~!o(`ω´*)oそれはこの映画d(`へ´)「勝利への脱出 Escape to Victory」(1980 米)ポスターの兄貴も気合入りまくり。VictoryのVなんだろうけど。(^_^;)監督:ジョン・ヒューストン音楽:ビル・コンティ出演:シルヴェスター・スタローン マイケル・ケイン ペレ マックス・フォン・シドー脱走ものとスポーツを力技で融合、サッカーのスリルと脱走のサスペンスが偶然にも奇跡的にマッチした映画。(o ̄▽ ̄o)「どんな話?」第二次大戦中、ナチス・ドイツの捕虜収容所。連合軍の捕虜たちのサッカーを見た情報将校は、捕虜たちとナチス・チームとの試合を思いつき、もとイングランド代表だった捕虜のリーダーに申し出る。各地の収容所からの選手選抜を条件に試合を承諾したリーダーは、脱走に利用する計画を立案する。そして占領下のパリで試合が始まった。うお~、今でこそFIFAランキングも上位だけど、当時サッカーのことなんかほとんど知らないアメリカがよくこんな企画を思いついたものだ。ちょっと間違えば融合失敗、どちらもスゴく中途半端なダメ映画になるところだぞ。d(`ε´)なにも分からないから、サッカーシーンは出演している名選手たちに任せたんだろうな。もしそうなら、大正解。妙に口出しなくて良かったぞ、君たち!違ってたらすみませんm(_ _)mシドーさんってばこの前ブロフェルド(ネバーセイ・ネバーアゲイン)だったのに、今度はナチスの情報将校。しかもサッカー・バカ。うはは(≧∇≦)宣伝に利用するなんてただの口実で、ホントはサッカーの試合を見たいだけじゃないの?脱走計画の詳細を知るために、スタローン兄貴が一度脱走して舞い戻ってくるが独房に入れられてしまう。早く計画を知りたい捕虜たちは焦るところも見せ場だ。さてちょっとネタバレだけど、これくらいイイでしょう。本来の脱走計画は、ハーフ・タイム中に控え室からトンネルを通ってスタジアムの外に逃げるというものだ。d(`ε´)しかし、前半押されっぱなしでいいところが無かった連合軍チーム。1対4。「逃げるのはイイけど、なんだかな~」って雰囲気。観客も応援してくれてるし。兄貴だけは一人苦労していたし、サッカーへの思い入れも他の捕虜ほどじゃないからいそいそと脱出しようとする。でもキーパーがいないと試合ができない。そこでルイス(ペレ)が言うのよ「今やめると、一生心に傷を負う」か~っ、さすが神様。それで火がついた捕虜たちは計画を無視して後半に出場する。もちろん兄貴も。逃げたいと思ってても言い出せない雰囲気だったから、中にはイヤイヤ出場した捕虜も…全然そんなことはなく、全員闘志満々、勇気凛々、元気溌剌、ファイト一発~っ!ヽ(`□´)ノ客席に紛れ込んでいた連合軍の大佐は、てっきり脱走したものと思っていたからビックリ。それからは怒涛の試合運び。こちらは拳を握りまくりですよ。1点、また1点と返す連合軍に観客は大興奮。見ているこちらも興奮状態。たりゃ~!おーーっ、入った、同点ぇ~ん!え゛っ~、ノーゴールゥッ!?入ってる、入ってるーっ!審判どこ見てんねん!オマエの眼はふし穴か~!八百長か~!?ヽ(#`Д´)ノはい、八百長ですスイス人の審判は買収されてます。(>_<)bここで、負傷退場していたペレが再登場。たのむぞ神様ーっ!捕虜たちも懸命にボールを運ぶ。そしてゴール前、右からのセンタリングに合わせたペレが、なんとオーバーヘッド・キーック!ゴーーーーーーール!ゴール、ゴールゴーーーーーーーーーーーーール!!!同点、同点、同点~!う゛おぉ~~!o(`ω´*)o…(はぁっ、はぁっ、はぁっ…)これには、観客席のシドーさんも思わず立ち上がって拍手、拍手。やっぱりサッカー・バカ。隣にナチスの幹部がいるのに。ぷふふふ(>ε<)おっと、ここまで。あとは自分の眼で観て欲しい。(^-^)bその後の「ラ・マルセイエーズ」の大合唱も鳥肌ものだ。肝心の脱走はどうするねん!?と思う間もなく始まるなし崩し的なラストも、大雑把な兄貴にピッタリだし、綿密な計画より実際に成功しそうで良かったと思う。観客全員皆殺しにする訳にはいかないもの。ふう~、疲れた。熱血スイッチ、オフ。…はて、そんなに名作か?(^_^;)ちょっと不安なところはあるけれど、のめり込める人にはものすごく楽しめる映画だと思う。エンド・ロールが「キャスト」じゃなく「プレイヤー」てのも泣かせる。ヘボ・キーパーだとかロッキーそのままだとか兄貴への批判も多いけど、未見の方はぜひ。d(`へ´)オススメできる○:熱血スイッチを持ってる人、男性オススメしない×:熱血スイッチがない人、あら捜しが好きな人余談1942年に行われた、ドイツ空軍とソ連・キエフのチームとの試合が元になっているらしいです。実際にもドイツが負けたためソ連の選手は収容所に送られ、処刑された選手もいるそうです。(>_<)b余談2邦画の戦争ものに捕虜を扱った映画があまりないのは、欧米と比べてホントにひどい扱いをしたからじゃないのかと勘ぐっている今日この頃。日本兵も捕まる前に死を選ぶように洗脳されてたんだろうから、日本ではここまで能天気な映画は作れないだろうな。押して下さると、調子にのります(o ̄▽ ̄o)v
2010年06月28日
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上海万博はどんな感じなんやろ?(´ε`)盛り上がってるのか知らん。日本ではテーマソングの盗作騒ぎが一番の盛り上がりやったかも。( ̄∀ ̄)その岡本真夜さんは1995年デビューか…1995年は、阪神大震災や地下鉄サリン事件があったりテレサ・テンさんが亡くなったり「男はつらいよ」が終わったりWindows95が発売されたりよど号事件犯人グループのリーダーが平壌で死去したりエヴァのTV放映が始まっただけでなく、名作「アポロ13」や「ロスト・チルドレン」を筆頭に「12モンキーズ」「ゴッド・アーミー」「ジャッジ・ドレッド」「マウス・オブ・マッドネス」「モータル・コンバット」「スピーシーズ 種の起源」「アウトブレイク」「ガメラ 大怪獣空中決戦」「攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL」等ファンタ系が目白押し。そうそう「キャスパー」と「ウォーター・ワールド」も。(^_^)そんな中、「ジュラシックパーク」(1993)で一躍有名になった故マイケル・クライトンさん原作にも関わらず、地味で無名な映画が公開された。それはこの映画(^-^)b「コンゴ CONGO」(1995 米)『「ジュラシック・パーク」のマイケル・クライトン原作!いま、絶滅の危機に瀕しているのは人類だ!』監督:フランク・マーシャル原作:マイケル・クライトン音楽:ジェリー・ゴールドスミス出演:ディラン・ウォルシュ ローラ・リニー アーニー・ハドソン ティム・カリー ジョー・ドン・ベイカー「どんな話?」ダイヤモンド・レーザーで独占的な地位を狙うトラビコム社が派遣した調査隊が、アフリカ、コンゴ奥地で特殊なダイヤモンド鉱脈を発見し、直後に消息を絶った。急遽派遣された元CIAのヒロインは手話のできるゴリラを連れた霊長類学者のチームにもぐり込み、現場を目指す。しかしそこには…秘境冒険SF目的地目指して未開の秘境を進む定番の設定・展開に最新の科学技術をちりばめた、いかにもなクライトン節が炸裂した小説「失われた黄金都市」の映画化。同じクライトン原作でも「ディスクロージャー」や「ライジング・サン」のような社会派ではないので娯楽映画にしやすいはずなのに、焦点がボケた感じで何を観てイイか分かりにくい。感情移入できる登場人物もいないので第三者的に眺めてしまいがちなのは致命的。(>_<)制作者が初めから「この程度で…」って考えているのが透けて見えて、おかげでイベントや小道具と技術、全体的に情報量の多いクライトン作品の上澄みを漫然と映画化すればこうなるって見本になってしまった感じだ。それでも、全体的にジョボい映像や雰囲気がきにならなければ、熱血スイッチが入らなくてもイイのなら、そこそこ楽しめるかもしれないので興味のある人はどうぞ。政情不安、カバ、ゴリラ兵、火山噴火。行く手を阻む難関が次から次へと登場。それを苦労しながら1つずつクリアして、ようやく目的地にたどりついた爽快さったら…特に感じない。(-ω-;)ダイヤ、ゴリラ、古代都市。3つの目的を目指す多数の糸が絡み合って1つの物語を紡ぎだしていき、クライマックスでドーン…と鉱脈や火山は爆発するけれど、お話は低調なまま。(-_-;)でもタイムリミットが設定されるからイヤでも盛り上がる!…ハズなんだけどなぁ。(-ω-;)なので、観ているコチラもノリ切れない。でもでも、品種改良された"道具を使う殺人ゴリラ"はどうだ!一行危うし!…アニマトロニクスにしては動きが軽快だから多分良くできた着ぐるみ。それは気にならないけど、扱い方がなんだかなぁ。(-ω-;)ともかく一番の見どころ&最重要キャラは、学者が連れているメスのゴリラ、エイミー。手話を使えるので手話-音声変換機さえあれば人間と簡単な会話ができるって素晴らしい設定。かなり微笑ましい。それなのに行きの飛行機でちょろっと話すだけで、後は人間の影に隠れてほとんど出てこない。目的地で登場するゴリラ兵たちとのやりとりもイマイチ。いくら着ぐるみ同士だからってもっと画面的に工夫したりお話の広げようがあったと思うなぁ。(-ω-;)そうそう、特撮がまた微妙。普通の特撮の合間合間に着ぐるみ&ちゃちいセットが出てきて、その落差に萎えてしまわないようにご用心。(´ε`)bてか、スケールの大きな話なのにそれを感じない。費用はともかく原作の要素をキチンと作り込めばもっともっと面白くなるハズなので、作り手の熱意で作品の良し悪しが決まるのが良く分かる好例。コレが劇場公開されたんだから、当時「ジュラシック・パーク」がどれだけ威力を持っていたのか改めて思い知らされた。そんな映画だった。でも、未開の秘境を舞台にした映画なんて今では考えられないから、その手のファンなら観て損はない。かも。オススメできる○:川口浩探検隊のファンオススメしない×:原作ファン失われた黄金都市価格:円(税込、送料込)押して下さると、調子にのります(o ̄▽ ̄o)v
2010年06月24日
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2010年なのにレオーノフ号の記事がほとんどUPされないのも寂しい限りだけど、かく言う私も80年代にこだわってるくせにまだ書いてないのよね。(^_^;)もちろん「2010年」(1984)のこと。「2001年」が起点の「2010年」だから仕方ないと思うけど、現実は全然追いついてない。映画のように冷戦が続いていたら宇宙開発競争ももっと加速してて今頃は♪木星についたよぉ~、ついたーっ!って、ピテカントロプス目前だったかも知れないなぁ。(o ̄▽ ̄o) 私は、スゴいけど退屈で面白くなくて45分はカットできる「2001年」と同じくらい「2010年」も好きなんだけど、異常に評価の高い映画の続編をそつなくまとめたハイアムズ監督がスゴいのかも。ピーター・ハイアムズ。1943年N.Y.生まれ。傑作「カプリコン・1」(1977)だけでなく、「シカゴ・コネクション/夢見て走れ」(1986)とか「プレシディオの男たち」(1988)とか「タイムコップ」(1994)とか「サドン・デス」(1995)とか観るべき作品は多い。監督・制作・脚本・撮影した「2010年」を筆頭に、自分で撮影した作品も多いし、「ハンター」(1980)の脚本とか「ドラキュリアン」(1987)の制作総指揮とか、とにかく多才。他にも「エンド・オブ・デイズ」(1999)や「サウンド・オブ・サンダー」(2004)などトラブル作品を引き受けて兎にも角にも公開までこぎつけたり、かなりの手腕の持ち主なことは間違いなく、名監督だと言ってもイイんじゃなかろうか。ただ、いわゆる「職人監督」=器用貧乏なところがあって芸術性が高いわけじゃないから、決して「巨匠」なんて呼ばれたりはしないだろうな。(´ε`)話は変わって、企みがあっさり見破られてしまったのがものすごく悔しいけど、前記事「ミミック」と制作年が同じでタイトルも似てるし暗闇のモンスターものってことで内容も近いから、多分ごっちゃになってる人もいるんじゃないかと思う作品を続けて紹介。 それはこの映画(^-^)b 「レリック THE RELIC」(1997 米)『それは、決して見てはならない人類の進化―』 監督・撮影:ピーター・ハイアムズ制作:ゲイル・アン・ハード 他クリーチャー効果:スタン・ウィンストン出演:ペネロープ・アン・ミラー トム・サイズモア リンダ・ハント ジェームズ・ホイットモア 「どんな話?」シカゴ歴史博物館に南米で消息を絶った研究者から石像と大量の木の葉が入った2個の木箱が届いた。その夜博物館の警備員が殺害されるが、シカゴ沖に漂着した南米からの貨物船の乗員6名と同じ殺害方法だったため、捜査にあたった警部は不審を抱く。一方生物学者のヒロインは木の葉についていたカビから未知の生命体を発見していたが時すでに遅し、博物館では資金集めのパーティーが開催されていた。そして… SFモンスター・パニック。閉じ込められた人々にモンスターが襲いかかるSFホラー映画だ。少々モンスターの設定をひねり過ぎて説明におわれている感じがするけれど、襲われた人たちが逃げ惑う様子はなかなかのもので、特に暗い中いつ襲われるかという緊張感は見どころ。(^_^)bただし早いうちに姿を現すモンスターの造形がイマイチでマニアには物足りないかも。初めからB級モンスターものとして観ればかなり楽しめると思うので、興味のある人はどうぞ。 「ミミック」とアプローチは違うけど、同様に遺伝子由来のモンスター。昔なら放射能なんだろうけど。( ̄∀ ̄)前半はナゼ何サスペンス。SF的な部分で多少風呂敷を広げ過ぎていて大急ぎで畳む&畳み切れていないんだけど、退屈せずに楽しめる。ちょっと"すかし"が多い気もするけれど許容範囲。後半はモンスター・ホラーの定番の展開で、ハイアムズ監督の演出もそれなりで安心してビクビクできるよ。パーティー会場から暗い通路へ。いつどこからどうやって襲われるかドキドキ。肝心のモンスターは当時珍しいフルCGなので、記念碑的な映画と言えるかも。ハイアムズさんのカメラのおかげかどうか、やけに背景と合っていて意外にも臨場感満点に仕上がっていて、嬉しい驚き。ただ、「エイリアン」を頂点とする閉じ込められ型モンスター・パニックの後発組としては、目新しい部分が無く今更感がぬぐえないのが欠点と言えるかな。それでも、戦うヒロインも含めて全体的にはモンスター・ホラーとして十分満足できる映画だった。 海から水路をたどってミシガン湖へシカゴへ行けるのは知ってたけど、南米とシカゴはピンとこないなぁ。(´ε`) オススメできる○:パニックもの好き、モンスターもの好きオススメしない×:説明にこだわる人 余談え!?ハイアムズさんってば、「ユニバーサル・ソルジャー:リジェネレーション」(2009)の制作・撮影もしてるの!?( ̄Д ̄;)…ま、お元気そうでなによりです。(`▽´)押して下さると、調子にのります(o ̄▽ ̄o)v
2010年06月21日
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身を守る時には強いものに、捕食のためエサを油断させる時には弱いものに、四六時中擬態しているインドネシア在住のミミック・オクトパス。一時期話題になってやたら取り上げられたものだから、人間には擬態をしてもバレてしまうと学習してしまい、人間慣れしていない個体を探さないとあの擬態を見られなくなっているそうだ。(-ω-;)なんだかなぁ。話は変わって、ミミックと言えば宝箱に化けていたヤツに痛い目に遭った人も多いと思うけど、今回ドラクエとは無関係。それはこの映画(^-^)b「ミミック Mimic」(1997 米)『遺伝子が泣き叫ぶ』監督:ギレルモ・デル・トロ脚本:ギレルモ・デル・トロ ジョン・セイルズ スティーブン・ソダーバーグ 他原案:ギレルモ・デル・トロ 他クリーチャー・デザイン:ロブ・ボッティン 他タイトル・デザイン:カイル・クーパー第二班監督:ロバート・ロドリゲス出演:ミラ・ソルヴィーノ ジェレミー・ノーサム アレクサンダー・グッドウィン ジャンカルロ・ジャンニーニ F・マーレイ・エイブラハム「どんな話?」N.Y.で子供に感染する致死性伝染病が発生する。未知の病原菌になすすべもないC.D.C.(米国疾病予防管理センター)は、病原菌を媒介するゴキブリを絶滅することを目論見、遺伝子操作で生み出された天敵「ユダの血統」を放つ。ゴキブリは退治されようやく伝染病は収まるが、3年後…えと、SFモンスター・パニック映画、かなぁちょっと悩む。(´ε`)デル・トロ監督の作家性が強い前半はサスペンス・スリラー、娯楽性の高い後半はモンスター・パニックとはっきり分かれているので、どちらを好むかで評価が違う作品だ。デル・トロ監督のファンならばガラっと変わる後半もありかなぁって感じだけど、B級モンスター映画を期待して観た人には、前半は長くて退屈で後半もハジけ具合が足りずに不評。かくいう私も前半に入り込めば後半が、かと言って前半を早送りすれば後半を楽しめるかというと、それもちょっとって居心地の悪さを感じた。クリーチャーの擬態具合はなかなか面白いのだから、見せ方を工夫すればなお良し。雰囲気や映像はデル・トロ作品に間違いない、言わば格調高いモンスターものなので、未見の方はぜひ。(`・ω・´)いやでも緊張感の高まるクーパーさんのタイトルの後、病気でパニックになっているN.Y.に突入。そのままテンポ良くゴキブリ退治まで続くオープニングは秀逸。静寂の中放たれる「ユダの血統」。ゴキブリの天敵として人工的に生み出されたシロアリとカマキリのハイブリッド種で、分泌液が目的のゴキブリを死滅させてしまう。しかも繁殖能力を持たない上に自殺遺伝子まで組み込んで寿命は半年という優れもの。優れものだった。優れものかな?ともかく、そいつがなぜか繁殖してしまって、さあ大変。このあたりは自然に繁殖能力を身につける「ジュラシック・パーク」の恐竜と同じ。自然を甘く見ちゃいかんよ。(`へ´)目的のために代謝を早められているからたった3年で何百世代も過ぎていて、環境に適応した結果通常ではあり得ない臓器まで獲得して巨大化、ついには人間を捕食するって段取りだ。とにもかくにもネーミングでしょ。誰が付けたか知らないけれど、「ユダの血統」なんて名前で無事に済む訳がない。案の定裏切られて、しかも人間を捕食しやすいように擬態(mimic)化。どんな擬態かはご自分の目で。雨、光と影、ジャンニーニさんが代表するそこはかとないもの哀しさ。全編そんな雰囲気なのでそれに浸れればかなり楽しめる。後半はあれよあれよとい言う間にまんま「エイリアン2 at 地下鉄」になって「オラァッ!かかってこいやぁっ!」になってしまうし、「ユダ」の解剖や臭腺ヌリヌリはやけに生々しいし、監督の前作「クロノス」(1992)のようにセリフまで哀愁に満ちている訳ではないけれど、独特の雰囲気に酔える人なら観て損はないよ。もちろん虫が苦手な人はダメだけど。(o ̄▽ ̄o)オススメできる○:デル・トロ監督のファン、切り替えの早い人オススメしない×:B級映画を知らないのに「B級映画」って言葉を使う人、虫嫌い余談本作はヒットしなかったのになぜか続編があって「ミミック2 MimicII」(2001)はスタッフは違うものの一応お話は続いているし、完全にB級モンスターものと割り切った作品なのでそこそこ楽しめる、かも。でも「ミミックIII Mimic3:Sentinel」(2003)はランス・ヘンリクセンさんが出てるけど、ホラー?サスペンス?なんじゃコレ?な番外編なので、別に観なくてもイイ、かな。(^_^;)押して下さると、調子にのります(o ̄▽ ̄o)v
2010年06月20日
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私にできるのはこれくらい。で、過去記事再UP。【以下は2008年6月21日初出の記事を加筆修正したものです。】先日、ジェイソン・コネリーさんを久々に見たので、やっぱりお父様を見たくなった。 録画していた「エントラップメント」を観た後、「スタンド」でもと思いながらビデオを捜していたら (°o°)おっ! 久々に観てしまいました。 それはこの映画(^-^)b 「メテオ Meteor」(1979 米) 『それは宇宙からの警告だった!』 監督:ロナルド・ニーム出演:ショーン・コネリー ナタリー・ウッド カール・マルデン ヘンリー・フォンダ マーティン・ランドー 「どんな話?」 小惑星帯に彗星が突っ込み衝突、砕けた破片の一部が地球目掛けて移動し始めた。最大のものは直径約8kmもあり、もし地球に衝突すれば大惨事になる。到達予想は1ヶ月後。アメリカは秘密軍事衛星の核ミサイルで隕石を破壊することを計画するが破壊力不足が判明し、ソ連にも協力を呼びかける。とうとう米ソが協力することになったが… SFパニック映画。どんなに特撮がしょぼくても、スケール感がなくても、緊迫感が薄くても私は好きだ。(`へ´)b 「70年代=東西冷戦、スペースシャトル登場前」を念頭に置いて観ることができる人向けかな。 宇宙に行く行かないの違いだけしかない(パクリですね)「隕石!?オレがぶっ壊してやる!ドリャー!!」って単純な隕石映画で感動する人には向いていないかも。(`▽´) 「ポセイドン・アドベンチャー」のニーム監督だしキャストも豪華なのにあまり評判は良くないなぁ。(´ε`) 確かに、先触れの小さい隕石が世界の名所ばかりに落ちるとか、パニックより人間ドラマの部分が多いので「地球・人類の危機」って感じが薄いという評価は当たっているかもしれない。 でも当時は東西冷戦真っ只中。仮にも仮想敵国を共闘させるにはそれなりの筋書きが必要。もちろん敵同士なので軍人も科学者もそう簡単には一丸にはなれないので人間ドラマも必要。てか、ないとおかしい。 ソ連の科学者がアメリカ軍人の言葉にカチンときて、「そんならコッチの実力を見せてやるワイ」ってソ連軍部を説得するくだりなんかはすごく面白い。 現実には人類共通の敵に共同して当たることは今でもすんなりとはいかないだろうし、70年代では尚更だ。本作で雰囲気が味わえて興味深かった。なのに、そのあたりがもっさり感じられるとしたら、本作の面白さは半減するだろうなぁ。(´ε`) それよりアメリカの軍事衛星「ハーキュリーズ」とソ連の「ピョートル大帝」。 核兵器だから不謹慎だけどなかなかカッコいい。 通常地上に向いているミサイルを180度回転させて宇宙へ。ピョートル大帝から先に発射、16基。続いてハーキュリーズ。 全部が到達・命中すればいいんだけれど、通常より長距離の宇宙空間なので1基また1基と脱落していくのは結構ハラハラする。 地下官制センターのあるN.Y.に隕石が落ちることが判明して、発射時間と微妙で間に合うのかとか、アメリカのブラッドレー博士=コネリーさんとソ連の科学助手タチアナ=ナタリーさんとのロマンスとか、マルデンさんはいつ見ても鼻がデカイなぁドパルデューさんとイイ勝負だなぁとかいろんな見所はあるよ。(o ̄▽ ̄o) パニック部分が薄いものの、まぁまぁ楽しめる映画だった。 オススメできる○:SF映画ファン、冷戦の知識がある人オススメしない×:アルマゲド●で感動した人 アメリカ最高、オレらが一番、イケイケどんどん、やっちまえの某隕石映画で、何も疑問を感じない人、感動できる人には無理だと思うので、オリジナルを味わうことはあきらめて下さい。(ちなみに私は某隕石映画を観た時、初めから終わりまで爆笑した)(`▽´) 日本にも隕石どころではなく、地球の6千倍の重さの星:「妖星ゴラス」(1962)や、ブラックホール:「さよならジュピター」(1984)が迫って来るって怪作もあるので、お忘れなく!(^o^)/押して下さると、調子にのります(o ̄▽ ̄o)v
2010年06月20日
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イギリスの映画監督ロナルド・ニームさんが16日、入院先のL.A.の病院で亡くなられました。享年99歳。主に50~70年代に活躍され、「ポセイドン・アドベンチャー」(1972)は皆さんご存知、パニック映画の傑作です。ご冥福をお祈りします。押して下さると、調子にのります(o ̄▽ ̄o)v
2010年06月20日
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えぇ~、右足を赤~ぁ!?ムリムリ、嫁入り前の乙女がそんな格好できるかいな!?\(>o
2010年06月13日
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