僕の生きてた生きてる生きる道

僕の生きてた生きてる生きる道

私が人生の主人公

*………………………………………………………………………………………………………*

「  私が人生の主人公  」

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


さて、「恐怖症」って聞いたことありますか?


恐怖症の中には、高いところが怖い高所恐怖症、スピードが怖いスピード恐怖症、その他、閉所恐怖症、無視恐怖症・・なんかいろいろあるようですが、その中に「拮抗(きっこう)恐怖症」というのがあり、少し変わったあまのじゃくな恐怖症のようです。


これは、こわいものはたくさんあるけれども、わざわざそのこわいものの所にいってしまうという病気だそうです。


高い所が危険だと分かると、わざわざ登っていく。天気が悪くて今日はあの山に登るのは危険だと言われると、わざわざ登っていく。バイクもできるだけ危険な乗り方をする。そうやって、いつも自分の命を危険にならしているのです。



ある男の人が「拮抗恐怖症」にかかっていました。その人のあだ名は「 スーパーマン 」。どんな危ないことでもするからです。


そして彼は、どれほど危険なオートバイの乗り方をしたか、どれほど危険な登山をしたか、またどれほど危険な所に行ったか・・・そういうことを、皆に自慢しながら話すのが趣味でした。


ある時、皆がそれを笑いながら喜んで聞いていると、その場にいた一人の精神科医がこう言いました。


「私は、あなたがいのちをそんなに危険にさらしている話を聞いて、笑うことは出来ません。」


その男はむっとして、


「いいじゃないですか。俺が話したいんだから。」


と言い返しました。


精神科医は答えました。


「じゃあね、私の言うとおりにしてください。お父さん、お母さん、おじいさん、おばあさん、おじさん、おばさん、皆集まっている所を想像してください。

 その人たちの前で、今の自慢話をもう一度してみてください。」


そこでその男はそのとおりにしてみました。


「どうですか。」


精神科医がたずねました。


「皆どんな反応を示していますか。」


彼は言いました。


「親父がちょっと興味を持っただけで、あとはみんな無視してるよ。俺が何を言ったって、いくら言ったってみんな無視してるよ」・・と。


「そうでしょう。あなたは小さい時、無視されて育ったんです。

 みんなに無視されたから、人の注目を集めるために、一生懸命自分がやりたくない危険なことばかりやり続けてきたのです。

 人の注意を引くために、あなたは生きてきたんじゃありませんか。」


すると彼は、


「そうだ。おれは家族に無視されてきたから人の注目を集めるために、いろいろ危険なことをしてきたんだ・・。あぁ、怖かった。あのバイク、怖かった。あの山、こわかった。あぁ、おれはなんて怖いことをしてきたんだ・・。」


と、急に怖がりはじめました。彼は、自分のやりたいことをやっていたのではなかったのです。


世の中には、どうしてもやりたいことだから、危険を冒してでもやるという人がいます。けれども、彼の場合は、人に注目してもらうため、人に驚いてもらうために、やっていたのです。


彼の人生の主人公は、彼自身ではなかったのです。彼は「人」によって運ばれ、置かれて生きていたのです。



また、よく「あの人が私を傷つけたから、もうあそこには行かない。」という人がいます。けど、本当のことを言えば、その人が傷つけられたのはその人自身、自分が傷つけられることを許可してしまったのです。


自分の人生を支配することを他人に許してしまったからなのです。もしも、あなたがそれを許可しなければ、だれもあなたを傷つけることなど出来ないのです。


(もうちょっとだけ、つづきます・・)



ある婦人は、体のよく見える部分に、大きなハンディを持っていました。とても目立つハンディで、婦人にとってははつらいことだろうと思われました。それえ、周りにいる人は、彼女に気を遣って、あまりそこを見ないように、きづつけることを言わないようにしていました。


ところがある日、パーティーの席上で、一人の人が彼女のハンディを笑いものにしたのです。


彼女と一緒にいた友人は本当に心を痛めて、


「なんてひどいことを言う人なんだろう。」


と、悲しい思いをしました。その友人は帰りに彼女をアパート前送っていって聞いたそうです。


「大丈夫?あんなこと言われて、あなた傷ついたんじゃない。私、もう腹が立ったわ。なんてひどい人なんでしょう。」


すると彼女はにこっと笑って答えました。


「あなた、あんなこと気にしてたの?私は傷ついていないわよ。私が許さなければ、だれも私を傷つけることなんて出来ないんだもの。」


この人は、本当に自立的な生き方をしてきた人でした。



「依存」に気づくことって大切ですね。このハンディを持った人も、はじめからこんなに自立していたのではないと思います。また「拮抗恐怖症」の人も、気づかされたのです。そうすることで、真によりよい人間関係に生きることができるようになっていくのですね。


                  (「心の健康診断」より)



*………………………………………………………………………………………………………*
Template- すず♪♪


© Rakuten Group, Inc.
X

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: