2005年11月07日
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の記念の年にあたります。このため、海外から貸し出し申請が

相次ぎ、ずうっと「蔵」の中にこもり、海外展示のための

発送作業に追われておりました。ようやく落ち着き、ほっと

しながら、高欄に寄り添いノートパソコンのメールを開いています。

といっても、一日に200通ちかくも来るメールの全部を

読みきれません。今読んでいるのは2週間ほど前のメールです。

9割以上が海外からのメールです。このため、日記の更新も

相当遅れておりました。以前は、毎日更新していたのですが。

高欄に寄りかかりながら、ふと源氏の君のことを思い出しました。

愛する葵の上が亡くなったあと、

 源氏の君は葵の上をしのび供養の日々を送ります。

 しばらくすると、若い紫の上が恋しくなり、

 一人寝も寂しくなり、

 眠れない夜も多くなります。

 秋が深まったころの霧が立ち込めた朝、

 源氏の君は、高欄(こうらん)に寄り添い

 庭に咲く草花を眺めていました。

 そこへ六条御息所から源氏の君へあて

 手紙が届けられます。


 この箇所は、「葵」の巻に記されています。

 下の原文の写真2行12字目から4行2字まで。

8月26日の日記葵31a額金

「君は、にしのつまのかうらん(高欄)に

  をしかか里(り)て、

   志も(霜)がれのせんざい

    み(見)給(たま)ふほどなりけり」

8月25日葵31a原文

 原文の現代語訳は次の通りです。

「源氏の君は、西の高欄に寄りかかって霜に枯れた

  庭の草花をご覧になっておられる」

 源氏の君が高欄(こうらん)に寄り添って

 庭の草花を眺める場面は、

 絵巻にも描かれておりますので、

 ユネスコの画像を下にご紹介します。

8月25日葵31aユネスコ

 高欄に寄り添って庭の草花を眺めているのが源氏の君。

 右側の童が六条御息所の手紙を持っております。

 手紙は菊の花に結ばれております。

 亡き葵の上をしのびつつ

 若い紫の上に思いをはせ、

 源氏の君を慕う六条御息所からは、

 手紙が寄せられる。源氏の君のまわりには、

 常に華やかな女性たちがいます。








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最終更新日  2005年11月07日 19時05分55秒
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