記憶の中で ~前編~

『ありがとうございましたー』

やっと部活が終わった。

私は高校に入ってからこのサッカー部のマネージャーをしている。
なんでマネージャーになったんだっけ??
そういえば…

『ねぇ、君、サッカー部のマネージャーにならない??』

私に声を掛けてくれたのはサッカー部の部長の長野先輩だった。
私は長野先輩のカッコよさに惹かれたのか、構わず「はい。」と答えてしまった。
最初のころは長野先輩のことで頭がいっぱいで、マネージャーの仕事なんてお構いなしだった。
でも今はちがう。
マネージャーの仕事にも慣れてきて、部員の人達と仲良くしてる。
そしたら、長野先輩のことが好きになってしまった。

長野「   ちゃん。これ、誕生日プレゼント。」
  「えっ?」
長野「   ちゃん、この前誕生日だったよね??」
  「はい…///」
部室で仕事をしていたら長野先輩が話しかけてきてビックリした。
なんで長野先輩、私の誕生日知ってるの??
  「あの、なんで知ってるんですか…??私の誕生日…??」
長野「あ~、コイツだよ。」
と長野先輩が指をさしたひとを見ると、そっぽ向いてる森田剛先輩だった。
長野「コイツ、この前のOB会で言ってたんだよ。『俺、   の誕生日知ってるぜ』って。」
  「えっ…///」

すると剛先輩が立ち上がって言い出した。
剛「   、お前は覚えてないかもしれないけど…俺とお前、一緒の幼稚園で家も近かったんだよ。」
  「・・・・??」
剛「それで、まぁ…何ていうか…仲良くて…。」
  「えっ…。」
剛「ごめんな。ずっと言えなくて。きっと覚えてないと思って…」

私と…剛先輩が仲良し…??
ぜっんぜん覚えてないよ…。

長野「まぁ~そういう事で剛は   ちゃんの誕生日を知ってたってわけ。はい。おめでとう。」
  「あ…ありがとうございます…///」

剛先輩と…仲良し??
そういえば私、幼稚園の時、千葉の方に引っ越してちがう幼稚園に通ってたっけ??
で、またこっちに引っ越して今この高校に…??
私は長野先輩からもらったプレゼントを手に持ちながら帰った。
すると遠くの方から声がした。
「   !!」
後ろから私の名前を呼ぶ声が。
振り向くとそこには…
  「剛先輩??」
剛先輩だった。
私はすぐに剛先輩の元へ。
剛「よかった。間に合って…。」
剛先輩は私に話す事があったらしく、近くの公園で話すことに。

  「あのっ、本当なんですか??あのこと…」
剛「本当だよ。何、信じられない??」
  「いや、そんなんじゃなくて…」
そして二人はブランコに乗った。
剛「   って、昔からこんなに緊張する子だったっけ??」
  「そんなぁ、昔と今はちがいますから…」
剛「そうだよな…、いや、昔は思いっきり笑顔で俺と喋ってたんだよ。」
  「そ、そうなんですか??全然覚えてないんですよ。」
剛「やっぱりなぁ~、10年経ちゃ覚えてないよな。俺はなんだか覚えてるんだけど。」
なんでそんなにしってるの??剛先輩…。


私はその日の夜、親に聞いてみた。

  「ねぇ、学校にさぁ、森田剛先輩って人いるんだけどさぁ…。」
母「あら、あの剛くん!?同じ学校なの??」
  「え、やっぱり小さい頃遊んでたりしてたの??」
母「やっぱって、あんた、すごく仲が良かったんだから~。将来は結婚しようね、って約束したくらいよ。」
  「うそ!?」
母「なに、覚えてないの?」

ウソだ…。け、結婚!?
そんなに仲が良かったの??
剛先輩覚えてるのかな…??

私は信じられないくらいビックリしていた。

続く

後編へ


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