じゅなのらくがきちょー

今思うこと

9ヶ月


樹采を妊娠中、何冊かの≪はじめての妊娠・出産≫というような本を読みました。
その中には、【羊水検査】というものがある、という事も記されていました。


高齢出産の場合、ダウン症などの先天的な染色体異常の障害をもって生まれてくる可能性が高いので、羊水を採って検査をすることも出来ると。


今から思うと、そういう検査が出来るという事はわかったけれど、その結果が陽性だった場合に、どうしろと言いたいのだろう?、と思ってしまいます。
お腹に赤ちゃんがいるときに【染色体異常】が見つかったとして、産む前に下ろしてしまいなさいと言いたいのか、それとも、妊娠中から障害のある子を育てる覚悟と心構えをしておきなさい、と言いたいのでしょうか。


私は正直、ダウン症といえば、高齢出産の人に産まれるものなんだと思い込んでいました。
確立が高くなるというだけの話で、実際には20代で出産した人から生まれている人数の方が多いんだそうです。


何回目かの妊娠中の検診のとき、ふと【羊水検査】が頭をよぎったことがありました。
先生は羊水検査に関して一言も触れたことがなかったから、『羊水検査って先生が勧めるものじゃないんだ?』と思ったことがありました。
『たまたま私が高齢出産にあてはまらないから勧められなかったのかな?』と思ったりもしました。
別に検査がしたかったわけではないんですけどね。


あのとき、もし私が希望して【羊水検査】をしていたら、今の樹采は存在しただろうか…?


樹采はダウン症で生まれてきたから、検査をしていれば【染色体異常】という結果が出ていたはず。
そうしたら、私はどうしていただろう?


主人に以前聞いたことがあります。
「もし羊水検査してて、産む前にダウン症だって判ってたらどうしてた?」って。
主人は、「判ったとしても産んで欲しいって言ってた。絶対に下ろさない」という答えでした。
キレイ事じゃなくて、もしそうだったとしても、主人は本当にそう言っていただろうと思います。主人はそういう人だから。
私はと言うと、「判らない…」。
こればかりは、頭の中だけでは答えが出せない、というのが正直なところです。


今言えるのは、【羊水検査】をしなくて本当に良かった、という事です。


もし検査をしていたら、産むにしても下ろすにしても、結局はかなりの肉体的、精神的苦痛が伴う結果だっだと思います。
お陰で妊娠中、とても幸せな時間を過ごせたし、何よりも、樹采がこうして私たちの側に存在していてくれることが幸せだから。


こういう事を思い出しながら書いていると、妊娠検査薬で陽性反応が出て主人と一緒に喜んだときの事、初めて産婦人科に行って診てもらったときに、まだ豆粒みたいな小さな点に心臓だけがトクトク動いていたときのこと、それを見てすごく嬉しかった事、胎動を初めて感じたときの事etc…たくさんの事を思い出します。


あんなに小さかった豆粒が、今は目が合うと笑ってくれるまでに成長しました。樹采がこの世に誕生してまだ9ヶ月しか経っていないのに、もうず~~~っと永く一緒にいるように感じます。子どもの存在って偉大だなぁと思います。


主人と私が、今までに樹采にキスした回数は何千回だろう?
数え切れないくらいだなぁ…。
それほど、樹采という娘は私たちにとって愛しい愛しい存在なんです。


私たちの元に生まれてきてくれた樹采を、幸せにしてあげたいと心から思います。
ひょっとしたら、樹采が私たちに幸せをくれてるのかもしれないですけど。


© Rakuten Group, Inc.
X

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: